粉瘤手術後どれくらいで治る?回復期間と経過を徹底解説

頬に手を当てて微笑む女性

💡 「粉瘤の手術後、いつから普通の生活に戻れるの?」——そんな不安を抱えていませんか?

🔸 この記事を読めば、手術後の回復スケジュールが丸わかり。仕事・運動・お風呂……いつ再開できるかが一目でわかります。

🚨 読まないと「いつまで安静にすればいいかわからない」「傷跡が残るかも」という不安を抱えたまま過ごすことに。

💬 こんな疑問、ありませんか?

👤「抜糸っていつ?何日休めばいい?」

👤「傷跡、目立たないようにできる?」

👤「くり抜き法と切開法、回復に差はある?」

⚡ すべて、この記事で解決します!

切開法は抜糸まで7〜14日・完全回復まで3〜6か月が目安。くり抜き法はさらに早い回復が期待できます。アイシークリニック上野院のよくある質問もあわせてお答えします。


目次

  1. 粉瘤とはどんな病気か
  2. 粉瘤の手術方法と特徴
  3. 手術後の回復期間の目安
  4. 手術直後から抜糸までの経過
  5. 抜糸後から完全回復までの流れ
  6. 部位・大きさによる回復期間の違い
  7. 日常生活への影響と再開の目安
  8. 早く治すために心がけたいこと
  9. 回復が遅れるケースと注意サイン
  10. 傷跡を目立たなくするためのケア
  11. まとめ

この記事のポイント

粉瘤手術後の回復は、切開法で抜糸まで7〜14日、傷跡が目立たなくなるまで3〜6か月が目安。くり抜き法は回復が早い。部位・大きさ・炎症の有無で個人差があり、清潔保持・保湿・紫外線対策が重要。

💡 粉瘤とはどんな病気か

粉瘤(アテローム)は、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、その中に垢や皮脂が溜まった良性の腫瘍です。皮膚のどこにでも発生しますが、顔・首・背中・耳の後ろ・頭皮・鼠径部などによく見られます。表面には小さな黒い点(毛穴の開口部)が確認できることが多く、圧迫するとチーズのような臭いのある白い内容物が出てくることがあります。

粉瘤は自然に消えることはなく、放置していると少しずつ大きくなっていきます。また、細菌が侵入して炎症を起こす「炎症性粉瘤」になると、赤く腫れて痛みを伴い、日常生活に支障をきたすことがあります。このような炎症を起こす前に、早めに皮膚科やクリニックを受診して適切な処置を受けることが大切です。

粉瘤の根本的な治療は手術による摘出しかなく、内容物を押し出すだけでは袋ごと取り除いていないため再発します。袋(嚢腫壁)を完全に取り除くことが、再発を防ぐために重要なポイントとなります。

Q. 粉瘤手術の切開法とくり抜き法で回復期間はどう違う?

切開法は抜糸まで術後7〜14日、傷跡が目立たなくなるまで3〜6か月かかります。一方、くり抜き法は傷口が小さく縫合不要なケースも多いため、2週間〜1か月程度で傷が塞がり、回復が早い傾向があります。粉瘤の大きさや炎症の有無で適した術式が異なります。

📌 粉瘤の手術方法と特徴

粉瘤の手術方法は、主に「切開法」と「くり抜き法(へそ抜き法)」の2種類があります。それぞれの特徴が回復期間にも影響するため、まずは手術方法の違いについて理解しておきましょう。

✅ 切開法

切開法は、粉瘤の上の皮膚を紡錘形(楕円形)に切開し、袋ごと取り除く方法です。比較的大きな粉瘤や、炎症を繰り返している粉瘤に適しており、確実に袋全体を摘出できることが利点です。切開後は縫合が必要で、傷の長さはある程度残ります。術後は抜糸が必要になり、傷跡が残る可能性もありますが、再発リスクを低く抑えられるため、粉瘤の大きさや状態に応じて最も広く行われる標準的な手術法です。

📝 くり抜き法(へそ抜き法)

くり抜き法は、粉瘤の中心部(黒い点がある部分)に小さな穴を開け、そこから内容物と袋を取り出す方法です。傷が小さく済むため、縫合が不要なケースも多く、回復期間が短くなる傾向があります。ただし、袋が破れやすい場合や炎症を起こしている場合は取り残しが生じやすく、再発リスクがやや高くなることがあります。比較的小さく、炎症のない粉瘤に向いている手術方法です。

どちらの手術方法が適しているかは、粉瘤の大きさ・部位・炎症の有無・患者さんの状態などを総合的に判断してクリニックの医師が決定します。ご自身の希望もしっかり伝えながら、相談の上で治療方針を決めることが大切です。

✨ 手術後の回復期間の目安

粉瘤手術後の回復期間は、手術方法・粉瘤の大きさ・炎症の有無・部位によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。

切開法の場合、抜糸は術後およそ7日から14日前後が目安です。傷が閉じて表面が落ち着くまでには1か月程度かかり、傷跡が完全に成熟して目立たなくなるまでには3か月から6か月ほどかかることがあります。

くり抜き法の場合は、傷口が小さいため回復が早く、およそ2週間から1か月程度で傷が塞がります。縫合しない場合は抜糸も不要で、傷跡も非常に小さく目立ちにくいです。

炎症を起こしている粉瘤(炎症性粉瘤)の場合、まず膿を排出する切開排膿処置を行い、炎症が落ち着いてから改めて摘出手術を行うケースがあります。この場合は完全回復までに数か月かかることもあります。

いずれの場合も、傷の表面が閉じたからといって完全に回復したわけではなく、皮膚の内部ではしばらく組織の修復が続いています。医師の指示に従って経過観察を続けることが重要です。

Q. 粉瘤手術後に感染が起きているサインは何ですか?

術後数日経過しても傷口の赤み・腫れ・熱感・痛みが悪化している場合は感染が疑われます。傷口から膿や悪臭のある分泌物が出る場合や、38度以上の発熱が続く場合も要注意です。このような症状が見られたら自己判断せず、早めに皮膚科やクリニックを受診してください。

🔍 手術直後から抜糸までの経過

粉瘤手術直後から抜糸までの期間の経過を、具体的に確認していきましょう。この期間は傷の保護と感染予防が最も重要な時期です。

🔸 手術当日

手術は局所麻酔で行われるため、術中の痛みはほとんどありません。手術後は傷口にガーゼや保護テープが貼られた状態でクリニックを後にします。麻酔が切れてくる術後数時間は、軽い痛みや違和感を感じることがあります。この際は処方された鎮痛剤を服用してください。強い痛みや出血が止まらない場合は、すぐにクリニックに連絡することが大切です。

⚡ 術後1日目〜3日目

傷口周囲に赤みや腫れ、軽い痛みが出ることがありますが、これは正常な炎症反応です。傷口は清潔に保ち、医師の指示に従ってガーゼの交換や消毒を行います。クリニックによっては翌日に経過観察のための受診を求める場合もあります。この時期は傷を濡らさないよう注意が必要で、入浴は湯船への入浴を避け、シャワーの際も傷口を直接濡らさないよう気をつけましょう。

🌟 術後4日目〜1週間

腫れや痛みは徐々に引いてきます。傷口が乾燥して固まってくる時期で、かさぶたが形成されることもあります。かさぶたは無理に剥がさず、自然に取れるのを待ちましょう。処方された抗生物質や消毒薬の使用は指示どおりに続けてください。この時期に傷口の具合を確認するための経過観察受診があるクリニックが多いです。

💬 抜糸のタイミング(術後7〜14日前後)

切開法の場合、通常は術後7日から14日前後に抜糸が行われます。部位によってタイミングは多少異なり、顔や首など皮膚が薄くてきれいに治りやすい部位は早め(7日前後)、背中や体幹など皮膚が厚くて緊張がかかりやすい部位はやや遅め(10〜14日程度)になる傾向があります。抜糸は通常数分で終わり、ほとんど痛みはありません。抜糸後は傷がより安定してきます。

💪 抜糸後から完全回復までの流れ

抜糸が終わった後も、傷の回復は続きます。この時期の過ごし方が傷跡の仕上がりに影響するため、引き続き適切なケアを心がけましょう。

✅ 抜糸後〜1か月

抜糸後は傷口が閉じた状態になりますが、まだ内部では組織の修復が活発に行われています。傷跡は赤みを帯びていたり、硬くなっていたりすることがありますが、これは正常な回復過程です。この時期から徐々に入浴や軽い運動を再開できるようになる方が多いですが、激しい運動や傷に負担がかかる動作は控えましょう。

また、抜糸後から傷跡テープ(アトファインやマイクロポアテープなど)を使用することで、傷跡の赤みや盛り上がりを軽減できる場合があります。医師の指示に従って使用してください。

📝 術後1〜3か月

傷跡の赤みが少しずつ薄れてきます。瘢痕(傷跡)が安定してくる時期で、硬さも徐々に和らいできます。この時期から傷跡への保湿ケアやテープ療法が有効です。紫外線は傷跡の色素沈着を悪化させる原因になるため、外出時は傷跡に日焼け止めを塗るか、衣類などで覆うようにしましょう。

🔸 術後3〜6か月

多くの場合、3〜6か月程度で傷跡は白っぽくなり、周囲の皮膚に馴染んできます。ただし、個人差があり、もともとケロイド体質の方や傷跡が盛り上がりやすい部位(胸・肩・背中など)では、傷跡が落ち着くまでにより時間がかかることがあります。気になる場合は医師に相談し、適切な治療(ステロイド注射など)を検討してもらいましょう。

🎯 部位・大きさによる回復期間の違い

粉瘤の手術後の回復期間は、粉瘤ができている部位や大きさによっても変わってきます。それぞれの特徴を把握しておきましょう。

⚡ 顔・首

顔や首は血流が豊富で皮膚の再生が早いため、比較的早く回復する部位です。抜糸は5〜7日程度で行われることが多く、1〜2か月で傷跡が目立たなくなるケースが多いです。ただし、耳の後ろや首の後ろは皮膚の動きが少ないため安定しやすい反面、顎や口周辺は食事の際に傷に負担がかかりやすい側面もあります。

🌟 背中・肩

背中や肩は皮膚が厚く、日常生活での動きによって傷に緊張がかかりやすい部位です。抜糸は10〜14日程度かかることが多く、傷跡が完全に落ち着くまでには半年以上かかることもあります。また、ケロイドや肥厚性瘢痕が生じやすい部位でもあるため、術後のケアが特に重要です。重いものを持ったり、肩を大きく動かしたりする動作は、傷が安定するまで控えることが推奨されます。

💬 頭皮

頭皮は血流が豊富で回復が比較的早い部位です。ただし、頭部には毛髪があるため術後の処置(洗髪など)に工夫が必要です。抜糸後に洗髪を再開できるようになりますが、傷口を強くこすらないよう注意が必要です。

✅ 鼠径部・臀部

鼠径部(股のつけ根)や臀部(お尻)は、歩いたり座ったりする際に常に圧力や摩擦がかかる部位です。そのため傷の回復がやや遅くなる傾向があり、術後しばらくは安静にすることが回復を早めるポイントになります。下着や衣類の摩擦も傷に影響するため、術後は通気性が良くゆったりとした衣類を選ぶとよいでしょう。

📝 粉瘤の大きさによる違い

粉瘤の大きさも回復期間に影響します。直径1cm以下の小さな粉瘤であれば、くり抜き法で対応できることも多く、傷が小さく回復も早いです。一方、直径3cm以上の大きな粉瘤では切開法が必要となり、傷口も大きくなるため回復に時間がかかります。また、炎症を繰り返して周囲の組織と癒着している粉瘤は、手術が複雑になりやすく、回復期間も長くなる傾向があります。

Q. 粉瘤手術後に入浴や運動はいつから再開できる?

湯船への入浴は抜糸後に医師の許可が出てから再開が一般的で、術後2週間程度は控えます。シャワーは数日後から可能ですが傷口を濡らさないよう注意が必要です。軽いウォーキングは1週間以内に再開できることが多く、激しい運動は抜糸後に医師の許可を得てから行います。

💡 日常生活への影響と再開の目安

粉瘤手術後、日常生活のさまざまな活動をいつから再開できるか、目安をお伝えします。ただし、これはあくまでも一般的な目安であり、個人の回復状況や手術の内容によって異なります。必ず担当医師の指示を最優先にしてください。

🔸 仕事・日常活動

デスクワークや軽い日常活動は、手術翌日から再開できる方がほとんどです。手術は局所麻酔で行われ、体への負担が少ないため、術後の全身状態は比較的良好です。ただし、傷を清潔に保つための処置(ガーゼ交換など)が必要な期間は、手の届きにくい背中などの場合、定期的な通院やパートナーのサポートが必要になることがあります。

⚡ 入浴・シャワー

シャワーは手術翌日〜数日後から可能になるケースが多いですが、傷口を直接濡らさないよう注意が必要です。湯船への入浴は、傷口が完全に閉じて感染リスクがなくなってから(抜糸後、医師の許可が出てから)が一般的で、術後2週間程度は控えることが多いです。温泉やプールは、さらに注意が必要で、傷跡が完全に安定するまで控えることを推奨するクリニックが多いです。

🌟 運動

軽いウォーキング程度であれば術後1週間以内に再開できることが多いですが、傷口に汗をかかせたり、傷に直接的な衝撃や摩擦が加わる運動は避けましょう。筋トレや激しい有酸素運動は、抜糸後に医師の許可を得てから再開するのが安全です。スポーツや接触を伴う活動は、傷の状態を確認しながら段階的に再開してください。

💬 飲酒

飲酒は血行を促進して出血リスクや炎症を悪化させる可能性があるため、術後少なくとも数日間は控えることが推奨されます。特に手術当日と翌日は必ず禁酒し、傷の状態が安定してから、医師の許可のもとで少しずつ再開するようにしましょう。

✅ 化粧・スキンケア

傷口周囲へのメイクやスキンケア製品の使用は、傷が完全に閉じるまで控えてください。顔の粉瘤手術の場合、傷口以外の部分へのメイクは術後から可能ですが、傷周囲は抜糸が終わり、医師の許可が出てから慎重に再開するのが安全です。

📌 早く治すために心がけたいこと

粉瘤手術後の回復を早めるために、日常生活で実践できることがいくつかあります。正しいセルフケアは回復期間の短縮と傷跡の改善に役立ちます。

📝 傷口を清潔に保つ

傷口の感染を防ぐことが回復を早める上で最も重要なポイントです。処方された抗生物質や消毒薬を指示どおりに使用し、ガーゼ交換は清潔な手で行いましょう。傷口を不必要に触ったり、汚れた手で触れたりしないよう気をつけてください。

🔸 バランスの良い食事と十分な睡眠

体の回復には十分な栄養と休養が欠かせません。特にたんぱく質(肉・魚・大豆製品・卵など)は皮膚の組織修復に重要な栄養素です。ビタミンCはコラーゲンの生成を助けるため、野菜や果物も積極的に摂りましょう。また、十分な睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、組織の修復を助けます。

⚡ 喫煙を控える

喫煙は血管を収縮させて血流を低下させるため、傷の回復を著しく遅らせます。術後の回復期間中はできる限り禁煙することを強くお勧めします。特に術後2週間は傷の回復に最も重要な時期であるため、この間の禁煙は傷跡の仕上がりにも大きく影響します。

🌟 処方薬を正しく服用する

抗生物質は症状が改善しても、処方された分を最後まで服用することが重要です。途中でやめると耐性菌が生じたり、感染が再燃したりするリスクがあります。また、自己判断で市販の薬を使用することは避け、何か不明点がある場合は必ず担当医に相談してください。

💬 傷を保湿する

傷が乾燥すると回復が遅れ、傷跡が目立ちやすくなります。医師の指示のもと、ワセリンや傷跡用クリームを用いて傷を適度に保湿することが、きれいな回復につながります。傷が乾燥してかさぶたになっている場合でも、保湿することでかさぶたが自然と剥がれやすくなります。

✅ 紫外線から傷を守る

傷跡に紫外線が当たると色素沈着が起こりやすく、茶色や黒っぽい傷跡が残りやすくなります。術後は外出時に傷跡を衣類やテープで覆うか、日焼け止めを使用するようにしましょう。特に夏場や日差しの強い時期は注意が必要です。

Q. 粉瘤手術後の傷跡をきれいにするケア方法は?

抜糸後からシリコン製の傷跡テープを使用すると、赤みや盛り上がりを抑える効果が期待できます。保湿ケアで皮膚の柔軟性を保つことも有効です。また、紫外線は色素沈着を悪化させるため、日焼け止めや衣類で傷跡を覆いましょう。気になる場合はレーザー治療やステロイド注射も選択肢となります。

✨ 回復が遅れるケースと注意サイン

通常の経過とは異なる症状が現れた場合は、早めにクリニックに相談することが大切です。以下のような症状が見られた場合は、感染や合併症が疑われることがあります。

📝 感染の兆候

術後数日が経過しても、傷口の赤み・腫れ・熱感・痛みが悪化している場合は感染が疑われます。傷口から膿や悪臭のある分泌物が出てくる場合も感染のサインです。また、38度以上の発熱が続く場合も早急に受診してください。感染が起きた場合は、抗生物質の処方や排膿処置が必要になることがあります。

🔸 出血

術後に傷口から出血が止まらない場合は、ガーゼで圧迫しながら早めにクリニックに連絡してください。少量のにじみ出る程度の出血は手術直後に起こることがありますが、しっかりとした出血や血が滲み続ける場合は対処が必要です。

⚡ 傷口の離開(ゆっぱい)

縫合した傷口が開いてしまう状態を「傷口の離開」といいます。傷に過度な緊張がかかった場合(無理な動き、咳き込み、転倒など)に起こることがあります。傷が開いてしまった場合はすぐにクリニックに連絡し、適切な処置を受けてください。

🌟 ケロイド・肥厚性瘢痕

傷跡が赤く盛り上がり、なかなか改善しない場合はケロイドや肥厚性瘢痕が生じている可能性があります。ケロイド体質の方や、胸・肩・背中などに粉瘤があった方は注意が必要です。このような場合はステロイドの注射療法や圧迫療法、トラニラスト内服など、専門的な治療を検討する必要があります。早めに担当医師に相談しましょう。

💬 再発

手術後に再び同じ場所に腫れが生じた場合、粉瘤の再発が疑われます。手術中に袋が完全に取り除けていない場合や、炎症が強く袋の識別が困難だった場合に再発が起こることがあります。再発した場合は、再度手術が必要になることがありますので、早めに受診してください。

🔍 傷跡を目立たなくするためのケア

粉瘤手術後の傷跡をできるだけ目立たなくするために、抜糸後から実践できるケア方法をご紹介します。

✅ 傷跡テープ(シリコンテープ)の使用

抜糸後から傷跡テープを貼ることで、傷跡の赤みや盛り上がりを抑える効果が期待できます。シリコン製の傷跡テープは特に有効で、保湿効果と圧迫効果によって傷跡の成熟を促します。テープは入浴時以外は常時貼り、定期的に交換してください。使用開始のタイミングや継続期間については医師の指示に従いましょう。

📝 保湿ケア

傷跡周囲を清潔に保ちながら適度に保湿することで、皮膚の柔軟性を保ち、傷跡の硬化を防ぐことができます。ビタミンE配合のクリームや、ヒルドイドなどの保湿剤が有効とされています。ただし、傷がまだ完全に閉じていない時期は使用を控え、医師の許可が出てから使用を始めましょう。

🔸 マッサージ

傷跡が完全に閉じて安定した後(通常術後1〜2か月以降)、傷跡周囲を優しくマッサージすることが傷跡の柔軟性を保つのに役立つ場合があります。ただし、強くこすりすぎると傷跡が刺激されるため、あくまでも優しく円を描くように行いましょう。マッサージを開始するタイミングは必ず医師に確認してください。

⚡ レーザー治療・形成外科的治療

傷跡の赤みや盛り上がりが気になる場合、美容皮膚科や形成外科でのレーザー治療(フラクショナルレーザー、Qスイッチレーザーなど)を検討することもできます。ただし、これらの治療は傷跡が十分に成熟してから(術後3〜6か月以降が目安)行うのが一般的です。ケロイドや肥厚性瘢痕が生じている場合はステロイド注射や圧迫療法が有効なことがあります。担当医師に相談して、最適な治療法を選択しましょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、粉瘤手術後の回復期間についてご不安を抱えて来院される患者様が多く、術後のケアや生活制限についての丁寧なご説明を大切にしております。回復の速さは粉瘤の大きさや部位、炎症の有無によって個人差が大きいため、「傷の表面が閉じたから完全に治った」と自己判断せず、定期的な経過観察を続けることが傷跡をきれいに仕上げる上で非常に重要です。術後のご不安やご不明点はどんな些細なことでもお気軽にご相談いただき、安心して回復していただけるよう最後までしっかりサポートいたします。」

💪 よくある質問

粉瘤手術後、抜糸はいつ行われますか?

切開法の場合、抜糸は通常術後7〜14日前後が目安です。顔や首など皮膚が薄い部位は7日前後と早め、背中や体幹など皮膚が厚い部位は10〜14日程度とやや遅めになる傾向があります。抜糸自体は数分で終わり、ほとんど痛みはありません。

手術翌日から仕事に行っても大丈夫ですか?

デスクワークや軽い日常活動であれば、手術翌日から再開できる方がほとんどです。手術は局所麻酔で行われ、体への負担が少ないため全身状態は比較的良好です。ただし、傷口を清潔に保つためのガーゼ交換など、術後のケアは引き続き必要です。

手術後、お風呂(湯船)にはいつから入れますか?

湯船への入浴は、傷口が完全に閉じて感染リスクがなくなってから(抜糸後に医師の許可が出てから)が一般的で、術後2週間程度は控えることが多いです。シャワーは術後数日から可能なケースが多いですが、傷口を直接濡らさないよう注意が必要です。

粉瘤手術後に感染が起きているサインはどう見分けますか?

術後数日が経過しても傷口の赤み・腫れ・熱感・痛みが悪化している場合や、傷口から膿や悪臭のある分泌物が出ている場合は感染の疑いがあります。38度以上の発熱が続く場合も要注意です。このような症状が見られた際は、自己判断せず早めに当院へご相談ください。

手術後の傷跡をできるだけ目立たなくするにはどうすればよいですか?

抜糸後からシリコン製の傷跡テープを使用することで、赤みや盛り上がりを抑える効果が期待できます。また、保湿ケアや紫外線対策(日焼け止め・衣類で覆う)も重要です。傷跡が気になる場合はレーザー治療やステロイド注射などの専門的な治療も選択肢となりますので、当院医師にご相談ください。

🎯 まとめ

粉瘤手術後の回復期間について、段階を追って詳しく解説してきました。最後に要点を整理します。

粉瘤手術後の一般的な回復の流れは、まず抜糸が術後7〜14日前後に行われ、傷の表面が閉じるまでに1か月程度かかります。傷跡が完全に目立たなくなるまでには3〜6か月、場合によってはそれ以上かかることもあります。くり抜き法を用いた場合は、傷が小さいため回復がより早い傾向にあります。

回復期間は、粉瘤の大きさ・部位・炎症の有無・手術方法・個人の体質によって大きく異なります。同じ条件の手術でも、喫煙・栄養状態・ケアの方法によって回復速度に差が出ることがあります。

術後は傷口を清潔に保ち、処方薬を正しく使用し、紫外線から傷を守ることが大切です。また、飲酒や激しい運動は傷が安定するまで控え、バランスの良い食事と十分な休養で体の回復を助けましょう。

感染の兆候や出血、傷の開きなどの異常が見られた場合は、自己判断せずに早めにクリニックへ相談してください。定期的な経過観察を続け、医師のアドバイスに従って丁寧にケアを続けることで、きれいに回復することができます。

アイシークリニック上野院では、粉瘤の診断から手術、術後のフォローまで丁寧に対応しています。粉瘤について気になることや手術後の経過について不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)の診断・治療方針、手術適応、術後管理に関する皮膚科学的ガイドラインの参照
  • 日本形成外科学会 – 術後の創傷管理、瘢痕・ケロイドの治療法(ステロイド注射・圧迫療法)、肥厚性瘢痕の対処に関する専門的知見の参照
  • PubMed – 粉瘤摘出術(切開法・くり抜き法)の術後回復期間、再発率、創傷治癒に関する臨床研究・エビデンスの参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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