3月から紫外線が急増!春の肌ダメージを防ぐための完全ガイド

「まだ寒いから紫外線は大丈夫」と思っていませんか?実は3月に入ると、紫外線の量は真冬と比べて急激に増加し始めます。気温の低さに油断しがちなこの時期こそ、しっかりとした紫外線対策が必要です。春の紫外線は日焼けやシミ・ソバカスの原因となるだけでなく、肌の老化を加速させるリスクも高まります。このコラムでは、3月から増加する紫外線の特徴や肌への影響、そして春の季節に合ったスキンケアと紫外線対策の方法を詳しく解説します。


目次

  1. 3月から紫外線が急増するメカニズム
  2. 紫外線の種類とそれぞれの肌への影響
  3. 春の紫外線が肌に与えるダメージ
  4. 3月の紫外線量を具体的に知る
  5. 春の肌が紫外線に弱い理由
  6. 日焼け止めの正しい選び方と使い方
  7. 春の紫外線対策に有効なUVケアアイテム
  8. 紫外線ダメージを受けた後のアフターケア
  9. 紫外線による肌トラブルの治療法
  10. まとめ

この記事のポイント

3月から紫外線量は急増し、冬のダメージで脆弱な春の肌は特に影響を受けやすい。日焼け止めの適量塗布・塗り直し、帽子・日傘の併用が基本対策で、蓄積したシミや光老化はアイシークリニックでのレーザー治療などで改善できる。

🎯 3月から紫外線が急増するメカニズム

日本の四季の中で、紫外線量が最も少ないのは12月から1月にかけての冬の時期です。しかし、2月下旬から3月にかけて気温がまだ低い時期にもかかわらず、紫外線量は急激に増加します。この現象はなぜ起きるのでしょうか。

紫外線量の変化には、地球と太陽の位置関係が深く関わっています。地球は自転軸が傾いた状態で太陽の周りを公転しているため、季節によって太陽の高度(地平線からの角度)が変化します。太陽の高度が高くなるほど、太陽光線が大気を通過する距離が短くなり、大気中で吸収・散乱される量が減少します。その結果、地表に届く紫外線の量が増えるのです。

春分(3月20日前後)に向かって太陽の高度は徐々に高くなり、3月には夏と比較しても遜色のない紫外線量が観測される日もあります。特に午前10時から午後2時にかけての時間帯は、太陽が最も高くなるため紫外線量のピークとなります。

また、3月は花粉シーズンでもあり、外出時間が多くなりがちです。さらに、春の行楽シーズンが本格化する前の時期で、ハイキングやスポーツなどアウトドア活動を始める人も増えます。このように紫外線が増加する時期と外出機会の増加が重なることで、紫外線による肌ダメージのリスクが高まります。

もう一つ重要な要因として、雪や水面の反射があります。冬から春に移行する時期は残雪がある地域も多く、雪の反射率(アルベド)は約80%と非常に高いため、直接降り注ぐ紫外線だけでなく反射した紫外線も浴びることになります。スキーやスノーボードをする際に日焼けしやすいのも、この反射紫外線の影響です。

Q. 3月に紫外線が急増する理由は何ですか?

3月に紫外線が急増するのは、地球の公転により太陽の高度が上がるためです。太陽高度が高くなると、光線が大気を通過する距離が短くなり、地表に届く紫外線量が増加します。春分(3月20日前後)に向けて東京のUVインデックスは「中程度」の範囲に達する日が増えます。

📋 紫外線の種類とそれぞれの肌への影響

紫外線は波長によってUV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分類されますが、地表に届くのはUV-AとUV-Bの2種類です。UV-Cはオゾン層によってほぼ完全に吸収されるため、通常の生活では問題になりません。

UV-Aは波長が320〜400nmで、雲や窓ガラスをも透過する性質があり、曇りの日や室内にいても肌に影響を与えます。UV-Aは肌の深い部分(真皮層)まで到達し、そこにあるコラーゲンやエラスチンを破壊します。これが「光老化」と呼ばれる現象で、シワ、たるみ、皮膚の弾力低下の主な原因となります。UV-Aによるダメージは即座には現れにくいですが、長年の蓄積によって確実に肌の老化を進行させます。

UV-Bは波長が280〜320nmで、「中波長紫外線」とも呼ばれます。UV-Bは皮膚の表面から中間層(表皮から真皮上層)に作用し、日焼け(サンバーン)を起こす主な原因です。短時間で肌が赤くなったり、ひどい場合には水ぶくれができたりするのはUV-Bの影響です。また、メラニン色素の生成を促進するため、シミやそばかすの原因にもなります。UV-BはUV-Aに比べてエネルギーが強く、皮膚がんのリスクとも関連しています。

3月に注意が必要なのは、両方の紫外線が増加するという点です。特にUV-Aは1年を通じて比較的安定した量が降り注ぐため、冬の間も油断できませんが、3月以降はUV-Bの量も急増します。この時期に適切な対策を取らないと、急増したUV-BによるサンバーンとUV-Aによる光老化の両方のリスクを同時に抱えることになります。

💊 春の紫外線が肌に与えるダメージ

3月から増加する紫外線は、さまざまな形で肌にダメージを与えます。代表的な肌トラブルを理解しておくことで、早期の対策と対処が可能になります。

まず最もよく知られているのが日焼け(サンバーン)です。UV-Bを過剰に浴びると、皮膚が赤くなり、ヒリヒリとした痛みを感じます。これは皮膚の炎症反応で、ひどい場合は水ぶくれや発熱を伴うこともあります。日焼けの赤みは通常2〜3日で消えますが、その後色素沈着が起こり、肌が黒くなることがあります。

次にシミ(色素沈着)です。紫外線を浴びると、肌は防御反応としてメラニン色素を生成します。メラニンは本来、紫外線から皮膚を守るために必要な物質ですが、過剰に生成されたメラニンが肌の表面に残ると、シミやそばかすとなって現れます。特に日焼けを繰り返すことで、シミは徐々に増加・濃化していきます。

光老化も深刻な問題です。UV-Aによる真皮層へのダメージは、コラーゲン・エラスチンの分解を引き起こします。コラーゲンは肌の弾力とハリを保つ成分であり、エラスチンは皮膚の柔軟性を担っています。これらが破壊されると、シワやたるみが生じ、実年齢よりも老けて見える「光老化」が進行します。紫外線による老化は加齢による自然な老化よりも速く進むことが研究で示されており、肌老化の原因の80〜90%は紫外線によるものとも言われています。

さらに、免疫機能の低下も見逃せない影響です。紫外線は皮膚の免疫細胞(ランゲルハンス細胞)を傷つけ、皮膚の免疫機能を低下させます。その結果、アレルギー反応が起きやすくなったり、皮膚感染症にかかりやすくなったりすることがあります。また、日光過敏症(光線過敏症)と呼ばれる、紫外線に対して過剰な反応を示す状態になることもあります。

長期的なリスクとして皮膚がんも挙げられます。累積的な紫外線ダメージはDNAに変異を引き起こし、皮膚がん(基底細胞がん、扁平上皮がん、悪性黒色腫など)のリスクを高めます。日本では欧米ほど皮膚がんの発生率は高くありませんが、近年増加傾向にあるため注意が必要です。

Q. UV-AとUV-Bはそれぞれ肌にどう影響しますか?

UV-A(波長320〜400nm)は真皮層まで到達してコラーゲン・エラスチンを破壊し、シワ・たるみを引き起こす「光老化」の主因です。一方UV-B(波長280〜320nm)は表皮に作用して日焼けや炎症を起こし、メラニン生成を促進してシミ・そばかすの原因となります。3月以降は両方の紫外線が増加するため注意が必要です。

🏥 3月の紫外線量を具体的に知る

気象庁や環境省では、紫外線の強さを示す「UVインデックス(UV指数)」という指標を用いて情報を提供しています。UVインデックスは0から11以上の数値で表され、数値が高いほど紫外線が強く、肌へのダメージも大きいことを示します。

UVインデックスの目安として、3以下は「低い」、3〜5は「中程度」、6〜7は「高い」、8〜10は「非常に高い」、11以上は「極端に強い」とされています。

東京での月別UVインデックスの平均値を見ると、1月は約1〜2、2月は約2〜3、3月は約3〜5、4月は約5〜6、5〜6月は約7〜9、7〜8月は約8〜11となっています。3月に入るとUVインデックスは急上昇し、「中程度」の範囲に入る日が増えることがわかります。

また、時間帯によっても紫外線量は大きく異なります。1日の中で紫外線が最も強くなるのは、太陽が最も高くなる正午を中心とした時間帯(午前10時〜午後2時頃)です。この時間帯はUVインデックスが最大値に近くなるため、屋外での活動には特に注意が必要です。

天気の影響についても理解しておくことが重要です。晴れた日のUVインデックスを100%とすると、薄曇りでは約80〜90%、曇りでも約60〜80%の紫外線が降り注ぎます。完全な雨の日でも約30%程度は届きます。春の天気は変わりやすく、曇りや薄曇りの日が多いですが、「曇っているから大丈夫」という思い込みは禁物です。

地表からの反射も紫外線量に影響します。白砂のビーチでは約25%、コンクリートは約10〜15%、草地は約5%程度が反射されます。先述の通り雪面は約80%もの紫外線を反射するため、春山登山やスキーリゾートでは特に強い紫外線対策が必要です。

⚠️ 春の肌が紫外線に弱い理由

3月の肌が紫外線ダメージを受けやすいのは、紫外線量の増加だけが理由ではありません。春の肌そのものが、紫外線に対して特に脆弱な状態にあることも大きな要因です。

冬の間、肌は乾燥した冷たい空気、室内の暖房による低湿度環境、熱いお湯などによって大きなダメージを受けています。皮膚のバリア機能(外部刺激から肌を守る機能)が低下した状態で春を迎えることが多く、紫外線の影響を受けやすい状態になっています。バリア機能が正常であれば、角質層がある程度の紫外線を散乱・吸収しますが、バリア機能が低下しているとこの防御が不十分になります。

また、冬の間は紫外線量が少ないため、肌のメラニン量が減少しています。メラニンは紫外線を吸収して肌を守る役割がありますが、冬を経た春の肌はこのメラニンによる防御が弱くなっているのです。つまり、春の肌は「紫外線に慣れていない」状態であり、少量の紫外線でもダメージを受けやすくなっています。

春は花粉症の季節でもあります。花粉アレルギーのある人は、花粉が肌に触れることで皮膚炎を引き起こすことがあります。この状態で紫外線を浴びると、アレルギー症状と紫外線ダメージが重なり、肌への負担が大きくなります。

さらに、春は気温の変化が激しい季節でもあります。朝晩の冷え込みと昼間の暖かさの差が大きく、肌の水分・油分バランスが乱れやすくなります。この不安定な状態は、外部刺激(紫外線を含む)に対する肌の防御力を低下させます。

加えて、春は進学・就職・引越しなどのライフイベントが多く、精神的なストレスを抱える人も多い季節です。ストレスは肌のターンオーバー(新陳代謝)を乱し、肌のバリア機能や修復機能を低下させます。このストレスによる肌の脆弱化も、春の紫外線ダメージを大きくする要因の一つです。

Q. 日焼け止めの正しい量と塗り直し頻度は?

日焼け止めを顔全体に塗る場合の適量は約1〜2g、パール粒2粒分が目安です。多くの方が適量の半分以下しか使用できていません。また汗・皮脂・摩擦で落ちるため、2〜3時間おきの塗り直しが推奨されています。屋外でのスポーツや大量の発汗後は、より早めに塗り直すことが大切です。

🔍 日焼け止めの正しい選び方と使い方

春の紫外線対策において、日焼け止めは最も重要なアイテムです。しかし、多くの人が日焼け止めを正しく選び、正しく使えていないことが多いです。

日焼け止めには「SPF」と「PA」という2つの指標があります。SPF(Sun Protection Factor)はUV-Bを防ぐ効果を示す指標で、SPF30は約97%カット、SPF50は約98%カットします。PA(Protection Grade of UVA)はUV-Aを防ぐ効果を示す指標で、「+」の数が多いほど効果が高く、PA++++が最も効果が高い表示です。

3月の日常的な外出(通勤・通学・買い物など)には、SPF30〜50・PA++〜+++程度の日焼け止めが適しています。長時間屋外にいる場合やスポーツ・アウトドア活動の際は、より高い数値のものを選ぶとよいでしょう。ただし、SPFやPA値が高ければ高いほど肌への負担も大きくなるため、用途に合った製品を選ぶことが大切です。

日焼け止めの使用量も重要です。多くの人が適量の半分以下しか使用していないというデータがあります。顔全体に塗る場合は約1〜2gが目安とされており、一般的なパール粒2粒分程度が適量です。薄く塗り伸ばすだけでは効果が十分に発揮されません。

塗り方も効果に影響します。まず、スキンケアを終えた後に日焼け止めを塗ります。顔全体に点置きしてから、やさしくムラなく伸ばしていきます。目のまわり、鼻の頭、耳の後ろなど、塗り忘れやすい部分にも注意しましょう。また、塗布後15〜30分程度してから外出することで、より効果的です。

塗り直しも重要なポイントです。日焼け止めは汗や皮脂、摩擦によって落ちてしまうため、2〜3時間おきに塗り直すことが推奨されています。特に屋外でスポーツをしたり、大量に汗をかいたりした後は、早めに塗り直すようにしましょう。

日焼け止めには「紫外線吸収剤」を使用したタイプと「紫外線散乱剤」を使用したタイプがあります。紫外線吸収剤は化学的に紫外線を吸収してエネルギーを変換するもので、肌への密着感が高く使用感が良いですが、まれに刺激を感じる場合があります。紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛など)は物理的に紫外線を反射・散乱させるもので、肌への刺激が少なく、敏感肌の方に向いています。ただし、白浮きしやすいというデメリットもあります。肌の状態や好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

📝 春の紫外線対策に有効なUVケアアイテム

日焼け止め以外にも、春の紫外線対策に活用できるアイテムはたくさんあります。これらを組み合わせることで、より効果的な紫外線対策が可能になります。

UVカット効果のある衣類は、最も手軽で効果的な紫外線対策の一つです。一般的な白いTシャツのUPF(Ultraviolet Protection Factor:紫外線防護指数)は約5〜10程度ですが、UVカット加工を施したアウトドアウェアの中にはUPF50以上のものもあります。素材によっても紫外線の透過率は異なり、一般的にポリエステルはUV遮蔽率が高く、天然繊維(綿・麻など)は比較的低い傾向があります。また、色が濃いほどUV遮蔽効果が高い傾向があります。

帽子は顔や首への紫外線対策として非常に有効です。ツバの幅は7〜8cm以上あると効果的とされています。素材はUVカット素材のものを選ぶか、密度の高い織り目のものを選ぶとよいでしょう。

日傘はUVカット率95%以上のものを使用することで、顔や体への直接紫外線をほぼシャットアウトできます。ただし、地面からの反射紫外線は防げないため、日焼け止めとの併用が効果的です。最近では晴雨兼用の日傘も多く販売されており、雨の日でも使用できます。

サングラスも目を紫外線から守るために重要です。眼が紫外線にさらされると、白内障や翼状片(結膜が角膜に侵入する病気)のリスクが高まります。UV-400(400nm以下の紫外線を99%以上カット)の表示があるものを選ぶことが重要です。

日常のスキンケアにUVケア成分を取り入れることも有効です。ビタミンC(アスコルビン酸)はメラニンの生成を抑制し、抗酸化作用によって紫外線による酸化ストレスから肌を守ります。ナイアシンアミドもメラニンの移行を抑制する効果があります。これらの成分を含む美容液や化粧水を日常的に使用することで、紫外線による肌ダメージを軽減できます。

食事からの紫外線対策も注目されています。抗酸化作用のある食品(ビタミンC・E、ポリフェノール、リコピンなど)を積極的に摂取することで、紫外線による酸化ダメージに対する体の防御力を高めることができます。特にトマト・ニンジン・ブロッコリー・緑茶などが抗酸化成分を多く含む食品として知られています。

Q. 蓄積したシミや光老化は医療機関で治療できますか?

はい、医療機関では紫外線による蓄積ダメージへの複数の治療法が存在します。シミにはQスイッチレーザーやピコ秒レーザー、IPL治療が有効で、シワ・たるみにはフラクショナルレーザーやHIFUが用いられます。内服薬(トラネキサム酸)や外用薬(ハイドロキノン)も選択肢です。アイシークリニックでは専門医が肌の状態に応じた治療法をご提案しています。

💡 紫外線ダメージを受けた後のアフターケア

日焼け止めを塗っていても、完全に紫外線ダメージを防ぐことは難しいものです。紫外線を浴びた後に適切なアフターケアを行うことで、ダメージを最小限に抑え、肌の回復を促すことができます。

まず大切なのは冷却です。紫外線を多量に浴びて肌が赤くなっている場合(サンバーン)は、速やかに冷やすことが重要です。冷たい水や氷水で絞ったタオルを患部に当てて熱を冷ましましょう。ただし、氷を直接肌に当てると凍傷のリスクがあるため避けてください。シャワーを浴びる場合はぬるめのお湯を使用し、熱いお湯は肌への刺激が強くなるため避けましょう。

十分な保湿も不可欠です。紫外線は肌の水分を奪い、バリア機能を低下させます。日焼け後は通常時よりも多くの保湿ケアが必要です。セラミド・ヒアルロン酸・グリセリンなど、肌の水分を保持する成分を含む保湿剤を使用しましょう。アルコール・香料・着色料などを含まない低刺激性のものを選ぶことをおすすめします。

ビタミンCの補給もアフターケアとして有効です。紫外線を浴びると肌の中でフリーラジカル(活性酸素)が大量に発生し、酸化ストレスが高まります。ビタミンCには強力な抗酸化作用があり、このダメージを軽減する効果があります。日焼け後はビタミンCを多く含む食品(柑橘類・イチゴ・キウイ・赤ピーマンなど)を積極的に摂取するとよいでしょう。外用としてビタミンC誘導体を含む美容液を使用することも効果的です。

十分な睡眠と休養も肌の回復を助けます。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復・再生に重要な役割を果たします。日焼けした後は特に睡眠を十分に取り、肌が自然治癒する時間を確保しましょう。

注意すべきは、日焼け後にすぐにピーリングやスクラブなどの刺激的なスキンケアを行うことは避けたほうがよい点です。炎症が残っている状態で物理的・化学的な刺激を与えると、炎症が悪化したり、シミがより濃くなったりする可能性があります。日焼け後2週間程度は刺激の少ないスキンケアを心がけましょう。

また、日焼け後は肌が敏感になっているため、再び紫外線を浴びないように注意することも大切です。回復するまでの期間は、より念入りな紫外線対策を行うようにしましょう。

✨ 紫外線による肌トラブルの治療法

毎日の紫外線対策やアフターケアを行っていても、長年の紫外線ダメージが蓄積してシミやそばかす、肌の老化が進んでしまうことがあります。こうした紫外線による肌トラブルには、医療機関での治療が効果的です。

シミの治療として最も広く行われているのがレーザー治療です。レーザーのエネルギーが皮膚内のメラニン色素に選択的に吸収されることで、シミの原因となるメラニンを破壊します。Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、ピコ秒レーザー(ピコレーザー)などが使用されます。ピコ秒レーザーは従来のナノ秒レーザーよりもパルス幅が短いため、周囲組織へのダメージが少なく、回復が早いという特徴があります。

IPL(Intense Pulsed Light:強パルス光)治療も効果的な選択肢の一つです。IPLは特定の波長域の光を照射することで、シミや毛細血管拡張、肌のくすみなど複数の肌トラブルを同時に改善できます。レーザーと比べてダウンタイム(治療後の回復期間)が短く、顔全体を均一に治療できるため、広範囲のシミや肌の色ムラに効果的です。

光老化(シワ・たるみ)に対しては、フラクショナルレーザーやHIFU(高強度集束超音波)などの治療が行われます。フラクショナルレーザーは皮膚に微細な熱傷を均一に作り出すことで、コラーゲンの産生を促進し、肌の再生を促します。HIFUは超音波を皮膚の深い部分に集中させて熱を発生させることで、たるみの原因となる筋膜層(SMAS)を引き締め、リフトアップ効果をもたらします。

内服薬による治療も選択肢の一つです。トラネキサム酸はメラニンの生成を抑制する作用があり、シミの予防・治療に使用されます。ビタミンCは抗酸化作用とメラニン生成抑制効果があり、これらを組み合わせて処方されることが多いです。内服薬は治療だけでなく、紫外線対策として継続的に服用することで予防効果も期待できます。

外用薬では、ハイドロキノン(美白成分)を含むクリームが医療機関で処方されます。ハイドロキノンはメラニンを生成する酵素(チロシナーゼ)を阻害することでシミを薄くする効果があります。市販品よりも高濃度のものが処方可能で、効果が高い一方、使用期間や方法に制限があるため医師の指導のもとで使用することが大切です。

ケミカルピーリングも紫外線による肌ダメージの改善に有効です。グリコール酸などの酸を使って古い角質を除去し、肌のターンオーバーを促進することで、シミや色ムラの改善、くすみの解消、肌のキメの整えに効果があります。

これらの医療機関での治療は、肌の状態や悩みによって最適な方法が異なります。自己判断ではなく、皮膚科や美容外科・美容皮膚科の専門医に相談して、自分に合った治療法を選択することが重要です。治療後は特に紫外線対策を徹底することで、再発を防ぎ、より長く効果を維持することができます。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、3月に入ると「まだ寒いのに日焼けしてしまった」「シミが急に気になり始めた」とご相談にいらっしゃる患者様が増える傾向にあります。気温と紫外線量は必ずしも比例しないため、寒さで油断しがちなこの時期こそ、日焼け止めの適量塗布と塗り直しを徹底していただくことが大切です。春の肌は冬のダメージで特に紫外線の影響を受けやすい状態にありますので、気になる肌の変化はどうぞお早めにご相談ください。」

📌 よくある質問

3月はまだ寒いのに、本当に紫外線対策が必要ですか?

はい、必要です。紫外線量は気温ではなく太陽の高度によって決まります。3月に入ると太陽の高度が上がり、紫外線量は真冬と比べて急激に増加します。東京では3月のUVインデックスが「中程度」の範囲に入る日が増えるため、寒さで油断しがちなこの時期こそ、しっかりとした紫外線対策が重要です。

日焼け止めはどのくらいの量を顔に塗ればよいですか?

顔全体に塗る場合の適量は約1〜2g、一般的なパール粒2粒分程度が目安です。多くの方が適量の半分以下しか使用していないというデータがあります。量が少ないと十分な効果が発揮されないため、ムラなくしっかりと塗布することが大切です。また、2〜3時間おきに塗り直すことも忘れずに行いましょう。

曇りの日は紫外線対策をしなくても大丈夫ですか?

曇りの日でも紫外線対策は必要です。晴れた日の紫外線量を100%とすると、薄曇りで約80〜90%、曇りでも約60〜80%の紫外線が降り注ぎます。完全な雨の日でも約30%程度は届くため、「曇っているから大丈夫」という思い込みは禁物です。天候にかかわらず、毎日の日焼け止め塗布を習慣化しましょう。

日焼けしてしまった後、どんなケアをすればよいですか?

まず冷たいタオルなどで肌を冷やし、炎症を和らげることが大切です。その後、セラミドやヒアルロン酸を含む低刺激性の保湿剤で十分に保湿しましょう。ビタミンCを多く含む食品(柑橘類・キウイなど)の摂取と十分な睡眠も回復を助けます。日焼け後2週間程度はピーリングなど刺激の強いケアは避けてください。

蓄積したシミや肌の老化は医療機関で治療できますか?

はい、治療が可能です。シミにはレーザー治療やIPL治療が効果的で、シワ・たるみにはフラクショナルレーザーやHIFUなどの選択肢があります。また、トラネキサム酸などの内服薬やハイドロキノンの外用薬も有効です。アイシークリニックでは肌の状態に合わせた治療法を専門医がご提案しますので、お気軽にご相談ください。

🎯 まとめ

3月から急増する紫外線は、まだ寒さが残るこの時期に油断しがちな肌にとって大きな脅威となります。今回解説した内容をまとめると、以下のポイントが特に重要です。

まず、3月は太陽の高度が上がることで紫外線量が急増し、UV-AとUV-Bの両方に注意が必要です。春の肌は冬のダメージで脆弱になっており、メラニン量も少ないため、紫外線ダメージを受けやすい状態にあります。

紫外線による肌への影響は、日焼け(サンバーン)だけでなく、シミ・そばかす、光老化(シワ・たるみ)、免疫機能の低下など多岐にわたります。これらのダメージは蓄積されていくため、若いうちから対策を始めることが大切です。

日焼け止めは用途に合ったSPF・PA値のものを選び、適量(顔全体でパール粒2粒分程度)を塗り、2〜3時間ごとに塗り直すことが基本です。日焼け止めだけでなく、UVカット衣類・帽子・日傘・サングラスを組み合わせることでより効果的な対策ができます。

紫外線を浴びた後は、冷却・保湿・ビタミンCの補給・十分な睡眠でアフターケアを行いましょう。すでに紫外線ダメージが蓄積してシミや老化が気になる場合は、医療機関でのレーザー治療・IPL治療・内服薬・外用薬などの治療が効果的です。

「まだ春だから大丈夫」という油断が、将来の肌トラブルの原因になります。3月からしっかりと紫外線対策を始めることが、美しい肌を長く保つための最善の方法です。気になる肌の変化や紫外線ダメージがある場合は、お気軽にアイシークリニック上野院にご相談ください。専門の医師が肌の状態に合った適切なアドバイスや治療を提案いたします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 紫外線と皮膚障害(日焼け・光老化・シミ・皮膚がん)に関する診療ガイドラインおよび光線過敏症の診断・治療基準
  • WHO(世界保健機関) – UVインデックスの定義・区分、紫外線の種類(UV-A/UV-B/UV-C)と健康影響、皮膚がんリスクに関する国際的な基準情報
  • 厚生労働省 – 紫外線による健康障害防止のための対策指針、日焼け止めの適切な使用方法および紫外線対策に関する公衆衛生上の推奨事項

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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