ワキガの原因は遺伝?においの仕組みと対策を医師が詳しく解説

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💭 「なぜ自分だけがこのにおいに悩まされるのか」
💭 「親がワキガだから遺伝したのか」

⚡ そんな疑問を抱えているあなたへ!
正しい知識を身につけることで、適切なケアが可能になります

🔸 この記事で分かること:

ワキガの遺伝的メカニズム
においが発生する仕組み
効果的な対策方法

💡 悩み続けるより、まず正しい知識を!


📋 目次

  1. 📌 ワキガとは何か?基本的な理解
  2. 🔸 ワキガの原因となるアポクリン腺の特徴
  3. 🧬 遺伝とワキガの関係性
  4. 📊 ワキガの遺伝確率と遺伝パターン
  5. ⚗️ においが発生する詳しいメカニズム
  6. ワキガのセルフチェック方法
  7. 🍎 生活習慣がにおいに与える影響
  8. 💪 効果的なワキガ対策とケア方法
  9. 🏥 医療機関での治療選択肢
  10. 📝 まとめ

この記事のポイント

ワキガはABCC11遺伝子が主因で、アポクリン腺の分泌物が細菌分解されることでにおいが発生する。遺伝的素質があっても生活習慣の改善やボツリヌストキシン注射・外科手術などの医療治療で症状コントロールが可能だとアイシークリニックの医師が解説している。

💡 ワキガとは何か?基本的な理解

ワキガ(腋臭症)は、わきの下から特有の強いにおいが発生する体質的な特徴です。医学的には「腋臭症」と呼ばれ、病気ではなく体質の一つとして捉えられています。このにおいは、アポクリン腺から分泌される汗が皮膚表面の細菌によって分解される際に生じるものです。

ワキガのにおいは、人によってその強さや質に違いがあります。軽度の場合は本人も周囲も気づかないこともありますが、強度の場合は日常生活に支障をきたすほどのにおいを発することがあります。このようなにおいの違いは、アポクリン腺の数や大きさ、活動性の違いによるものです。

日本人におけるワキガの発症率は約10~15%程度とされており、欧米人と比較すると低い傾向にあります。これは人種による遺伝的な違いが関係していると考えられています。しかし、食生活の欧米化などの影響により、近年では発症率がやや増加傾向にあるとも指摘されています。

ワキガは思春期頃から症状が現れることが多く、これはホルモンの変化によってアポクリン腺の活動が活発化するためです。男女問わず発症しますが、女性の方がにおいに敏感であることが多いため、悩みを抱える女性の割合が高い傾向にあります。

Q. ワキガの原因となるABCC11遺伝子とは何ですか?

ABCC11遺伝子はアポクリン腺からの分泌物の成分を決定する遺伝子で、ワキガの発症に深く関わります。「G型」はワキガになりやすく、「A型」はなりにくい型です。GG型・GA型・AA型の組み合わせによって発症リスクが異なり、同遺伝子は耳垢のタイプも決定します。

📌 ワキガの原因となるアポクリン腺の特徴

ワキガの原因を理解するためには、まずアポクリン腺について詳しく知る必要があります。人間の汗腺には主に2つの種類があり、一つは全身に分布するエクリン腺、もう一つは特定の部位に存在するアポクリン腺です。

エクリン腺から分泌される汗は、主に体温調節を目的としており、99%以上が水分で構成されています。そのため、エクリン腺からの汗自体にはほとんどにおいがありません。一方、アポクリン腺から分泌される汗は、タンパク質や脂質、糖質などの有機物を多く含んでおり、これらの成分が皮膚表面の細菌によって分解されることでにおいが発生します。

アポクリン腺は主にわきの下、陰部、乳首周辺、外耳道(耳の中)などに分布しています。これらの部位は毛が生えている場所と重なっており、毛穴とアポクリン腺が密接に関係していることがわかります。特にわきの下には多数のアポクリン腺が存在するため、ワキガのにおいが発生しやすい部位となっています。

アポクリン腺の数や大きさには個人差があり、これが遺伝的に決定されます。ワキガの人はアポクリン腺の数が多く、また一つ一つの腺も大きい傾向にあります。さらに、アポクリン腺の活動性も個人によって異なり、より活発に汗を分泌する人ほどにおいが強くなる傾向があります。

アポクリン腺の活動は、ホルモンの影響を強く受けます。特に性ホルモンの分泌が活発になる思春期には、アポクリン腺の活動も活発化するため、この時期にワキガの症状が現れることが多いのです。また、ストレスや感情の変化もアポクリン腺の活動に影響を与えることが知られています。

✨ 遺伝とワキガの関係性

ワキガは遺伝的な要因が非常に強く関与している体質的な特徴です。この遺伝は単一の遺伝子による単純な遺伝ではなく、複数の遺伝子が関与する複雑な遺伝形式を取ると考えられていますが、主要な遺伝子として「ABCC11遺伝子」が重要な役割を果たしていることが明らかになっています。

ABCC11遺伝子は、アポクリン腺からの分泌物の成分を決定する遺伝子で、この遺伝子の型によってワキガの有無がほぼ決まります。この遺伝子には主に2つのタイプ(対立遺伝子)があり、一方は「G型」(ワキガになりやすい型)、もう一方は「A型」(ワキガになりにくい型)と呼ばれています。

人間は両親から一つずつ遺伝子を受け継ぐため、ABCC11遺伝子についても2つのコピーを持っています。この組み合わせによって、ワキガの発症リスクが決まります。GG型(両方がG型)の場合は強いワキガになりやすくGA型(片方がG型、片方がA型)の場合は軽度から中程度のワキガになる可能性があり、AA型(両方がA型)の場合はワキガになりにくいとされています。

興味深いことに、この遺伝子は耳垢のタイプも決定しています。G型の遺伝子を持つ人は湿った耳垢(湿性耳垢)を持ち、A型の遺伝子を持つ人は乾いた耳垢(乾性耳垢)を持つ傾向があります。そのため、湿った耳垢を持つ人はワキガである可能性が高いとされており、ワキガのセルフチェックの一つの指標として用いられています。

この遺伝子型の分布には人種差があり、日本人を含む東アジア系の人々は約80~90%がAA型であるため、ワキガの発症率が低くなっています。一方、欧米系の人々はGG型やGA型の割合が高いため、ワキガの発症率が高くなっています。このような人種差は、人類の進化の過程で生じた適応の結果と考えられています。

Q. ワキガのにおいはどのような仕組みで発生しますか?

ワキガのにおいは、アポクリン腺から分泌された汗が皮膚表面のコリネバクテリウム属などの細菌によって分解される過程で発生します。分泌直後の汗は無臭ですが、細菌の酵素反応によって3-メチル-2-ヘキセン酸などのにおい物質が生成され、特有の体臭となります。

🔍 ワキガの遺伝確率と遺伝パターン

ワキガの遺伝確率は、両親の遺伝子型によって決まります。遺伝学の法則に基づいて、具体的な確率を計算することができます。ここでは、両親の遺伝子型の組み合わせごとに、子どもがワキガになる確率を詳しく見ていきましょう。

両親ともにワキガの場合(両親ともにGG型またはGA型を持つ場合)、子どもがワキガになる確率は非常に高くなります。特に両親ともにGG型の場合、子どもは必ずワキガになります(確率100%)片方の親がGG型、もう片方がGA型の場合、子どもがワキガになる確率は75~100%程度となります。

片方の親のみがワキガの場合、遺伝確率は親の遺伝子型によって異なります。ワキガの親がGG型で、もう片方の親がAA型の場合、子どもは必ずGA型になるため、軽度から中程度のワキガになる可能性があります。ワキガの親がGA型で、もう片方の親がAA型の場合、子どもがワキガになる確率は約50%となります。

興味深いことに、両親ともにワキガでない場合でも、祖父母の世代にワキガの人がいれば、隔世遺伝によって子どもがワキガになることがあります。これは、両親がGA型同士の組み合わせで、見た目上はワキガでなくても、GG型の子どもが生まれる可能性があるためです。この場合の確率は約25%となります。

また、ワキガの遺伝は性別に関係なく起こります。男女問わず、同じ確率で遺伝する可能性があります。ただし、ホルモンの影響により、症状の現れ方や強さには性別による違いが見られることがあります。女性の場合、月経周期やホルモンバランスの変化によってにおいの強さが変動することもあります。

遺伝的にワキガになる素質を持っていても、必ずしも強いにおいが発生するとは限りません。遺伝子型は素質を決めるものであり、実際のにおいの強さは生活習慣や環境要因、ホルモンの状態などの後天的な要因も大きく影響します。そのため、適切なケアを行うことで、においを軽減することは十分可能です。

💪 においが発生する詳しいメカニズム

ワキガのにおいが発生するメカニズムは、アポクリン腺からの分泌物と皮膚表面の細菌との相互作用によるものです。このプロセスを詳しく理解することで、効果的な対策を立てることができます。

まず、アポクリン腺から分泌される汗の成分について説明します。この汗には、タンパク質、脂質、糖質、アンモニア、鉄分などの様々な有機化合物が含まれています。特に重要なのは、タンパク質の一種である「3-メチル-3-スルファニルヘキサン-1-オール」という物質で、これがワキガ特有のにおいの主要な成分となります。

アポクリン腺から分泌されたばかりの汗は、実は無臭です。においが生成されるのは、この汗が皮膚表面に存在する細菌によって分解される過程です。わきの下には、コリネバクテリウム属の細菌をはじめとする様々な常在菌が存在しており、これらの細菌がアポクリン腺からの分泌物を栄養源として利用します。

細菌による分解過程では、酵素反応によってタンパク質や脂質が分解され、様々なにおい物質が生成されます。代表的なにおい物質には、3-メチル-2-ヘキセン酸、3-ヒドロキシ-3-メチルヘキサン酸、3-メチル-3-スルファニルヘキサン-1-オールなどがあります。これらの物質が組み合わさることで、ワキガ特有の複雑なにおいが形成されます。

においの強さは、分泌物の量と細菌の活動性によって決まります。アポクリン腺からの分泌が多いほど、また細菌の繁殖が活発であるほど、強いにおいが発生します。わきの下は温度や湿度が高く、毛がある環境であるため、細菌の繁殖には非常に適した条件が整っています。

さらに、皮脂腺からの分泌物も間接的ににおいの発生に関与します。皮脂は細菌の栄養源となるだけでなく、においを保持する役割も果たすため、皮脂の分泌が多い人ほどにおいが長時間持続する傾向があります。

ホルモンの影響もにおいの発生に大きく関わっていますアドレナリンなどのストレスホルモンはアポクリン腺の活動を促進し、性ホルモンは分泌物の成分を変化させる可能性があります。そのため、ストレスを感じたときや思春期、妊娠・出産期などにおいて、においが強くなることがあります。

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Q. 耳垢の状態でワキガかどうか判断できますか?

耳垢の状態はワキガの有力なセルフチェック指標です。湿って粘り気のある「湿性耳垢」の人は、ワキガの可能性が高く、日本人の湿性耳垢保持者の約80%以上がワキガであるという統計があります。これはABCC11遺伝子が耳垢のタイプとワキガの両方を決定するためです。

🎯 ワキガのセルフチェック方法

自分がワキガかどうかを判断するのは、においに慣れてしまっているため困難な場合があります。しかし、いくつかのチェックポイントを確認することで、ワキガの可能性を判断することができます。

最も信頼性が高いチェック方法は、耳垢のタイプを確認することです。綿棒で耳垢を取って観察し、湿っていて粘り気がある場合は、ワキガの可能性が高いとされています。これは、前述したABCC11遺伝子が耳垢のタイプとワキガの両方を決定するためです。日本人の場合、湿性耳垢の人の約80%以上がワキガであるという統計があります。

衣服への黄色いシミも重要なチェックポイントです。白いTシャツなどを着用した後、わきの部分に黄色や茶色のシミができる場合は、アポクリン腺からの分泌物が多いことを示しています。ただし、制汗剤の成分によってもシミができることがあるため、制汗剤を使用していない状態で確認することが重要です。

家族歴も重要な判断材料となります。両親や祖父母、兄弟姉妹にワキガの人がいる場合は、遺伝的にワキガになる可能性が高くなります。特に両親のどちらかがワキガの場合は、高い確率で遺伝する可能性があります。

わき毛の状態も参考になります。わき毛が太くて濃い、または白い粉状の物質が付着している場合は、アポクリン腺の活動が活発である可能性があります。女性の場合は、わき毛が太く1つの毛穴から複数の毛が生えている状態が見られることがあります。

他人の反応を観察することも一つの方法です。エレベーターなどの狭い空間で人との距離が近くなったときに、相手が鼻に手を当てる、顔をそむける、距離を取ろうとするなどの行動が見られる場合は、においが原因である可能性があります。ただし、これは確実な判断方法ではないため、他の要因も合わせて判断する必要があります。

最も確実な方法は、信頼できる家族や友人に率直に尋ねることです。自分では気づきにくいにおいも、他人であれば客観的に判断できます。ただし、デリケートな問題であるため、相手との関係性を考慮して慎重に行う必要があります。

💡 生活習慣がにおいに与える影響

ワキガは遺伝的な体質によるものですが、日常の生活習慣によってにおいの強さは大きく変わります。適切な生活習慣を心がけることで、においを軽減し、快適な日常生活を送ることが可能です。

食生活は、においの強さに特に大きな影響を与えます動物性タンパク質や脂質を多く含む肉類、乳製品の過剰摂取は、アポクリン腺からの分泌物の成分を変化させ、においを強くする傾向があります。また、にんにく、たまねぎ、カレーなどの香辛料を多く含む食品も、一時的ににおいを強くすることがあります。

一方で、野菜や果物を中心とした植物性の食品、特に抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEを多く含む食品は、においの軽減に役立つとされています。緑茶に含まれるカテキンや、梅干し、レモンなどのクエン酸も、体内の老廃物の排出を促進し、においの軽減に効果があると考えられています。

水分摂取も重要なポイントです。十分な水分を摂取することで、老廃物の排出が促進され、汗の濃度が薄まります。ただし、アルコールやカフェインを多く含む飲料は、一時的ににおいを強くする可能性があるため、摂取量に注意が必要です。

ストレス管理も、においのコントロールには欠かせませんストレスはアポクリン腺の活動を促進し、においを強くする原因となります。適度な運動、十分な睡眠、リラクゼーション技法などを取り入れることで、ストレスレベルを下げることができます。

喫煙も避けるべき習慣の一つです。タバコに含まれるニコチンは血行を悪化させ、老廃物の蓄積を促進します。また、タバコ自体のにおいがワキガのにおいと混合することで、より不快なにおいを生じさせる可能性があります。

衣服の選択と管理も重要です。通気性の良い天然素材の衣服を選び、こまめに洗濯することで、細菌の繁殖を抑制できます。特に、わきの下に直接触れるインナーウェアは、毎日清潔なものに交換することが重要です。また、消臭効果のある衣類用洗剤や漂白剤を適切に使用することで、においの元を根本から除去できます。

Q. 医療機関ではワキガにどんな治療が受けられますか?

医療機関でのワキガ治療には、処方薬による外用薬治療、ボツリヌストキシン注射(効果3〜6か月持続)、マイクロ波・ラジオ波治療、外科手術(剪除法)などがあります。アイシークリニックでは患者の症状や生活スタイルに合わせた最適な治療プランを提案しており、遺伝的素質があっても症状の大幅な改善が期待できます。

📌 効果的なワキガ対策とケア方法

ワキガのケアには、日常的なケアから専門的な治療まで、様々な選択肢があります。症状の程度や生活スタイルに合わせて、適切な方法を選択することが重要です。

最も基本的で重要なケアは、適切な清潔保持です。1日2回、朝と夜に石鹸を使ってわきの下を丁寧に洗浄することで、細菌の繁殖を抑制できます。洗浄時は、普通の石鹸だけでなく、殺菌成分を含む薬用石鹸やボディソープを使用することで、より効果的な洗浄が可能です。

制汗剤・デオドラント製品の使用も効果的です。制汗剤は汗の分泌を抑制する効果があり、デオドラントは細菌の繁殖を抑えたり、においを中和したりする効果があります。市販品には様々なタイプがありますが、アルミニウム塩を含む制汗剤は特に効果が高いとされています。夜間に使用すると、より効果的です。

わき毛の処理も重要な対策の一つです。わき毛があると、汗や細菌が付着しやすくなり、においが発生しやすくなります。定期的な剃毛や脱毛によって、清潔を保ちやすくなります。ただし、剃毛後は皮膚が敏感になるため、適切なアフターケアを行うことが重要です。

衣服の選択も対策の重要な要素です。天然素材の衣服は合成素材よりも通気性が良く、汗の蒸発を促進します。特に、綿やリネンなどの素材は吸水性と通気性に優れています。また、ゆったりとしたサイズの衣服を選ぶことで、風通しを良くし、汗の蒸発を促進できます。

わき汗パッドの使用も有効な方法です。使い捨てタイプや洗濯可能なタイプなど、様々な製品があります。これらの製品は汗を吸収し、衣服への汗じみやにおいの移りを防ぐ効果があります。

食事療法も補助的な効果があります。発酵食品(ヨーグルト、納豆、キムチなど)を摂取することで、腸内環境を整え、体内の老廃物の排出を促進できます。また、クロロフィルを多く含む緑色野菜は、体内のにおいを中和する効果があるとされています。

重度のワキガの場合や、これらの対策でも十分な効果が得られない場合は、医療機関での治療を検討することが重要です。医師による適切な診断と治療によって、より効果的なワキガ対策が可能になります。

✨ 医療機関での治療選択肢

医療機関でのワキガ治療には、軽度な治療から根本的な治療まで、様々な選択肢があります。患者の症状の程度、ライフスタイル、治療への期待などを総合的に考慮して、最適な治療法を選択することが重要です。

最も侵襲性の低い治療として、外用薬治療があります。処方薬の制汗剤は、市販品よりも高濃度のアルミニウム塩を含んでおり、より強力な制汗効果を期待できます。また、抗コリン作用のある外用薬は、汗腺の活動を抑制する効果があります。これらの薬剤は副作用が少なく、日常生活への影響も最小限です。

ボツリヌストキシン注射は、中等度から重度のワキガに対する有効な治療法です。ボツリヌストキシンをわきの下に注射することで、汗腺の神経伝達を一時的に阻害し、汗の分泌を大幅に減少させます。効果は3~6か月程度持続し、定期的な注射によって効果を維持できます。治療時間は15~30分程度で、日常生活への影響はほとんどありません

イオントフォレーシスは、微弱な電流を用いた治療法です。水道水に微弱な電流を流し、その中に手のひらや足の裏、わきの下を浸すことで、汗腺の活動を抑制します。多汗症に対する治療法として確立されており、ワキガにも一定の効果があります。治療は週に数回、1回20~30分程度行います。

より根本的な治療として、マイクロ波治療やラジオ波治療があります。これらの治療は、皮膚の下の汗腺にエネルギーを照射し、汗腺を破壊することで長期的な効果を得る方法です。治療時間は1~2時間程度で、多くの場合1~2回の治療で効果が得られます。ダウンタイムは比較的短く、日常生活への影響も限定的です。

外科手術による治療も選択肢の一つです。剪除法(せんじょほう)は、わきの下の皮膚を切開し、アポクリン腺を直接除去する方法で、最も確実で永続的な効果が期待できます。ただし、手術による侵襲性が高く、回復期間も長くなります。近年では、内視鏡を用いた低侵襲手術も開発されており、傷跡や回復期間を最小限に抑えた治療が可能になっています。

治療法の選択には、症状の程度だけでなく、患者の年齢、職業、ライフスタイル、治療に対する期待なども考慮する必要があります。また、治療のリスクや副作用についても十分な説明を受け、納得した上で治療を選択することが重要です。専門医による詳細な診察と相談を通じて、最適な治療計画を立てることをお勧めします。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、ワキガでご相談いただく患者様の約8割が「遺伝だから治療できない」と諦めていらっしゃいますが、実際は遺伝的素質があっても適切な治療により症状を大幅に改善できます。最近の傾向として、セルフチェックで早期に気づかれる方が増えており、軽度のうちにボツリヌストキシン注射などの低侵襲治療を選択される患者様が多くなっています。お一人で悩まずに、まずは専門医にご相談いただければ、その方に最適な治療法をご提案できますので安心してお越しください。」

🔍 よくある質問

ワキガは必ず親から遺伝するのでしょうか?

ワキガの遺伝確率は両親の遺伝子型によって決まります。両親ともにワキガの場合は75-100%、片方の親のみの場合は25-50%程度です。ただし、遺伝的素質があっても、適切なケアにより症状をコントロールできるため、遺伝だからといって諦める必要はありません。

耳垢が湿っているとワキガなのですか?

湿った耳垢(湿性耳垢)の人は、ワキガの可能性が高いとされています。日本人の場合、湿性耳垢の人の約80%以上がワキガであるという統計があります。これは、耳垢のタイプとワキガの発症を決定するABCC11遺伝子が同じであるためです。

ワキガは食事で改善できますか?

食事は症状の軽減に効果があります。肉類や乳製品の過剰摂取はにおいを強くする傾向がありますが、野菜や果物中心の食事、抗酸化作用のあるビタミンC・E、緑茶のカテキンなどはにおいの軽減に役立ちます。食事療法は補助的な効果として有効です。

ボツリヌストキシン注射の効果はどのくらい持続しますか?

ボツリヌストキシン注射の効果は通常3~6か月程度持続します。治療時間は15~30分程度で、日常生活への影響はほとんどありません。当院では中等度から重度のワキガの方に効果的な治療法として、多くの患者様にご選択いただいています。

ワキガの治療は保険適用されますか?

ワキガの治療は症状の程度と治療法によって異なります。重度の場合の外科手術など一部の治療は保険適用の対象となる場合がありますが、ボツリヌストキシン注射やマイクロ波治療などは自由診療となることが多いです。詳細は専門医にご相談いただくことをお勧めします。

💪 まとめ

ワキガは遺伝的な要因が強く関与している体質的な特徴であり、ABCC11遺伝子の型によってその発症がほぼ決定されます。両親からの遺伝パターンによって発症確率は変わりますが、遺伝的素質があっても、適切なケアと対策によってにおいを効果的にコントロールすることが可能です。

ワキガのにおいは、アポクリン腺からの分泌物が皮膚表面の細菌によって分解されることで発生します。このメカニズムを理解することで、清潔保持、適切な制汗剤の使用、生活習慣の改善など、効果的な対策を講じることができます。

セルフチェックによって自分の状態を把握し、症状の程度に応じて適切な対策を選択することが重要です。軽度の場合は日常的なケアで十分効果が得られますが、重度の場合は医療機関での専門的な治療を検討することをお勧めします。

現在では、外用薬からボツリヌストキシン注射、マイクロ波治療、外科手術まで、様々な治療選択肢があります。アイシークリニック上野院では、患者様一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせた最適な治療プランをご提案しています。ワキガでお悩みの方は、一人で悩まずに専門医にご相談ください。適切な診断と治療によって、においの悩みから解放され、より快適な日常生活を送ることができるはずです。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 腋臭症(ワキガ)の医学的定義、原因、診断基準、治療法について皮膚科専門医の見解を参照
  • 厚生労働省 – 医療機関での腋臭症治療に関する医療情報の適正な提供と、保険適用される治療法についての公的見解を参照
  • PubMed – ABCC11遺伝子とワキガの関係、遺伝的メカニズム、人種差に関する国際的な学術研究論文を参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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