💬 「この皮膚のしこり…放置したらどうなるの?」
そのモヤモヤ、この記事で全部解決します。
粉瘤(ふんりゅう)は、ある日突然 皮膚の下にしこりとして気づくことが多い 病気です。「放置しても大丈夫?」「手術費用ってどれくらい?」と不安になりますよね。
⚠️ 放置すると感染・炎症を起こして激しい痛みや腫れに発展することも。 早めに正しい知識を持つことが大切です。
✅ この記事を読めばわかること:
📌 切除費用の目安(保険適用 vs 自由診療)
📌 保険が使える条件と手続きの流れ
📌 サイズ・部位による費用の違い
📌 失敗しないクリニックの選び方
目次
- 粉瘤とはどんな病気か
- 粉瘤の主な症状と放置するリスク
- 粉瘤の診断方法
- 粉瘤の治療法の種類
- 粉瘤の切除費用の目安(保険適用・自由診療)
- 保険適用になる条件と手続きの流れ
- 粉瘤のサイズ・部位による費用の違い
- 術後のケアと通院費用について
- 費用を抑えるためのポイント
- クリニックを選ぶ際の注意点
- まとめ

この記事のポイント
粉瘤の切除費用は保険適用(3割負担)で手術料のみ数千円〜1万円程度が目安。サイズが大きいほど高額になり、炎症前の早期切除がコスト・身体負担の両面で有利。クリニック選びは専門性・費用の透明性も重要。
💡 1. 粉瘤とはどんな病気か
粉瘤(ふんりゅう)は、医学的には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」とも呼ばれる皮膚の良性腫瘍です。皮膚の表面にある「表皮」が皮膚の内側に入り込み、袋状の構造(嚢腫)を形成し、その中に角質や皮脂などの老廃物が蓄積することでしこりとして触れるようになります。
粉瘤は体のあらゆる部位に発生しますが、とくに顔(頬・耳の後ろ・額など)、背中、首、頭皮などに多く見られます。大きさは数ミリのものから数センチを超えるものまでさまざまで、中心部に「黒点(開口部)」が見られる場合があります。この黒点は毛穴の開口部であることが多く、粉瘤の特徴的なサインのひとつです。
粉瘤は自然に消えることはほとんどなく、時間とともにゆっくりと大きくなる傾向があります。体質や部位によっては長期間にわたって変化しないこともありますが、何らかのきっかけで炎症を起こすと急激に腫れあがり、強い痛みや発赤を伴うことがあります。
粉瘤の正確な発生原因はまだ完全には解明されていませんが、毛包への異物の混入、外傷、HPV(ヒトパピローマウイルス)感染などが関係していると考えられています。また、遺伝的な要因が関与しているケースもあると報告されています。
Q. 粉瘤の切除費用は保険適用でいくらかかる?
粉瘤の切除は医師が医学的に必要と判断した場合、健康保険が適用されます。3割負担の場合、手術料の目安は長径2cm未満で約3,000〜5,000円、2〜4cmで約5,000〜1万円です。これに初診料・病理検査料・処方薬代が加わり、トータルで1万円前後になるケースが多いです。
📌 2. 粉瘤の主な症状と放置するリスク
粉瘤の初期段階では、皮膚の下に柔らかいしこりが触れるだけで、痛みも痒みもないことがほとんどです。そのため、「様子を見ていれば大丈夫かな」と思って放置してしまう方が多いのですが、粉瘤には放置することで生じるいくつかのリスクがあります。
まず最も多いトラブルが「炎症性粉瘤」です。粉瘤の袋が何らかの刺激(外からの圧力、細菌感染など)によって破れると、内容物が周囲の組織に漏れ出し、強い炎症反応が起きます。この状態になると、しこりが急激に腫れあがり、赤みや熱感、激しい痛みを伴います。さらに悪化すると化膿して膿がたまり(膿瘍形成)、切開して膿を出す処置が必要になることもあります。
炎症を起こした状態では、嚢腫の壁が壊れて周囲の組織と癒着しやすくなるため、完全な摘出が難しくなります。これは手術の難易度を高め、再発のリスクを上げることにもつながります。炎症がない段階で適切に切除する方が、手術の侵襲も少なく、再発率も低く抑えられます。
また、粉瘤が大きくなればなるほど、切除に必要な切開の範囲も広がり、術後の傷跡も大きくなりがちです。顔や首など目立つ部位にある場合は、早期に対処することでより小さな傷跡で済む可能性が高くなります。
さらに、粉瘤から悪性腫瘍(皮膚がんなど)が発生するケースは非常にまれですが、切除した組織を病理検査に提出することで、万が一の悪性化を見逃さないようにすることも大切です。
✨ 3. 粉瘤の診断方法
粉瘤の診断は、多くの場合、皮膚科や形成外科の医師による視診と触診で行われます。しこりの形状、硬さ、可動性、表面の様子(黒点の有無など)を確認することで、経験のある医師であれば比較的容易に粉瘤と診断できます。
ただし、粉瘤と似たような見た目のしこりには、脂肪腫(リポーマ)、皮膚線維腫、リンパ節腫脹、毛包腫(毛巣嚢腫)など、さまざまな種類があります。これらを正確に鑑別するために、超音波(エコー)検査が行われることもあります。超音波検査では、嚢腫の大きさや深さ、内部の状態、周囲の組織との関係などを画像で確認することができます。
また、炎症を起こしていない通常の粉瘤であれば、MRIやCTなどの画像検査が必要になることは少ないですが、深部にある大きな腫瘤や、悪性を疑う所見がある場合には追加検査が行われることがあります。
切除後は、摘出した組織を病理検査(顕微鏡で細胞を調べる検査)に提出することが一般的です。これにより、粉瘤であることの確定診断がつくとともに、まれに混在していることがある悪性腫瘍の有無も確認できます。病理検査は保険適用で受けることができます。
Q. 粉瘤を放置するとどのようなリスクがある?
粉瘤を放置すると、細菌感染や外部からの刺激をきっかけに袋が破れ、炎症性粉瘤へと進行するリスクがあります。急激な腫れ・赤み・激しい痛みが生じ、膿がたまる膿瘍になることも。炎症後は嚢腫が周囲組織と癒着して完全摘出が難しくなり、再発率も高まります。治療費用も増加するため早期受診が重要です。
🔍 4. 粉瘤の治療法の種類

粉瘤の根本的な治療は外科的切除のみです。薬を塗ったり飲んだりして粉瘤を消すことはできません。ただし、炎症を起こしている段階では、まず抗生物質の投与や切開・排膿処置を行い、炎症が落ち着いてから改めて切除手術を行う場合もあります。ここでは粉瘤に対する主な治療法を解説します。
✅ くり抜き法(トレパン法)
近年、粉瘤の切除において広く普及してきた方法が「くり抜き法」です。専用の円形メス(トレパン)を使って皮膚に小さな穴を開け、その穴から嚢腫の内容物を絞り出した後、嚢腫の壁(袋)を取り除く方法です。
くり抜き法の最大のメリットは、傷口が非常に小さく済むことです。従来の切除法と比べて縫合が不要な場合も多く、術後の傷跡が目立ちにくいのが特徴です。手術時間も短く、局所麻酔で日帰り手術が可能です。ただし、粉瘤のサイズが大きい場合や、炎症を繰り返して周囲と癒着している場合には適応外となることがあります。
📝 従来法(紡錘形切除法)
皮膚を楕円形(紡錘形)に切開し、粉瘤の袋を丸ごと取り出す方法です。粉瘤のすべてのサイズや部位に対応できる標準的な術式で、嚢腫の壁を確実に取り除けるため再発率が低い点が大きなメリットです。
手術後は縫合が必要で、くり抜き法と比べると傷跡がやや大きくなることが一般的ですが、縫合後の皮膚はきれいに治ることが多く、数か月から1年程度で傷跡は目立たなくなることが多いです。大きな粉瘤や炎症を繰り返した粉瘤にも対応できるため、信頼性の高い方法として多くの医療機関で採用されています。
🔸 切開排膿(炎症期の緊急処置)
粉瘤が炎症を起こして膿がたまっている場合、まず切開して膿を排出する処置を行います。これは根治的な治療ではなく、あくまで炎症・感染を抑えるための応急処置です。切開排膿を行った後は、抗生物質などで治療しながら炎症が落ち着くのを待ち、数か月後に改めて切除手術を行うのが一般的な流れです。
炎症期の粉瘤を無理に摘出しようとすると、感染の拡大や出血リスクが高まるほか、嚢腫の壁の識別が困難になるため、再発のリスクも上がります。炎症を起こした粉瘤はできるだけ早く医療機関を受診し、適切な処置を受けることが大切です。
💪 5. 粉瘤の切除費用の目安(保険適用・自由診療)

粉瘤の切除費用は、保険適用かどうか、粉瘤の大きさ、治療法の種類などによって大きく異なります。ここでは、保険診療と自由診療のそれぞれについて費用の目安を解説します。
⚡ 保険診療の場合の費用目安
粉瘤の切除は、条件を満たせば健康保険が適用され、3割負担の方であれば比較的リーズナブルな費用で手術を受けることができます。日本の診療報酬は「粉瘤の大きさ(長径)」によって手術料が決まる仕組みになっており、おおよその目安は以下のとおりです。
長径2センチ未満の粉瘤の場合、手術料(3割負担)はおよそ3,000円から5,000円程度が目安です。これに初診料や再診料、検査費用、病理検査費用、処方薬代などが加わりますが、トータルで1万円前後に収まるケースも多くあります。
長径2センチ以上4センチ未満の粉瘤では、手術料(3割負担)はおよそ5,000円から1万円程度となります。長径4センチ以上になると手術料はさらに高くなり、1万円を超えることもあります。これらはあくまでも手術料のみの目安であり、別途麻酔料、処置料、病理検査料などが加算されます。
また、炎症を起こしている場合の切開排膿処置は、手術よりも費用が低くなることが多く、3割負担で数百円から3,000円程度の処置料が基本となります。ただしその後、完治のための切除手術が別途必要になるため、最終的なトータル費用を念頭に置いておく必要があります。
🌟 自由診療の場合の費用目安
美容皮膚科や美容外科など、自由診療でのみ粉瘤治療を行うクリニックもあります。自由診療の場合は保険の制約を受けないため、より高度な技術や機器を用いた治療、または傷跡をより目立たなくするための工夫を加えた手術を提供している場合があります。
自由診療での費用は医療機関によって大きく異なりますが、粉瘤のサイズや部位、治療法によって1万円から5万円以上と幅があります。傷跡の治療を重視した特殊な縫合技術や、レーザーを使った施術などが加わる場合はさらに高額になることもあります。
自由診療は全額自己負担となるため、保険適用が可能な症例であれば、基本的には保険診療でも十分な治療を受けられます。ただし、顔や首など特に目立つ部位で美容的な仕上がりを重視する場合は、自由診療の選択肢も検討する価値があるでしょう。

🎯 6. 保険適用になる条件と手続きの流れ
粉瘤の切除が保険適用になるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。まず大前提として、粉瘤であること(または粉瘤が疑われること)が医師によって確認されていることが必要です。
保険適用の主な条件としては、次のようなことが挙げられます。まず、医師が「切除が医学的に必要」と判断していることです。粉瘤の場合、再発リスクがあること、感染・炎症のリスクがあること、日常生活に支障をきたしていることなどが医学的な切除の根拠となります。
次に、美容目的ではないことが必要です。顔の目立つ部位にある粉瘤でも、「しこりの除去」という治療目的であれば保険適用になりますが、その後の傷跡修正(例:レーザーや美容縫合)を自由診療で追加する場合、その分は自己負担となります。
手続きの流れとしては、まず皮膚科や形成外科を受診して診察を受け、医師に粉瘤と診断してもらいます。その後、手術の日程を決め、必要に応じて術前検査(血液検査など)を受けます。手術当日は局所麻酔を行い、日帰りで切除手術を実施します。手術後は摘出した組織を病理検査に提出し、術後の処置や抜糸のために再来院します。
高額療養費制度の対象となるケースは粉瘤の場合はほとんどありませんが、複数の粉瘤を同時に切除する場合や、大きな粉瘤の手術で費用が高くなった場合は、念のため確認しておくとよいでしょう。限度額適用認定証を事前に取得しておくと、窓口での支払い時に自己負担限度額までの支払いで済む場合があります。
Q. くり抜き法と従来法(紡錘形切除法)の違いは?
くり抜き法は専用の円形メスで小さな穴を開けて嚢腫を取り出す術式で、傷跡が小さく縫合不要な場合もあります。従来法は皮膚を楕円形に切開して袋を丸ごと摘出する方法で、再発率が低く大きな粉瘤や炎症を繰り返した粉瘤にも対応可能です。どちらが適切かは粉瘤の状態により医師が判断します。
💡 7. 粉瘤のサイズ・部位による費用の違い
粉瘤の切除費用は、腫瘤のサイズと部位によって大きく変わります。保険診療では、日本の診療報酬体系において粉瘤の手術料は「腫瘤摘出術」として分類され、その金額はしこりの長径(最大径)によって定められています。
具体的には、長径が3センチ未満のものと3センチ以上のものとで手術料が変わります(医療機関によっては2センチ、4センチなどの基準を使うこともあります)。長径が大きくなるほど手術の難易度も上がり、切除に要する時間や縫合に必要な材料費なども増えるため、費用が高くなるのは自然なことです。
部位については、保険診療の点数自体は基本的に部位によって大きく変わるわけではありませんが、顔や手指など、繊細な縫合技術が求められる部位では、縫合に使用する糸や技術的な要素が加わることがあります。自由診療では、顔の粉瘤切除は傷跡の仕上がりに対する要求が高いため、費用が高めに設定されているクリニックも多いです。
また、粉瘤が深い部位(たとえば筋肉に近い部位や、重要な神経・血管の近く)にある場合は、手術の難易度が上がるため、より高い技術を持つ医師が行う必要があり、費用が加算されることもあります。
複数の粉瘤を同時に切除する場合は、1か所ずつ行う場合よりもトータルの費用を抑えられる可能性があります。麻酔や手術準備にかかるコストをまとめることができるからです。ただし、同日に複数箇所を切除する場合は医師の判断が必要で、粉瘤の位置や大きさによって対応が変わります。事前にクリニックへ相談することをおすすめします。
📌 8. 術後のケアと通院費用について
粉瘤の切除手術が終わったら、それで完了というわけではありません。術後のケアや通院も費用に含まれるため、手術料だけでなくトータルコストを把握しておくことが大切です。
💬 術後処置と抜糸
手術翌日や数日後に傷口の状態確認や処置(消毒・ガーゼ交換など)のために通院が必要になる場合があります。費用の目安は1回あたり数百円から1,000円程度(3割負担の場合)です。
縫合を行った場合は、手術後おおよそ7日から14日後に抜糸のための通院が必要です。顔の傷は比較的早めに抜糸を行い(5日から7日程度)、体幹や四肢は少し遅め(10日から14日程度)に行うことが一般的です。
✅ 病理検査費用
切除した組織は病理検査に提出されます。病理検査の結果は1週間から2週間後に出ることが多く、その結果を聞くための通院が必要になります。病理検査費用も保険適用で、3割負担の場合で1,000円から3,000円程度が目安です。
📝 処方薬の費用
手術後は感染予防のために抗生物質が処方されることがあります。また、痛み止め(鎮痛剤)や塗り薬が処方されることもあります。これらの薬代も保険適用となり、数百円から1,500円程度が目安です。
🔸 傷跡ケア
手術後の傷跡を目立たなくするために、シリコンジェルシートや傷跡専用クリームを使うことがあります。これらは市販品を購入することも多く、保険外の自己負担となりますが、費用は比較的低く抑えられます。また、傷跡の状態によっては、保険適用の処置(ステロイドの局所注射など)が追加で行われる場合もあります。
Q. 粉瘤切除後の通院はどのくらい必要?
粉瘤切除後は複数回の通院が必要です。術後数日以内に傷口の状態確認・処置を行い、縫合した場合は7〜14日後に抜糸(顔は5〜7日、体幹・四肢は10〜14日が目安)が必要です。また切除組織の病理検査結果を確認するため1〜2週間後の来院も必要で、1回あたりの処置料は3割負担で数百円〜1,000円程度です。
✨ 9. 費用を抑えるためのポイント
粉瘤の切除にかかる費用をできるだけ抑えながら、適切な医療を受けるためのポイントをいくつかご紹介します。
⚡ 炎症が起きる前に早めに受診する
粉瘤は炎症を起こすと、一時的な切開排膿処置と、その後の根治的な切除手術の2回の外科的処置が必要になることがあります。これは費用が増えるだけでなく、通院の手間も増えます。炎症を起こす前の段階で切除することで、1回の手術で治療が完結し、トータルコストを抑えることができます。
🌟 保険適用が可能な医療機関を選ぶ
粉瘤の切除は、条件を満たす場合は保険適用で行えます。美容目的の自由診療クリニックではなく、保険診療を行っている皮膚科や形成外科を受診することで、費用を大幅に抑えることができます。事前にクリニックのウェブサイトや電話で保険適用の可否を確認しておくとよいでしょう。

👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「しこりが気になり始めてからしばらく様子を見ていた」というタイミングで受診される患者様が多く、炎症を起こしてから慌てて来院されるケースも少なくありません。粉瘤は炎症が起きる前に切除する方が、傷跡も小さく・手術も1回で完結するため、費用面でも身体的な負担の面でも患者様にとってメリットが大きいです。「粉瘤かもしれない」と感じたら、痛みがない段階でもお気軽にご相談いただければと思います。」
🔍 よくある質問
医師が「切除が医学的に必要」と判断し、美容目的でない場合は健康保険が適用されます。3割負担の場合、手術料のみで数千円〜1万円程度が目安です。初診料・病理検査料・処方薬代などを含めたトータルコストも事前に確認しておくことをおすすめします。
はい、変わります。保険診療では粉瘤の長径(最大径)によって手術料が決まります。長径2cm未満で3割負担約3,000〜5,000円、2〜4cmで約5,000〜1万円、4cm以上はさらに高くなります。サイズが大きいほど手術の難易度も上がるため、早めの受診が費用を抑えるポイントです。
くり抜き法は専用の円形メスで小さな穴を開けて嚢腫を取り除く方法で、傷跡が小さく縫合不要な場合もあります。一方、従来法(紡錘形切除法)は皮膚を楕円形に切開して袋を丸ごと摘出する方法で、再発率が低く大きな粉瘤にも対応できます。適した術式は粉瘤の状態により医師が判断します。
放置すると炎症を起こし、急激な腫れ・赤み・激しい痛みが生じることがあります。さらに悪化すると膿がたまり、切開処置が必要になる場合も。炎症後は嚢腫の壁が周囲と癒着して完全摘出が難しくなり、再発リスクも高まります。治療が複雑になると費用も増えるため、早めの受診をおすすめします。
手術後は傷口の状態確認・処置のために数回の通院が必要です。縫合を行った場合は術後7〜14日後に抜糸(顔は5〜7日、体幹・四肢は10〜14日が目安)、病理検査の結果確認にも1〜2週間後の来院が必要です。1回あたりの処置料・再診料は3割負担で数百円〜1,000円程度が目安です。
💬 複数の粉瘤をまとめて切除する
複数の粉瘤がある場合、医師の判断のもと同日に複数箇所を切除することで、麻酔や手術準備の費用を節約できる可能性があります。ただし、全ての粉瘤が同日切除の適応となるかどうかは医師の判断によります。
✅ 医療費控除を活用する
年間の医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合、確定申告で医療費控除を受けることができます。粉瘤切除にかかった診察料、手術費、処方薬代、通院交通費なども医療費として計上できるため、複数回の医療機関受診がある方はぜひ活用を検討してください。
📝 民間の医療保険の確認
加入している医療保険によっては、粉瘤の切除手術に対して給付金が支払われることがあります。「手術給付金」の対象になるかどうかは保険の種類や契約内容によって異なるため、事前に保険会社に確認しておくとよいでしょう。手術を受けた後で気づいたとしても、遡って申請できる場合もあります。
💪 10. クリニックを選ぶ際の注意点
粉瘤の切除を受けるクリニックを選ぶ際には、費用だけでなく、以下のポイントも合わせて確認することが大切です。
🔸 専門性と実績
粉瘤の切除は、皮膚科や形成外科を専門とする医師が行うことが一般的です。経験豊富な医師が担当するクリニックを選ぶことで、手術の精度が高まり、再発リスクや傷跡の目立ちが少なくなります。ウェブサイトや口コミなどで、粉瘤の手術実績が豊富かどうかを事前に確認しましょう。
⚡ 設備と衛生管理
手術を行う施設の衛生状態や設備の充実度は、感染リスクや手術の安全性に直結します。清潔で適切な手術環境が整っているかどうか、また術後のトラブルに対応できる体制が整っているかどうかも確認しておきたいポイントです。
🌟 丁寧なカウンセリング
初診の際に、医師が丁寧に病状を説明し、治療法の選択肢や費用について明確に教えてくれるかどうかは、信頼できるクリニックかどうかを判断するうえで重要な指標です。説明が不十分であったり、質問への回答が曖昧であったりする場合は注意が必要です。
💬 費用の透明性
診察前や手術前に、費用の内訳(手術料・麻酔料・病理検査料・薬代・術後処置料など)を明確に提示してくれるクリニックを選びましょう。「手術費用○○円〜」と記載されていても、実際には追加費用が多数発生するケースがあります。見積もりを出してもらい、納得したうえで手術を受けることが大切です。
✅ アクセスのよさ
粉瘤の切除は日帰り手術ですが、術後の処置や抜糸のために複数回の通院が必要になります。自宅や職場からアクセスしやすいクリニックを選ぶことで、通院の負担を軽減できます。
📝 土日・夜間対応
仕事や学校の都合で平日の昼間に通院が難しい方は、土曜日や夜間の診察に対応しているクリニックを選ぶと、スムーズに治療を進めることができます。

🎯 まとめ
粉瘤の切除費用は、保険適用の場合と自由診療の場合で大きく異なり、また粉瘤のサイズや部位、治療法によっても変わります。保険診療であれば、3割負担の場合で手術料のみなら数千円から1万円程度が目安となりますが、初診料・病理検査料・処方薬代・術後処置料などを合算したトータルコストを把握しておくことが重要です。
粉瘤は放置すると炎症・感染を起こすリスクがあり、その場合は治療が複雑になって費用も増えてしまいます。「まだ小さいし、様子を見よう」と思っていても、早めに医療機関を受診して診断を受け、適切なタイミングで切除を検討することが、費用面でも健康面でも賢明な選択といえます。
クリニックを選ぶ際は、費用の安さだけでなく、医師の専門性・経験・説明の丁寧さ・費用の透明性なども総合的に判断することをおすすめします。粉瘤についてお悩みの方は、まずは皮膚科や形成外科に相談することから始めてみてください。アイシークリニック上野院では、粉瘤の診察から手術まで丁寧に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)の診断基準・治療ガイドライン、炎症性粉瘤の対処法、皮膚良性腫瘍の分類に関する情報
- 日本形成外科学会 – 粉瘤の外科的切除術式(くり抜き法・紡錘形切除法)の適応と手術方法、術後ケアに関する専門的情報
- 厚生労働省 – 診療報酬点数表における腫瘤摘出術の保険適用条件・手術料の算定基準、高額療養費制度・医療費控除制度に関する情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務