粉瘤の手術跡はどうなる?傷跡を最小限にする方法と経過を解説

💡 粉瘤(ふんりゅう)の手術後、「傷跡ってどのくらい残るの?」と不安に感じていませんか?

🗣️
「ちょっと手術すれば治る、って聞いたけど…傷跡がずっと残ったらどうしよう😰」
「くり抜き法?切開法?どっちが傷跡が小さいの?」
「術後ケアって何をすればいいか全然わからない…」

── 20〜30代の患者さんからよく寄せられるお声

🚨 こんな悩みを放置するとどうなる?

  • 手術方法を間違えると必要以上に大きな傷跡が残ることも
  • 炎症が起きてから手術すると傷跡リスクが格段にアップ
  • 術後ケアを怠るとケロイドや色素沈着が残りやすくなる

✅ この記事を読めばわかること

  • 📌 くり抜き法・切開法それぞれの傷跡の違い
  • 📌 術後の傷跡がどのように変化していくかの目安
  • 📌 傷跡を最小限にするための術後ケアの具体的方法
  • 📌 手術前にクリニック選びで確認すべきポイント

目次

  1. 粉瘤とはどのような疾患か
  2. 粉瘤の手術方法の種類と特徴
  3. 手術後の傷跡はどのくらい残る?
  4. 傷跡の治癒過程と経過の目安
  5. 傷跡を目立たなくするための術後ケア
  6. 手術方法ごとの傷跡の違いを比較
  7. 炎症性粉瘤の手術と傷跡への影響
  8. 傷跡が気になる場合の対処法
  9. 粉瘤手術を受ける際に確認しておきたいこと
  10. まとめ

この記事のポイント

粉瘤の手術跡はくり抜き法で点状、切開摘出法で線状に残る。炎症前の早期手術と、術後の紫外線対策・シリコンジェルシート・保湿による継続ケアが傷跡を目立たなくする鍵となる。

💡 粉瘤とはどのような疾患か

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)が形成され、その中に老廃物や角質が蓄積していく良性の皮膚腫瘍です。医学的には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」と呼ばれることが多く、全身のあらゆる部位に発生する可能性があります。特に顔・頭部・首・背中・耳の後ろなどに多く見られます。

粉瘤の特徴として、皮膚の表面に小さな穴(開口部)があり、そこから白っぽいにおいのある内容物が出てくることがあります。腫瘍自体はゆっくりと大きくなっていき、放置すると細菌感染を起こして炎症性粉瘤(炎症を伴った状態)になることもあります。炎症を起こすと赤く腫れ上がり、強い痛みを伴うことがあるため、早めの対処が重要です。

粉瘤を根本的に治療する方法は手術による摘出のみです。外用薬や内服薬では袋ごと取り除くことができないため、再発を防ぐためには外科的なアプローチが必要になります。ただし、手術を受けるとなると、術後に傷跡が残ることへの不安を感じる方も少なくありません。

Q. 粉瘤の手術方法によって傷跡の形はどう違う?

粉瘤の手術方法は主に2種類あります。くり抜き法(トレパン法)は直径2〜6mm程度の小さな傷口で済み、治癒後はほぼ点状の目立たない傷跡になります。切開摘出法は粉瘤の直径の2〜3倍程度の線状の傷跡が残りますが、再発率が低く大きな粉瘤にも対応できます。

📌 粉瘤の手術方法の種類と特徴

粉瘤の手術方法にはいくつかの種類があり、粉瘤の大きさ・部位・炎症の有無などによって適切な方法が選択されます。手術方法によって術後に残る傷跡の大きさや形状が異なるため、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。

✅ くり抜き法(トレパン法)

くり抜き法は、粉瘤の中心にある開口部をトレパンと呼ばれる円形の特殊な器具を使って小さく切開し、そこから嚢腫の内容物を押し出した後、袋を取り除く方法です。傷口が非常に小さく(直径2〜6mm程度)、縫合しない場合も多いため、傷跡が目立ちにくいという大きなメリットがあります。

ただし、くり抜き法はすべての粉瘤に適用できるわけではありません。粉瘤が小さく、炎症を起こしていない状態のものが適応となります。また、袋を完全に除去できなかった場合には再発のリスクがやや高くなる点も考慮する必要があります。

📝 切開摘出法(紡錘形切開法)

切開摘出法は、皮膚を紡錘形(楕円形)に切開して粉瘤の袋ごと丸ごと取り出す方法です。粉瘤の大きさに応じた切開が必要なため、くり抜き法と比べて傷口は大きくなります。一般的に、粉瘤の直径に対して2〜3倍程度の長さの切開が必要になることもあります。

この方法のメリットは、袋を確実に完全摘出できるため再発率が低いことです。大きな粉瘤や、炎症を繰り返してきた粉瘤、袋が周囲組織と癒着しているケースでもしっかりと対応できます。傷口は縫合して閉じるため、適切なケアを行えば傷跡は時間とともに目立たなくなっていきます。

🔸 炎症時の切開排膿

粉瘤が炎症を起こして赤く腫れている状態では、まず切開排膿(膿を排出する処置)を行うことがあります。これは根本的な治療ではなく、炎症を鎮めるための応急処置です。炎症が落ち着いた後に、改めて摘出手術を行うことが一般的です。炎症時に行った切開の跡と、後日の摘出手術の跡が重なる場合もあり、傷跡の状態に影響することがあります。

✨ 手術後の傷跡はどのくらい残る?

粉瘤の手術後に傷跡が残るかどうか、またどの程度残るかは、手術方法・粉瘤の大きさ・部位・個人の皮膚の性質・術後のケアなどによって大きく異なります。

くり抜き法の場合、傷口が数ミリ程度と非常に小さいため、完全に治癒した後はほとんど目立たない小さな点のような傷跡になることが多いです。特に顔や首など目立つ部位では、この方法が望ましいとされています。

切開摘出法の場合、粉瘤の大きさに比例した線状の傷跡が残ります。たとえば直径1cm程度の粉瘤であれば、2〜3cm程度の線状の傷跡になることが一般的です。術後しばらくは赤みや硬さが残ることがありますが、適切なケアを続けることで時間とともに目立たなくなっていきます。

傷跡が特に目立ちやすい部位としては、肩・胸・背中の上部などが挙げられます。これらの部位は皮膚が引っ張られやすく、ケロイド(傷が盛り上がって赤みが長期間続く状態)になりやすいという特徴があります。逆に、顔の傷跡は比較的目立ちにくいとされています。

また、体質によってもケロイドや肥厚性瘢痕(傷跡が盛り上がって硬くなる状態)ができやすい方とそうでない方がいます。過去に傷跡が盛り上がりやすかった経験がある方は、手術前に医師にその旨を伝えておくことが大切です。

Q. 粉瘤手術後の傷跡はどのような段階で治っていく?

粉瘤手術後の傷跡は3段階で回復します。術後約2週間の「炎症期」は赤みや腫れが生じます。続く「増殖期(〜3ヶ月)」は傷跡が硬く盛り上がる時期です。その後の「成熟期(〜1〜2年)」で徐々に平坦になり、赤みが薄れて白っぽい色へと落ち着いていきます。

🔍 傷跡の治癒過程と経過の目安

手術後の傷跡がどのように変化していくのかを理解しておくと、回復過程を見守る際の不安が軽減されます。傷の治癒は大きく3つの段階に分けられます。

⚡ 炎症期(手術直後〜約2週間)

手術直後から約2週間は炎症期と呼ばれ、傷口の周囲に赤みや腫れ、熱感が生じます。これは傷を修復しようとする体の正常な反応です。縫合した場合は、この時期に抜糸が行われることが多く(目安として術後1〜2週間)、抜糸後も傷口は赤みを帯びた状態が続きます。

この時期は傷口を清潔に保つことが最も重要です。また、傷口が引っ張られたり刺激を受けたりしないよう注意する必要があります。

🌟 増殖期(約2週間〜3ヶ月)

増殖期には、傷口を埋めるための新しい組織(コラーゲン)が活発に作られます。この時期は傷跡が赤みを帯びて硬く盛り上がって見えることがあり、「なんだか傷跡が目立ってきた」と感じる方もいます。しかし、これは正常な治癒過程であり、この後にしっかりと改善していきます。

この時期は紫外線による色素沈着が起きやすいため、日焼け止めなどで傷口を紫外線から守ることが重要です。

💬 成熟期(約3ヶ月〜1〜2年)

成熟期には、過剰に作られたコラーゲンが整理され、傷跡が徐々に平坦になり、赤みが薄れてきます。傷跡の色も赤から茶色、そして白っぽい色へと変化していきます。完全に成熟するまでには個人差がありますが、一般的に1〜2年かけて傷跡が安定していきます。

最終的にどの程度目立つ傷跡になるかは、手術方法・粉瘤の部位・個人の体質・術後のケアによって異なります。しかし、多くの場合、適切なケアを続けることで手術直後と比べて大幅に目立たなくなります。

💪 傷跡を目立たなくするための術後ケア

手術後のケアは、傷跡の仕上がりに大きく影響します。医師の指示に従って丁寧にケアを続けることが、きれいな傷跡に近づくための基本です。

✅ 傷口の清潔を保つ

術後の傷口は感染のリスクがあるため、清潔を保つことが最優先です。医師の指示のもと、適切な方法で消毒・保護を行いましょう。多くのクリニックでは、傷口をシャワーで優しく洗い流すことを勧めていますが、浴槽への入浴は抜糸後まで控えるよう指示されることがあります。

📝 紫外線対策を徹底する

傷跡が成熟する過程で、紫外線に当たると色素沈着が起きやすくなります。傷跡が露出する部位では、日焼け止め(SPF30以上が目安)を塗布するか、衣類やテープで遮光することが大切です。この紫外線対策は、少なくとも術後1年間は継続することが推奨されます。

🔸 シリコンジェルシートやテーピングの活用

シリコンジェルシートは、傷跡の盛り上がりや赤みを抑える効果があるとされており、特に肥厚性瘢痕やケロイドの予防・改善に活用されています。抜糸後に傷口が完全に閉じてから使用を開始することが一般的です。毎日継続して使用することで、傷跡の改善が期待できます。

テーピングも傷跡のケアに有効です。傷口に対して垂直方向にテープを貼ることで、皮膚が引っ張られる力を緩和し、傷跡が広がるのを防ぐ効果があります。特に関節の近くや動きが多い部位での傷跡ケアに役立ちます。

⚡ 傷跡への過度な刺激を避ける

傷跡が成熟するまでの間は、摩擦や圧力・引っ張りなどの刺激が傷跡を悪化させることがあります。衣類が擦れる部位では、ガーゼや保護シートで傷跡を保護することをおすすめします。また、傷跡を強くこすったり引っ掻いたりしないよう注意しましょう。

🌟 保湿ケアを継続する

傷跡の乾燥はかゆみや赤みの原因になることがあります。傷が完全に閉じた後は、保湿クリームやワセリンなどで適度に保湿することが傷跡のケアに役立ちます。保湿によって皮膚のバリア機能が維持され、傷跡の回復をサポートします。

Q. 炎症性粉瘤は傷跡が残りやすいって本当?

炎症性粉瘤は非炎症時と比べて傷跡が目立ちやすい傾向があります。炎症により組織が脆くなったり癒着が生じたりするため切開範囲が大きくなることがあり、炎症後の線維化で傷跡が硬く盛り上がりやすくなる場合もあります。アイシークリニックでは炎症前の早期受診を推奨しています。

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🎯 手術方法ごとの傷跡の違いを比較

粉瘤の手術方法によって残る傷跡の特徴は異なります。それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。

くり抜き法(トレパン法)では、傷口の大きさが直径2〜6mm程度と非常に小さく、縫合しないか最小限の縫合で済む場合が多いです。そのため、治癒後の傷跡はごく小さな点状〜わずかな凹みになることが多く、目立ちにくいというメリットがあります。ただし、粉瘤の状態によっては完全摘出が難しい場合があり、再発のリスクが切開摘出法よりもやや高くなることがあります。

切開摘出法(紡錘形切開法)では、粉瘤の大きさに応じた線状の切開が必要なため、くり抜き法と比べて傷口は大きくなります。縫合による線状の傷跡が残りますが、縫合の技術や術後ケアによって目立ちにくくすることは可能です。再発率が低く、大きな粉瘤や炎症を繰り返した粉瘤でも確実に摘出できるという点が優れています。

どちらの方法が適しているかは粉瘤の状態や部位によって異なり、担当医師が総合的に判断します。傷跡の目立ちやすさだけでなく、治療の確実性(再発防止)も考慮したうえで、最適な方法を選択することが重要です。

💡 炎症性粉瘤の手術と傷跡への影響

粉瘤が炎症を起こしている状態では、手術の方法や術後の傷跡に特有の影響が出ることがあります。炎症性粉瘤とは、粉瘤に細菌が感染して赤く腫れ上がり、膿がたまった状態です。

炎症がある状態での手術は、非炎症性の粉瘤と比べていくつかの点で異なります。まず、炎症が強い場合には、切開排膿(膿を排出する処置)を先に行い、炎症を落ち着かせてから改めて摘出手術を行う「二段階手術」が選択されることがあります。

炎症がある状態で手術を行うと、周囲の組織が脆くなっているため、袋を完全に取り出すことが難しくなることがあります。また、炎症によって組織が癒着している場合もあり、手術の難易度が上がることがあります。このような場合、切開の範囲が大きくなったり、再発のリスクが高まったりすることもあります。

傷跡という観点では、炎症が起きた後の皮膚は線維化(組織が硬くなる変化)が起きていることがあり、傷跡が硬く盛り上がりやすくなることがあります。また、炎症による皮膚へのダメージが大きかった場合には、術後の傷跡が目立ちやすくなることもあります。

そのため、粉瘤はできるだけ炎症を起こす前に、まだ小さいうちに手術を受けることが、きれいな傷跡を実現するうえでも重要です。「まだ小さいから様子を見よう」と放置すると、炎症を繰り返して状況が複雑になってしまうことがあります。

Q. 粉瘤手術後の傷跡をきれいにするケア方法は?

粉瘤手術後の傷跡ケアには主に4つのポイントがあります。①SPF30以上の日焼け止めで術後1年間紫外線を防ぐ、②抜糸後からシリコンジェルシートを継続使用する、③テーピングで皮膚への引っ張りを緩和する、④保湿クリームやワセリンで乾燥を防ぐ、以上を医師の指示に従って実践することが大切です。

📌 傷跡が気になる場合の対処法

粉瘤の手術後に傷跡が気になる場合には、いくつかの対処法があります。傷跡の状態(赤み・盛り上がり・色素沈着など)によってアプローチが異なります。

💬 ステロイド外用剤・注射

傷跡が肥厚性瘢痕(もりあがりのある傷跡)になっている場合、ステロイドの外用薬や局所注射が有効なことがあります。ステロイドには炎症を抑え、過剰なコラーゲンの産生を抑制する効果があります。特にケロイドに対しては、ステロイドの局所注射が標準的な治療法の一つとされています。

✅ レーザー治療

傷跡の赤みや色素沈着が気になる場合には、レーザー治療が効果的な場合があります。赤みに対してはパルス色素レーザー、色素沈着に対してはQスイッチレーザーやフラクショナルレーザーなどが使用されることがあります。ただし、レーザー治療は保険適用外になることが多く、費用面での確認も必要です。

📝 傷跡修正手術

傷跡が大きく気になる場合には、傷跡修正手術(瘢痕形成術)を検討することができます。傷跡の方向を変えたり、切除してより細い傷跡にしたりすることで、目立ちにくくする治療法です。傷跡修正術は形成外科の専門領域であり、術後に十分な成熟期間(一般に1年以上)が経過してから行われることが多いです。

🔸 圧迫療法

傷跡の盛り上がりを抑えるために、専用の圧迫製品(シリコンシート・圧迫パッドなど)を継続的に使用する圧迫療法も有効とされています。特にケロイドになりやすい部位や体質の方には、早期からの圧迫療法が予防的に勧められることがあります。

⚡ 外用薬(トラニラスト・ヘパリン類似物質など)

傷跡の改善を目的とした外用薬もあります。トラニラストはケロイドや肥厚性瘢痕の治療薬として使用されており、コラーゲンの過剰産生を抑える効果があります。ヘパリン類似物質を含む保湿剤は、傷跡の硬さや赤みの改善に役立つことがあります。これらの薬剤は医師の診察のうえで処方されます。

✨ 粉瘤手術を受ける際に確認しておきたいこと

傷跡をできるだけ目立たなくするためには、手術前にしっかりと情報収集を行い、担当医師と十分にコミュニケーションを取ることが大切です。ここでは、粉瘤手術を受ける際に確認しておきたいポイントをまとめます。

🌟 手術方法と傷跡の見通しについて確認する

「くり抜き法が使えるのか、切開摘出法になるのか」「傷口はどのくらいの大きさになるのか」「どの程度の傷跡が残ると予想されるか」といった点を、手術前の診察時に医師に確認しておきましょう。医師から事前に丁寧な説明を受けることで、術後の不安を軽減することができます。

💬 自分の体質を伝える

過去にケロイドや肥厚性瘢痕ができたことがある方、またはアレルギー体質の方は、必ず事前に医師に伝えてください。ケロイドになりやすい体質の場合、手術後の傷跡ケアの方針や、場合によっては手術の適応を検討する材料になります。また、アトピー性皮膚炎や免疫系の疾患がある場合も、傷の治りに影響することがあるため情報共有が重要です。

✅ 術後のケア方法を詳しく聞く

手術後の傷跡の仕上がりは、術後のケアにも大きく左右されます。「いつから入浴できるか」「傷口の洗い方は」「テーピングやシリコンシートはいつから使用するのか」「日焼け止めはいつから塗っていいのか」といった具体的なケア方法について、担当医師や看護師から詳しく指導を受けておきましょう。

📝 術後の定期的な経過観察を受ける

手術後は定期的な経過観察(通院)を続けることが重要です。傷跡の状態を医師にチェックしてもらうことで、問題が早期に発見でき、必要に応じて追加のケアや処置を行ってもらうことができます。傷跡のケアは長期にわたることが多いため、継続的に相談できるクリニックを選ぶことも大切なポイントです。

🔸 粉瘤の再発に注意する

粉瘤の手術後、まれに再発することがあります。再発した場合には、再手術が必要になることがあり、その分だけ傷跡が大きくなったり複雑になったりする可能性があります。術後の定期的な経過観察を受け、再発の疑いがある場合には早めに受診するようにしましょう。

⚡ 信頼できるクリニック・医師を選ぶ

粉瘤の手術は保険適用の治療ですが、手術の質は担当医師の技術や経験によって異なります。縫合の技術・皮膚の扱い方・切開の方向などが傷跡の仕上がりに影響するため、粉瘤の手術実績が豊富なクリニックや、形成外科・皮膚科の専門医が在籍するクリニックを選ぶことをおすすめします。

また、初診時に「どんな些細なことでも丁寧に答えてもらえるか」「治療方針についてわかりやすく説明してもらえるか」という点も、クリニック選びの大切な基準になります。傷跡のケアを含めた長期的なサポートを受けられる環境を整えることが、きれいな仕上がりへの近道です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、粉瘤の手術後に傷跡を心配されて来院される患者様も多く、術前のカウンセリングで丁寧にご説明することを大切にしています。最近の傾向として、炎症を起こしてから慌てて受診されるケースも見受けられますが、炎症前に早めにご相談いただくことで、くり抜き法が適用できるケースも増え、より目立ちにくい傷跡での治療が実現しやすくなります。手術後の紫外線対策やシリコンジェルシートの使用など、術後ケアについても一人ひとりの部位や体質に合わせてきめ細かくご指導していますので、傷跡のことで不安を感じている方はどうぞ遠慮なくご相談ください。」

🔍 よくある質問

粉瘤の手術後、傷跡はどのくらいで目立たなくなりますか?

傷跡の治癒は「炎症期(〜2週間)」「増殖期(〜3ヶ月)」「成熟期(〜1〜2年)」の3段階で進みます。術後しばらくは赤みや硬さが残りますが、適切なケアを続けることで時間とともに徐々に目立たなくなります。完全に安定するまでには個人差があり、一般的に1〜2年が目安です。

くり抜き法と切開摘出法では、傷跡の大きさはどれくらい違いますか?

くり抜き法の傷口は直径2〜6mm程度と非常に小さく、治癒後はほぼ点状の傷跡になります。一方、切開摘出法では粉瘤の直径の2〜3倍程度の線状の傷跡が残ることがあります。ただし、どちらの方法が適切かは粉瘤の状態や部位によって異なるため、医師が総合的に判断します。

術後の傷跡ケアとして、具体的に何をすればよいですか?

主なケアとして、①紫外線対策(SPF30以上の日焼け止めを術後1年間継続)、②抜糸後からシリコンジェルシートの使用、③テーピングで皮膚への引っ張りを緩和、④保湿クリームやワセリンによる保湿、⑤傷口への摩擦・圧力を避けることが挙げられます。具体的な開始時期は担当医師の指示に従ってください。

炎症を起こした粉瘤は、傷跡が残りやすいですか?

はい、炎症性粉瘤は非炎症時と比べて傷跡が目立ちやすくなる傾向があります。炎症により組織が脆くなったり癒着が起きたりするため、手術の難易度が上がり切開範囲が大きくなることがあります。また、炎症後の線維化により傷跡が硬く盛り上がりやすくなる場合もあるため、炎症を起こす前の早期受診が重要です。

手術後に傷跡が盛り上がってしまった場合、治療法はありますか?

いくつかの対処法があります。傷跡の状態に応じて、①ステロイドの外用薬や局所注射によるコラーゲン産生の抑制、②赤みや色素沈着へのレーザー治療、③シリコンシートや圧迫パッドを用いた圧迫療法、④傷跡修正手術(術後1年以上経過後)などが選択肢となります。気になる場合はアイシークリニックにご相談ください。

💪 まとめ

粉瘤の手術後の傷跡は、手術方法・粉瘤の大きさと部位・個人の体質・術後のケアによって大きく変わります。くり抜き法では小さくて目立ちにくい傷跡になりやすく、切開摘出法では線状の傷跡が残りますが、適切なケアによって時間とともに目立たなくなっていきます。

傷跡をできるだけ目立たなくするためには、術後の紫外線対策・シリコンジェルシートの使用・テーピング・保湿ケアといった継続的なケアが非常に重要です。また、炎症を起こす前に早期に手術を受けることも、きれいな傷跡の実現につながります。

傷跡が気になる場合には、ステロイド治療・レーザー治療・圧迫療法・傷跡修正手術などの対処法もあるため、一人で悩まず医師に相談することをおすすめします。

アイシークリニック上野院では、粉瘤の外科的治療に関するご相談を受け付けております。手術後の傷跡についてのご不安や疑問がございましたら、ぜひお気軽にご来院・ご相談ください。患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧な説明と治療を提供しております。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)の定義・症状・治療方針に関する情報。粉瘤が良性皮膚腫瘍であること、外科的摘出が根本治療であること、炎症性粉瘤への対処法などの医学的根拠として参照。
  • 日本形成外科学会 – 傷跡(瘢痕・ケロイド・肥厚性瘢痕)の治癒過程や治療法に関する情報。術後の傷跡ケア、ステロイド療法、圧迫療法、レーザー治療、瘢痕形成術などの治療選択肢の医学的根拠として参照。
  • 日本美容外科学会 – くり抜き法(トレパン法)・切開摘出法それぞれの術式特徴と傷跡の違い、術後の美容的ケア(シリコンジェルシート・テーピング・紫外線対策)に関する情報。傷跡を目立たなくするための術後ケア方法の根拠として参照。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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