顎ラインのニキビが治らない女性必見!原因と対策を皮膚科医が解説

顎ラインのニキビは、女性の肌悩みの中でも特に頑固で治りにくいものです。「頬や額のニキビは治ったのに、顎ラインだけ繰り返しできる」「大人になってから顎ニキビが増えた」といった経験をお持ちの女性は多いのではないでしょうか。実は、顎ラインのニキビには女性特有の原因があり、適切な対策を行うことで改善が期待できます。本記事では、顎ラインのニキビの原因から具体的な対策方法まで、皮膚科専門医の観点から詳しく解説いたします。


目次

  1. 顎ラインのニキビが女性に多い理由
  2. 女性の顎ラインニキビの主な原因
  3. ホルモンバランスとニキビの関係
  4. 間違ったスキンケアが招くトラブル
  5. 生活習慣が与える影響
  6. 効果的な顎ラインニキビ対策
  7. 皮膚科での治療法
  8. 自宅でできる予防・改善方法
  9. やってはいけないNG行為
  10. まとめ

この記事のポイント

女性の顎ラインニキビはホルモンバランスの乱れ・誤ったスキンケア・生活習慣が主因。正しい洗顔・保湿・食事改善が有効で、改善しない場合は皮膚科での外用薬・ピルなどの治療が推奨される。

🎯 顎ラインのニキビが女性に多い理由

顎ラインのニキビは、思春期ニキビよりも大人ニキビに多く見られる特徴があります。特に20代以降の女性に頻発するのは、女性ホルモンの影響が大きく関わっているためです。

顎ラインの皮膚は、他の部位と比べて皮脂腺が多く分布しています。また、この部位は男性ホルモンの影響を受けやすい場所でもあります。女性であっても微量の男性ホルモンが分泌されており、このホルモンが皮脂の分泌を促進し、ニキビの発生につながります。

さらに、顎ラインは日常生活の中で無意識に触れやすい部位です。手で頬杖をつく、マスクで覆われる、髪の毛が触れるなど、外部刺激を受けやすい環境にあることも、ニキビが発生しやすい要因の一つです。

女性の場合、月経周期に伴うホルモンバランスの変化により、定期的にニキビが悪化する傾向があります。特に月経前の約1週間は、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増加し、皮脂分泌が活発になるため、顎ラインのニキビが悪化しやすくなります。

Q. 顎ラインのニキビが生理前に悪化しやすい理由は?

生理前の約1週間はプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増加し、皮脂分泌が活発になります。顎ラインは男性ホルモンの影響を受けやすい部位でもあるため、ホルモンバランスの変化がニキビの悪化として現れやすく、この時期は特に丁寧なスキンケアが推奨されます。

📋 女性の顎ラインニキビの主な原因

女性の顎ラインニキビには、複数の原因が複合的に作用しています。以下に主要な原因を詳しく説明します。

🦠 ホルモンバランスの乱れ

最も大きな原因の一つがホルモンバランスの乱れです。女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れることで、皮脂分泌が過剰になったり、肌のターンオーバーが乱れたりします。

月経周期、妊娠、出産、更年期など、女性の体はライフステージによって大きなホルモン変化を経験します。これらの変化が顎ラインのニキビ発生に直接影響を与えることが多々あります。

👴 ストレス

現代社会において、女性は多くのストレスにさらされています。仕事、家庭、人間関係などのストレスは、コルチゾールというホルモンの分泌を促進し、これが男性ホルモンの作用を強めて皮脂分泌を増加させます。

慢性的なストレスは、自律神経のバランスも乱し、肌の回復力を低下させるため、ニキビが治りにくくなる悪循環を生み出します。

🔸 スキンケアの問題

間違ったスキンケア方法も顎ラインニキビの大きな原因です。過度な洗顔や刺激の強いスキンケア製品の使用は、肌のバリア機能を低下させ、かえってニキビを悪化させることがあります。

また、メイクの落とし残しや、重いファンデーションの使用も毛穴の詰まりを引き起こし、ニキビの原因となります。特に顎ラインは洗顔時に見落としがちな部位でもあります。

💧 外部刺激

日常生活での外部刺激も見過ごせない要因です。マスクの着用が一般的になった現在、マスクによる摩擦や蒸れは顎ラインのニキビを悪化させる大きな要因となっています。

その他にも、枕カバーや寝具の汚れ、携帯電話の接触、髪の毛の接触なども、細菌の繁殖や毛穴の詰まりを引き起こす原因となります。

💊 ホルモンバランスとニキビの関係

ホルモンバランスと顎ラインニキビの関係を理解することは、効果的な対策を立てる上で非常に重要です。女性の体内では、エストロゲン、プロゲステロン、そして少量の男性ホルモン(アンドロゲン)が分泌されています。

✨ 月経周期とニキビの変化

月経周期は約28日間で、この間にホルモンレベルが大きく変動します。月経開始から排卵までの卵胞期には、エストロゲンの分泌が増加し、肌の調子が良くなる傾向があります。エストロゲンには皮脂分泌を抑制し、肌のコラーゲン産生を促進する作用があるためです。

しかし、排卵後から月経開始までの黄体期には、プロゲステロンの分泌が増加します。プロゲステロンは皮脂分泌を促進し、肌の水分量を低下させるため、この時期に顎ラインのニキビが悪化しやすくなります。

多くの女性が月経前の1週間程度にニキビが悪化する経験をするのは、このホルモン変化が原因です。この時期には、いつも以上に丁寧なスキンケアを心がける必要があります。

📌 PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)との関連

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、女性の5-10%に見られる内分泌疾患で、男性ホルモンの過剰分泌が特徴です。この疾患では、顎ラインを含む下顔面に重度のニキビが現れることが多く、通常のニキビ治療では改善が困難な場合があります。

PCOSによるニキビは、月経不順、多毛、肥満などの他の症状と併発することが多く、専門医による総合的な治療が必要です。ホルモン検査により診断され、抗アンドロゲン薬やピルなどの治療が行われることがあります。

▶️ 年齢とホルモンの変化

20代後半から30代にかけて、女性ホルモンの分泌量は徐々に変化します。特に30代後半以降は、エストロゲンの分泌が減少し始め、相対的に男性ホルモンの影響が強くなることがあります。

これにより、思春期には経験しなかった大人ニキビが顎ラインに現れることがあります。また、妊娠・出産・授乳期の大きなホルモン変化も、顎ラインニキビの原因となることがあります。

Q. ニキビ肌に保湿ケアは必要ですか?

ニキビ肌であっても保湿は必要不可欠です。保湿不足で肌のバリア機能が低下すると外部刺激への抵抗力が弱まり、ニキビが悪化しやすくなります。ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)と表示された軽やかな使用感の乳液やクリームを選ぶことが大切です。

🏥 間違ったスキンケアが招くトラブル

良かれと思って行っているスキンケアが、実は顎ラインニキビを悪化させている可能性があります。以下に、よくある間違ったスキンケア方法とその影響について説明します。

🔹 過度な洗顔

ニキビができると「しっかり洗って清潔にしなければ」と考え、1日に何度も洗顔したり、強くこすったりする方がいます。しかし、過度な洗顔は肌のバリア機能を破壊し、かえって皮脂分泌を促進してしまいます。

肌のバリア機能が低下すると、外部刺激に対する抵抗力が弱くなり、細菌感染のリスクも高まります。また、乾燥した肌を守ろうとして、より多くの皮脂が分泌される悪循環が生まれます。

📍 刺激の強い成分の使用

アルコール濃度の高い化粧水や、強力なピーリング剤の頻繁な使用も、肌に過度な刺激を与えます。これらの成分は一時的にニキビを改善させることがありますが、長期間の使用により肌の炎症を慢性化させる可能性があります。

特に顎ラインの皮膚は比較的薄く、刺激に敏感な部位です。強い成分を使用する際は、パッチテストを行い、少量から始めることが重要です。

💫 保湿不足

ニキビができやすい肌は脂性肌だと思い込み、保湿を避ける方がいます。しかし、適切な保湿は健康な肌を維持するために必要不可欠です。保湿不足により肌のバリア機能が低下すると、外部刺激に対する抵抗力が弱くなり、ニキビが悪化しやすくなります。

ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)の保湿剤を選び、適切な保湿を行うことが大切です。

🦠 メイクの問題

ニキビを隠そうとして厚塗りのファンデーションやコンシーラーを使用すると、毛穴の詰まりを悪化させることがあります。また、メイク落としが不十分だと、残った化粧品が毛穴に蓄積し、ニキビの原因となります。

顎ラインは洗顔時に見落としやすい部位でもあるため、特に丁寧にメイクを落とすことが重要です。

⚠️ 生活習慣が与える影響

日常の生活習慣は、顎ラインニキビの発生と密接に関わっています。以下に、ニキビに影響を与える主要な生活習慣について詳しく解説します。

👴 睡眠の質と時間

睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れや免疫機能の低下を招き、ニキビの発生・悪化に直結します。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復と再生に重要な役割を果たしているため、質の良い睡眠は美肌維持に欠かせません。

理想的には、毎日7-8時間の睡眠を確保し、就寝・起床時間を一定に保つことが重要です。また、就寝前のスマートフォンやパソコンの使用は、ブルーライトによりメラトニンの分泌が抑制され、睡眠の質を低下させるため控えめにしましょう。

🔸 食事と栄養

食事内容もニキビに大きな影響を与えます。高糖質・高脂質の食事は血糖値を急上昇させ、インスリンの分泌を促進します。インスリンは男性ホルモンの分泌を刺激し、皮脂分泌を増加させるため、ニキビの悪化につながります。

特に、精製された砂糖や小麦粉を多く含む食品、揚げ物、スナック菓子などは控えめにし、野菜や果物、魚、豆類を中心としたバランスの良い食事を心がけることが大切です。

乳製品についても、一部の研究では顎ラインニキビとの関連が指摘されています。乳製品に含まれるホルモンが、人体のホルモンバランスに影響を与える可能性があるためです。ニキビが改善しない場合は、一時的に乳製品の摂取を控えてみることも有効かもしれません。

💧 ストレス管理

慢性的なストレスは、コルチゾールの分泌を促進し、炎症反応を引き起こします。また、ストレスにより無意識に顎や頬を触る癖がついたり、食生活が乱れたりすることも、ニキビ悪化の要因となります。

効果的なストレス管理方法として、定期的な運動、瞑想、深呼吸、趣味の時間確保などが挙げられます。また、ストレスの原因を明確にし、可能な限り取り除くか、対処法を見つけることも重要です。

✨ 運動習慣

適度な運動は、血行促進により肌の新陳代謝を活発にし、ストレス解消効果も期待できます。しかし、運動後の汗をそのままにしておくと、毛穴の詰まりや細菌の繁殖を招く可能性があります。

運動後は速やかにシャワーを浴び、清潔な状態を保つことが重要です。また、運動中に顔を触ったり、汗を拭く際に肌をこすったりしないよう注意しましょう。

Q. 顎ニキビに影響する食事や生活習慣は?

高糖質・高脂質の食事は血糖値を急上昇させ、インスリンを介して皮脂分泌を増やすため顎ニキビの悪化につながります。魚・野菜・発酵食品を中心としたバランスの良い食事と、毎日7〜8時間の質の良い睡眠、適切なストレス管理がニキビ予防に効果的です。

🔍 効果的な顎ラインニキビ対策

顎ラインニキビの改善には、総合的なアプローチが必要です。以下に、効果的な対策方法を段階的に説明します。

📌 正しい洗顔方法

洗顔は1日2回(朝・夜)を基本とし、ぬるま湯(32-35度程度)を使用します。洗顔料は、肌に優しい弱酸性またはアミノ酸系のものを選び、十分に泡立ててから使用します。

洗顔時は、指の腹を使って優しく円を描くように洗い、特に顎ラインは丁寧に洗うよう心がけます。洗顔後は、清潔なタオルで押さえるように水分を取り除き、擦らないよう注意します。

▶️ 適切なスキンケア製品の選択

ニキビ肌用のスキンケア製品を選ぶ際は、ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)の表示があるものを優先します。また、サリチル酸やベンゾイルペルオキサイドなど、ニキビに効果的な成分を含む製品の使用を検討します。

ただし、これらの成分は刺激が強い場合があるため、最初は低濃度のものから始め、肌の反応を見ながら濃度や使用頻度を調整することが重要です。

🔹 保湿の重要性

ニキビ肌であっても、適切な保湿は必要不可欠です。水分と油分のバランスを整える保湿剤を選び、特に洗顔後や入浴後の清潔な肌に使用します。

顎ラインは乾燥しやすい部位でもあるため、化粧水で水分を補った後、乳液やクリームで適度な油分を補給することが大切です。ただし、重すぎるテクスチャーの製品は毛穴の詰まりを引き起こす可能性があるため、軽やかな使用感のものを選ぶことをお勧めします。

📝 皮膚科での治療法

セルフケアで改善が見られない場合や、炎症性ニキビが多数ある場合は、皮膚科専門医による治療が必要です。以下に、主要な治療法について詳しく説明します。

📍 外用薬治療

皮膚科では、市販薬よりも効果的な外用薬が処方されます。レチノイド(トレチノイン、アダパレンなど)は、毛穴の詰まりを解消し、肌のターンオーバーを正常化する効果があります。

抗生物質の外用薬(クリンダマイシン、エリスロマイシンなど)は、ニキビの原因菌であるプロピオニバクテリウム・アクネスの増殖を抑制します。過酸化ベンゾイルは、殺菌作用と角質剥離作用を併せ持つ効果的な治療薬です。

これらの薬剤は、医師の指導の下で正しく使用することが重要です。初期には皮膚の乾燥や軽度の炎症が起こることがありますが、継続使用により肌が慣れてくることが多いです。

💫 内服薬治療

炎症性ニキビが広範囲にある場合や、外用薬だけでは改善が困難な場合は、内服薬が処方されることがあります。抗生物質(ミノサイクリン、ドキシサイクリンなど)は、体内からニキビの炎症を抑制します。

女性の場合、ホルモン療法として低用量ピルが処方されることがあります。特定の種類のピルには抗アンドロゲン作用があり、皮脂分泌を抑制してニキビを改善する効果が期待できます。

ビタミン剤(ビタミンB2、B6、Cなど)も、肌の健康維持とニキビ予防に有効です。これらは比較的副作用が少なく、長期間の服用も可能です。

🦠 専門的な治療法

重度のニキビや瘢痕が残ったニキビ跡に対しては、より専門的な治療が行われることがあります。ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を用いて角質層を除去し、毛穴の詰まりを解消する治療法です。

レーザー治療や光治療(IPL、PDTなど)は、ニキビの原因菌を殺菌し、炎症を抑制する効果があります。また、これらの治療は肌のコラーゲン産生を促進し、ニキビ跡の改善にも効果的です。

面皰圧出術は、白ニキビや黒ニキビの内容物を専用の器具で除去する治療法です。適切に行われれば、ニキビの早期改善と瘢痕予防に効果的です。

Q. 皮膚科ではセルフケアで治らない顎ニキビにどんな治療をしますか?

皮膚科では肌の状態に応じてアダパレンなどのレチノイドや抗生物質の外用薬を処方します。炎症が広範囲な場合は内服抗生物質、女性にはホルモン療法として低用量ピルが選択肢になることもあります。重度の場合はケミカルピーリングやレーザー治療も行われます。

💡 自宅でできる予防・改善方法

皮膚科治療と並行して、自宅でできるケア方法を実践することで、より効果的にニキビの改善と予防が期待できます。

👴 食事療法

抗炎症作用のある食品を積極的に摂取することで、体内からニキビの改善をサポートできます。オメガ3脂肪酸を豊富に含む魚類(サーモン、マグロ、サバなど)は、炎症を抑制し、肌の健康維持に効果的です。

抗酸化物質を多く含む野菜や果物(ブルーベリー、トマト、ほうれん草、ブロッコリーなど)は、活性酸素による肌ダメージを防ぎます。また、亜鉛を豊富に含む食品(牡蠣、赤身肉、豆類など)は、肌の修復と再生を促進します。

プロバイオティクスを含む発酵食品(ヨーグルト、キムチ、味噌など)は、腸内環境を改善し、間接的に肌の健康をサポートします。腸内環境と肌の状態には密接な関係があることが、近年の研究で明らかになっています。

🔸 ホームケア用品の活用

市販のニキビケア用品を適切に使用することで、セルフケアの効果を高めることができます。サリチル酸配合の洗顔料や化粧水は、古い角質を除去し、毛穴の詰まりを予防します。

ティーツリーオイルは、天然の抗菌作用があり、ニキビの炎症を抑制する効果が期待できます。ただし、原液では刺激が強すぎるため、適切に希釈して使用することが重要です。

クレイマスク(泥パック)は、週1-2回の使用で毛穴の汚れを除去し、皮脂の分泌をコントロールする効果があります。ただし、使用後は必ず保湿を行い、肌の乾燥を防ぐことが大切です。

💧 生活環境の改善

日常生活の環境を見直すことで、ニキビの発生を予防できます。枕カバーやシーツは週2-3回交換し、常に清潔な状態を保ちます。特に枕カバーは、顔が直接触れるため、こまめな交換が重要です。

携帯電話の画面も定期的にアルコール系のクリーナーで清拭し、細菌の付着を防ぎます。マスクを着用する際は、肌に優しい素材を選び、可能な限り使い捨てのものを使用します。

髪の毛が顎ラインに触れないよう、ヘアスタイルを工夫することも効果的です。特に整髪料を使用している場合は、髪の毛が肌に触れることで毛穴の詰まりを引き起こす可能性があります。

✨ やってはいけないNG行為

顎ラインニキビのケアにおいて、善意で行っている行為が実は症状を悪化させている可能性があります。以下に、避けるべき行為について詳しく説明します。

✨ ニキビを潰す・触る

最も避けるべき行為の一つが、ニキビを指で潰したり、頻繁に触ったりすることです。ニキビを潰すと、炎症が周囲の組織に広がり、より大きく深刻なニキビに発展する可能性があります。また、不適切な方法で潰すと、真皮層まで損傷し、永続的な瘢痕(ニキビ跡)を残すリスクがあります。

無意識に顎を触る癖がある方は、意識的にこの行動を控えるよう努めましょう。手には多くの細菌が付着しており、これらが肌に移ることでニキビの悪化や新たなニキビの発生を引き起こします。

📌 刺激の強いスキンケア

「強力な製品ほど効果がある」という誤解から、刺激の強いスキンケア製品を使用することは逆効果です。アルコール濃度の高い化粧水、研磨剤入りのスクラブ洗顔、高濃度のピーリング剤の頻繁な使用は、肌のバリア機能を破壊し、炎症を慢性化させます。

特に複数の刺激成分を同時に使用すると、相互作用により予期しない肌トラブルを引き起こす可能性があります。新しい製品を試す際は、一つずつ段階的に導入し、肌の反応を確認しながら使用することが大切です。

▶️ 不適切な食事制限

ニキビを改善しようとして極端な食事制限を行うことは、かえって肌の健康を損なう可能性があります。必要な栄養素が不足すると、肌の修復機能が低下し、ニキビの治癒が遅れることがあります。

特に、タンパク質、ビタミン、ミネラルの不足は、肌の新陳代謝に直接影響を与えます。バランスの取れた食事を基本とし、特定の食品を極端に制限するのではなく、全体的な食事の質を向上させることを心がけましょう。

🔹 自己判断での薬の使用

インターネットの情報や知人の勧めで、海外製の強力なニキビ薬や処方薬を個人輸入して使用することは危険です。これらの薬剤は、日本人の肌質や体質に適さない場合があり、重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

また、薬剤の偽物や品質の保証されていない製品も流通しており、安全性が確保されていません。ニキビ治療薬は、必ず皮膚科専門医の診察を受けて適切に処方されたものを使用しましょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では特に20代後半以降の女性で顎ラインのニキビにお悩みの方が多くいらっしゃいますが、記事にもある通りホルモンバランスの影響が大きく関わっているケースがほとんどです。最近の傾向として、マスク生活により顎周りの環境が悪化し症状が長引く患者様も増えており、適切な保湿と刺激を避けることの重要性を改めて実感しています。セルフケアで改善が見られない場合は、お一人お一人の肌質や生活背景に合わせた治療プランをご提案できますので、お気軽にご相談ください。」

📌 よくある質問

顎ラインのニキビが生理前に悪化するのはなぜですか?

生理前の約1週間は、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増加し、皮脂分泌が活発になるためです。また、顎ラインは男性ホルモンの影響を受けやすい部位でもあり、ホルモンバランスの変化により定期的にニキビが悪化する傾向があります。この時期はいつも以上に丁寧なスキンケアを心がけることが大切です。

顎ニキビを早く治すために潰しても大丈夫ですか?

絶対に潰してはいけません。ニキビを指で潰すと炎症が周囲に広がり、より大きく深刻なニキビに発展する可能性があります。また、不適切に潰すと真皮層まで損傷し、永続的なニキビ跡を残すリスクがあります。手には多くの細菌が付着しているため、触ることでニキビの悪化や新たな発生を引き起こします。

顎ラインニキビに効果的な洗顔方法を教えてください

1日2回(朝・夜)、ぬるま湯(32-35度)で優しく洗顔することが基本です。弱酸性やアミノ酸系の洗顔料を十分に泡立て、指の腹で円を描くように優しく洗います。特に顎ラインは見落としがちなので丁寧に洗い、清潔なタオルで押さえるように水分を取り除きます。過度な洗顔は逆効果になるため注意が必要です。

ニキビ肌でも保湿は必要ですか?

はい、ニキビ肌でも適切な保湿は必要不可欠です。保湿不足により肌のバリア機能が低下すると、外部刺激への抵抗力が弱くなりニキビが悪化しやすくなります。ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)表示のある保湿剤を選び、化粧水で水分補給後、軽やかな使用感の乳液やクリームで適度な油分を補給しましょう。

セルフケアで改善しない場合、皮膚科ではどんな治療を受けられますか?

アイシークリニックでは、患者様の肌状態に合わせてレチノイドや抗生物質などの外用薬、必要に応じて内服薬を処方します。女性の場合はホルモン療法として低用量ピルが選択肢になることもあります。重度の場合はケミカルピーリングやレーザー治療なども行います。お一人お一人に最適な治療プランをご提案いたします。

🎯 まとめ

顎ラインのニキビは、女性特有のホルモンバランスの変化、間違ったスキンケア方法、生活習慣の乱れなど、複数の要因が複合的に作用することで発生します。効果的な改善には、これらの原因を理解し、総合的なアプローチを行うことが重要です。

適切なスキンケアの実践、生活習慣の改善、ストレス管理を基本とし、必要に応じて皮膚科専門医による治療を受けることで、頑固な顎ラインニキビの改善が期待できます。また、日常生活での小さな注意点(清潔な環境の維持、適切な食事、十分な睡眠など)を心がけることで、ニキビの予防にもつながります。

重要なのは、即効性を求めるのではなく、継続的で一貫したケアを行うことです。肌のターンオーバーには約28日間かかるため、効果を実感するまでに数ヶ月を要する場合があります。焦らず、根気強くケアを続けることで、健康で美しい肌を取り戻すことができるでしょう。

セルフケアで改善が見られない場合や、炎症が強い場合は、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。アイシークリニック上野院では、患者様お一人お一人の肌の状態に合わせた最適な治療プランをご提案し、美しい肌の実現をサポートいたします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 尋常性痤瘡治療ガイドライン2017における顎ラインニキビの診断基準、治療法、ホルモンバランスとニキビの関係についての医学的根拠
  • 厚生労働省 – 医薬品・医療機器等安全性情報における外用・内服ニキビ治療薬の適正使用と副作用に関する公的見解
  • PubMed – 女性の顎ラインニキビとホルモンバランス(特にPCOS、月経周期との関連)、治療効果に関する国際的な医学研究論文

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

プロフィールを見る

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

プロフィールを見る

電話予約
0120-000-702
1分で入力完了
簡単Web予約
LINE
運営:医療法人社団鉄結会