顔のほてりの原因とは?症状別に考えられる病気と対処法を解説

顔がじわっと熱くなる、赤みが引かない、急に火照りを感じる——そんな経験をしたことのある方は少なくないでしょう。顔のほてりは、一時的なものから慢性的なものまでさまざまで、その原因も体の状態や生活習慧によって大きく異なります。「恥ずかしかっただけ」「気温のせいだろう」と軽く考えてしまいがちですが、場合によっては体の内側からのサインである可能性もあります。この記事では、顔のほてりが起こる仕組みや、症状・状況別に考えられる原因、そして日常でできる対処法や受診の目安について詳しくお伝えします。


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この記事を読めば、顔のほてりの本当の原因今すぐできる対処法がわかります!

📖 この記事でわかること

  • ✅ ほてりの7つの主な原因(更年期・自律神経・皮膚疾患など)
  • どの診療科に行けばいいかがひと目でわかる
  • ✅ 今日からできるセルフケアの具体的な方法
🚨 放置すると危険なケースも。
「気のせい」で済ませると、高血圧・甲状腺疾患・皮膚疾患の悪化につながることがあります。

目次

  1. 顔のほてりとはどのような状態か
  2. 顔のほてりが起こる基本的な仕組み
  3. 顔のほてりの主な原因①:更年期・ホルモンバランスの乱れ
  4. 顔のほてりの主な原因②:自律神経の乱れ
  5. 顔のほてりの主な原因③:皮膚疾患(酒さ・脂漏性皮膚炎・アトピー性皮膚炎など)
  6. 顔のほてりの主な原因④:血圧・循環器系の問題
  7. 顔のほてりの主な原因⑤:甲状腺の病気
  8. 顔のほてりの主な原因⑥:薬の副作用・アレルギー
  9. 顔のほてりの主な原因⑦:生活習慣・環境要因
  10. 顔のほてりに伴うほかの症状と注意点
  11. 日常でできる顔のほてりへの対処法
  12. どの診療科を受診すべきか
  13. まとめ

この記事のポイント

顔のほてりは更年期・自律神経の乱れ・皮膚疾患・高血圧・甲状腺疾患・薬の副作用など多岐にわたる原因で生じる。症状が続く場合は原因に応じた診療科の受診が重要で、アイシークリニックでは皮膚科的観点からの相談も対応している。

💡 1. 顔のほてりとはどのような状態か

顔のほてりとは、顔に熱感や赤みが生じる状態のことを指します。医学的には「顔面紅潮(こうちょう)」とも呼ばれ、英語では「facial flushing」と表現されます。ほてりという言葉は、主観的な熱さや火照り感を表すことが多く、実際に体温が上昇しているかどうかにかかわらず使われます。

ほてりには大きく分けて2つのパターンがあります。一つは、一過性のもので、緊張したときや辛い食べ物を食べたときなど、特定のきっかけに反応して顔が赤くなり、しばらくすると元に戻るタイプです。もう一つは持続性のもので、常に顔に赤みや熱感があり、なかなか引かないタイプです。

また、ほてりと混同されやすい状態として「のぼせ」があります。のぼせは、熱が上半身や頭部に集中している感覚で、ふらつきや頭重感を伴うことも多いです。ほてりとのぼせは厳密には異なる感覚ですが、同時に起こることもあり、原因が共通していることも少なくありません。

Q. 顔のほてりが起こる体の仕組みを教えてください

顔のほてりは、皮膚表面近くの毛細血管が拡張し血流量が増えることで起こります。血管の収縮・拡張を制御する自律神経のバランスが崩れたり、ホルモン変化で血管調節がうまく機能しなくなったりすると、顔に熱感や赤みが生じます。

📌 2. 顔のほてりが起こる基本的な仕組み

顔がほてる際に体の中で起きていることを理解するために、まず血管の仕組みを把握しておくことが大切です。皮膚の表面近くには毛細血管が無数に存在しており、この毛細血管が拡張すると血流量が増加し、皮膚の表面が赤くなったり熱く感じられたりします。これが顔のほてりの基本的なメカニズムです。

血管の収縮・拡張をコントロールしているのは自律神経です。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、互いにバランスをとりながら体の機能を調整しています。ストレスや緊張などで交感神経が過剰に働いたり、逆にホルモンの変化によって血管の調節がうまくいかなくなったりすると、顔の血管が不必要に拡張し、ほてりが生じます。

また、体温調節の観点からも顔のほてりを理解できます。人体は常に体温を一定に保とうとしており、暑いときには皮膚の血管を拡張して熱を放散しようとします。このとき、特に血管が多く集まっている顔に熱感が集中しやすいのです。これは正常な生理現象ですが、自律神経の乱れや病気によってこのメカニズムが過剰に働くと、症状として意識されるほどのほてりになります。

✨ 3. 顔のほてりの主な原因①:更年期・ホルモンバランスの乱れ

顔のほてりの原因として最もよく知られているのが、更年期に伴うホルモンバランスの変化です。女性の場合、閉経前後(一般的に45〜55歳ごろ)に卵巣機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減少します。このエストロゲンの減少が、視床下部にある体温調節中枢に影響を与え、血管の拡張・収縮が不安定になります。その結果、突然顔に強いほてりを感じたり、大量の汗をかいたりするホットフラッシュと呼ばれる症状が現れます。

ホットフラッシュは更年期の代表的な症状であり、数分間にわたる強い熱感や発汗を繰り返すことが特徴です。夜間にも起こることがあり、睡眠の質を低下させることもあります。個人差が大きく、ほとんど症状のない方もいれば、日常生活に支障をきたすほどの症状に悩まされる方もいます。

男性にも更年期症状はあり、男性ホルモン(テストステロン)の減少によってほてりや発汗、倦怠感などが現れることがあります。男性更年期は女性に比べて認知度が低いため、症状があっても見逃されやすいのが現状です。

また、更年期以外でも、甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンのバランスが乱れた場合にも顔のほてりが起こることがあります。これらについては後の項目で詳しく説明します。

🔍 4. 顔のほてりの主な原因②:自律神経の乱れ

現代社会で増えている顔のほてりの原因の一つが、自律神経の乱れです。自律神経は心臓の動きや消化、体温調節など、意識的にコントロールできないさまざまな機能を管理しています。ストレスや不規則な生活、睡眠不足、過労などが重なると、この自律神経のバランスが崩れやすくなります。

自律神経が乱れると、血管の収縮・拡張のコントロールがうまくいかなくなり、些細な刺激(温度変化、精神的緊張、食事など)に対して顔がほてりやすくなります。また、顔のほてりのほかにも、動悸、息切れ、めまい、頭痛、冷え、疲労感などの多彩な症状が現れるのが自律神経の乱れによる特徴です。

特に精神的なストレスは自律神経に大きな影響を与えます。緊張したり恥ずかしかったりするときに顔が赤くなるのは誰しも経験がありますが、これも交感神経の興奮によって顔の血管が拡張するためです。社交不安障害(あがり症)や心身症の方では、このような反応が日常的に強く出やすく、顔のほてりが繰り返し起こることがあります。

若い世代でも、スマートフォンの長時間使用や夜更かし、不規則な食生活などによって自律神経が乱れやすい環境にあります。顔のほてりが続く場合は、生活習慣を見直すことが改善への第一歩になります。

Q. 更年期の顔のほてり(ホットフラッシュ)の特徴は?

ホットフラッシュは、女性ホルモン(エストロゲン)の急減が視床下部の体温調節中枢に影響し、数分間にわたる強いほてりと大量の発汗を繰り返す症状です。夜間にも起こり睡眠の質を下げることがあります。男性でも男性ホルモン低下により同様の症状が現れることがあります。

💪 5. 顔のほてりの主な原因③:皮膚疾患(酒さ・脂漏性皮膚炎・アトピー性皮膚炎など)

顔のほてりは、皮膚そのものの病気によって引き起こされることもあります。代表的なものをいくつか紹介します。

まず、酒さ(しゅさ)と呼ばれる慢性の皮膚疾患があります。酒さは鼻や頬を中心に持続的な赤みやほてりが現れる疾患で、毛細血管の拡張が主な原因とされています。症状が進むとニキビに似た丘疹や膿疱が生じることもあり、日本ではまだあまり認知されていませんが、世界的には患者数の多い疾患です。紫外線、アルコール、辛い食べ物、温度変化などが症状を悪化させる誘因として知られています。

次に、脂漏性皮膚炎です。皮脂の分泌が多い部位(額、小鼻の周り、眉毛、耳の周辺など)に赤みとフケのような鱗屑が現れる疾患で、マラセチアと呼ばれる真菌の関与が指摘されています。かゆみや炎症によってほてり感が生じることがあります。

アトピー性皮膚炎も顔のほてりと関連があります。アトピー性皮膚炎は慢性の炎症性皮膚疾患で、皮膚のバリア機能の低下によって刺激に敏感になり、顔に強い赤みやかゆみ、ほてり感が生じやすくなります。成人になっても顔に症状が残るケースも多く、悩んでいる方は少なくありません。

そのほか、接触性皮膚炎(化粧品やスキンケア製品へのアレルギー反応)、光線過敏症(紫外線による皮膚の炎症)なども顔のほてりや赤みを引き起こすことがあります。スキンケアを変えたタイミングで症状が出始めた場合は、使用している製品が原因である可能性を疑ってみてください。

🎯 6. 顔のほてりの主な原因④:血圧・循環器系の問題

高血圧も顔のほてりを引き起こす原因の一つとして知られています。血圧が高い状態では血管に強い圧力がかかり、顔面の血管が拡張しやすくなります。その結果、顔が赤くなったり、ほてり感が生じたりすることがあります。高血圧は自覚症状が乏しいことが多く、「沈黙の病気」とも呼ばれますが、顔のほてりや頭重感、耳鳴りなどが初期サインとして現れることもあります。

また、褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)という副腎の腫瘍が原因で顔のほてりが起こるケースもあります。褐色細胞腫は副腎髄質に生じる腫瘍で、アドレナリンやノルアドレナリンを過剰に分泌します。これらのホルモンは血管を収縮・拡張させる作用があるため、突然の激しいほてり、高血圧の発作、大量の発汗、動悸などが繰り返し起こることがあります。比較的まれな疾患ですが、症状が強く繰り返す場合には念頭に置いておく必要があります。

循環器の問題として、末梢循環障害によって体の一部に血液が滞り、それが顔のほてりや冷えとして現れることもあります。体全体の血流バランスが崩れると、顔だけがほてっているのに手足は冷えている、という状態が起こりやすくなります。これは特に女性に多い傾向があり、冷え性との関連も深いと考えられています。

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💡 7. 顔のほてりの主な原因⑤:甲状腺の病気

甲状腺ホルモンの異常も顔のほてりと深く関係しています。甲状腺ホルモンは全身の代謝を調整するホルモンで、このホルモンが過剰に分泌される「甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)」では、代謝が過剰に高まり、体が常に熱を持った状態になります。

甲状腺機能亢進症の主な症状としては、顔や体のほてり、大量の発汗、動悸、体重減少、手のふるえ、下痢、眼球が突出するような目の変化などがあります。これらの症状は更年期症状と似ているため、特に中年女性では見逃されやすく、注意が必要です。

一方、甲状腺機能が低下する「甲状腺機能低下症(橋本病など)」では、代謝が落ちて体が冷えやすくなりますが、場合によっては皮膚の敏感性が増してほてり感を感じることがあります。甲状腺の病気は血液検査によって診断できるため、顔のほてりが長期間続く場合には甲状腺ホルモンの検査を受けることを検討してみてください。

また、甲状腺の病気は女性に多く見られる傾向があります。更年期のような症状があっても年齢が若かったり、体重の変化や動悸など更年期では説明しにくい症状を伴う場合には、甲状腺の検査を優先するのが適切です。

Q. 顔のほてりを引き起こす皮膚疾患にはどんなものがありますか?

代表的な皮膚疾患として、鼻や頬に持続的な赤みが生じる「酒さ」、皮脂分泌部位に赤みと鱗屑が現れる「脂漏性皮膚炎」、バリア機能低下で炎症が起きる「アトピー性皮膚炎」があります。アイシークリニックでは、これらを更年期症状と区別しながら皮膚科的観点で診察しています。

📌 8. 顔のほてりの主な原因⑥:薬の副作用・アレルギー

薬を服用している方の場合、その薬の副作用として顔のほてりが起こることがあります。特に血管を拡張する作用を持つ薬では顔のほてりが生じやすく、代表的なものとして以下のような薬が挙げられます。

カルシウム拮抗薬(高血圧の治療薬)、ニトログリセリン(狭心症の治療薬)、シルデナフィル(勃起不全治療薬)、一部の抗生物質、副腎皮質ステロイド薬などは、顔のほてりや紅潮を引き起こすことが知られています。また、アルコールと一部の薬(メトロニダゾールなど)を同時に摂取した場合にも、顔のほてりや発汗、吐き気などが起こることがあります。

薬を飲み始めたタイミングで顔のほてりが出現した場合や、特定の薬を服用した後に毎回ほてりが起こる場合は、薬の副作用を疑うことが大切です。自己判断で薬を中断するのは危険ですので、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談してください。

アレルギー反応も顔のほてりの原因になります。食物アレルギーや薬物アレルギーでは、アレルギー反応によってヒスタミンが放出され、血管が拡張して顔が赤くなったり、かゆみやじんましん、むくみが生じたりすることがあります。特定の食品を食べた後や、新しいスキンケア製品を使い始めた後に症状が出る場合はアレルギーを疑ってみましょう。

なお、アレルギーによる症状が強い場合(呼吸困難、顔や喉のむくみ、意識の変容など)はアナフィラキシーの可能性があり、速やかに救急対応が必要です。

✨ 9. 顔のほてりの主な原因⑦:生活習慣・環境要因

病気ではなく、日常の生活習慣や環境によって顔のほてりが引き起こされることも非常に多くあります。これらは比較的コントロールしやすいものが多く、改善することで症状が緩和されることが期待できます。

アルコールの摂取は代表的な原因の一つです。アルコールには血管を拡張する作用があり、飲酒後に顔が赤くなるのはよく知られた現象です。特に日本人を含む東アジア系の人々の中には、アルコールを分解する酵素(アルデヒドデヒドロゲナーゼ)の活性が低い方が多く、少量の飲酒でも顔がほてりやすい傾向があります。この「フラッシング反応」は遺伝的な体質によるもので、無理に飲酒を続けることで消化器系への負担が増える可能性があるため注意が必要です。

辛い食べ物や熱い飲み物・食べ物も顔のほてりを引き起こします。唐辛子に含まれるカプサイシンは神経を刺激して血管を拡張させ、顔のほてりや発汗を促します。これは一時的なもので、特に問題はありませんが、頻繁に強い症状が出る場合は食事の内容を見直してみてもよいでしょう。

温度環境の変化も重要な要因です。急に暑い場所に移動したとき、長時間の入浴やサウナ、激しい運動の後などは、体温を下げるために顔の血管が拡張してほてりが生じます。これは正常な体の反応ですが、もともと顔がほてりやすい方は特に強く感じることがあります。

紫外線もほてりの一因になります。日焼けによって皮膚が炎症を起こすと、熱感やほてりが生じます。特にもともと皮膚が薄い方や、アトピーや酒さなどの皮膚疾患がある方は紫外線の影響を受けやすいため、日々のUVケアが重要です。

さらに、睡眠不足や過労、精神的なストレスの蓄積も、自律神経を通じて顔のほてりを引き起こします。現代社会では多くの方が慢性的なストレスや睡眠の問題を抱えており、これが顔のほてりとして現れているケースも多くあります。

🔍 10. 顔のほてりに伴うほかの症状と注意点

顔のほてりが単独で起こる場合もありますが、ほかの症状を伴う場合には、その組み合わせが原因の特定に役立つことがあります。以下に代表的な組み合わせを挙げます。

ほてりと発汗が同時に起こる場合は、更年期のホットフラッシュや甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などが考えられます。特に突然の激しい発汗を伴う場合は、褐色細胞腫や薬の副作用など見逃せない原因が潜んでいる可能性があるため、医療機関での検査が勧められます。

ほてりに頭痛や頭重感が伴う場合は、高血圧が原因の一つとして考えられます。血圧を測って正常範囲であればほかの原因を探りますが、特に血圧が高い方では定期的なチェックが重要です。

ほてりとかゆみ・赤み・鱗屑(皮がむける状態)が同時にある場合は、皮膚疾患(酒さ、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎など)の可能性が高くなります。皮膚の変化をよく観察し、皮膚科を受診することをお勧めします。

ほてりと動悸・息切れを伴う場合は、甲状腺機能亢進症や心臓・循環器系の問題が考えられます。これらは放置すると重篤な状態につながる可能性があるため、早めの受診が大切です。

また、特に注意が必要な症状の組み合わせとして、顔のほてりとともに顔面の非対称(片側だけのほてり)、しびれ、言語障害、視覚異常などがある場合は脳血管疾患の可能性も否定できないため、直ちに医療機関を受診してください。

Q. 顔のほてりに対して日常でできる対処法は何ですか?

即効策として、首の後ろや耳の後ろをタオルで冷やす方法が有効です。日常的には、規則正しい睡眠・食事の維持、アルコールや辛い食べ物・カフェインの摂取制限、UVケアの徹底、ヨガや深呼吸によるストレス管理が挙げられます。軽度の有酸素運動も自律神経の調整に役立ちます。

💪 11. 日常でできる顔のほてりへの対処法

病気が原因でない場合や、医療機関での治療と並行して行える日常的な対処法を紹介します。

まず、ほてりを感じたときの即効的な対処として、冷たいタオルや保冷剤を使って顔を冷やす方法があります。特に首の後ろや耳の後ろには太い血管が通っているため、この部分を冷やすと全体的な熱感が和らぐことがあります。ただし、長時間冷やしすぎると皮膚を傷める可能性があるため、タオルを巻いた状態で使うなど工夫が必要です。

生活習慣の改善も重要な対処法です。規則正しい睡眠と食事のリズムを整えることで、自律神経のバランスを保ちやすくなります。特に睡眠は自律神経の回復に欠かせないものであり、質の高い睡眠を確保することがほてりの軽減につながることがあります。就寝前のスマートフォン使用を控え、リラックスできる環境を整えることが大切です。

アルコールや辛い食べ物、カフェインの過剰摂取を控えることも有効です。これらはいずれも血管を拡張させる作用があり、ほてりを悪化させる可能性があります。特にほてりが気になる時期や状況では、摂取量を意識的に減らしてみましょう。

日焼け対策も忘れてはなりません。紫外線は皮膚に炎症を起こし、ほてりの原因や増悪因子になります。外出時には日焼け止めを使用し、帽子や日傘で紫外線を防ぐことが大切です。スキンケアに使用する日焼け止めは、肌に合ったものを選び、敏感肌の方はノンケミカルタイプ(紫外線散乱剤のみを使用したもの)を選ぶとよいでしょう。

スキンケアの見直しも効果的な場合があります。洗顔のしすぎや、アルコール含有量の多い化粧水の使用は、肌のバリア機能を低下させ、ほてりやすい状態を作ることがあります。肌に優しいスキンケアアイテムを選び、保湿を丁寧に行うことで、皮膚の状態を整えることができます。

ストレス管理も非常に重要です。ヨガや瞑想、深呼吸などのリラクゼーション法は、副交感神経を優位にさせて自律神経のバランスを整える効果が期待できます。自分に合ったストレス解消法を見つけて、日常的に取り入れることをおすすめします。

軽度の有酸素運動も、長期的には自律神経を整え、更年期症状の軽減にも役立つとされています。ウォーキングや水泳、ヨガなど、体に負担の少ない運動を習慣にすることが大切です。ただし、激しい運動や体が熱くなるような運動はほてりを一時的に強くすることがあるため、症状が出やすい時間帯を避けるなど工夫してみましょう。

🎯 12. どの診療科を受診すべきか

顔のほてりは原因によって受診すべき診療科が異なります。どの科を受診すればよいか迷った場合の目安をご紹介します。

まず、顔に赤みやかゆみ、鱗屑など皮膚の変化を伴う場合は、皮膚科を受診することを勧めます。酒さ、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎など、皮膚疾患が原因であれば皮膚科で診断・治療を受けることができます。

更年期のような症状(発汗、イライラ、不眠、気分の落ち込みなど)を伴う場合は、婦人科(女性の場合)または泌尿器科・男性更年期外来(男性の場合)への受診が適しています。ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬による治療が行われることがあります。

動悸や体重減少、手のふるえなど甲状腺の病気を疑う症状がある場合は、内分泌内科や甲状腺専門外来を受診しましょう。血液検査によって甲状腺ホルモンの状態を確認することができます。

高血圧が疑われる場合や、循環器系の症状(胸の痛み、息切れ、動悸など)を伴う場合は、内科または循環器内科を受診してください。

精神的なストレスや不安が強い場合、または顔のほてりが心理的な緊張と強く結びついている場合は、心療内科や精神科への相談が有効なこともあります。

どこに受診すればよいかわからない場合は、まずはかかりつけ医やオンライン診療を活用して相談するのも一つの方法です。症状が広範囲にわたる場合は、内科で全体的な検査を受けてから専門科へ紹介してもらうとスムーズです。

なお、顔のほてりが長期間続く場合や、日常生活に支障が出るほどの強い症状がある場合は、我慢せずに早めに受診することを強くお勧めします。また、顔だけでなく体全体に強い症状があったり、急激に症状が悪化したりする場合は緊急性がある可能性もあるため、速やかに医療機関を受診してください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、顔のほてりや赤みを主訴にご来院される患者様の中に、酒さや脂漏性皮膚炎など皮膚疾患が原因であるケースが少なくなく、更年期症状や自律神経の乱れと区別がつかずに長期間お悩みになっていた方も多くいらっしゃいます。最近の傾向として、スキンケアによる接触性皮膚炎や紫外線ダメージが症状を悪化させているケースも見受けられるため、日常のケア習慣もあわせて丁寧に確認するよう心がけています。「たいしたことではないかも」とご自身で判断される前に、どうぞ気軽にご相談いただければ、原因に応じた適切なサポートをご提案できますので、一人で抱え込まずにお越しください。」

💡 よくある質問

顔のほてりとのぼせは何が違うのですか?

ほてりは顔に熱感や赤みが生じる状態を指し、主観的な火照り感を表します。一方のぼせは、熱が上半身や頭部に集中している感覚で、ふらつきや頭重感を伴うことが多いです。厳密には異なる感覚ですが、同時に起こることもあり、原因が共通しているケースも少なくありません。

更年期のホットフラッシュとはどのような症状ですか?

ホットフラッシュは、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少によって起こる更年期の代表的な症状です。数分間にわたる強い顔のほてりや大量の発汗を繰り返すのが特徴で、夜間にも起こることがあります。症状の程度には個人差が大きく、日常生活に支障をきたす場合は婦人科への受診が推奨されます。

顔のほてりが続く場合、まずどの診療科を受診すればよいですか?

症状によって受診科は異なります。顔に赤みやかゆみなど皮膚の変化がある場合は皮膚科、更年期のような症状を伴う場合は婦人科、動悸や体重減少がある場合は内分泌内科が目安です。どこを受診すべきか迷う場合は、まずかかりつけ医や内科で相談し、専門科を紹介してもらうとスムーズです。アイシークリニックでは皮膚科的な観点からのご相談も承っています。

日常生活でできる顔のほてりへの対処法を教えてください。

即効的な対処としては、冷たいタオルで首の後ろや耳の後ろを冷やす方法が有効です。日常的な改善策としては、規則正しい睡眠・食事の習慣を整えること、アルコールや辛い食べ物・カフェインの過剰摂取を控えること、紫外線対策を徹底すること、ヨガや深呼吸などでストレスを管理することが挙げられます。

飲んでいる薬が顔のほてりの原因になることはありますか?

はい、薬の副作用として顔のほてりが起こることがあります。カルシウム拮抗薬(高血圧治療薬)やニトログリセリン(狭心症治療薬)など血管を拡張する作用を持つ薬が代表的です。薬を飲み始めたタイミングで症状が出た場合は副作用の可能性があります。自己判断で服用を中断せず、必ずかかりつけ医や薬剤師に相談してください。

📌 まとめ

顔のほてりは、更年期・ホルモンバランスの乱れ、自律神経の乱れ、皮膚疾患、高血圧や循環器系の問題、甲状腺の病気、薬の副作用・アレルギー、生活習慣・環境要因など、実にさまざまな原因によって引き起こされます。一時的なものであれば生活習慣の改善で対処できることも多いですが、症状が続く場合や他の体の異変を伴う場合には、放置せずに適切な診療科を受診することが大切です。

顔のほてりを「たいしたことではない」と見過ごしてしまう方も多いですが、体が何らかのサインを発している可能性があります。自分の体の変化に敏感でいることが、病気の早期発見にもつながります。

アイシークリニック上野院では、皮膚科的な観点から顔のほてりや赤みについてのご相談を承っています。「なかなか症状が改善しない」「何科を受診すべきかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。専門のスタッフが丁寧にお話を聞き、最適な治療法をご提案いたします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 更年期症状(ホットフラッシュ・ほてり)やホルモンバランスの乱れに関する公式情報、および自律神経・生活習慣との関連についての解説
  • 日本皮膚科学会 – 酒さ(ロザセア)・アトピー性皮膚炎・脂漏性皮膚炎など、顔のほてり・赤みを引き起こす皮膚疾患の診断基準や治療方針に関する情報
  • PubMed – 顔面紅潮(facial flushing)と更年期・自律神経・甲状腺機能亢進症・褐色細胞腫などとの関連を示す国際的な医学的エビデンス

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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