腰が痛くなったとき、「温めた方がいいの?それとも冷やすべき?」と迷った経験はありませんか。実は、腰痛の対処法は症状の種類や発症からの時間によって異なります。間違った対処をすると、かえって症状を悪化させてしまうこともあるため、正しい知識を持っておくことが大切です。この記事では、腰痛に対して温めるべきか冷やすべきかを症状別に詳しく解説し、具体的な方法や注意点についてもご紹介します。
📋 目次
- 🎯 腰痛の基礎知識と種類
- 🧊 腰を冷やすべきケースとは
- 🔥 腰を温めるべきケースとは
- 📋 症状別の対処法一覧
- ❄️ 腰を冷やす具体的な方法
- 🌡️ 腰を温める具体的な方法
- ⚠️ 温冷療法の注意点と禁忌
- 🏥 医療機関を受診すべきサイン
- 🔍 腰痛を予防するための日常生活のポイント
- ❓ よくある質問
- 📝 まとめ
この記事のポイント
腰痛の対処法は症状により異なり、急性期・炎症がある場合は48〜72時間冷却し、慢性期・血行不良には温熱療法が有効。セルフケアで改善しない場合は医療機関を受診することが重要。
🎯 腰痛の基礎知識と種類
腰痛は日本人の約8割が一生に一度は経験するといわれる非常に身近な症状です。適切な対処法を選ぶためには、まず腰痛の種類について理解することが重要です。
📌 急性腰痛と慢性腰痛の違い
腰痛は発症からの期間によって大きく分類されます。急性腰痛は発症から4週間以内の腰痛を指し、突然の激しい痛みが特徴です。代表的なものにぎっくり腰(急性腰痛症)があります。一方、慢性腰痛は3か月以上続く腰痛のことで、鈍い痛みやこわばりが持続するのが特徴です。この期間の違いは、温めるか冷やすかを判断する重要なポイントとなります。
🔸 特異的腰痛と非特異的腰痛
腰痛は原因が特定できるかどうかによっても分類されます。特異的腰痛は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症など、画像検査などで原因が明らかになる腰痛です。一方、非特異的腰痛は原因が特定できない腰痛で、実は腰痛全体の約85%がこれに該当するといわれています。非特異的腰痛の多くは筋肉や靭帯の問題、姿勢の悪さ、ストレスなどが複合的に関与しています。
🔥 炎症を伴う腰痛と血行不良による腰痛
温めるか冷やすかを決める上で最も重要なのが、炎症の有無です。炎症を伴う腰痛では、患部が熱を持ち、腫れや発赤がみられることがあります。このような場合は冷やすことが基本となります。一方、血行不良による腰痛は、筋肉が硬くなり血流が悪化することで生じます。冷えやこわばりを感じる場合は温めることが効果的です。
Q. ぎっくり腰になったら温めるべき?冷やすべき?
ぎっくり腰(急性腰痛症)の発症直後は、筋肉や靭帯に炎症が起きているため、冷やすことが基本です。発症から48〜72時間はアイシングを1回15〜20分、1日数回行い炎症を抑えます。熱感が引いてきたら温熱療法に切り替え、血流を促進して回復を促しましょう。
🧊 腰を冷やすべきケースとは
腰を冷やす治療法は「アイシング」や「冷却療法」と呼ばれ、主に急性期の炎症を抑える目的で行われます。以下のようなケースでは冷やすことが推奨されます。
⚡ ぎっくり腰の発症直後
ぎっくり腰は正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、重いものを持ち上げたときや、急に体をひねったときなどに突然発症します。発症直後は筋肉や靭帯に微小な損傷が生じ、炎症が起きている状態です。この時期に温めてしまうと血流が増加し、炎症が悪化する可能性があります。発症から48~72時間は冷やすことを基本とし、炎症を抑えることが重要です。
⚽ スポーツや運動後の急性腰痛
激しいスポーツや慣れない運動をした後に腰に痛みが出た場合も、冷やすことが効果的です。運動による筋肉の微小損傷や靭帯への過度な負荷は炎症を引き起こします。運動直後から痛みが生じた場合は、まず冷却を行い、炎症の拡大を防ぎましょう。特にアスリートの場合、運動後のアイシングは重要なケアの一つとして広く実践されています。
🌡️ 患部に熱感や腫れがある場合
腰を触ったときに明らかに熱を持っている、または腫れている感覚がある場合は炎症が起きているサインです。このような状態では冷やすことで血管を収縮させ、炎症物質の放出を抑制し、痛みを軽減することができます。熱感がなくなるまでは冷却を継続することが基本的な対処法となります。
💥 打撲や外傷による腰痛
転倒や事故などで腰を強く打った場合も、まず冷やすことが重要です。打撲による組織の損傷は炎症反応を引き起こすため、受傷後できるだけ早く冷却を開始することで、腫れや内出血の拡大を防ぐことができます。ただし、打撲の程度がひどい場合や、痛みが強い場合は速やかに医療機関を受診してください。
🔥 腰を温めるべきケースとは
腰を温める治療法は「温熱療法」と呼ばれ、主に慢性的な痛みや筋肉のこわばりを改善する目的で行われます。以下のようなケースでは温めることが効果的です。
⏰ 慢性的な腰痛
3か月以上続く慢性腰痛の多くは、筋肉の緊張や血行不良が原因となっています。このような場合、温めることで血流が促進され、筋肉がほぐれ、痛みの緩和につながります。温熱療法は慢性腰痛に対して科学的にも効果が認められており、多くの医療機関でも治療法の一つとして取り入れられています。
💪 筋肉のこわばりや張り
長時間のデスクワークや同じ姿勢を続けることで生じる筋肉のこわばりには、温めることが効果的です。温めることで筋肉の血流が改善し、蓄積した疲労物質が流れやすくなります。また、筋肉の柔軟性が高まることで、こわばりによる不快感も軽減されます。朝起きたときに腰がこわばっている場合なども、温めることで症状が改善しやすくなります。
❄️ 冷えによる腰痛
冬場や冷房の効いた部屋で長時間過ごすことで腰が冷え、痛みが生じることがあります。冷えによる腰痛は血流の低下が主な原因であるため、温めることで症状が改善します。特に冷え性の方や、冬になると腰痛が悪化する方は、日常的に腰を温める習慣をつけることが予防にもつながります。
🔄 ぎっくり腰の回復期
ぎっくり腰の発症から48~72時間が経過し、急性期の炎症が治まってきたら、徐々に温める治療に切り替えます。この時期は組織の修復が進んでいるため、血流を促進することで回復を早めることができます。患部の熱感がなくなり、冷やしても痛みが変わらなくなったら、温熱療法に移行するタイミングです。
🧠 ストレスや緊張による腰痛
精神的なストレスや緊張は、無意識のうちに筋肉を硬くさせ、腰痛を引き起こすことがあります。このような心因性の要素が関与する腰痛に対しても、温熱療法は効果的です。温めることで副交感神経が優位になり、リラックス効果も得られるため、ストレス由来の筋緊張の緩和に役立ちます。

Q. 慢性的な腰痛には温めると冷やすどちらが効果的?
3か月以上続く慢性腰痛の多くは、筋肉の緊張や血行不良が原因のため、温めることが効果的です。温熱療法により血流が促進されて筋肉がほぐれ、痛みの緩和が期待できます。入浴やホットパック、カイロなどを活用し、38〜40度程度の温度で20〜30分を目安に行うとよいでしょう。
📋 症状別の対処法一覧
ここでは、具体的な症状ごとに温めるべきか冷やすべきかをまとめてご紹介します。ご自身の症状に当てはめて参考にしてください。
💥 ぎっくり腰(急性腰痛症)
発症から48~72時間は冷やすことが基本です。この期間は安静を保ち、アイシングを1回15~20分程度、1日数回行います。その後、熱感が引いてきたら温熱療法に切り替え、血流を促進して回復を促します。無理に動かそうとせず、痛みの程度に合わせて徐々に活動量を増やしていくことが大切です。
💿 椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアによる腰痛は、急性期と慢性期で対処法が異なります。急性期で炎症が強い場合は冷やし、慢性的な痛みやしびれには温めることが効果的です。ただし、椎間板ヘルニアは神経症状を伴うことがあるため、まずは医療機関での診断を受け、医師の指示に従った治療を行うことが重要です。
🦴 脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症による腰痛は、多くの場合慢性的な経過をたどります。そのため、基本的には温めることが推奨されます。温熱療法により血流が改善し、筋肉の緊張がほぐれることで、症状の緩和が期待できます。しかし、急に症状が悪化した場合や、新たな神経症状が出現した場合は、まず医療機関を受診してください。
🔸 筋筋膜性腰痛
筋肉や筋膜の問題による腰痛は、慢性化していることが多いため、温めることが基本となります。ただし、急に痛みが強くなった場合や、運動後に悪化した場合は一時的に冷やすことも検討してください。日常的なセルフケアとしては、入浴やホットパックで温めながら、ストレッチを併用すると効果的です。
⚡ 坐骨神経痛を伴う腰痛
坐骨神経痛を伴う腰痛の場合、神経への刺激や炎症の有無によって対処法が異なります。急性期で神経の炎症が疑われる場合は冷やし、慢性的な症状には温めることが効果的です。しかし、坐骨神経痛は原因疾患によって治療法が異なるため、自己判断せずに医療機関で適切な診断を受けることをお勧めします。
🌸 生理痛に伴う腰痛
生理痛に伴う腰痛は、子宮の収縮や血行不良が原因であることが多いため、温めることが効果的です。腰にカイロを貼ったり、温かいお風呂にゆっくり浸かったりすることで、血流が改善し、痛みが軽減されることがあります。ただし、毎月激しい痛みがある場合は婦人科を受診し、子宮内膜症などの疾患がないか確認することが大切です。
❄️ 腰を冷やす具体的な方法
冷却療法を効果的に行うためには、正しい方法を知っておくことが重要です。ここでは、腰を冷やす具体的な方法とポイントをご紹介します。
🧊 氷嚢やアイスパックを使う方法
最も一般的な冷却方法は、氷嚢やアイスパックを使用することです。ビニール袋に氷と少量の水を入れて空気を抜き、タオルで包んでから患部に当てます。直接肌に氷を当てると凍傷のリスクがあるため、必ずタオルや布を間に挟んでください。1回の冷却時間は15~20分を目安とし、皮膚の状態を確認しながら行いましょう。
💨 冷却スプレーやジェルを使う方法
市販の冷却スプレーやジェルも手軽に使用できる方法です。スプレータイプは外出先でも使いやすく、急な痛みに対応できるメリットがあります。ジェルタイプは塗布後に冷感が持続するため、より長時間の効果が期待できます。ただし、これらは応急処置としては有効ですが、本格的な冷却療法としては氷嚢やアイスパックの方が効果的です。
📱 冷湿布を使う方法
冷湿布は手軽に使用でき、長時間貼り続けることができるため、日常生活の中で取り入れやすい方法です。メントールなどの成分により清涼感が得られますが、実際の冷却効果は氷嚢ほど強くありません。炎症が軽度の場合や、仕事中など氷嚢が使えない状況では有効な選択肢となります。肌が弱い方はかぶれに注意してください。
⏱️ 冷却の頻度と時間
効果的な冷却を行うためには、適切な頻度と時間を守ることが大切です。1回の冷却時間は15~20分を目安とし、1~2時間の間隔を空けて1日に数回行います。冷やしすぎると凍傷や血流障害のリスクがあるため、皮膚が赤くなりすぎたり、しびれを感じたりした場合はすぐに中止してください。就寝時の長時間の冷却は避けましょう。
Q. 腰痛の温冷療法で注意すべき禁忌は何?
冷却療法はレイノー病などの血管障害や寒冷じんましんのある方には禁忌です。温熱療法は急性炎症・感染症・悪性腫瘍がある部位への使用は避けてください。糖尿病や循環障害のある方は皮膚感覚が鈍く、やけどや凍傷に気づきにくいため、必ず医師に相談してから温冷療法を行うことが重要です。
🌡️ 腰を温める具体的な方法
温熱療法を効果的に行うためには、さまざまな方法を状況に応じて使い分けることが重要です。ここでは、腰を温める具体的な方法をご紹介します。
🛁 入浴による温熱療法
入浴は最も手軽で効果的な温熱療法の一つです。38~40度程度のぬるめのお湯に20~30分程度ゆっくり浸かることで、全身の血流が改善し、腰の筋肉もほぐれます。熱すぎるお湯は交感神経を刺激してしまうため、リラックスできる温度を選びましょう。入浴剤を使用することで、温熱効果をより高めることもできます。
🔥 カイロを使う方法
使い捨てカイロは、長時間にわたって腰を温めることができる便利なアイテムです。衣服の上から貼るタイプや、直接肌に貼れる低温タイプなど、さまざまな種類があります。就寝時の使用は低温やけどのリスクがあるため避け、日中に使用するようにしましょう。また、同じ場所に長時間貼り続けないよう注意が必要です。
📦 ホットパックや湯たんぽを使う方法
ホットパックや湯たんぽは、繰り返し使用できる経済的な温熱療法のツールです。電子レンジで温めるタイプのホットパックは手軽に準備でき、適度な湿熱効果も得られます。湯たんぽはお湯を入れて使用し、長時間温かさが持続します。いずれもタオルで包んでから使用し、直接肌に当てないようにしましょう。
🌶️ 温湿布を使う方法
温湿布はトウガラシ成分(カプサイシン)などにより温感を感じさせる製品です。実際に温度を上げるわけではありませんが、血流を促進する効果があります。仕事中や外出時など、他の方法が使えない状況で便利です。肌が敏感な方はかぶれやすいことがあるため、使用前にパッチテストを行うか、短時間から始めることをお勧めします。
💨 蒸しタオルを使う方法
蒸しタオルは自宅で手軽に行える温熱療法です。タオルを水で濡らして絞り、電子レンジで1分程度温めます。熱すぎる場合は少し冷ましてから、ビニール袋に入れて腰に当てます。湿熱効果により、乾いた熱よりも深部まで温まりやすいというメリットがあります。冷めたら再度温め直して、15~20分程度続けると効果的です。
⚠️ 温める際の注意点
温熱療法を行う際は、やけどに十分注意してください。特に高齢者や糖尿病の方は皮膚感覚が鈍くなっていることがあり、やけどに気づきにくい場合があります。また、温めることで症状が悪化する場合はすぐに中止し、医療機関に相談してください。飲酒後は血管が拡張しているため、温熱療法は避けた方が安全です。
⚠️ 温冷療法の注意点と禁忌
温冷療法は自宅で手軽に行える対処法ですが、すべての方に適しているわけではありません。ここでは、注意すべきポイントと禁忌事項について解説します。
🚨 冷却療法を避けるべきケース
以下のような場合は冷却療法を避けるか、医師に相談してから行ってください。レイノー病などの血管障害がある方は、冷却により症状が悪化する可能性があります。寒冷じんましんの既往がある方も冷却は避けるべきです。また、知覚障害のある方は凍傷のリスクが高まるため注意が必要です。心臓病のある方も、冷却による血圧変動に注意が必要です。
🚨 温熱療法を避けるべきケース
温熱療法にも禁忌があります。急性の炎症がある場合は、温めることで炎症が悪化するため避けてください。感染症を伴う場合も同様です。また、悪性腫瘍がある部位への温熱療法は避けるべきです。出血傾向のある方や、皮膚に傷や炎症がある場合も温熱療法は控えてください。妊娠中の方は、お腹や腰への過度な温熱は避けた方が安全です。
🍯 糖尿病や循環障害のある方への注意
糖尿病や循環障害のある方は、温冷療法を行う際に特別な注意が必要です。これらの疾患では皮膚感覚が低下していることがあり、やけどや凍傷に気づきにくい場合があります。また、血流が悪いため、温冷刺激による組織への影響が健康な方より大きくなる可能性があります。必ず医師に相談してから行い、こまめに皮膚の状態を確認してください。
🤔 自己判断の限界を知る
温冷療法はあくまでも対症療法であり、腰痛の根本的な原因を治療するものではありません。セルフケアで症状が改善しない場合や、徐々に悪化する場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。また、原因不明の腰痛や、他の症状を伴う場合は、重篤な疾患が隠れている可能性もあるため、自己判断せずに専門家の診察を受けてください。
Q. 腰痛でいつ医療機関を受診すべきか?
足のしびれや筋力低下、排尿・排便障害を伴う場合は馬尾症候群の疑いがあり、緊急受診が必要です。また、発熱を伴う腰痛、安静時・夜間に痛みが増す場合、体重減少を伴う場合も重篤な疾患のサインです。セルフケアを2週間続けても改善しない場合も、早めに医療機関へ相談することを推奨します。
🏥 医療機関を受診すべきサイン
多くの腰痛はセルフケアで改善しますが、中には医療機関での診察が必要なケースもあります。以下のような症状がある場合は、速やかに受診してください。
🚨 危険な腰痛の警告サイン
以下の症状は「レッドフラッグ」と呼ばれ、重篤な疾患の可能性を示すサインです。📌 足のしびれや筋力低下、排尿・排便障害を伴う場合は馬尾症候群の可能性があり、緊急の対応が必要です。📌 発熱を伴う腰痛は感染症の可能性があります。📌 安静時や夜間に痛みが強くなる場合は、腫瘍性疾患の可能性も考えられます。📌 体重減少を伴う場合も注意が必要です。
💡 セルフケアで改善しない場合
温冷療法を含むセルフケアを2週間程度続けても症状が改善しない場合は、医療機関を受診することをお勧めします。また、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みがある場合や、痛みのために仕事や家事ができない場合も、早めの受診が望ましいです。適切な診断に基づいた治療を受けることで、より早い回復が期待できます。
🔍 画像検査や専門的治療が必要な場合
原因不明の腰痛が続く場合や、神経症状を伴う場合は、レントゲンやMRIなどの画像検査が必要になることがあります。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの診断がついた場合は、理学療法やブロック注射、場合によっては手術などの専門的な治療が検討されます。医療機関では温冷療法以外にも、さまざまな治療オプションを提案してもらえます。
慢性的な痛みでお悩みの方や、適切な治療法について相談したい方は、こちらの記事「膝に水がたまる原因とは?症状・治療法・予防法を専門医が詳しく解説」も参考にしていただき、関節や筋肉の痛みについて理解を深めることをお勧めします。
🔍 腰痛を予防するための日常生活のポイント
腰痛は適切な予防策を講じることで、発症リスクを低減できます。日常生活で心がけたいポイントをご紹介します。
📏 正しい姿勢を意識する
姿勢の悪さは腰痛の大きな原因の一つです。📌 座るときは背もたれを使い、腰と背中をしっかり支えましょう。📌 足は床につけ、膝は90度程度に曲げた状態が理想的です。📌 立つときは左右均等に体重をかけ、猫背にならないよう注意してください。📌 デスクワークの方は、1時間に1回程度は立ち上がって体を動かすことを心がけましょう。
🏃♂️ 適度な運動を続ける
適度な運動は腰を支える筋肉を強化し、腰痛の予防に効果的です。✅ 特に体幹を鍛えるエクササイズや、腰周りのストレッチがお勧めです。✅ ウォーキングや水泳など、腰に負担の少ない有酸素運動も効果的です。ただし、すでに腰痛がある場合は、痛みを悪化させない範囲で行うことが大切です。運動を始める前に、医師や理学療法士に相談することをお勧めします。
身体全体の血行促進については、こちらの記事「ストレッチで血行促進!効果的なやり方と部位別おすすめメニュー15選」で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
⚖️ 体重管理を心がける
体重の増加は腰への負担を増大させます。特にお腹周りの脂肪は、重心を前に移動させ、腰椎への負担を大きくします。適正体重を維持することは、腰痛予防の基本です。バランスの良い食事と適度な運動を組み合わせ、健康的な体重管理を心がけましょう。急激なダイエットは筋肉量の低下を招くため、緩やかな減量が推奨されます。
🧘♀️ ストレス管理を行う
精神的なストレスは筋肉の緊張を引き起こし、腰痛の原因となることがあります。また、ストレスは痛みの感じ方にも影響を与え、痛みを増強させることが知られています。🔸 十分な睡眠、趣味の時間、リラクゼーションなど、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。必要に応じて、心療内科や精神科を受診することも検討してください。
ストレス関連の症状については、こちらの記事「冬にやる気が出ない原因は病気?季節性うつ病の症状と対策を医師が解説」でも詳しく説明していますので、参考にしてください。
📦 重いものの持ち方に注意する
重いものを持ち上げる際の姿勢は、腰痛予防において非常に重要です。⚠️ 腰を曲げて持ち上げるのではなく、膝を曲げてしゃがみ、背筋を伸ばしたまま脚の力で持ち上げるようにしましょう。⚠️ 荷物は体に近づけて持ち、ひねりの動作は避けてください。⚠️ 重すぎるものは無理せず、人に手伝いを求めるか、台車などを利用しましょう。
🛏️ 睡眠環境を整える
睡眠中の姿勢も腰痛に影響を与えます。マットレスは硬すぎても柔らかすぎても腰に負担がかかるため、適度な硬さのものを選びましょう。💡 横向きで寝る場合は、膝の間にクッションを挟むと腰への負担が軽減されます。💡 仰向けの場合は、膝の下にクッションを入れると良いでしょう。💡 枕の高さも、首から腰までのラインが自然になるよう調整してください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
💡 高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では腰痛でお悩みの患者様が多くいらっしゃいますが、温冷療法について正しく理解されている方は意外に少ないのが現状です。特に急性期に温めてしまい症状を悪化させてしまうケースをよく見かけます。適切な対処法を知ることで、早期回復につながりますので、迷った際はお気軽にご相談ください。」
❓ よくある質問
まずは痛みが出た状況と症状を確認してください。急に痛みが出た場合や、患部に熱感がある場合は冷やすことから始めます。一方、慢性的な痛みや筋肉のこわばりを感じる場合は温めることが効果的です。判断に迷う場合は、まず冷やして様子を見て、48~72時間後に温めに切り替える方法が安全です。
温湿布は血行を促進し筋肉をほぐす効果があるため、慢性的な腰痛や筋肉のこわばりに適しています。冷湿布は清涼感により痛みを和らげる効果があり、軽度の急性腰痛に使用できます。ただし、湿布の温冷効果は氷嚢やホットパックほど強くないため、症状が強い場合はこれらの方法を併用することをお勧めします。
ぎっくり腰の発症から48~72時間は入浴を控えることをお勧めします。この期間は炎症が強いため、温めることで症状が悪化する可能性があります。シャワーで済ませるか、どうしても入浴したい場合はぬるめのお湯に短時間だけ浸かるようにしてください。急性期を過ぎて熱感が引いてきたら、通常の入浴を再開しても問題ありません。
温冷交代浴は血流を促進する効果があるとされ、慢性期の腰痛に対して有効な場合があります。ただし、急性期には適しておらず、炎症を悪化させる可能性があります。また、すべての方に適した方法ではないため、持病のある方は医師に相談してから行ってください。自己判断で行う場合は、温め2~3分、冷やし1分程度を数回繰り返す方法が一般的です。
就寝中のカイロ使用は低温やけどのリスクがあるため避けてください。低温やけどは40~50度程度の比較的低い温度でも、長時間接触することで起こります。寝ている間は無意識のうちに長時間同じ姿勢でいることが多く、またやけどに気づきにくいため危険です。就寝前にカイロを外し、代わりに湯たんぽを布団の中に入れておく方法が安全です。
軽度から中等度の腰痛に対しては、市販の痛み止め(鎮痛薬)を使用することも一つの選択肢です。アセトアミノフェンやNSAIDs(ロキソプロフェン、イブプロフェンなど)が一般的に使用されます。ただし、胃腸障害や腎機能への影響などの副作用があるため、長期連用は避け、用法・用量を守って使用してください。持病のある方や他の薬を服用中の方は、薬剤師や医師に相談することをお勧めします。
📝 まとめ
腰痛の対処法として温めるか冷やすかは、症状の種類や発症からの期間によって異なります。基本的なルールとして、急性期で炎症がある場合は冷やし、慢性期や血行不良が原因の場合は温めることが効果的です。ぎっくり腰などの急性腰痛は発症から48~72時間は冷やし、その後温熱療法に切り替えます。正しい対処法を選ぶことで、症状の悪化を防ぎ、早期の回復につなげることができます。
ただし、温冷療法はあくまでも対症療法であり、根本的な治療ではありません。セルフケアで改善しない場合や、足のしびれ、排尿・排便障害などの警告サインがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。アイシークリニック上野院では、腰痛に関するご相談を受け付けております。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
🔗 参考文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務