はじめに
美しい肌を保ちたいという願いは、年齢や性別を問わず多くの方が抱く共通の想いです。近年、美容皮膚科の分野では、外用薬だけでなく内服薬による美容治療が注目を集めています。その中でも特に注目されているのが「シナール」です。
シナールは、ビタミンCを主成分とした医薬品として、美白効果や肌質改善に優れた効果を発揮することで知られています。しかし、その具体的な効果や正しい使用方法について、詳しく理解している方は意外と少ないのが現状です。
アイシークリニック上野院では、患者様一人ひとりの肌の状態に合わせて、シナールを含む最適な治療法をご提案しています。本記事では、シナールの効果について医学的根拠に基づいて詳しく解説し、美しい肌を目指す皆様のお役に立てる情報をお届けいたします。
シナールとは何か
シナールの基本情報
シナールは、塩野義製薬株式会社が製造・販売する医薬品で、正式名称は「シナール配合錠」といいます。1962年に発売されて以来、半世紀以上にわたって多くの医療現場で使用されている信頼性の高い薬剤です。
この薬剤は、主にビタミンC(アスコルビン酸)とパントテン酸カルシウム(ビタミンB5)を組み合わせた複合ビタミン剤として位置づけられています。医療用医薬品として処方される薬剤であり、一般的な市販のビタミンCサプリメントとは成分の純度や配合量において大きく異なります。
医薬品としてのシナールの特徴
シナールが一般的なサプリメントと大きく異なる点は、医薬品としての厳格な品質管理のもとで製造されていることです。医薬品は、有効性と安全性について厳しい臨床試験を経て承認されており、その効果についても科学的な根拠が確立されています。
また、シナールは医師の処方により使用される薬剤であるため、患者様の症状や体質に応じて適切な用法・用量が決定されます。これにより、個々の患者様に最適化された治療効果を期待することができます。
美容皮膚科におけるシナールの位置づけ
美容皮膚科の分野において、シナールは内服による美容治療の重要な選択肢の一つとして位置づけられています。従来の外用薬による治療に加えて、体の内側からのアプローチにより、より包括的な美容効果を期待することができます。
特に、シミやくすみの改善、肌質の向上、抗酸化作用による肌の老化防止など、多岐にわたる美容効果が期待できることから、多くの美容皮膚科クリニックで処方されています。
シナールの主成分と働き
ビタミンC(アスコルビン酸)の働き
シナールの主成分であるビタミンCは、人体にとって不可欠な水溶性ビタミンの一つです。ビタミンCは、体内で合成することができないため、食事やサプリメント、医薬品から摂取する必要があります。
コラーゲン合成促進作用
ビタミンCの最も重要な働きの一つが、コラーゲン合成の促進です。コラーゲンは、皮膚の真皮層の約70%を占める重要な構造タンパク質であり、肌の弾力性やハリを保つために不可欠な成分です。
ビタミンCは、コラーゲンの合成過程において、プロリンやリジンというアミノ酸の水酸化反応を触媒する酵素の補酵素として働きます。この反応により、安定したコラーゲン分子が形成され、肌の構造的な強度と弾力性が維持されます。
抗酸化作用
ビタミンCは、強力な抗酸化作用を有しており、活性酸素による細胞ダメージから肌を保護します。活性酸素は、紫外線、ストレス、大気汚染などの外的要因により体内で生成され、細胞膜やDNAを損傷することで肌の老化を促進します。
ビタミンCは、これらの有害な活性酸素を中和し、細胞の酸化ダメージを防ぐことで、肌の健康状態を維持し、老化の進行を遅らせる効果があります。
メラニン色素の生成抑制
美白効果において最も注目される働きが、メラニン色素の生成抑制作用です。メラニンは、紫外線から肌を保護するために産生される色素ですが、過剰に産生されるとシミやくすみの原因となります。
ビタミンCは、メラニン合成の律速酵素であるチロシナーゼの活性を阻害することで、メラニンの過剰な生成を抑制します。また、既に生成されたメラニンを還元し、色素沈着を薄くする効果も期待できます。
パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)の働き
シナールのもう一つの主要成分であるパントテン酸カルシウムは、ビタミンB群の一種であり、体内で補酵素A(CoA)の構成成分として重要な役割を果たします。
エネルギー代謝の促進
パントテン酸は、糖質、脂質、タンパク質の代謝において中心的な役割を果たします。補酵素Aの構成成分として、エネルギー産生に関わるクエン酸回路(TCA回路)において重要な働きをします。
この代謝促進作用により、細胞のエネルギー産生が活性化され、肌細胞の新陳代謝が改善されます。結果として、肌のターンオーバーが正常化され、健康的な肌状態を維持することができます。
脂質代謝の改善
パントテン酸は、脂肪酸の合成と分解に関わる酵素の補酵素として機能します。これにより、皮膚の皮脂分泌が正常化され、肌の水分バランスが改善されます。
特に、乾燥肌や脂性肌などの肌質改善において、パントテン酸の脂質代謝調整作用は重要な役割を果たします。
ストレス耐性の向上
パントテン酸は、副腎皮質ホルモン(コルチコステロイド)の合成にも関与しており、ストレスに対する身体の抵抗力を向上させます。ストレスは肌荒れや老化の大きな要因の一つであるため、パントテン酸によるストレス耐性の向上は、間接的に美容効果をもたらします。
相乗効果による美容効果の増強
シナールにおいて、ビタミンCとパントテン酸カルシウムが組み合わされているのは、これらの成分が相互に作用し合うことで、単独で使用するよりも優れた効果を発揮するためです。
パントテン酸は、ビタミンCの体内での利用効率を向上させ、より効果的にビタミンCの作用を発揮させることができます。また、両成分とも水溶性ビタミンであるため、体内での代謝経路が類似しており、効率的な吸収と利用が期待できます。
シナールの効果・効能
美白効果
シミ・そばかすの改善
シナールの最も代表的な効果の一つが美白効果です。特に、シミやそばかすの改善において優れた効果を発揮します。
シミの主な原因は、紫外線や炎症などの刺激により産生される過剰なメラニン色素です。シナールに含まれるビタミンCは、メラニン合成の重要な酵素であるチロシナーゼの活性を阻害することで、新たなメラニンの生成を抑制します。
さらに、既に沈着したメラニンに対しても還元作用を発揮し、色素を薄くする効果があります。この作用により、既存のシミやそばかすが徐々に薄くなり、肌全体のトーンが明るくなることが期待できます。
肌の透明感の向上
継続的なシナールの服用により、肌全体のくすみが改善され、透明感のある明るい肌質へと導かれます。これは、メラニン色素の生成抑制だけでなく、ビタミンCの抗酸化作用により肌細胞の健康状態が改善されることによるものです。
また、コラーゲン合成促進作用により肌の代謝が活性化され、古い角質の排出が促進されることも、肌の透明感向上に寄与します。
肌質改善効果
ニキビ・肌荒れの改善
シナールは、ニキビや肌荒れの改善にも効果を発揮します。ビタミンCの抗炎症作用により、炎症性のニキビの改善が期待できます。また、コラーゲン合成促進作用により、ニキビ跡の修復も促進されます。
パントテン酸カルシウムは、皮脂分泌の正常化に働きかけることで、過剰な皮脂によるニキビの発生を予防します。また、肌のバリア機能を向上させることで、外部からの刺激に対する抵抗力を高め、肌荒れの予防にも寄与します。
毛穴の改善
シナールの継続服用により、毛穴の開きや黒ずみの改善も期待できます。ビタミンCのコラーゲン合成促進作用により、毛穴周囲の皮膚の弾力性が向上し、毛穴の開きが目立たなくなります。
また、抗酸化作用により皮脂の酸化が抑制され、毛穴の黒ずみの原因となる酸化した皮脂の蓄積が改善されます。
肌のハリ・弾力の向上
シナールの最も重要な効果の一つが、肌のハリや弾力の向上です。ビタミンCは、真皮層におけるコラーゲンとエラスチンの合成を促進し、肌の構造的な強度と弾力性を向上させます。
年齢とともに減少するコラーゲンの産生を促進することで、加齢による肌のたるみやしわの改善が期待できます。特に、細かいしわや肌表面の質感の改善において顕著な効果が認められます。
疲労回復・体調改善効果
疲労感の軽減
シナールは美容効果だけでなく、全身の疲労回復にも効果を発揮します。ビタミンCは、疲労の原因となる活性酸素を除去し、細胞のエネルギー産生を効率化することで疲労感を軽減します。
パントテン酸カルシウムは、エネルギー代謝の中心的な役割を担っているため、効率的なエネルギー産生により疲労回復を促進します。
免疫機能の向上
ビタミンCは、免疫系の正常な機能維持に不可欠な栄養素です。白血球の機能を向上させ、細菌やウイルスに対する抵抗力を高めます。
免疫機能の向上により、感染症にかかりにくくなるだけでなく、慢性的な炎症状態が改善され、肌の健康状態も向上します。
ストレス耐性の向上
パントテン酸カルシウムは、ストレスホルモンの合成に関与しており、ストレスに対する身体の適応能力を向上させます。慢性的なストレスは肌荒れや老化の大きな要因となるため、ストレス耐性の向上は美容面でも重要な効果です。
抗酸化・アンチエイジング効果
活性酸素の除去
シナールの強力な抗酸化作用により、体内で生成される有害な活性酸素が効率的に除去されます。活性酸素は、細胞膜、DNA、タンパク質などを酸化し、細胞の老化や機能低下を引き起こします。
ビタミンCによる抗酸化作用により、これらの酸化ダメージが軽減され、肌細胞の健康状態が維持されます。
光老化の予防
紫外線による光老化は、肌の老化において最も大きな要因の一つです。シナールのビタミンCは、紫外線による活性酸素の生成を抑制し、DNA損傷を軽減することで光老化を予防します。
また、メラニン生成抑制作用により、紫外線によるシミやそばかすの形成も予防します。
美容皮膚科でのシナール活用法
アイシークリニック上野院でのシナール処方
アイシークリニック上野院では、患者様一人ひとりの肌の状態や治療目標に応じて、シナールを含む最適な治療プランをご提案しています。当院では、詳細なカウンセリングと肌診断を通じて、患者様の肌質や悩みを正確に把握し、個別化された治療を提供しています。
初回カウンセリング
シナール処方を検討される患者様には、まず詳細なカウンセリングを実施します。現在の肌の状態、過去の治療歴、アレルギーの有無、併用している薬剤やサプリメントなどを詳しくお伺いし、シナールの適応性を評価します。
また、治療に対するご希望や期待される効果についてもお聞きし、現実的で達成可能な治療目標を設定します。
肌診断・検査
当院では、最新の肌診断機器を使用して、肌の状態を客観的に評価します。メラニン量、ヘモグロビン量、肌の水分量、皮脂量、毛穴の状態、しわの深さなどを数値化し、科学的な根拠に基づいた治療計画を立案します。
必要に応じて、血液検査によりビタミンC濃度や栄養状態を評価し、シナールの最適な投与量を決定します。
他の治療法との組み合わせ
外用薬との併用
シナールの内服治療は、外用薬との併用により相乗効果を期待することができます。当院では、トレチノインやハイドロキノンなどの外用薬と組み合わせることで、より効果的な美白治療を提供しています。
内服によるシナールの全身への作用と、外用薬による局所的な作用を組み合わせることで、従来の単独治療では達成困難な高い治療効果を実現しています。
美容施術との併用
レーザー治療、IPL(光治療)、ケミカルピーリングなどの美容施術と併用することで、施術効果の向上と副作用の軽減を図ることができます。
特に、レーザー治療後の色素沈着の予防や、施術による炎症の軽減において、シナールの抗炎症作用と美白効果が重要な役割を果たします。
点滴療法との組み合わせ
当院では、シナールの内服治療に加えて、高濃度ビタミンC点滴などの点滴療法も提供しています。内服と点滴を組み合わせることで、より迅速で強力な美容効果を期待することができます。
点滴により高濃度のビタミンCを直接血管内に投与することで、内服では達成困難な血中濃度を実現し、より強力な抗酸化作用と美白効果を得ることができます。
治療期間と効果の現れ方
短期効果(1〜2ヶ月)
シナールの治療開始から1〜2ヶ月程度で現れる短期効果として、以下のような変化が期待できます:
- 肌の透明感の向上
- 疲労感の軽減
- 肌荒れの改善
- 肌のキメの細かさの向上
これらの効果は、ビタミンCの抗酸化作用と代謝促進作用による肌の健康状態の改善によるものです。
中期効果(3〜6ヶ月)
治療開始から3〜6ヶ月程度で現れる中期効果として、以下のような変化が期待できます:
- シミ・そばかすの薄化
- 肌のハリ・弾力の向上
- 毛穴の改善
- 全体的な肌質の向上
これらの効果は、コラーゲン合成促進作用とメラニン生成抑制作用による構造的な肌の改善によるものです。
長期効果(6ヶ月以上)
6ヶ月以上の継続治療により期待できる長期効果として、以下のような変化があります:
- 顕著な美白効果
- 肌老化の予防・改善
- 肌質の根本的な改善
- 治療効果の安定化
長期的な治療により、肌の構造的な改善が進み、より安定した美容効果を維持することができます。
服用方法と注意点
基本的な服用方法
標準的な用法・用量
シナールの標準的な用法・用量は、成人で1日3〜6錠を2〜3回に分けて服用します。ただし、患者様の症状や体質、治療目標により用量は調整される場合があります。
美容目的での使用では、通常1日3〜4錠から開始し、効果と副作用を評価しながら必要に応じて増量します。最大用量は1日6錠までとされています。
服用のタイミング
シナールは水溶性ビタミンを主成分とするため、食後の服用が推奨されます。食後に服用することで胃腸への刺激を軽減し、吸収率を向上させることができます。
1日3回服用する場合は、朝食後、昼食後、夕食後に1〜2錠ずつ服用します。1日2回服用する場合は、朝食後と夕食後に分けて服用します。
服用時の注意点
シナールを服用する際は、十分な水分と一緒に服用してください。水溶性ビタミンは水に溶けやすく、十分な水分があることで効率的に吸収されます。
また、アルコールやカフェインの過剰摂取は、ビタミンCの吸収を阻害する可能性があるため、服用時は控えることをお勧めします。
効果を最大化するための工夫
規則正しい服用
シナールの効果を最大化するためには、規則正しい服用が重要です。血中濃度を安定させることで、継続的な美容効果を期待することができます。
服用を忘れがちな方は、スマートフォンのアラーム機能や服薬管理アプリを活用することをお勧めします。
生活習慣の改善
シナールの効果をより高めるためには、健康的な生活習慣の維持も重要です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、禁煙、適度な飲酒などを心がけることで、シナールの美容効果をより効果的に発揮させることができます。
紫外線対策の徹底
美白効果を最大化するためには、日常的な紫外線対策が不可欠です。日焼け止めの使用、帽子や日傘の活用、紫外線の強い時間帯の外出を避けるなどの対策を併用することで、シナールの美白効果をより効果的に発揮させることができます。
併用薬・サプリメントとの相互作用
併用注意薬
シナールと併用する際に注意が必要な薬剤があります。特に、以下の薬剤との併用時は医師にご相談ください:
- 抗凝固薬(ワルファリンなど)
- 鉄剤
- アルミニウムを含む制酸剤
- テトラサイクリン系抗生物質
これらの薬剤は、シナールの吸収や効果に影響を与える可能性があります。
サプリメントとの併用
他のビタミンCサプリメントやマルチビタミンとの併用時は、ビタミンCの過剰摂取に注意が必要です。過剰摂取は下痢や腎結石のリスクを高める可能性があります。
併用する場合は、総ビタミンC摂取量を把握し、適切な量を維持するよう調整してください。
特別な状況での注意点
妊娠・授乳期
妊娠中や授乳期の女性におけるシナールの安全性は確立されています。むしろ、妊娠期にはビタミンC の需要が増加するため、医師の指導の下で適切に服用することが推奨されます。
ただし、妊娠・授乳期は薬剤の使用について特に慎重になる必要があるため、必ず医師にご相談ください。
腎機能障害
腎機能に障害がある方は、シナールの服用に注意が必要です。ビタミンCの代謝産物であるシュウ酸が腎臓で処理されるため、腎機能が低下している場合は蓄積のリスクがあります。
腎機能障害がある方は、医師と相談の上で用量調整を行うことが重要です。
副作用と禁忌
一般的な副作用
軽微な副作用
シナールは比較的副作用の少ない薬剤ですが、以下のような軽微な副作用が報告されることがあります:
消化器系症状
- 軽度の胃部不快感
- 軽い下痢
- 吐き気
これらの症状は通常軽微で、服用を継続することで改善することが多いです。症状が持続する場合は、食後の服用や分割服用により軽減することができます。
その他の症状
- 軽度の頭痛
- 尿の黄変(無害)
- まれにじんましん
対処法
軽微な副作用が現れた場合は、以下の対処法が有効です:
- 服用量の調整(医師と相談の上)
- 服用タイミングの変更(食後服用の徹底)
- 十分な水分摂取
- 生活習慣の改善
症状が改善しない場合や悪化する場合は、速やかに医師にご相談ください。
重大な副作用
腎結石のリスク
大量のビタミンCを長期間服用する場合、シュウ酸カルシウム結石のリスクが報告されています。ただし、シナールの通常用量では、このリスクは非常に低いとされています。
リスクを最小限に抑えるため、以下の点に注意してください:
- 十分な水分摂取
- 規則正しい服用
- 定期的な検査による経過観察
アレルギー反応
まれに、シナールの成分に対するアレルギー反応が起こることがあります。以下の症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し医師にご相談ください:
- 皮疹、じんましん
- 顔面の腫れ
- 呼吸困難
- めまい
禁忌・慎重投与
禁忌事項
以下に該当する方は、シナールの服用が禁忌とされています:
- シナールの成分に対してアレルギーのある方
- 重篤な腎機能障害のある方(医師の判断により)
慎重投与
以下に該当する方は、医師との十分な相談の上で慎重に使用する必要があります:
- 腎結石の既往がある方
- 重篤な肝機能障害のある方
- 糖尿病の方(高用量服用時)
- 鉄欠乏性貧血の治療中の方
定期検査の重要性
推奨される検査項目
シナールを長期間服用する場合は、以下の定期検査が推奨されます:
血液検査
- 一般血液検査(血球数、肝機能、腎機能)
- ビタミンC血中濃度(必要に応じて)
- 鉄代謝関連検査
尿検査
- 尿一般検査
- 尿中シュウ酸濃度(必要に応じて)
検査の頻度
通常用量での使用では、3〜6ヶ月に1回程度の定期検査が推奨されます。高用量での使用や、リスク因子がある場合は、より頻繁な検査が必要になることがあります。
よくある質問
Q1: シナールとサプリメントのビタミンCとの違いは何ですか?
A: シナールは医薬品として厳格な品質管理のもとで製造されており、有効性と安全性について臨床試験により科学的に証明されています。一方、一般的なビタミンCサプリメントは健康食品に分類され、品質や効果について医薬品ほど厳しい基準はありません。
また、シナールはビタミンCとパントテン酸カルシウムの組み合わせにより、相乗効果を発揮するよう設計されています。成分の純度、配合比率、吸収率なども最適化されており、より確実な効果を期待することができます。
Q2: どのくらいの期間服用すれば効果が現れますか?
A: 効果の現れ方には個人差がありますが、一般的には以下のような経過をたどります:
- 1〜2週間: 疲労感の軽減、肌の調子の向上
- 1〜2ヶ月: 肌の透明感の向上、きめの改善
- 3〜6ヶ月: シミの薄化、肌のハリ・弾力の向上
- 6ヶ月以上: 顕著な美白効果、肌質の根本的な改善
効果を実感するまでの期間は、肌の状態、年齢、生活習慣などにより異なります。継続的な服用により、より安定した効果を期待することができます。
Q3: 他の美白化粧品と併用できますか?
A: はい、シナールは外用の美白化粧品と併用することができます。むしろ、内服と外用の組み合わせにより、相乗効果を期待することができます。
ただし、トレチノインやハイドロキノンなどの医薬品成分を含む外用薬と併用する場合は、医師にご相談ください。適切な組み合わせにより、より効果的で安全な治療を受けることができます。
Q4: 男性でも服用できますか?
A: はい、シナールは男性でも安全に服用いただけます。男性の場合も、美白効果、肌質改善効果、疲労回復効果などを期待することができます。
近年、男性の美容意識の高まりに伴い、シナールを処方される男性患者様も増加しています。性別に関係なく、同様の効果を期待することができます。
Q5: 服用をやめるとすぐに効果がなくなりますか?
A: シナールの服用を中止しても、すぐに効果がなくなるわけではありません。服用により改善された肌の状態は、ある程度維持されます。
ただし、ビタミンCは水溶性で体内に蓄積されないため、継続的な摂取が重要です。服用を中止すると、徐々に以前の状態に戻る可能性があります。長期的な美容効果を維持するためには、継続的な服用をお勧めします。
Q6: 妊娠中や授乳中でも服用できますか?
A: 妊娠中や授乳中でも、医師の指導の下でシナールを安全に服用することができます。むしろ、妊娠・授乳期はビタミンCの需要が増加するため、適切な補給が重要です。
ただし、妊娠・授乳期は特に慎重な管理が必要な時期ですので、必ず医師にご相談の上で服用してください。当院では、妊娠・授乳期の患者様に対しても安全で効果的な治療をご提供しています。
Q7: 他の薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか?
A: 多くの薬剤とは問題なく併用できますが、一部の薬剤については注意が必要です。以下の薬剤を服用中の方は、医師にご相談ください:
- 抗凝固薬(ワルファリンなど)
- 鉄剤
- 制酸剤
- 抗生物質(一部)
当院では、初回カウンセリング時に現在服用中の薬剤をすべて確認し、安全性を評価した上で処方いたします。
Q8: 食事制限はありますか?
A: 特別な食事制限はありませんが、以下の点にご注意ください:
- アルコールの過剰摂取は避ける(ビタミンCの吸収を阻害する可能性)
- バランスの取れた食事を心がける
- 十分な水分摂取
- ビタミンCの豊富な食品(柑橘類、緑黄色野菜など)の摂取も推奨
健康的な食生活は、シナールの効果をより高めることにつながります。
まとめ
シナール効果の総括
シナールは、ビタミンCとパントテン酸カルシウムを主成分とする医薬品として、美容皮膚科分野において重要な役割を果たしています。その効果は多岐にわたり、美白効果、肌質改善効果、抗酸化作用、疲労回復効果など、包括的な健康・美容効果を期待することができます。
特に注目すべきは、内服により体の内側からアプローチすることで、外用薬だけでは達成困難な全身的な美容効果を実現できることです。継続的な服用により、肌の根本的な改善と健康状態の向上を図ることができます。
科学的根拠に基づく治療
シナールの効果については、多くの臨床研究により科学的根拠が確立されています。メラニン生成抑制作用、コラーゲン合成促進作用、抗酸化作用などの機序が明確であり、予測可能で再現性の高い治療効果を期待することができます。
アイシークリニック上野院では、これらの科学的根拠に基づいて、患者様一人ひとりに最適化された治療プランをご提案しています。
安全性の高い治療選択肢
シナールは、半世紀以上の使用実績を持つ安全性の高い薬剤です。重篤な副作用は非常にまれであり、適切な使用により安全に治療を続けることができます。
また、医師の処方により使用されるため、患者様の体質や症状に応じた個別化された治療が可能です。定期的な経過観察により、効果と安全性を確認しながら治療を進めることができます。
継続治療の重要性
シナールの効果を最大限に発揮させるためには、継続的な治療が重要です。短期間での劇的な変化よりも、長期的な視点で肌の健康状態を改善し、美しい肌を維持することが治療の目標となります。
当院では、患者様の治療継続をサポートするため、定期的なフォローアップと適切なアドバイスを提供しています。
アイシークリニック上野院での総合的な美容治療
当院では、シナールの処方だけでなく、レーザー治療、IPL、ケミカルピーリング、点滴療法など、多様な美容治療を組み合わせた総合的なアプローチを提供しています。
患者様の肌の状態や治療目標に応じて、最適な治療の組み合わせをご提案し、より効果的で満足度の高い治療結果を目指しています。
今後の展望
美容皮膚科の分野では、内服薬による治療がますます注目を集めており、シナールもその重要な選択肢の一つとして位置づけられています。今後も、新たな研究成果に基づいて、より効果的で安全な治療法の開発が期待されます。
アイシークリニック上野院では、最新の医学的知見を積極的に取り入れ、患者様により良い治療をご提供できるよう努めてまいります。
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監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務