手のひび割れが深い・出血する原因と治療法|自宅ケアから皮膚科受診の目安まで

冬場や水仕事が多い方に多く見られる手のひび割れ。軽いカサつき程度であれば保湿ケアで改善することも多いですが、深いひび割れができて出血を繰り返す場合は、適切な治療が必要になることがあります。 痛みを伴う深いひび割れは日常生活にも支障をきたし、放置すると感染症のリスクも高まります。 本記事では、手のひび割れが深くなる原因や自宅でできるケア方法、皮膚科を受診すべき症状の目安について詳しく解説します。つらい手荒れでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. 📌 手のひび割れが深くなり出血する原因
  2. 📌 深いひび割れを放置するリスク
  3. 📌 自宅でできるひび割れのケア方法
  4. 📌 皮膚科を受診すべき症状の目安
  5. 📌 皮膚科での治療方法
  6. 📌 手のひび割れを予防する日常のポイント
  7. 📌 よくある質問
  8. 📌 まとめ

この記事のポイント

手のひび割れ深化・出血の主な原因は乾燥・手湿疹・接触性皮膚炎。こまめな保湿と手袋着用が基本ケアだが、出血繰り返し・2週間以上改善しない場合は皮膚科受診を推奨。ステロイド外用薬など適切な治療で早期改善が可能。

🎯 手のひび割れが深くなり出血する原因

手のひび割れが深くなり出血するまで悪化する背景には、さまざまな原因が考えられます。原因を正しく理解することで、適切な対処法を選ぶことができます。

🔸 乾燥による皮膚バリア機能の低下

手の皮膚は体の中でも特に乾燥しやすい部位です。手のひらには皮脂腺がほとんどなく、手の甲も皮脂分泌が少ないため、外部からの刺激を受けやすい状態にあります。 空気が乾燥する冬場や、エアコンの効いた室内では、皮膚の水分が奪われやすく、表面のバリア機能が低下します。バリア機能が低下すると、皮膚の柔軟性が失われ、ちょっとした動作でもひび割れが生じやすくなります。特に指の関節部分は曲げ伸ばしの動きが多いため、乾燥が進むと深いひび割れができやすく、出血につながることがあります。

🔸 水仕事や洗剤による刺激

日常的に水仕事をする方は、手荒れのリスクが高くなります。 食器洗いや掃除、洗濯などで水に触れる機会が多いと、皮膚の天然保湿因子や皮脂膜が洗い流されてしまいます。食器用洗剤や住居用洗剤に含まれる界面活性剤は、皮膚の油分を必要以上に取り除いてしまうため、皮膚の乾燥を促進します。 また、お湯を使った水仕事は、水よりも皮脂を溶かしやすく、手荒れを悪化させる要因となります。こうした刺激が繰り返されることで、最初は軽い手荒れだったものが、次第に深いひび割れへと進行していきます。

🔸 手湿疹(主婦湿疹)の発症

手湿疹は、手に繰り返し刺激が加わることで発症する皮膚炎の一種です。 主婦湿疹とも呼ばれ、水仕事が多い方や、美容師、調理師、医療従事者など、手を酷使する職業の方に多く見られます。手湿疹になると、皮膚が赤くなったり、かゆみを伴ったり、水疱ができることがあります。症状が進行すると、皮膚が硬くなり、深いひび割れができて出血することもあります。 手湿疹は単なる乾燥とは異なり、炎症を伴っているため、保湿だけでは改善しにくい場合が多く、適切な治療が必要になります。

🔸 接触性皮膚炎(かぶれ)

特定の物質に触れることでアレルギー反応や刺激反応を起こし、皮膚炎を発症することがあります。 これを接触性皮膚炎といい、原因物質によってアレルギー性と刺激性に分けられます。ゴム手袋に含まれるラテックス、金属、化粧品、植物などが原因となることがあり、症状としてはかゆみ、赤み、水疱、皮膚の剥離などが見られます。接触性皮膚炎が慢性化すると、皮膚が厚くなり、ひび割れを起こしやすくなります。原因物質を特定し、接触を避けることが治療の基本となります。

🔸 アトピー性皮膚炎の影響

アトピー性皮膚炎をお持ちの方は、もともと皮膚のバリア機能が低下しているため、手荒れを起こしやすい傾向があります。 アトピー素因がある方は、外部からの刺激に対して皮膚が過敏に反応しやすく、乾燥や炎症を繰り返しやすい状態にあります。冬場のアトピー悪化については、こちらの記事「冬にアトピーが悪化する原因と対策|乾燥・寒さから肌を守る方法を解説」で詳しく解説しています。アトピー性皮膚炎に伴う手荒れは、かゆみが強く、掻きむしることでさらに症状が悪化し、深いひび割れや出血につながることがあります。アトピー性皮膚炎の管理と合わせて、手のケアを行うことが重要です。

🔸 その他の皮膚疾患

手のひび割れの原因として、乾癬や掌蹠膿疱症などの皮膚疾患が隠れていることもあります。乾癬は皮膚の新陳代謝が異常に速くなる疾患で、皮膚が厚くなり、銀白色の鱗屑を伴うことがあります。掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に膿疱ができる疾患で、膿疱が乾燥すると皮膚が剥がれ、ひび割れを起こすことがあります。これらの疾患は通常の手荒れとは異なる特徴があり、専門的な診断と治療が必要です。

Q. 手のひび割れが深くなって出血する主な原因は何ですか?

手のひび割れが深くなり出血する主な原因は、乾燥による皮膚バリア機能の低下、洗剤や水仕事による刺激、手湿疹(主婦湿疹)、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などです。手のひらは皮脂腺がほぼなく乾燥しやすいため、特に指の関節部分でひび割れが深くなりやすい傾向があります。

⚠️ 深いひび割れを放置するリスク

深いひび割れは痛みを伴うだけでなく、放置することでさまざまなリスクが生じます。適切なタイミングでケアや治療を行うことが大切です。

🚨 緊急度高!こんな症状があったらすぐに皮膚科へ

  • 📌 膿や黄色い分泌物が出ている
  • 📌 患部が赤く腫れて熱を持っている
  • 📌 発熱がある

🦠 細菌感染のリスク

深いひび割れができて出血している状態は、皮膚のバリア機能が完全に破綻している状態です。 このような傷口から細菌が侵入すると、感染症を引き起こす可能性があります。手は日常生活でさまざまなものに触れるため、細菌に接触する機会が多く、感染リスクが高い部位といえます。感染が起こると、傷口の周囲が赤く腫れ、膿が出たり、痛みが強くなったりすることがあります。 重症化すると、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という皮下組織の感染症に発展することもあり、抗生物質による治療が必要になります。

📈 症状の慢性化

手荒れを放置し続けると、症状が慢性化して治りにくくなることがあります。 繰り返しダメージを受けた皮膚は、正常な状態に戻ることが難しくなり、皮膚が厚く硬くなったり、色素沈着を起こしたりすることがあります。慢性化した手荒れは、通常のケアでは改善しにくく、長期間にわたる治療が必要になることもあります。早期に適切な対処を行うことで、慢性化を防ぐことができます。

😣 日常生活への支障

深いひび割れがあると、日常生活のさまざまな場面で支障をきたします。水に触れるたびに痛みが走り、家事がつらくなることがあります。 また、指先を使う細かい作業が困難になったり、スマートフォンの操作が痛くてできなかったりすることもあります。仕事で手を使う機会が多い方は、業務に影響が出ることもあるでしょう。このような生活の質の低下を防ぐためにも、早めの対処が重要です。


😣 日常生活への支障

Q. 手のひび割れを自宅でケアする効果的な方法は?

手のひび割れの自宅ケアは「保湿・保護・予防」が基本です。保湿剤は1日5回以上塗布し、深いひび割れにはワセリンや軟膏タイプが適しています。水仕事時はゴム手袋の下に綿手袋を重ねる二重手袋が効果的です。就寝前に保湿剤をたっぷり塗り、綿手袋をして寝ると翌朝の改善が期待できます。

💊 自宅でできるひび割れのケア方法

軽度から中等度のひび割れであれば、自宅でのセルフケアで改善が期待できます。日常生活の中でできるケア方法をご紹介します。

💡 ポイント

手荒れケアの基本は「保湿・保護・予防」の3つです。1日に5回以上の保湿を目標にしましょう!

✨ 保湿剤の選び方と塗り方

手のひび割れケアの基本は、こまめな保湿です。 保湿剤にはさまざまな種類がありますが、症状の程度に応じて使い分けることが効果的です。比較的軽い乾燥には、水分を補給するローションタイプが適しています。中程度の乾燥には、水分と油分のバランスが良いクリームタイプがおすすめです。深いひび割れがある場合は、油分が多く皮膚を保護する効果が高い軟膏タイプやワセリンが適しています。

保湿剤を塗る際は、手を洗った後や入浴後など、皮膚がまだ少し湿っている状態で塗ると、水分を閉じ込める効果が高まります。特に就寝前にたっぷりと保湿剤を塗り、綿の手袋をして寝ると、翌朝には皮膚がしっとりと柔らかくなります。

✨ ハンドクリームの効果的な使い方

ハンドクリームは、手荒れ予防と改善に欠かせないアイテムです。効果的に使うためのポイントをいくつかご紹介します。塗る回数は1日に5回以上を目安にしましょう。特に手を洗った後、水仕事の後、外出から帰宅した後、就寝前は必ず塗るようにします。

塗る量は、両手全体に行き渡る十分な量を使います。少量では効果が十分に発揮されません。塗り方としては、クリームを手のひらで温めてから、指の一本一本、指の間、爪の周り、手首まで丁寧に塗り込みます。ひび割れがある部分には、特に重点的に塗りましょう。

成分としては、尿素配合のものは硬くなった皮膚を柔らかくする効果がありますが、傷があるとしみることがあるため注意が必要です。深いひび割れがある場合は、尿素を含まないタイプを選ぶとよいでしょう。

🧤 水仕事時の手袋の活用

水仕事をする際には、ゴム手袋やビニール手袋を着用することで、手を洗剤や水から守ることができます。ただし、長時間手袋をしていると、手袋の中で蒸れて汗をかき、かえって手荒れが悪化することがあります。そのため、ゴム手袋の下に綿の手袋をはめる二重手袋が効果的です。 綿の手袋が汗を吸収し、手の皮膚を保護してくれます。また、手袋をする前にハンドクリームを塗っておくと、保湿効果がさらに高まります。ゴム手袋にアレルギーがある方は、ニトリルやビニール製の手袋を選びましょう。

🩹 深いひび割れの応急処置

深いひび割れができて出血している場合は、まず傷口を清潔にすることが大切です。 流水で優しく洗い、清潔なタオルで水分を拭き取ります。その後、傷口を保護するために、白色ワセリンや傷を保護する軟膏を塗り、絆創膏やガーゼで覆います。最近は、湿潤療法に基づいた傷口を乾かさずに治す絆創膏も市販されており、ひび割れの治癒を促進する効果が期待できます。 傷口が乾燥すると、再び動いたときにひび割れが広がってしまうため、常に保湿・保護を心がけましょう。

💊 市販薬の活用

ドラッグストアでは、手荒れやひび割れに効果のある市販薬が販売されています。主な成分と効果をご紹介します。

  • 📌 ビタミンE配合:血行を促進し、皮膚の新陳代謝を高める
  • 📌 ビタミンA配合:皮膚の再生を促進
  • 📌 グリチルリチン酸配合:炎症を抑制
  • 📌 アラントイン配合:傷の治りを促進

これらの成分が配合されたハンドクリームや軟膏を、症状に合わせて選ぶとよいでしょう。ただし、症状が重い場合や、市販薬を使っても改善しない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

🏥 皮膚科を受診すべき症状の目安

自宅でのケアを続けても改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

⚠️ 注意!皮膚科受診の目安

  • 出血が繰り返される
  • 強いかゆみや痛みがある
  • 2週間以上改善しない
  • 赤みや腫れ、膿がある

🩸 出血が繰り返される場合

深いひび割れから出血が繰り返される場合は、自宅でのケアだけでは改善が難しい状態といえます。 何度も出血するということは、皮膚の再生が追いつかないほどダメージが深刻であることを示しています。このような状態が続くと、感染症のリスクも高まるため、早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けることが大切です。

😣 強いかゆみや痛みがある場合

単なる乾燥によるひび割れであれば、かゆみはそれほど強くありません。しかし、強いかゆみを伴う場合は、手湿疹やアレルギー性の皮膚炎が疑われます。 また、痛みが強い場合は、感染を起こしている可能性もあります。かゆみや痛みが日常生活に支障をきたすほど強い場合は、皮膚科での診察を受けましょう。

🦠 赤みや腫れ、膿がある場合

傷口の周囲が赤く腫れている、熱を持っている、膿が出ているといった症状がある場合は、細菌感染を起こしている可能性があります。 感染が疑われる場合は、できるだけ早く皮膚科を受診してください。感染症が重症化すると、抗生物質の内服や点滴が必要になることもあります。

💧 水疱や膿疱がある場合

ひび割れとともに、小さな水疱や膿疱ができている場合は、手湿疹や掌蹠膿疱症などの皮膚疾患が考えられます。 これらの疾患は、通常の手荒れとは異なる治療が必要になることがあるため、皮膚科で正確な診断を受けることが重要です。

📅 2週間以上改善しない場合

適切な保湿ケアを続けても、2週間以上症状が改善しない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。 長期間改善しない場合は、単なる乾燥以外の原因が隠れている可能性があります。また、使用している保湿剤や市販薬が肌に合っていない場合もあるため、専門医に相談することで、より効果的な治療法を見つけることができます。

📍 他の部位にも症状が広がっている場合

手だけでなく、足や体の他の部位にも同様の症状が見られる場合は、全身性の皮膚疾患や内科的な疾患が関係している可能性があります。このような場合は、皮膚科で詳しい検査を受け、原因を特定することが大切です。

Q. 手のひび割れで皮膚科を受診すべき症状の目安は?

手のひび割れで皮膚科を受診すべき目安は、出血が繰り返される場合、強いかゆみや痛みがある場合、2週間以上ケアを続けても改善しない場合、傷口に赤みや腫れ・膿がある場合です。特に膿や発熱を伴う場合は細菌感染の可能性があるため、できるだけ早く受診することが重要です。

🔍 皮膚科での治療方法

皮膚科を受診すると、症状や原因に応じた適切な治療を受けることができます。主な治療方法についてご紹介します。

💊 外用薬による治療

皮膚科で処方される外用薬は、市販薬よりも効果が高いものが多く、症状の改善に効果的です。 主な外用薬の種類と効果を解説します。

ステロイド外用薬は、皮膚の炎症を抑える効果があり、手湿疹や接触性皮膚炎の治療に用いられます。 症状の程度に応じて、弱いものから強いものまでさまざまな強さのステロイドが処方されます。ステロイドは副作用が心配される方もいますが、医師の指示に従って正しく使用すれば、安全に効果を得ることができます。

保湿外用薬としては、ヘパリン類似物質やワセリン、尿素製剤などがあります。ヘパリン類似物質は保湿効果に加えて血行促進効果があり、手荒れの改善に効果的です。 これらの保湿剤は、ステロイド外用薬と併用することで、より効果的に症状を改善することができます。

亜鉛華軟膏は、傷の保護と治癒促進に効果があり、深いひび割れの治療に用いられることがあります。傷口を乾燥させずに保護し、新しい皮膚の再生を促します。

💊 内服薬による治療

外用薬だけでは改善が難しい場合や、症状が重い場合は、内服薬が処方されることもあります。

  • 抗ヒスタミン薬:かゆみを抑える効果
  • 抗生物質:細菌感染時に処方
  • ビタミン剤:皮膚の健康維持をサポート

かゆみを我慢できずに掻いてしまうと、症状が悪化するため、かゆみを抑えることは治療において重要です。

🔬 原因の特定と指導

皮膚科では、ひび割れの原因を特定するための診察や検査が行われます。 接触性皮膚炎が疑われる場合は、パッチテストを行って原因物質を特定することがあります。原因物質が特定できれば、それを避けることで症状の改善が期待できます。

また、日常生活での注意点や正しいスキンケアの方法について、医師や看護師から指導を受けることができます。自分では気づかなかった手荒れの原因や、間違ったケア方法を修正することで、症状の改善につながることもあります。

🌟 その他の治療法

難治性の手湿疹や、通常の治療では改善しない場合は、紫外線療法などの特殊な治療が行われることがあります。 紫外線療法は、皮膚に紫外線を照射することで、炎症を抑え、免疫反応を調整する効果があります。乾癬や掌蹠膿疱症の治療にも用いられます。

また、近年では、重症のアトピー性皮膚炎に対して生物学的製剤という注射薬が使用されることもあります。これらの新しい治療法については、専門医と相談の上、適応があるかどうかを判断します。

Q. 皮膚科では手のひび割れにどのような治療をしますか?

皮膚科では症状や原因に応じ、炎症を抑えるステロイド外用薬、保湿効果と血行促進効果を持つヘパリン類似物質、傷の保護に用いる亜鉛華軟膏などが処方されます。かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服薬が使われることもあります。アイシークリニック上野院でも手荒れやひび割れの診察を行っております。

📝 手のひび割れを予防する日常のポイント

手のひび割れは、日常生活での予防が非常に重要です。以下のポイントを心がけることで、ひび割れを予防し、健康な手肌を保つことができます。

💡 予防のための重要ポイント

「洗いすぎない・保護する・保湿する」この3つを毎日続けることが予防の鍵!

🚿 手を洗いすぎない

清潔を保つことは大切ですが、過度な手洗いは皮膚の乾燥を招きます。 必要以上に手を洗わない、石鹸を使う回数を減らす、洗浄力の強い石鹸を避けるなどの工夫をしましょう。手を洗う際は、熱いお湯ではなくぬるま湯を使い、石鹸をよく泡立ててから優しく洗います。ゴシゴシこすると皮膚を傷めるため、泡で包み込むように洗いましょう。

🤲 手を拭くときは優しく

手を洗った後、タオルでゴシゴシ拭くと、皮膚に負担がかかります。清潔な柔らかいタオルで、押さえるように水分を吸い取りましょう。 手を拭いた後は、皮膚がまだ少し湿っているうちにハンドクリームを塗ると、保湿効果が高まります。

🧤 水仕事は手袋を着用

食器洗いや掃除などの水仕事をする際は、できるだけ手袋を着用しましょう。 前述のとおり、ゴム手袋の下に綿の手袋をはめる二重手袋がおすすめです。手袋をすることで、水や洗剤による刺激から手を守ることができます。関連記事:手のしもやけは仕事中も辛い!効果的な対策と予防法を医師が解説

🧪 刺激の少ない洗剤を選ぶ

食器用洗剤やハンドソープは、できるだけ刺激の少ないものを選びましょう。 無香料・無着色のもの、保湿成分配合のもの、肌に優しいとされるアミノ酸系の洗浄成分を使用したものなどがおすすめです。また、洗剤を原液のまま使わず、水で薄めて使うことで刺激を軽減できます。

💧 こまめな保湿を習慣化

手荒れを予防するためには、日常的な保湿が欠かせません。 ハンドクリームを持ち歩き、手を洗うたびに塗る習慣をつけましょう。職場のデスクや洗面所、寝室など、よくいる場所にハンドクリームを置いておくと、塗り忘れを防ぐことができます。

💨 室内の湿度を保つ

空気が乾燥していると、皮膚の水分が奪われやすくなります。特に冬場やエアコンを使用している室内では、加湿器を使って湿度を保つことが大切です。室内の湿度は50〜60%程度が理想的です。 加湿器がない場合は、濡れたタオルを干したり、観葉植物を置いたりすることでも、ある程度の加湿効果が得られます。

🧤 外出時は手袋を着用

冬場の外出時には、手袋を着用して手を冷たい空気や乾燥から守りましょう。 手が冷えると血行が悪くなり、皮膚の代謝が低下して手荒れが起こりやすくなります。手袋をすることで、保温と保湿の両方の効果が得られます。

🥗 バランスの良い食事を心がける

皮膚の健康を維持するためには、栄養バランスの良い食事が大切です。 特に、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、タンパク質、必須脂肪酸などは、皮膚の健康に欠かせない栄養素です。野菜、果物、魚、肉、豆類などをバランス良く摂取しましょう。また、水分を十分に摂ることも、皮膚の潤いを保つために重要です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では冬場になると手のひび割れで受診される患者様が急増します。特に水仕事が多い方や、アルコール消毒を頻繁に行う方の症状が深刻化する傾向にあります。 早期の適切なケアで改善できるケースがほとんどですので、痛みや出血がある場合は我慢せずにご相談ください。」

❓ よくある質問

深いひび割れはどのくらいで治りますか?

症状の程度や原因によって異なりますが、適切なケアを行えば、軽度のひび割れは1〜2週間程度で改善することが多いです。深いひび割れや慢性化した手荒れの場合は、数週間から数ヶ月かかることもあります。皮膚科で処方された薬を使用している場合は、医師の指示に従って治療を続けることが大切です。

ステロイド外用薬を使うのが心配です。副作用はありますか?

ステロイド外用薬は、正しく使用すれば安全性の高い薬です。長期間にわたって強いステロイドを使い続けると、皮膚が薄くなるなどの副作用が出ることがありますが、医師の指示に従って適切な強さのものを適切な期間使用すれば、心配はありません。自己判断で使用を中止したり、必要以上に使い続けたりしないようにしましょう。

手荒れがひどいときでも仕事で水仕事をしなければなりません。どうすればよいですか?

水仕事が避けられない場合は、必ず手袋を着用しましょう。ゴム手袋の下に綿の手袋をはめる二重手袋が効果的です。また、手袋をする前にハンドクリームをたっぷり塗っておくとよいでしょう。仕事の合間にも、できるだけこまめに保湿を行い、休憩時間には手を休ませることも大切です。症状がひどい場合は、皮膚科を受診して適切な治療を受けながら仕事を続けることをおすすめします。

子供の手にもひび割れができています。大人と同じケアで大丈夫ですか?

子供の皮膚は大人より薄くデリケートなため、刺激の少ない保湿剤を選ぶことが大切です。市販のハンドクリームの中には、子供の肌には刺激が強いものもあるため、ワセリンや低刺激性の保湿剤がおすすめです。症状がひどい場合や、かゆみが強い場合は、小児科や皮膚科を受診しましょう。子供の場合、アトピー性皮膚炎が関係していることもあるため、専門医の診察を受けることが安心です。

手荒れは季節によって悪化しますか?

はい、手荒れは季節の影響を受けやすいです。特に冬場は空気が乾燥し、気温も低くなるため、手荒れが悪化しやすくなります。また、夏場でもエアコンの効いた室内では乾燥が進むため、注意が必要です。季節に関わらず、こまめな保湿を心がけることが大切です。冬場は特に念入りなケアを行い、外出時には手袋を着用するなどの対策をしましょう。

📋 まとめ

手のひび割れが深くなり出血する症状は、単なる乾燥だけでなく、手湿疹や接触性皮膚炎、その他の皮膚疾患が原因となっていることがあります。 軽度の手荒れであれば、こまめな保湿や水仕事時の手袋着用などのセルフケアで改善が期待できますが、出血が繰り返される場合や、強いかゆみ・痛みがある場合、2週間以上改善しない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。 皮膚科では、症状や原因に応じた適切な治療を受けることができます。日常生活での予防を心がけながら、つらい症状がある場合は我慢せずに専門医に相談しましょう。アイシークリニック上野院では、手荒れやひび割れでお悩みの方の診察を行っております。お気軽にご相談ください。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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