この記事のポイント
子供のインフルエンザは急激な高熱・全身症状が特徴で、2024-2025シーズンは二峰性発熱や発熱長期化の傾向がある。発熱時は水分補給と安静が基本で、意識障害や呼吸困難は即受診が必要。ワクチン接種と手洗いが有効な予防策。
🌡️ はじめに
インフルエンザは毎年冬季を中心に流行する感染症で、特に子供は感染しやすく、急激な発熱をはじめとする症状が現れやすいという特徴があります。子供が突然高熱を出すと、保護者の方は「これはインフルエンザなのか」「どう対処すればよいのか」と不安を感じることも多いでしょう。
この記事では、子供のインフルエンザにおける発熱の特徴、症状の経過、適切な対処法、受診のタイミング、そして予防方法まで、保護者の方が知っておくべき情報を詳しく解説します。

Q. 子供のインフルエンザの発熱にはどんな特徴がありますか?
子供のインフルエンザによる発熱は急激さと高さが特徴で、朝元気だった子が夕方には39〜40度の高熱になることも珍しくありません。2024-2025シーズンは一度解熱した後に再び発熱する二峰性パターンが増加しており、解熱後も2〜3日は注意深い観察が必要です。
📊 【2024-2025シーズン】今シーズンのインフルエンザの特徴
2024-2025年シーズンのインフルエンザは、例年と比較していくつかの特徴的な傾向が見られています。国立感染症研究所の最新データによると、今シーズンはA型インフルエンザ(H1N1)とB型インフルエンザの同時流行が確認されており、特に小児における感染者数の増加が報告されています。
また、新型コロナウイルス感染症の流行により、過去数年間はインフルエンザの流行が抑制されていましたが、2024年秋以降は感染対策の緩和に伴い、インフルエンザに対する免疫が低下した子供たちの間で感染が拡大する傾向にあります。
今シーズンの特徴として、発熱パターンが従来よりも多様化しており、一度解熱した後に再び発熱する二峰性の発熱パターンを示すケースが増加していることも注目されています。
🔬 インフルエンザとは
📚 インフルエンザの基礎知識
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の呼吸器感染症です。普通の風邪とは異なり、全身症状が強く現れるのが特徴で、特に発熱は急激で高熱となることが多いです。
インフルエンザウイルスには以下の種類があります:
- A型:症状が重く、世界的な大流行を引き起こすことがある
- B型:A型ほど症状は強くないが、毎年流行を繰り返す
- C型:軽い症状で、流行性はない
🦠 流行の時期と感染経路
日本におけるインフルエンザの流行は、例年12月から3月頃にピークを迎えます。厚生労働省の統計によると、全国の医療機関から報告されるインフルエンザの患者数は、この時期に大きく増加する傾向にあります。
インフルエンザの主な感染経路は以下の通りです:
- 飛沫感染:感染者の咳やくしゃみによる飛沫を吸い込む
- 接触感染:ウイルス付着物を触った手で口や鼻に触れる
感染予防の基本的な対策については、「マスクの効果とは?最新の研究から見る感染予防効果と正しい使い方を解説」で詳しく解説しています。
インフルエンザウイルスの潜伏期間は1日から3日程度で、比較的短いのが特徴です。そのため、感染してから症状が現れるまでの期間が短く、急激に発症することが多くなります。
Q. 子供のインフルエンザ発熱時に家庭でできるケアは?
子供がインフルエンザで発熱した際は、安静・水分補給・環境整備が基本です。室温20〜22度、湿度50〜60%を保ち、水や経口補水液を少量ずつこまめに与えます。解熱剤はアセトアミノフェン製剤が第一選択で、アスピリン系は子供への使用が禁忌です。食事より水分補給を最優先にしてください。
👶 子供のインフルエンザの特徴
🤒 なぜ子供は感染しやすいのか
子供がインフルエンザに感染しやすい理由は以下の通りです:
- 免疫システムの未発達:免疫システムが発達途上でウイルス抵抗力が弱い
- 感染歴の少なさ:過去のインフルエンザ感染経験が少なく免疫が不十分
- 集団生活:保育園・幼稚園・学校での接触機会が多い
- 予防行動の困難:手洗いやマスク着用が十分にできない
⚠️ 子供特有の症状と重症化リスク
子供のインフルエンザは、大人と比べて以下の特徴があります:
- 40度以上の高熱になることも珍しくない
- 熱性けいれんを起こしやすい年齢では特に注意が必要
- 合併症リスク:気管支炎、肺炎、中耳炎を起こしやすい
- 脱水症状を起こしやすい
国立感染症研究所の報告によると、5歳未満の子供、特に2歳未満の乳幼児では、インフルエンザによる入院リスクが高いことが示されています。
📈 年齢別にみる症状の違い
乳児(0-1歳)の特徴:
- 哺乳力の低下
- 不機嫌、ぐったりした様子
- 言葉で症状を訴えられない
- 呼吸が早い、顔色が悪いなどの危険サイン要注意
幼児期から学童期(2-12歳)の特徴:
- 突然の高熱、悪寒
- 全身倦怠感、頭痛、筋肉痛
- 咳や鼻水などの呼吸器症状
- 風邪と比べて全身症状が強い
思春期(13歳以上)の特徴:
- 症状は大人のインフルエンザに近い
- 学校での集団生活により感染リスクは依然として高い
🌡️ 子供のインフルエンザにおける発熱の特徴
📊 発熱のパターンと経過
インフルエンザによる発熱の最大の特徴は、その急激さと高さにあります。朝は元気だった子供が、昼過ぎには38度を超える熱を出し、夕方には39度から40度の高熱となることも珍しくありません。
典型的な発熱の経過:
- 潜伏期間:感染後1-3日
- 発症:突然の悪寒とともに急激な体温上昇
- 発熱期間:通常3-5日程度持続
- 解熱:徐々に解熱していく
発熱のパターンには以下の種類があります:
- 持続型:高熱が持続するタイプ
- 二峰性:一度解熱した後に再び発熱(特にB型で見られる)
📏 熱の高さと重症度の関係
保護者の方からよく「熱が高いほど重症なのでしょうか」という質問を受けますが、必ずしも熱の高さと重症度が比例するわけではありません。40度の高熱でも元気に遊んでいる子供もいれば、38度台の熱でもぐったりしている子供もいます。
重要な観察ポイント:
- 良好な兆候:水分摂取可能、多少の食事摂取、時折笑顔を見せる
- 注意が必要な兆候:ぐったりして反応が鈍い、顔色が悪い、呼吸が苦しそう、水分が全く取れない
🤲 発熱に伴う随伴症状
インフルエンザによる発熱には、さまざまな症状が伴います:
- 悪寒・震え:体温上昇過程で見られる、適度な保温が必要
- 頭痛・筋肉痛・関節痛:学童期以上で「体が痛い」と訴えることが多い
- 発汗:体温下降期の大量発汗、こまめな着替えと水分補給が重要
- 消化器症状:吐き気、嘔吐、下痢、特に幼児では脱水症状に注意
🏠 発熱時の適切な対処法
🛏️ 家庭でできる基本的なケア
子供がインフルエンザで発熱した際の家庭でのケアは症状を和らげ、回復を促すために重要です。
基本的なケアのポイント:
- 安静と休養:十分な休息、無理な活動は避ける
- 環境整備:静かで適温の寝室、室温20-22度程度
- 湿度管理:湿度50-60%程度を維持(ウイルスは乾燥環境で活発化)
💧 水分補給の重要性と方法
発熱時の水分補給は、脱水症状を防ぐために非常に重要です。高熱による発汗、呼吸数の増加、食欲不振などにより、体内の水分が失われやすくなります。
日本小児科学会の推奨では、発熱時には通常よりも多めの水分摂取が必要とされています。特に乳幼児では、体重に占める水分の割合が高く、脱水症状を起こしやすいため注意が必要です。
効果的な水分補給法:
- 推奨飲料:水、お茶、経口補水液
- 経口補水液の利点:水分+電解質で脱水予防・改善に効果的
- 摂取方法:少量ずつこまめに(吐き気がある場合は小さじ1杯から5-10分おきに)
経口補水液の詳しい作り方については、「経口補水液は砂糖なしで自作できる?作り方と注意点を医療視点で解説」で詳しく解説しています。
💊 解熱剤の使用について
解熱剤の使用については、慎重な判断が必要です。発熱自体は体がウイルスと戦っている証であり、免疫反応の一部でもあります。
解熱剤使用の目安:
- 38.5度以上の発熱
- 子供が非常に辛そうにしている
- 眠れない
- 水分がとれない
子供に使用できる解熱剤:
- アセトアミノフェン製剤:第一選択、比較的安全性が高い、乳児から使用可能
- 使用禁止薬剤:アスピリンや一部のNSAIDs(ライ症候群のリスク)
👕 衣服や寝具の調整
発熱時の衣服や寝具の調整のポイント:
- 体温上昇期・悪寒時:薄手の服の重ね着で調整しやすく、過度な厚着は避ける
- 発汗期:こまめな着替えで体の冷えと不快感を防ぐ
- 布団調整:暑がっている時は軽く、寒がっている時は適度な保温
🍲 食事と栄養の工夫
発熱時は食欲が低下しますが、水分補給が最優先で、無理に食べさせる必要はありません。
推奨される食べ物:
- 消化に良いもの:おかゆ、うどん、バナナ、ヨーグルト、ゼリー
- 温かいスープ:水分と栄養を同時摂取
- ビタミンC含有果物:免疫サポート(吐き気時は避ける)
回復期の食事:
- 徐々に普通食に戻す
- 脂っこいもの、刺激の強いものは避ける
Q. インフルエンザ脳症の早期発見のポイントは何ですか?
インフルエンザ脳症は発熱から1〜2日以内に発症しやすく、呼びかけに反応しない意識障害、15分以上続くけいれん、意味不明な言動や幻覚などが主な症状です。日本では年間100〜300人程度報告され、死亡や後遺症のリスクもあるため、これらの症状が現れた場合は直ちに救急受診が必要です。
🏥 医療機関を受診すべきタイミング
🚨 すぐに受診すべき症状
以下のような症状が見られた場合は、時間外であっても速やかに医療機関を受診するか、救急車を呼ぶことを検討してください。
- 意識レベルの低下:呼びかけに反応が鈍い、うとうとして目を覚まさない、けいれん、意味不明なことを言う(インフルエンザ脳症の可能性)
- 呼吸困難:呼吸が速い、胸の大きな上下運動、鼻翼拡張、陥没呼吸、唇や爪の青紫色
- 脱水症状:半日以上の無尿、涙が出ない、口の乾燥、皮膚の張りがない、ぐったり
- 循環不全:顔色不良、皮膚の冷たさ、冷や汗
- 重篤なけいれん:5分以上の持続、けいれん後意識が戻らない、短時間での反復
🏥 診療時間内に受診を検討すべき症状
以下のような症状がある場合は、診療時間内に医療機関を受診することを検討しましょう。発熱外来の混雑を避ける方法については、「発熱外来の混雑を避ける対策とは?待ち時間を減らす方法を徹底解説」で詳しく解説しています。
- 生後3か月未満の発熱:それだけで受診対象
- 発熱の持続:38度以上が3日以上続く
- 脱水リスク:水分摂取困難、嘔吐反復、下痢持続
- 中耳炎の兆候:耳の痛み、耳だれ
- 呼吸器合併症:ひどい咳で眠れない、色付き痰、胸痛
🔬 受診のタイミングと検査
インフルエンザの診断には迅速診断キットが使用されますが、発症から12時間以内では偽陰性となることがあります。これは、ウイルス量がまだ検出できるレベルに達していないためです。
診断と治療のポイント:
- 発熱してすぐの受診で陰性→翌日再検査で陽性となるケースあり
- 症状が強い場合、集団発生がある場合は検査結果を待たずに臨床診断で治療開始
- 抗インフルエンザ薬は発症48時間以内が最も効果的
💊 インフルエンザの治療
🔬 抗インフルエンザ薬について
抗インフルエンザ薬は、ウイルスの増殖を抑える薬で、発症後48時間以内に使用することで、症状の軽減と期間の短縮が期待できます。
主な抗インフルエンザ薬:
- オセルタミビル(タミフル):内服薬、1日2回5日間、生後2週間以上から使用可能
- ザナミビル(リレンザ):吸入薬、1日2回5日間
- ラニナミビル(イナビル):吸入薬、1回で治療完了
- ペラミビル(ラピアクタ):点滴静注薬、1回投与
- バロキサビルマルボキシル(ゾフルーザ):内服薬、1回で治療完了
⚠️ 薬剤の選択と注意点
抗インフルエンザ薬使用時の重要な注意点:
- 効果:症状期間を1-2日程度短縮(完全消失ではない)
- 時期:発症後48時間以降では効果限定的
- 副作用:吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状
- 異常行動:まれに報告、特に10代で注意、使用後2日間は監視が必要
- 薬剤耐性:適正使用が重要
🩺 対症療法の重要性
抗インフルエンザ薬に加えて、または薬剤を使用しない場合でも、対症療法は非常に重要です。
対症療法の基本:
- 解熱剤による熱のコントロール
- 十分な水分補給
- 安静と休養
- 症状別薬剤:鎮咳薬(咳用)、去痰薬(痰用)
適切な対症療法により、多くの場合1週間程度で症状は改善に向かいます。
Q. インフルエンザ後の登校・登園はいつから可能ですか?
インフルエンザは学校保健安全法により出席停止期間が定められており、「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで」は登校・登園できません。発症日と解熱日はそれぞれ0日として数えます。熱が下がっても基準を満たすまでは自宅療養を続けてください。
🛡️ インフルエンザの予防
💉 ワクチン接種の重要性
インフルエンザワクチンは、インフルエンザの予防において最も重要な対策の一つです。厚生労働省では、特に高齢者や小児、基礎疾患のある方へのワクチン接種を推奨しています。
ワクチンの効果:
- 発症リスクの減少
- 重症化予防効果
- 特に子供では入院リスクを大きく減少
接種スケジュール:
- 接種時期:10月-12月(効果発現まで約2週間)
- 生後6か月-13歳未満:2回接種(2-4週間間隔)
- 13歳以上:1回接種
副反応:接種部位の痛み・腫れ、発熱など(多くは軽度で一時的、重篤な副反応は非常にまれ)
🧼 日常生活での感染予防対策
ワクチン接種に加えて、日常生活での感染予防対策も重要です。
手洗いの実践:
- タイミング:帰宅時、食事前、トイレ後
- 方法:石けんで15-30秒かけて丁寧に
- 範囲:手のひら、手の甲、指の間、爪周り、手首
その他の予防対策:
- 咳エチケット:ティッシュや腕の内側で口鼻を覆う
- マスク着用:飛沫の拡散防止
- 湿度管理:室内湿度50-60%でウイルス活動抑制
- 免疫力維持:十分な睡眠とバランス良い食事
- 人混み回避:流行期の不要不急の外出を控える
🏠 家庭内感染の予防
家族内で感染者が出た場合の対策が重要です。インフルエンザの看病でうつらないための対策については、「インフルエンザの看病でうつらないための対策|家族を守る予防法を解説」で詳しく解説しています。
家庭内感染防止対策:
- 隔離:可能であれば感染者を別室に、看病者を限定
- 個人防護:看病者のマスク着用、こまめな手洗い
- 廃棄物処理:使用済みティッシュはビニール袋で密閉
- 日用品の分離:タオル、食器の専用化
- 消毒:ドアノブ、スイッチなどをアルコールや次亜塩素酸ナトリウムで拭き取り
- 換気:定期的な窓開けによる空気入れ替え
🏫 学校や保育園への登園・登校基準
📅 出席停止期間について
インフルエンザは学校保健安全法で第二種感染症に指定されており、出席停止期間が定められています。
出席停止期間:
発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで
日数の数え方:
- 「発症した後5日」:発症日(症状が現れた日)を0日として数える
- 「解熱した後2日」:解熱した日を0日として数える
例:月曜日発症、水曜日解熱の場合
→ 発症後5日達成:土曜日、解熱後2日達成:金曜日
→ 登校可能:土曜日以降
📄 治癒証明書と登校許可証
多くの学校や保育園では、インフルエンザ罹患後の登校・登園に際して、医療機関が発行する治癒証明書や登校許可証の提出を求めることがあります。
日本小児科学会では、必ずしもすべての感染症について治癒証明書を要求する必要はないとしており、保護者の判断で登校・登園を決定できる場合もあります。
施設によって方針が異なるため、事前に確認しておくことをお勧めします。アイシークリニック上野院では、必要に応じて治癒証明書の発行も行っておりますので、ご相談ください。
👨👩👧👦 兄弟姉妹の登校・登園について
家族内で感染者が出た場合、症状のない兄弟姉妹の登校・登園については、施設によって対応が異なります。
一般的な対応:
- 本人に症状がなければ登校・登園可能とする施設が多い
- 流行状況や施設方針により一定期間の自宅待機を求められることもある
- ワクチン接種歴、家庭内隔離対策の実施状況が判断材料となることもある
🧠 インフルエンザ脳症について
⚠️ インフルエンザ脳症とは
インフルエンザ脳症は、インフルエンザに伴って発症する重篤な合併症で、主に小児に見られます。発症頻度は比較的まれですが、後遺症を残したり、死亡に至ることもある深刻な病態です。
国立感染症研究所の調査によると、日本では年間100-300人程度の報告があり、そのうち約10-30%が死亡、約30%に後遺症が残るとされています。
発症機序:
完全には解明されていませんが、ウイルス感染に対する過剰な免疫反応(サイトカインストーム)が関与していると考えられています。
🔍 症状と早期発見のポイント
インフルエンザ脳症は、発熱から1-2日以内の急性期に発症することが多いです。
特徴的な症状:
- 意識障害:呼びかけに反応しない、ぼんやりしている、眠り続ける
- けいれん:15分以上続く、繰り返し起こる、けいれん後に意識が戻らない(通常の熱性けいれんと異なる)
- 異常言動・行動:意味不明な発言、幻覚、急に怒り出す、人を認識できない
これらの症状が見られた場合は、直ちに医療機関を受診するか、救急車を呼ぶことが必要です。
🛡️ 予防と注意点
インフルエンザ脳症の確実な予防法は確立されていませんが、インフルエンザワクチンの接種により、インフルエンザそのものの発症や重症化を予防することが、結果的に脳症のリスクを減少させると考えられています。
重要な注意点:
- 解熱剤選択:アスピリンなどのNSAIDsはライ症候群のリスクがあるため子供には禁忌
- 異常行動監視:抗インフルエンザ薬使用の有無に関わらず、診断後少なくとも2日間は子供を一人にせず注意深く観察

❓ よくある質問
いいえ、熱が下がってもすぐに登校・登園することはできません。学校保健安全法により、「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」は出席停止期間となります。この基準を満たすまで自宅で療養してください。
インフルエンザは、突然の高熱(38度以上)、強い全身症状(倦怠感、筋肉痛、関節痛、頭痛など)が特徴です。一方、風邪は比較的緩やかな発症で、鼻水、鼻詰まり、のどの痛みなどの局所症状が主体となります。ただし、症状だけでは判断が難しい場合もあるため、疑わしい場合は医療機関を受診し、検査を受けることをお勧めします。
今シーズンは、一度解熱した後に再び発熱する二峰性の発熱パターンを示すお子様が増えています。また、発熱の持続期間が例年より長い傾向にあります。熱が下がったからといって安心せず、解熱後も2-3日は注意深く観察し、再び発熱や体調不良の兆候がないか確認してください。
インフルエンザの初期症状として、突然の高熱、強い倦怠感、筋肉痛、関節痛、頭痛などがあります。風邪と異なり、症状が急激に現れるのが特徴です。お子様が「急に体がだるい」「寒気がする」「体が痛い」と訴えた場合は、インフルエンザの可能性を考慮し、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
Q5: 家族がインフルエンザにかかった場合、予防的に薬を飲むことはできますか?
はい、予防投薬という選択肢があります。家族内にインフルエンザ患者が発生した場合、感染リスクの高い家族(高齢者、乳幼児、基礎疾患のある方など)に対して、予防的に抗インフルエンザ薬を投与することがあります。ただし、これは保険適用外となることが多く、自費診療となります。また、薬剤の予防効果は100%ではありません。医師と相談して決定してください。
Q6: 授乳中ですが、母乳を通じて赤ちゃんにインフルエンザがうつりますか?
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
今シーズンは例年と比較して、発熱の持続期間が長い傾向にあります。当院では12月以降、小児のインフルエンザ患者さんが急増しており、特に5歳未満のお子様で40度を超える高熱が3-4日続くケースが多く見られています。また、一度解熱した後に再び発熱する二峰性の発熱パターンを示すお子様も増えており、保護者の方には「熱が下がったから安心」ではなく、解熱後も2-3日は注意深く観察していただくようお伝えしています。