「冬の間は気にならなかったのに、春になるとシミが目立ってきた」という経験はありませんか?実は春は、シミが増えたり濃くなったりしやすい季節です。その背景には、紫外線の量の変化や肌の状態など、複数の要因が絡み合っています。この記事では、春に紫外線によってシミが増えるメカニズムから、日常生活で実践できる予防・対策まで、医療的な観点もふまえながらわかりやすくお伝えします。シミが気になり始めたこの季節に、ぜひ読んでみてください。
目次
- 春になると紫外線はどう変化するのか
- 紫外線がシミを作るメカニズム
- 春にシミが増えやすい理由
- シミの種類と春に出やすいシミの特徴
- 日常でできる紫外線対策・シミ予防
- 日焼け止めの正しい選び方と使い方
- スキンケアで意識したいポイント
- 生活習慣とシミの関係
- 医療機関でのシミ治療について
- まとめ
この記事のポイント
春は紫外線の急増・肌バリア低下・ホルモン乱れが重なりシミが増えやすい季節。PA+++以上・SPF30以上の日焼け止め毎日使用が最重要予防策で、改善しない場合はアイシークリニックでの専門診断と個別治療が有効。
🎯 春になると紫外線はどう変化するのか
多くの人が「紫外線は夏に強い」というイメージを持っています。確かに夏の紫外線量は年間でも最も強い時期ですが、実は春になると紫外線の量は急激に増加し始めます。気象庁や環境省のデータによれば、紫外線の量(UV指数)は3月ごろから上昇し始め、4〜5月にかけてはすでに夏に近い水準に達することも少なくありません。
紫外線には大きく分けてUV-AとUV-Bの2種類があります。UV-Bは肌表面にダメージを与え、日焼け(サンバーン)の主な原因となります。一方、UV-Aは肌の奥深くまで到達し、真皮層へのダメージを与えることで、シミやたるみの原因となります。UV-Aは雲や窓ガラスをある程度透過するため、曇りの日や室内にいる時でも注意が必要です。
春は冬に比べて日照時間が長くなり、太陽の高度も上がります。これによって地面に届く紫外線の量が増加します。また、冬の間は寒さから肌を守るために厚着をしていた人も、春になると薄着になり、顔や首、手など露出部位が増えるため、その分紫外線を受けやすくなります。
さらに、春の紫外線が特に注意を要するのは、気温や体感がまだ涼しいため「紫外線が強い」という実感が得にくい点にあります。夏は暑さとともに紫外線の強さを体感できますが、春は過ごしやすい気候の中で知らず知らずのうちに紫外線を浴び続けてしまいます。この「油断しやすさ」が、春のシミ増加につながっている大きな要因の一つです。
Q. 春に紫外線が急増する理由は何ですか?
気象庁・環境省のデータによると、紫外線量(UV指数)は3月頃から急上昇し、4〜5月には夏に近い水準に達します。春は気温が涼しく紫外線の強さを体感しにくいため油断しやすく、その結果として知らないうちに紫外線を大量に浴びてしまうことがシミ増加の主な原因となります。
📋 紫外線がシミを作るメカニズム
シミがどのようにしてできるのかを理解するためには、まず肌の色素であるメラニンについて知る必要があります。メラニンは肌の表皮の最下層にある「メラノサイト」という細胞で生成される色素で、本来は紫外線から肌を守るための防御機能として働いています。
紫外線を浴びると、肌の細胞はダメージを感知し、メラノサイトにメラニンを作るよう指令を出します。この指令の中心となるのが「エンドセリン」「プロスタグランジン」「幹細胞因子(SCF)」などのサイトカインと呼ばれる物質です。メラノサイトはこれらの刺激を受けてチロシナーゼという酵素を活性化させ、メラニンを大量に生成します。
生成されたメラニンは通常、ターンオーバー(肌の新陳代謝)によって肌の表面へと移動し、最終的には垢となって排出されます。しかし、紫外線ダメージが繰り返されたり、ターンオーバーが乱れたりすると、メラニンが肌の中に蓄積してしまいます。この蓄積したメラニンが透けて見えるのが「シミ」です。
また、紫外線によって生じる活性酸素も、シミの形成に深く関わっています。活性酸素はメラノサイトを過剰に刺激し、メラニンの生成をさらに促進させます。加えて、紫外線による炎症反応もメラニン生成のスイッチを入れる原因となるため、日焼けをした後にシミが残りやすいのはこのためです。
💊 春にシミが増えやすい理由
春にシミが増えやすいのは、紫外線の増加だけが理由ではありません。肌の状態や生活環境の変化も大きく影響しています。
まず、冬の間に蓄積されたダメージがあります。冬は乾燥した空気や冷たい外気によって肌のバリア機能が低下しやすい季節です。バリア機能が低下した肌は、紫外線のダメージを受けやすく、メラニンが生成されやすい状態になっています。そこへ春の紫外線が加わることで、メラニン生成が過剰になりやすいのです。
次に、肌のターンオーバーの乱れも関係しています。冬から春にかけての季節の変わり目は気温や湿度の変動が大きく、自律神経が乱れやすい時期です。自律神経の乱れはホルモンバランスにも影響し、肌のターンオーバーのリズムを崩すことがあります。ターンオーバーが滞ると、本来は排出されるべきメラニンが肌の中に残り、シミとして見えやすくなります。
また、春は花粉症の季節でもあります。花粉症による目のかゆみや鼻のかゆみから、目や鼻の周りをこする機会が増えます。皮膚への摩擦は炎症を引き起こし、メラニンの過剰生成につながります。花粉症が重い方は、春にシミが増えやすいもう一つのリスクを抱えているといえます。
さらに、新生活のストレスも見逃せない要因です。4月は入学・就職・引越しなどライフイベントが集中し、精神的なストレスがかかりやすい時期です。ストレスはコルチゾールなどのホルモン分泌を増加させ、肌の免疫機能を低下させるとともに、メラニン生成を促進する可能性があります。
加えて、紫外線対策への油断も春のシミ増加に直結します。冬の間に日焼け止めを使わなくなっていた習慣が春になっても続いていると、急増した紫外線を無防備に浴び続けることになります。春は「まだそこまで強くないだろう」という心理的な油断が生じやすく、これが結果的にシミを増やすことにつながります。
Q. 紫外線によってシミができるメカニズムを教えてください。
紫外線を浴びると肌細胞がダメージを感知し、メラノサイトにメラニン生成の指令を出します。通常、メラニンはターンオーバーで排出されますが、紫外線ダメージの繰り返しやターンオーバーの乱れによって肌内に蓄積します。さらに紫外線が生む活性酸素がメラノサイトを過剰刺激し、メラニン生成を促進してシミとして現れます。
🏥 シミの種類と春に出やすいシミの特徴
一言で「シミ」と言っても、その種類はいくつかあり、それぞれ原因や特徴が異なります。春に増えやすいシミを理解するためにも、まずシミの種類を整理しておきましょう。
最もよく知られているのが「老人性色素斑(日光性色素斑)」です。紫外線の蓄積によって生じるシミで、顔や手の甲など日光を浴びやすい部位に多く見られます。輪郭がはっきりしており、色は薄茶色から濃い茶色まで様々です。年齢とともに増えやすく、春の紫外線増加によって新しく出てきたり、既存のシミが濃くなったりします。
次に「肝斑(かんぱん)」があります。肝斑は主に30〜50代の女性に多く見られ、両頬にほぼ対称に広がる、境界がぼんやりとしたシミです。紫外線だけでなく、女性ホルモンのバランスの乱れやストレス、摩擦なども誘因となります。春は紫外線の増加とホルモンバランスの変動が重なるため、肝斑が悪化しやすい時期です。また、肝斑はレーザー治療への反応が他のシミとは異なるため、適切な診断が重要です。
「炎症後色素沈着」は、ニキビや傷、虫刺されなどによる皮膚の炎症が治った後に残る色素沈着です。春は花粉などによるかゆみで肌を掻いてしまうことがあり、その炎症が色素沈着として残る場合があります。
「雀卵斑(そばかす)」は遺伝的要因が強く、主に鼻の周りや頬に小さな点状のシミとして現れます。幼少期から見られることが多いですが、紫外線を浴びることで色が濃くなりやすく、春〜夏にかけて目立ちやすくなります。
春に特に注意したいのは老人性色素斑と肝斑です。これらは紫外線の影響を強く受けるため、春からしっかりと対策を始めることが重要です。
⚠️ 日常でできる紫外線対策・シミ予防
シミを予防するために最も効果的な方法は、紫外線をできるだけ肌に届かせないことです。日常生活の中で取り組める対策をいくつかご紹介します。
まず、日焼け止めの使用は紫外線対策の基本中の基本です。春になったら、毎日の習慣として日焼け止めを塗ることを意識しましょう。日焼け止めについては次のセクションで詳しく解説します。
次に、物理的な遮光も効果的です。帽子や日傘を使うことで、顔や首への紫外線量を大幅に減らすことができます。つばが広い帽子は顔全体を覆えるためより効果的です。日傘はUVカット加工が施されたものを選ぶと安心です。また、長袖の上着や手袋なども手や腕の紫外線対策として有効です。
外出する時間帯にも注意が必要です。紫外線は一般的に午前10時から午後2時の間に最も強くなります。この時間帯の外出をできるだけ避けたり、外出する場合には日傘や帽子、日焼け止めをしっかり活用したりすることが大切です。
車の中にいる場合でも安心はできません。UV-Aは一般的な窓ガラスをある程度透過するため、長時間車の中にいる場合も日焼け止めを塗っておくことをおすすめします。
また、屋外でのスポーツや作業をする際には、汗で日焼け止めが落ちやすいため、2〜3時間ごとに塗り直すことが重要です。特に春は汗をかく機会が少ないと感じやすいですが、スポーツや屋外での活動時は紫外線を浴びる量が増えるため注意が必要です。
Q. 日焼け止めのSPFとPA値はどう選べばよいですか?
日常的な外出にはSPF30以上、屋外スポーツや長時間の外出にはSPF50以上が目安です。シミの主因となるUV-Aへの対策には、PA+++以上の製品を選ぶことが重要です。また、乾燥肌には保湿成分配合、敏感肌には紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)タイプを選ぶと毎日継続しやすくなります。
🔍 日焼け止めの正しい選び方と使い方
日焼け止めを選ぶ際には、SPFとPA値という2つの指標を確認することが大切です。
SPF(Sun Protection Factor)はUV-Bに対する防御力を示す数値です。SPF値が高いほど、UV-Bから肌を守る効果が高くなります。一般的に、日常的な外出にはSPF30程度、屋外でのスポーツや長時間の外出にはSPF50以上のものを選ぶと良いでしょう。ただし、SPF値が高いものほど肌への負担が増すこともあるため、日常使いでは必要以上に高いSPFのものを使い続ける必要はありません。
PA(Protection Grade of UV-A)はUV-Aに対する防御力を示し、「+」の数で表されます。PA+からPA++++まであり、「+」が多いほど防御力が高くなります。シミを予防するためにはUV-Aへの対策が特に重要なので、PA+++以上のものを選ぶことをおすすめします。
日焼け止めの塗り方も重要です。量が少なすぎると十分な効果が得られません。顔全体に使用する場合は、パール粒2粒分程度(約1.5g)が目安です。塗り残しが出やすい目の周りや髪の生え際、耳の周囲も忘れずに塗りましょう。鼻の下や口の周りも日焼けしやすいポイントです。
日焼け止めを塗るタイミングは、外出する15〜30分前が理想的です。日焼け止めには成分が肌に定着するまで時間がかかるものもあるため、直前に塗るよりもやや早めに塗ることで効果が安定します。
肌に合った日焼け止めを選ぶことも大切です。乾燥しやすい肌の方には保湿成分が含まれたもの、脂性肌の方にはさらっとしたジェルタイプやミルクタイプが向いています。敏感肌の方は紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)タイプを選ぶと肌への刺激が少なくなります。
日焼け止めはクレンジングでしっかりと落とすことも重要です。落とし残しがあると毛穴詰まりや肌荒れの原因になることがあります。使用する日焼け止めの特性に合わせたクレンジング方法で、しっかりと除去してください。
📝 スキンケアで意識したいポイント
紫外線対策と並行して、スキンケアでシミ予防をサポートすることも効果的です。春のスキンケアで意識したいポイントをご紹介します。
まず、保湿を徹底することが大切です。先述のとおり、冬の乾燥によってバリア機能が低下した肌は紫外線のダメージを受けやすくなっています。春になっても保湿ケアを続け、肌のバリア機能を整えることがシミ予防につながります。化粧水と乳液・クリームをセットで使い、しっかりと水分と油分を補いましょう。
次に、美白有効成分が含まれたスキンケア製品の活用も考えられます。美白に効果があるとされる成分には、ビタミンC誘導体、ナイアシンアミド、アルブチン、トラネキサム酸などがあります。これらはメラニンの生成を抑制したり、すでに生成されたメラニンを還元したりする働きを持ちます。医薬部外品として承認された美白成分が配合された製品を選ぶと、より効果が期待できます。
洗顔の際は摩擦に注意することも重要です。強くこすって洗うと肌に炎症を起こし、メラニン生成を促すことになります。泡を十分に立て、泡で包み込むように優しく洗いましょう。洗顔後のタオルで拭く際も、こすらずにポンポンと押さえるように水分を吸収させることをおすすめします。
また、スキンケアの際には摩擦を最小限にするよう心がけてください。化粧水を手でパッティングする際も、強く叩かずにそっと押し込むように浸透させるのが理想的です。
ターンオーバーを促すケアも有効ですが、やりすぎには注意が必要です。ピーリングやスクラブを過度に行うと、逆に肌へのダメージとなります。週1〜2回程度、肌への刺激が少ない製品を使ったピーリングを取り入れることで、古い角質の排出を助け、メラニンの排出を促す効果が期待できます。ただし、敏感肌の方や肌が荒れているときは避けてください。
Q. 肝斑はレーザー治療を受けても大丈夫ですか?
肝斑は通常のシミに有効なレーザー治療を行うと炎症が生じて悪化するリスクがあります。肝斑にはトラネキサム酸の内服治療やビタミンC内服が効果的とされています。アイシークリニックでは、まず専門医が丁寧に診断を行い、肝斑かどうかを正確に見極めたうえで、個々の肌状態に合った治療法を提案しています。
💡 生活習慣とシミの関係
肌の状態はスキンケアだけでなく、生活習慣にも大きく左右されます。シミを予防・改善するためには、日々の生活習慣を見直すことも欠かせません。
睡眠は肌の回復に欠かせない要素です。成長ホルモンは夜間の睡眠中に多く分泌され、肌の細胞修復や再生を促します。睡眠が不足すると成長ホルモンの分泌が減り、肌のターンオーバーが乱れてメラニンが蓄積されやすくなります。1日7〜8時間程度の質の良い睡眠を目指しましょう。
食事でも肌の状態をサポートすることができます。ビタミンCは抗酸化作用が高く、メラニンの生成を抑制する働きがあります。柑橘類、いちご、ブロッコリーなどに多く含まれています。ビタミンEも抗酸化作用があり、紫外線によるダメージから肌を守るのに役立ちます。アーモンドやアボカド、植物油などに多く含まれています。ビタミンCとEを一緒に摂取することで、相乗効果が期待できます。また、ポリフェノールも抗酸化作用が高く、緑茶やブルーベリー、赤ワインなどに豊富です。
喫煙は肌の老化を早め、シミの原因にもなります。タバコに含まれる有害物質は毛細血管を収縮させ、肌への血流を悪化させます。これにより肌の栄養供給が滞り、ターンオーバーが乱れます。また、喫煙による活性酸素の増加もメラニン生成を促進します。シミを気にしている方には禁煙をおすすめします。
適度な運動も肌の健康に良い影響を与えます。運動によって血行が促進されると、肌への酸素と栄養の供給が改善され、ターンオーバーが活性化します。ただし、屋外での運動時には紫外線対策を忘れずに行いましょう。
ストレスの管理も重要です。慢性的なストレスは肌の免疫力を下げ、ホルモンバランスを崩します。特に肝斑はストレスとの関連が深いとされています。ヨガや瞑想、趣味の時間を持つなど、自分に合ったストレス発散方法を取り入れましょう。
✨ 医療機関でのシミ治療について

日常的なケアや予防で改善が見込めないシミ、または既にしっかりとしたシミが出ている場合には、医療機関での治療を検討することも一つの選択肢です。近年では、シミに対する医療技術が進歩しており、様々な治療法が提供されています。
最もよく知られているのがレーザー治療です。レーザーはシミの色素(メラニン)に反応し、色素を選択的に破壊することで、シミを薄くする効果があります。Qスイッチルビーレーザーやピコレーザーなどが代表的で、これらはシミの種類や状態に合わせて選択されます。
ピコレーザーは近年特に注目されている治療法で、従来のレーザーよりもパルス幅が短く(ピコ秒単位)、色素を細かく破壊できるため、肌へのダメージが少ないとされています。また、フラクショナル照射(点状にレーザーを照射する方式)と組み合わせることで、シミだけでなく肌のトーンアップや毛穴の改善にも効果が期待できます。
フォトフェイシャル(光治療・IPL)は、特定の波長の光を広範囲に照射することで、シミや赤みなどの肌トラブルをまとめてアプローチする治療法です。ダウンタイム(治療後の肌の回復期間)が比較的少なく、仕事や日常生活への影響を抑えながら治療を受けられるのが特徴です。肌全体を改善したい方や、複数の肌悩みがある方に向いています。
肝斑に対しては、トラネキサム酸の内服治療が効果的とされています。トラネキサム酸はメラニンの生成を抑制するほか、肝斑の炎症を抑える効果があります。内服での使用は医療機関での処方が必要です。また、ビタミンCの内服も肌への抗酸化作用があり、シミ予防・改善に用いられます。
ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬も、シミ治療に効果的です。ハイドロキノンは強力な美白成分で、メラニンの生成を抑制し、シミを薄くする効果があります。トレチノイン(レチノイン酸)は肌のターンオーバーを促進し、シミの改善に役立ちます。これらは医師の処方が必要な薬剤であり、使用には適切な指導が必要です。
医療機関でシミ治療を受ける際には、まず医師による正確な診断が重要です。シミの種類によって最適な治療法は異なり、誤った治療を行うと逆効果になる場合もあります。特に肝斑は、通常のシミに適したレーザー治療が炎症を引き起こして悪化させるリスクがあるため、専門の医師による診断が不可欠です。
また、治療後のアフターケアとして紫外線対策を徹底することが非常に重要です。レーザー治療後の肌は紫外線ダメージを受けやすい状態にあるため、日焼け止めや物理的な遮光対策を欠かさないようにしましょう。
アイシークリニック上野院では、患者さんのお肌の状態に合わせたシミ治療を提供しています。春のシミが気になる方は、まず専門医への相談から始めてみることをおすすめします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、「冬の間はシミが気にならなかったのに、春になってから急に目立ってきた」というご相談が増えています。春は気温の穏やかさから紫外線への警戒心が薄れやすく、知らず知らずのうちにダメージが蓄積されているケースが多く見受けられます。当院では、シミの種類によって最適な治療法が異なるため、まずは丁寧な診断を行ったうえで一人ひとりのお肌に合ったアプローチをご提案していますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
春の紫外線は決して弱くありません。気象庁・環境省のデータによると、UV指数は3月頃から急上昇し、4〜5月には夏に近い水準に達することもあります。気温が涼しく「強い」と実感しにくいため油断しやすいですが、この油断がシミ増加の大きな原因です。春になったら日焼け止めの使用を習慣化しましょう。
日常的な外出にはSPF30以上、屋外でのスポーツや長時間の外出にはSPF50以上を目安にしてください。シミの主な原因となるUV-Aへの対策としてPA+++以上のものを選ぶことが重要です。また、乾燥肌・脂性肌・敏感肌など肌質に合ったテクスチャーを選ぶと、毎日続けやすくなります。
はい、関係があります。花粉症による目や鼻のかゆみで肌を触ったりこすったりすると、摩擦による炎症が生じ、メラニンの過剰生成につながります。この「炎症後色素沈着」がシミとして残る場合があります。花粉症の方は特に春、意識的に肌への摩擦を避けるよう心がけることが大切です。
肝斑は主に30〜50代の女性の両頬に対称に広がる、境界がぼんやりとしたシミで、紫外線だけでなくホルモンバランスやストレス・摩擦も誘因となります。重要なのは、通常のシミに使うレーザー治療が肝斑を悪化させるリスクがある点です。アイシークリニックでは、まず丁寧な診断を行い、肌の状態に合った治療法をご提案しています。
主な治療法として、メラニンを選択的に破壊するレーザー治療(ピコレーザーなど)、広範囲の肌トラブルにアプローチするフォトフェイシャル(IPL)、肝斑に有効なトラネキサム酸の内服、ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬があります。シミの種類によって最適な治療は異なるため、まず専門医による正確な診断を受けることが重要です。
🎯 まとめ
春は紫外線の増加、肌のバリア機能の低下、ターンオーバーの乱れ、花粉症による炎症、新生活のストレスなど、様々な要因が重なり、シミが増えやすい季節です。「春はまだ大丈夫」という油断が、シミを増やす大きな原因になっています。
シミを予防するためには、日焼け止めの毎日使用を習慣化することが最も重要です。SPF30以上、PA+++以上のものを選び、十分な量を塗り、こまめに塗り直すことを心がけてください。日傘や帽子との併用でさらに効果が高まります。
スキンケアでは保湿を徹底し、美白成分が含まれた製品を取り入れることも効果的です。摩擦を避け、優しく丁寧にケアすることを意識しましょう。生活習慣では、十分な睡眠、バランスの取れた食事、禁煙、適度な運動、ストレス管理が肌の健康をサポートします。
すでにシミが気になる方、セルフケアだけでは改善が難しいと感じている方は、医療機関での診察・治療を検討することをおすすめします。シミの種類に合った適切な治療を受けることで、より効果的に改善が期待できます。春の訪れとともに、今日からシミ対策を始めていきましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – シミ(老人性色素斑・肝斑・炎症後色素沈着など)の種類・メカニズム・治療法に関する医学的根拠の参照。メラニン生成のプロセスやターンオーバーとの関係、レーザー治療・外用薬(ハイドロキノン・トレチノイン)・トラネキサム酸内服など医療的治療に関する学会公式見解として引用。
- 厚生労働省 – 美白有効成分(ビタミンC誘導体・ナイアシンアミド・アルブチン・トラネキサム酸など)を含む医薬部外品の承認基準や効能に関する公的情報として参照。日焼け止めのSPF・PA値の基準や化粧品・医薬部外品の区分に関する根拠として引用。
- WHO(世界保健機関) – UV-AおよびUV-Bの特性・健康への影響(シミ・日焼け・皮膚ダメージ)、UV指数の定義と季節変動、紫外線対策(日焼け止め・物理的遮光)に関する国際的な医学的根拠として引用。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務