「日焼け止めを塗ると肌がヒリヒリする」「かぶれてしまって紫外線対策ができない」——そんな悩みを抱えている敏感肌の方は少なくありません。紫外線は肌への影響が大きく、シミやシワ、さらには肌のバリア機能の低下にもつながるため、きちんとした対策が必要です。しかし敏感肌の方にとって、日焼け止め選びは一筋縄ではいきません。成分によっては刺激になるものもあり、正しい知識を持って選ぶことが大切です。このコラムでは、敏感肌の方が安心して使える日焼け止めの選び方から、塗り方のコツ、紫外線ダメージを受けた肌のケア方法まで、幅広くお伝えします。
目次
- 敏感肌と紫外線の関係を理解しよう
- 紫外線が肌に与えるダメージとは
- 敏感肌が日焼け止めで肌荒れしやすい理由
- 日焼け止めの種類と成分の基礎知識
- 敏感肌向け日焼け止めの選び方のポイント
- SPFとPAの数値はどのくらいを選べばいい?
- 日焼け止めの正しい塗り方と塗り直し方
- 日焼け止め以外の紫外線対策も組み合わせよう
- 紫外線ダメージを受けた後のアフターケア
- クリニックでできる紫外線ダメージ・敏感肌へのアプローチ
- まとめ
この記事のポイント
敏感肌の紫外線対策には、紫外線吸収剤不使用のノンケミカル処方で無香料・アルコールフリーの日焼け止めを選び、適切な量を摩擦なく塗布・塗り直すことが基本。帽子や日傘との併用も有効で、シミなど既存のダメージにはアイシークリニックでのレーザー・光治療が選択肢となる。
🎯 敏感肌と紫外線の関係を理解しよう
敏感肌とは、外部からの刺激に対して肌が過剰に反応しやすい状態のことを指します。医学的な診断名ではなく、「少しの刺激でも赤みや乾燥、かゆみが出やすい」という肌質の総称として使われています。健康な肌には、外部の刺激から肌を守る「バリア機能」が備わっています。このバリア機能が低下すると、本来はそれほど問題のない刺激にも肌が敏感に反応してしまうのです。
紫外線は、このバリア機能をさらに低下させる大きな要因のひとつです。紫外線を浴びることで肌内部に活性酸素が発生し、それが肌細胞にダメージを与えます。すると肌の水分保持機能が落ち、乾燥が進み、バリア機能がさらに弱まるという悪循環に陥ります。つまり、もともと敏感肌の方は紫外線によるダメージを受けやすく、かつダメージを受けるとさらに敏感さが増してしまうという二重のリスクを抱えているといえます。
また、紫外線が強い季節だけでなく、曇りの日や室内にいる場合でも、窓ガラスを通じてUVAと呼ばれる波長の長い紫外線は届きます。敏感肌の方こそ、一年を通じた紫外線対策が重要になってくるのです。
Q. 敏感肌が日焼け止めで肌荒れしやすい主な原因は?
敏感肌の肌荒れの主な原因は「紫外線吸収剤」です。この成分は紫外線を化学的に吸収・熱変換する際に刺激を生じやすく、赤みやヒリヒリ感を引き起こすことがあります。また香料・アルコール・防腐剤などの添加成分も刺激要因となるため、成分表示の確認が重要です。
📋 紫外線が肌に与えるダメージとは
紫外線には波長の違いによって主にUVAとUVBの2種類があります。それぞれが肌に与える影響は異なるため、まずその違いを理解しておくことが大切です。
UVBは波長が短く、肌の表面(表皮)に強いダメージを与えます。日焼けによる赤みや炎症(サンバーン)を引き起こすのは主にUVBの働きによるものです。炎症が強い場合、肌がヒリヒリしたり、水ぶくれになったりすることもあります。こうした急性の炎症反応は、もともとバリア機能が弱い敏感肌の方にとっては特につらい症状です。
一方のUVAは、波長が長いため表皮を越えて真皮にまで到達します。真皮にはコラーゲンやエラスチンといった肌のハリや弾力を保つ成分が含まれており、UVAによるダメージは長期的に蓄積されてシワやたるみの原因になります。また、メラニン色素の生成を促し、シミや色素沈着を引き起こすのもUVAの特徴です。UVAは雲や窓ガラスを透過する性質があるため、屋外にいない時間帯でも対策が必要です。
紫外線による肌ダメージは蓄積するという性質があります。「今日は少しくらい大丈夫」という積み重ねが、将来のシミ・シワ・くすみにつながります。敏感肌の方は特にダメージが蓄積しやすいため、毎日の継続的なケアが欠かせません。
💊 敏感肌が日焼け止めで肌荒れしやすい理由
敏感肌の方が日焼け止めを使って肌荒れを起こしてしまう原因は、主に「紫外線吸収剤」と呼ばれる成分にあることが多いです。日焼け止めの成分は大きく「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類に分けられますが、このうち紫外線吸収剤は、紫外線を化学的に吸収して熱に変換することで肌へのダメージを防ぎます。この化学反応の過程で、敏感肌の方には刺激として感じられることがあり、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感などのトラブルを引き起こす場合があります。
また、日焼け止めには紫外線防御成分以外にも、防腐剤、香料、着色料、アルコール(エタノール)などが含まれていることがあります。これらの添加成分も、敏感肌の方にとっては刺激になりうる要素です。特にアルコールは揮発する際に肌の水分も奪うため、乾燥肌や敏感肌の方には不向きなことが多いです。
さらに、日焼け止めの落とし方にも問題が隠れていることがあります。ウォータープルーフや耐水性の高い日焼け止めはしっかりと密着するため、落とす際に強くこすったり、クレンジング力の強い製品を使ったりすることが肌への負担になります。洗浄時の摩擦や界面活性剤の刺激も、肌トラブルの一因となります。
こうした背景から、敏感肌の方が日焼け止め選びで失敗してしまうケースは多いのですが、適切な製品を選び正しく使うことで、刺激を最小限に抑えながら紫外線から肌を守ることは十分に可能です。
Q. SPFとPAの数値は高いほど敏感肌に適していますか?
敏感肌の方に高いSPF・PA値が必ずしも適しているわけではありません。通勤や買い物程度の外出であれば、SPF30〜50・PA++〜PA+++で十分です。数値が高いほど成分配合量が増え、肌への負担も大きくなるため、生活スタイルに合った適度なスペックを選ぶことが肌トラブル予防につながります。
🏥 日焼け止めの種類と成分の基礎知識
日焼け止めを選ぶうえで、まず「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の違いを理解しておくと、自分の肌に合った製品を探しやすくなります。
紫外線吸収剤は、化学的に紫外線を吸収・変換することでUVをカットします。代表的な成分としては、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(オクチノキサートとも呼ばれます)、オキシベンゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)などがあります。これらは少量でも高いUV防御効果を発揮するため、軽いテクスチャーで使いやすい製品に多く配合されています。ただし、前述のとおり敏感肌の方にとっては刺激になる場合があります。
一方、紫外線散乱剤は、肌の上に薄い膜を作り、紫外線を物理的に反射・散乱させることでUVをカットします。代表的な成分はノンナノ酸化亜鉛(酸化亜鉛)と酸化チタンです。化学反応を起こさないため肌への刺激が少なく、敏感肌の方や赤ちゃんにも使いやすいとされています。ただし、粒子が大きく白浮きしやすかったり、テクスチャーが重く感じられたりする点がデメリットとして挙げられます。近年はナノ粒子化することでこれらの問題を改善した製品も増えていますが、ナノ粒子化された成分に関しては肌への吸収性が高まるとして懸念を示す専門家もいます。
敏感肌の方には、一般的に「紫外線散乱剤のみ使用」または「ノンケミカル処方」と表示された製品が推奨されます。製品の成分表示を確認し、紫外線吸収剤が含まれていないかどうかをチェックする習慣をつけると良いでしょう。
また、日焼け止めには剤型の違いもあります。クリームタイプ、乳液タイプ、ジェルタイプ、スティックタイプ、スプレータイプなどさまざまな形状があり、それぞれ使い心地や保湿力が異なります。敏感肌の方は、保湿成分が入っていて乾燥しにくいクリームタイプや乳液タイプが比較的使いやすいといわれています。ジェルタイプはさっぱりとした使い心地ですが、アルコールが含まれている場合があるため成分確認が必要です。
⚠️ 敏感肌向け日焼け止めの選び方のポイント
敏感肌の方が日焼け止めを選ぶ際には、以下のようなポイントを意識してみてください。
まず確認したいのは、ノンケミカル処方かどうかという点です。「ノンケミカル」「紫外線散乱剤のみ」「紫外線吸収剤不使用」などと表示されている製品は、敏感肌の方に向いています。パッケージや公式サイトでこれらの表示を確認してみましょう。
次に、無香料・無着色・無鉱物油・アルコールフリーであるかどうかも重要なチェックポイントです。これらの成分は肌への刺激になりやすいため、できるだけ含まれていない製品を選ぶと安心です。ただし「無添加」という表示は、何が含まれていないかのルールが統一されていないため、実際の成分表示を確認することをおすすめします。
また、低刺激テストや皮膚科医によるテストが実施されているかどうかも選択の参考になります。製品によっては「アレルギーテスト済み」「皮膚科医監修」「敏感肌処方」などの表示があるものがあります。こうした表示がある製品は敏感肌の方にとって比較的安心して使いやすいものが多いですが、テストはあくまで全員に刺激がないことを保証するものではありません。
さらに、保湿成分が含まれているかどうかも確認しておくと良いでしょう。セラミド、ヒアルロン酸、グリセリン、スクワランなどの保湿成分が入っている製品は、敏感肌によく見られる乾燥を防ぐ効果も期待できます。特にセラミドは肌のバリア機能を補う働きがあるため、敏感肌の方には積極的に選びたい成分です。
購入前に可能であれば、腕の内側など目立たない部分で少量のパッチテストを行うことをおすすめします。24〜48時間後に赤みやかゆみが出ないかを確認してから顔に使用すると、万が一のトラブルを防ぎやすくなります。
🔍 SPFとPAの数値はどのくらいを選べばいい?
日焼け止め製品には「SPF50+」「PA++++」といった表示がありますが、これらは何を示しているのでしょうか。数値の意味を理解しておくと、シーンに合わせた適切な製品選びができるようになります。
SPF(Sun Protection Factor)は、UVBに対する防御力を示す指標です。具体的には、日焼け止めを塗らない場合と比較して、肌が赤くなるまでの時間を何倍に延ばせるかを数値化したものです。SPF30であれば、塗らない場合の30倍の時間、UVBの影響を受けにくくなるとされています。SPFの最大値は50+で、これ以上の効果については「50+」とまとめて表示されます。
PA(Protection Grade of UVA)は、UVAに対する防御力を示す指標で、「+」の数が多いほど防御力が高くなります。PA+が最も低く、PA++++が最も高いグレードです。
数値が高い製品ほどUV防御力は高くなりますが、その分肌への密着度も高く、洗い流す際の負担も大きくなる傾向があります。また、紫外線散乱剤のみで高いSPF値を出そうとすると、配合量が多くなり白浮きや重さが出やすくなります。
日常使いであれば、SPF30〜50、PA++〜PA+++程度の製品で十分な場合が多いです。海水浴や長時間の屋外スポーツなど、強い紫外線を長時間浴びる環境ではSPF50+・PA++++の高いスペックが必要になりますが、通勤や買い物程度の外出であれば過剰なSPF値の製品を使う必要はありません。
敏感肌の方の場合、高いSPF値の製品はそれだけ成分の配合量も多くなるため、必要以上に高い数値の製品を選ぶことは避け、日々の生活スタイルに合った適度なスペックの製品を選ぶことが肌への負担を減らすうえで大切です。
Q. 敏感肌向け日焼け止めの正しい塗り方のポイントは?
敏感肌の方は摩擦が刺激になるため、指の腹でやさしくのばすように塗ることが基本です。額・鼻・両頬・あごの5点に置いてから広げると塗りムラを防げます。量は顔全体にパール粒2個分が目安で、2〜3時間ごとの塗り直しも効果維持に欠かせません。
📝 日焼け止めの正しい塗り方と塗り直し方
どんなに良い日焼け止めを選んでも、使い方が正しくなければ十分な効果は発揮されません。塗る量、塗り方、塗り直しの頻度について正しく理解しておきましょう。
まず塗る量についてですが、多くの方が日焼け止めを塗る量が不足しています。製品のSPF・PA値は、決められた量(一般的に顔全体に対して1〜2mlほど)を使用した際に初めて発揮される数値です。薄く塗ってしまうと、表示されているSPF値の数分の一程度の効果しか得られません。顔全体に塗る場合は、パール粒2個分程度を目安にしっかりと塗布しましょう。
塗り方については、皮膚を強くこすらないことが大切です。特に敏感肌の方は、摩擦そのものが刺激になります。手のひらや指の腹を使って、やさしくのばすように塗るのが基本です。額、鼻、両頬、あごの5点に置いてからやさしく広げると、塗りムラが防ぎやすくなります。目の周りや首・耳の後ろなど、塗り忘れやすい部分も忘れずに。
塗り直しも重要です。日焼け止めは汗や皮脂、摩擦によって落ちていきます。一般的には2〜3時間に1度を目安に塗り直すことが推奨されています。ただし、外出先での塗り直しは難しいこともあります。そのような場合は、UVカット機能のあるパウダーやスプレータイプの日焼け止めを活用すると便利です。スプレータイプは顔だけでなく、腕や首にも手軽に使えます。
日焼け止めを落とす際は、製品に応じた洗い方が必要です。「石けんで落とせる」タイプの製品は、泡立てた洗顔料でやさしく洗うだけで落とすことができます。クレンジング剤が必要なタイプは、肌への負担が少ないミルクやオイルタイプのクレンジングを選び、こすらず撫でるように使いましょう。敏感肌の方は、できるだけ石けんで落とせるタイプの日焼け止めを選ぶことで、クレンジング時の負担を軽減できます。
💡 日焼け止め以外の紫外線対策も組み合わせよう
紫外線対策は日焼け止めだけでなく、複数の手段を組み合わせることでより効果的になります。敏感肌の方は特に、日焼け止め単独に頼りすぎることなく、物理的な紫外線対策も取り入れましょう。
帽子は、頭皮や顔への紫外線を遮断するうえで非常に効果的です。つばの広いハットは顔全体を日陰にしてくれます。素材はUVカット加工がされているものを選ぶとより効果的ですが、密度の高い布地であれば通常の帽子でもある程度のUVカット効果があります。
日傘も、顔や首への紫外線対策として優れています。UVカット加工された日傘は、UV遮蔽率が高いものであれば90%以上の紫外線をカットできます。購入の際は、UVカット率や遮光率の表示を確認しましょう。また、日傘を使う際は傘を低めに持つとより効果的です。
長袖の衣類やUVカットの薄手のカーディガンも、腕や肩の紫外線対策に役立ちます。夏は暑く感じるかもしれませんが、近年は通気性が高くUVカット機能のある素材の衣類も多く販売されています。
サングラスも目のまわりを守るために重要です。目に紫外線が当たると体がメラニン産生のシグナルを受け取るともいわれており、肌のシミにも影響するとする見解もあります。UVカット機能のあるサングラスを選びましょう。
また、時間帯や場所を選ぶことも有効な対策です。紫外線が最も強い時間帯は、一般的に午前10時〜午後2時頃とされています。この時間帯の外出をなるべく避けるか、日陰を選んで行動するだけでも、紫外線を浴びる量を大幅に減らすことができます。
Q. 紫外線によるシミにクリニックではどんな治療ができますか?
アイシークリニックでは、紫外線ダメージによるシミや色素沈着に対し、レーザー治療や光治療(IPL)などを提供しています。レーザーはメラニン色素を直接分解し、IPLはシミ改善とキメ整えの両効果が期待できます。まず医師によるカウンセリングで肌状態を確認し、個別の治療プランを提案します。
✨ 紫外線ダメージを受けた後のアフターケア
万全の対策をしていても、外出後に肌が赤くなったり熱を持ったりすることがあります。こうした場合の適切なアフターケアも知っておきましょう。
まず、帰宅後はすみやかに日焼け止めを落とすことが大切です。日焼け止めを塗ったまま長時間放置すると、汗や皮脂と混じって毛穴を詰まらせたり、酸化した成分が肌へのダメージになったりすることがあります。やさしく、ていねいに洗いましょう。
洗顔後は、保湿ケアをしっかり行いましょう。紫外線を浴びた肌は水分が失われやすく、乾燥しています。化粧水でたっぷりと水分を補給し、乳液やクリームで蓋をしましょう。ここでも敏感肌の方は、香料・アルコール不使用のシンプルな成分の製品を選ぶことをおすすめします。
肌が赤みを帯びていたり、熱を持っていたりする場合は、冷やすことが有効です。冷たいタオルや冷却シートで肌を冷やすことで、炎症を鎮める効果があります。ただし、冷たいものを直接肌に長時間当てると逆効果になることもあるため、タオルを一枚介して使うなど工夫しましょう。
また、ビタミンCを含む食品や栄養素の摂取も、紫外線ダメージからの回復に役立つとされています。ビタミンCはメラニン生成を抑える効果があり、レモンやキウイ、ブロッコリーなどに多く含まれます。外側からのケアと内側からのケアを組み合わせることで、肌の回復を助けることができます。
紫外線による炎症が強い場合(水ぶくれ、強い痛み、広範囲の赤みなど)は、日焼けの程度が軽度ではない可能性があります。そのような際は市販の薬に頼るだけでなく、早めに皮膚科や医療機関を受診することをおすすめします。
📌 クリニックでできる紫外線ダメージ・敏感肌へのアプローチ

日常的なケアだけでは対処しきれない紫外線ダメージや、長年蓄積してきたシミ・くすみ、あるいは敏感肌そのものの状態を改善したいと考える場合、医療機関やクリニックでの専門的なアプローチを検討することも選択肢のひとつです。
アイシークリニック上野院では、肌の状態に合わせたさまざまなアプローチが可能です。まず、医師や専門スタッフによる肌のカウンセリングを通じて、現在の肌の状態や紫外線ダメージの程度、敏感肌の原因などを丁寧に確認することからはじめます。その上で、それぞれの方の肌に合った治療やケアプランを提案します。
紫外線によって蓄積されたシミや色素沈着に対しては、レーザー治療や光治療(IPL)などが効果的なアプローチとなる場合があります。レーザー治療はシミの原因となるメラニン色素に直接働きかけ、色素を分解することでシミを目立たなくします。IPL(インテンス・パルス・ライト)治療は、特定の波長の光を照射することで、シミの改善とともに肌のキメを整える効果も期待できます。これらの治療は肌の状態や目的によって適切な方法が異なるため、医師の診察を受けてから判断することが重要です。
また、敏感肌の原因となっているバリア機能の低下には、美容点滴やサプリメントによる内側からのアプローチ、ヒアルロン酸やリジュランといった肌の土台を整える施術なども選択肢として挙げられます。外側からのケアと内側からの補強を組み合わせることで、より根本的な肌質改善につながることがあります。
さらに、医療機関では市販のスキンケア製品よりも高い配合濃度の成分を含む処方薬や医薬品外用剤を使うことができます。例えばハイドロキノンは高い美白・シミ対策効果を持つ成分ですが、刺激が強い面もあるため医師の指示のもと使用することが大切です。肌の状態に合わせた適切な濃度と使用法を指導してもらうことで、安全に効果を得ることができます。
「市販の日焼け止めを試してみたけれど合わなかった」「毎年夏になると肌トラブルが増える」「シミが気になってきた」など、悩みを抱えている場合は、ひとりで抱え込まずに専門家に相談することをためらわないでください。クリニックでは、肌の専門的な知識を持ったスタッフが個々の状況に合わせたアドバイスを提供します。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、日焼け止めによる肌トラブルを訴えて来院される敏感肌の患者様の多くが、紫外線吸収剤や香料・アルコールなどの添加成分に反応しているケースが見受けられます。まずはノンケミカル処方の低刺激製品を正しい量・塗り方で使うことが大切で、それでも改善が難しい場合や紫外線ダメージによるシミ・くすみが気になる場合は、ぜひ一人で悩まず専門家にご相談ください。患者様お一人おひとりの肌状態に合わせた適切なケアプランをご提案できるよう、丁寧に診察させていただきます。」
🎯 よくある質問
敏感肌の方でも、適切な日焼け止めを選べば使用できます。紫外線吸収剤不使用の「ノンケミカル処方」や「紫外線散乱剤のみ」と表示された製品を選び、無香料・アルコールフリーのものを優先しましょう。使用前に腕の内側でパッチテストを行うと、トラブルを未然に防ぎやすくなります。
必ずしも高ければ良いわけではありません。通勤や買い物程度の外出であれば、SPF30〜50・PA++〜PA+++程度で十分です。数値が高いほど成分の配合量も増え、敏感肌への負担が大きくなる場合があります。海水浴など長時間屋外にいる場面では、高スペックの製品を使い分けましょう。
一般的に2〜3時間に1度を目安に塗り直すことが推奨されています。汗や皮脂、摩擦によって日焼け止めの効果は徐々に低下します。外出先での塗り直しが難しい場合は、UVカット機能のあるパウダーやスプレータイプを活用すると手軽に対応できます。
「石けんで落とせる」タイプの日焼け止めを選ぶと、クレンジング剤を使わずに済み肌への負担を減らせます。クレンジングが必要な場合は、刺激の少ないミルクやオイルタイプを使い、こすらず撫でるように洗うことが大切です。摩擦は敏感肌の刺激になるため注意しましょう。
アイシークリニック上野院では、シミや色素沈着に対してレーザー治療や光治療(IPL)などのアプローチが可能です。まず医師によるカウンセリングで肌の状態を確認し、個々に合った治療プランを提案します。市販ケアで改善が難しいと感じた場合は、お気軽にご相談ください。
📋 まとめ
敏感肌の方にとって、紫外線対策は肌トラブルと隣り合わせのデリケートな課題です。しかし、正しい知識を持って日焼け止めを選び、適切に使用することで、肌への刺激を抑えながら紫外線からしっかりと肌を守ることができます。
この記事でお伝えしたポイントを振り返ると、まず紫外線には肌のバリア機能を低下させる作用があり、敏感肌の方はその影響を特に受けやすいということ。日焼け止めを選ぶ際はノンケミカル処方(紫外線散乱剤のみ)の製品を選び、無香料・アルコールフリーといった低刺激な処方の製品を優先することが大切です。SPFとPAは日常生活の紫外線量に見合った適度な数値を選び、必要以上に高い数値の製品を使うことでかえって肌への負担が増えることも意識しておきましょう。
日焼け止めの量は十分に使い、塗り方は摩擦を避けてやさしく。塗り直しも忘れずに行い、帰宅後はしっかりと落としてから保湿ケアを行う——この一連の流れを習慣にすることが、長期的な肌の健康を守ることにつながります。
日焼け止めだけでなく、帽子や日傘などの物理的な対策も組み合わせることで、より効果的な紫外線対策が可能になります。紫外線が強い時間帯の外出を避けることも、シンプルながら効果の高い対策のひとつです。
もし日常のケアだけでは改善が難しいと感じた場合や、すでに紫外線ダメージによるシミやくすみが気になっている場合は、アイシークリニック上野院へお気軽にご相談ください。専門の医師・スタッフがあなたの肌の状態に合わせたケア方法や治療プランをご提案します。毎日の紫外線対策をしっかりと行い、敏感肌でも健やかで明るい肌を目指していきましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 敏感肌のバリア機能低下、紫外線による皮膚ダメージ(UVA・UVBの影響)、接触皮膚炎や光接触皮膚炎に関する診療ガイドラインおよび皮膚科学的知見の参照
- 厚生労働省 – 日焼け止め製品(化粧品)のSPF・PA表示基準、紫外線吸収剤・散乱剤の成分規制、化粧品の安全性評価に関する薬事行政上の基準の参照
- PubMed – 敏感肌における紫外線防御剤(ノンケミカル処方・酸化亜鉛・酸化チタン)の有効性・安全性、紫外線による酸化ストレス・バリア機能への影響に関する国際的な査読済み臨床研究・文献の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務