「水いぼを取ってもらったけれど、このあと肌はどうなるの?」「取った後に赤くなっているけれど、これは正常なの?」と不安になる方は少なくありません。子どもに多い水いぼは、皮膚科やクリニックでの処置によって取り除くことができますが、処置後の肌の経過や正しいケア方法を知らないまま過ごしていると、思わぬトラブルにつながることもあります。この記事では、水いぼを取った後の肌がどのような変化をたどるのか、処置直後から完全に回復するまでの経過を詳しく解説します。また、自宅でできるアフターケアの方法や、受診が必要なサインについてもわかりやすくお伝えします。
目次
- 水いぼとは何か?基本的な特徴をおさらい
- 水いぼの処置方法の種類
- 水いぼを取った後の肌の状態(処置直後)
- 処置後1日〜1週間の経過
- 処置後1週間〜1か月の経過
- 水いぼを取った後に現れる可能性のある症状
- 処置後の正しいケア方法
- 子どもの水いぼ処置後に気をつけること
- 処置後に受診が必要なサインとは
- 水いぼの再発を防ぐためにできること
- まとめ
この記事のポイント
水いぼ処置後の赤み・かさぶた・水ぶくれは正常な回復反応であり、適切な保湿・紫外線対策・清潔保持を続けることで1〜3か月以内に回復する。膿や強い腫れが続く場合は速やかに受診が必要。
🎯 水いぼとは何か?基本的な特徴をおさらい
水いぼ(伝染性軟属腫)は、ポックスウイルス科に属する伝染性軟属腫ウイルスによって引き起こされる皮膚感染症です。主に乳幼児から学童期の子どもに多く見られますが、免疫力が低下している大人にも発症することがあります。
水いぼの見た目は、表面がなめらかで光沢のある小さなドーム型の盛り上がりが特徴的です。大きさは直径1〜10mm程度で、中央にへこみ(臍窩:さいか)があります。肌色から白色、または半透明に見えることが多く、白い内容物(ウイルスを含んだ物質)が詰まっています。かゆみを伴うことがあり、かいてしまうことで周囲に広がっていく傾向があります。
水いぼは、感染した人の皮膚との直接接触や、タオル・浮き輪などを介した間接接触によっても感染します。プールでの感染が話題になることがありますが、プールの水自体よりも、皮膚の直接接触や用具の共有が主な感染経路とされています。
免疫が正常であれば自然に消えることもありますが、完全に消えるまでに半年から2年以上かかることもあり、その間に数が増えたり、他の人に感染させてしまうリスクがあるため、医療機関での処置を選択するケースが多くあります。
Q. 水いぼを取った直後、肌はどんな状態になる?
水いぼをピンセットで摘除した直後は、処置部位に小さな傷ができ、点状の出血や赤み・腫れが生じます。液体窒素処置の場合は処置後数時間以内に水ぶくれが形成されることがあります。いずれも皮膚が回復しようとする正常な炎症反応であり、過度に心配する必要はありません。
📋 水いぼの処置方法の種類
水いぼの治療方法にはいくつかの種類があります。処置後の経過は、選択した方法によっても異なるため、まずどのような処置があるのかを理解しておきましょう。
🦠 ピンセット(摘除法)による処置
最も一般的に行われる処置方法です。専用のピンセットを使って、水いぼの本体(ウイルスを含んだ軟属腫小体)を直接つまみ出します。処置前に麻酔テープ(ペンレステープ)を貼ることで痛みを軽減することができます。比較的短時間で処置が完了し、確実性が高い方法です。ただし、痛みや出血が伴うため、小さな子どもの場合には嫌がることもあります。
👴 液体窒素による冷凍凝固療法
液体窒素を使って水いぼを凍らせて破壊する方法です。マイナス196度という超低温の液体窒素を綿棒やスプレーで患部に当てます。処置後に水ぶくれ(水疱)や血ぶくれが生じやすく、治癒には数週間かかることがあります。痛みはありますが、ピンセット摘除とは異なる感覚です。複数回の処置が必要になることもあります。
🔸 外用薬・塗り薬による治療
トリクロロ酢酸や活性化ビタミンD3軟膏、サリチル酸などを使用する方法もあります。痛みが少ないことがメリットですが、効果が出るまでに時間がかかります。特に数が少ないうちや、小さな子どもで処置に協力が難しい場合に選択されることがあります。
💧 硝酸銀ペースト法
硝酸銀のペーストを水いぼに直接塗布する方法です。処置後、患部が黒く変色することがあります。痛みが比較的少なく、自宅でのケアとして使われることもありますが、専門的な指導のもとで行う必要があります。
✨ 自然消退を待つ(経過観察)
積極的な処置をせず、免疫の力で自然に消えるのを待つ選択肢もあります。ただし、完全消退までに長期間かかること、その間に感染が広がるリスクがあることなどを考慮した上で判断する必要があります。
💊 水いぼを取った後の肌の状態(処置直後)
水いぼを取った直後、肌はどのような状態になるのでしょうか。処置方法によって異なりますが、共通して見られる変化と、それぞれの処置に特有の変化を解説します。
📌 ピンセット摘除直後の肌の状態
ピンセットで摘除した直後は、処置を行った部位に小さな傷ができ、点状の出血が見られることがほとんどです。赤みや腫れが生じ、軽い痛みが残ることもあります。処置部位は直径数mm程度の小さなくぼみや傷として見え、周囲の皮膚と比べてわずかに陥没して見えることがあります。
出血は基本的にすぐに止まりますが、処置した数が多い場合は、複数の点状の出血や赤みが肌全体に分散して見えることがあります。クリニックでは処置後に消毒を行い、必要に応じてガーゼや絆創膏で保護することがあります。
▶️ 液体窒素処置直後の肌の状態
液体窒素処置の直後は、処置部位が白くなり(凍傷のような状態)、その後赤く腫れてきます。処置後数時間から1日以内に水ぶくれ(水疱)が形成されることがよくあります。これは液体窒素の作用による正常な反応です。水疱の中には透明な液体や血液が混じった液体が含まれることがあり、見た目には驚くかもしれませんが、これは正常な経過です。
🔹 共通して見られる反応
どの処置方法においても、処置直後には炎症反応として赤み、腫れ、熱感が現れることがあります。これは傷ついた皮膚組織が回復しようとする自然な生体反応であり、心配しすぎる必要はありません。ただし、程度が強い場合や異常に広がる場合は、医療機関に相談することが重要です。
Q. 水いぼ処置後のかさぶたはいつ取れる?
水いぼをピンセットで摘除した場合、処置後1〜2日目にかさぶたが形成され始め、3〜5日目にしっかりと固まります。その後5〜7日目頃に自然にはがれ、ピンク色の新しい皮膚が現れます。かさぶたを無理にはがすと傷跡や二次感染のリスクが高まるため、自然にはがれるまで待つことが重要です。
🏥 処置後1日〜1週間の経過
処置から数日が経過すると、肌はどのような変化を見せるのでしょうか。この時期の経過を知っておくことで、適切な判断ができます。
📍 処置後1〜2日目
ピンセット摘除の場合、処置部位に薄いかさぶた(痂皮)が形成され始めます。赤みはまだ残っていることが多く、入浴時に染みることがあります。液体窒素処置の場合、水ぶくれが大きくなる時期でもあり、患部が腫れた状態で見えることがあります。
この時期は処置部位をこすったり、かいたりしないことが大切です。水ぶくれは無理に破らず、自然にしぼんでいくのを待ちましょう。入浴は基本的に問題ありませんが、処置部位を強くこすることは避けてください。
💫 処置後3〜5日目
かさぶたがしっかりと形成される時期です。ピンセット摘除の場合、処置部位の小さなかさぶたが目立ちます。かさぶたの周囲の赤みは徐々に薄れてきますが、まだ色素沈着が目立つことがあります。液体窒素処置の場合は、水ぶくれがしぼんで薄い皮となり、その下に新しい皮膚が形成されていきます。
かさぶたは自然にはがれるまで無理に取らないことが重要です。早まってはがしてしまうと、傷跡が残りやすくなったり、二次感染のリスクが高まります。かゆみが出る場合がありますが、かかないよう注意しましょう。
🦠 処置後5〜7日目
多くの場合、この時期になると小さなかさぶたが自然にはがれ始め、新しいピンク色の皮膚が見えてきます。まだ周囲の肌と比べると赤みや色の違いがありますが、徐々に正常な肌色に近づいていきます。痛みや不快感はほとんど感じなくなる時期です。
⚠️ 処置後1週間〜1か月の経過
かさぶたがはがれた後も、肌の回復は続きます。この期間の経過についても詳しく見ていきましょう。
👴 処置後1〜2週間
かさぶたがほぼとれ、新しい皮膚が表面を覆っています。この段階では、処置部位が周囲の皮膚より赤みがかって見えることがあります。これは炎症後の充血や色素変化によるもので、正常な回復過程の一部です。日焼けによって色素沈着が起こりやすい時期でもあるため、紫外線対策を行うことが重要です。
🔸 処置後2〜4週間
多くの場合、この時期になると肌の回復がかなり進み、処置部位の赤みが薄れてきます。炎症後色素沈着(PIH)と呼ばれる茶色や黒っぽい色素沈着が見られることがありますが、これは時間とともに薄れていくことがほとんどです。子どもの皮膚は大人と比べて回復力が高いため、より早く目立たなくなる傾向があります。
💧 処置後1〜3か月
ほとんどの場合、処置後1〜3か月が経過すると、処置部位は周囲の肌と区別がつかなくなります。ただし、深い炎症が起きた場合や、処置後に感染などのトラブルが重なった場合は、色素沈着がより長く続くこともあります。正しいスキンケアを続けることで、回復を助けることができます。
🔍 水いぼを取った後に現れる可能性のある症状
処置後の回復過程で見られる変化には、正常なものと注意が必要なものがあります。それぞれについて詳しく解説します。
✨ 正常な経過で現れる症状
処置後に見られる赤みや腫れ、点状の出血は正常な炎症反応です。かさぶたの形成とその後のはがれ落ちも、自然な治癒過程の一部です。また、回復過程でかゆみを感じることがありますが、これも炎症が収まる過程で見られる正常な反応です。液体窒素処置後の水ぶくれも正常な反応のひとつです。
炎症後色素沈着(PIH)は、処置部位が茶色や赤褐色に変色する状態です。特に色黒の方や紫外線をよく浴びる方に起きやすく、数か月かけて薄れていくことがほとんどです。まれに脱色素(処置部位が周囲より白くなる状態)が起こることもあります。
📌 注意が必要な症状
処置部位の強い腫れ、化膿(黄色い膿)、強い痛み、熱感が続く場合は、二次感染が起きている可能性があります。このような場合は、速やかに処置を行った医療機関に連絡してください。
また、かさぶたが取れた後に傷が広がっている、または深くなっているように見える場合も注意が必要です。アレルギー反応として、処置部位から離れた場所にまで発疹が広がる場合も受診が必要です。
▶️ 傷跡について
処置後に傷跡が残るかどうかは、処置の深さ、患者さんの体質(ケロイド体質など)、処置後のケアの適切さ、二次感染の有無などによって異なります。一般的に、適切に処置を行い、正しくケアをすれば目立つ傷跡が残ることは少ないです。ただし、完全に傷跡が残らないとは言い切れないため、処置前に医師と十分に相談することが大切です。
Q. 水いぼ処置後に受診が必要なサインは?
水いぼ処置後に、処置部位から黄色・緑色の膿が出ている、強い腫れや痛み・発熱が続いている場合は二次感染の疑いがあります。また、体の広い範囲に発疹やじんましんが出ている場合はアレルギー反応の可能性があります。1か月以上経過しても状態が改善しない場合も、速やかに医療機関を受診してください。
📝 処置後の正しいケア方法
水いぼを取った後の肌を適切にケアすることで、回復を早め、傷跡や色素沈着を最小限に抑えることができます。具体的なケア方法を詳しく解説します。
🔹 処置部位の清潔を保つ
処置後の傷を清潔に保つことが最も重要です。入浴時は、処置部位をやさしく洗うようにしましょう。ゴシゴシとこするような洗い方は避け、石けんを泡立てて、泡を乗せるような感覚でそっと洗います。洗った後は清潔なタオルで軽く押さえるように水気を取り、こすらないようにしましょう。
📍 保湿ケアを丁寧に行う
乾燥は回復を遅らせる要因になります。処置部位の回復を助けるために、適切な保湿ケアが重要です。ワセリンや処方された外用薬を、医師の指示に従って塗布しましょう。市販の保湿クリームや化粧品の中には、処置後の肌には刺激が強すぎるものもあるため、使用前に医師に確認することをお勧めします。
💫 かさぶたを無理にはがさない
かさぶたは傷を守るための自然な「かさぶた」です。かさぶたを無理にはがすと、せっかく形成されている新しい皮膚が傷つき、傷跡が残りやすくなります。また、細菌が侵入して感染を起こすリスクも高まります。かさぶたは自然にはがれるまで、そっとしておきましょう。
🦠 紫外線対策を行う
処置後の皮膚は紫外線の影響を受けやすく、色素沈着が起こりやすい状態にあります。処置部位には日焼け止めを塗ったり、衣服で覆ったりするなど、紫外線対策を徹底することが大切です。特に処置後1〜3か月間は意識的に紫外線対策を行いましょう。日焼け止めを使用する場合は、処置部位の回復状態に応じて医師に相談してから使用することをお勧めします。
👴 かゆみへの対処
処置後にかゆみが生じた場合、かかないことが重要です。かいてしまうと傷が広がったり、感染のリスクが高まったりします。かゆみが強い場合は、冷たいタオルで患部を冷やすことで一時的に和らげることができます。また、医師に相談して、かゆみを抑える薬(抗ヒスタミン薬など)を処方してもらう方法もあります。
🔸 処方された薬を適切に使用する
処置後に医師から外用薬などが処方された場合は、指示に従って適切に使用しましょう。抗生物質軟膏が処方された場合は、指定された期間内は毎日塗布することが重要です。自己判断で使用を中止したり、量を増減させたりすることは避けてください。
💡 子どもの水いぼ処置後に気をつけること
水いぼは特に子どもに多い疾患であり、処置後のケアも子どもの特性に合わせた対応が必要です。
💧 処置部位をかかせないための工夫
小さな子どもは、かゆみがあるとどうしても手でかいてしまいます。処置部位を覆うために、清潔なガーゼや絆創膏を貼る方法が有効です。また、爪を短く切り清潔にしておくことで、万が一かいてしまった場合の感染リスクを下げることができます。就寝時はガーゼ手袋を着けるのも効果的です。
✨ プールや水泳の再開について
処置後にプールを再開できるタイミングは、傷の状態によって異なります。一般的には、かさぶたがはがれ、新しい皮膚がしっかり形成されるまで(多くの場合1〜2週間程度)は、プールを避けることが望ましいです。具体的な再開時期は、処置を行った医師に確認することをお勧めします。
📌 集団生活(保育園・幼稚園・学校)について

水いぼの処置後、翌日からの登園・登校自体は基本的に問題ありません。ただし、処置部位が他の子どもとの接触や摩擦によって傷つかないように注意が必要です。処置部位はガーゼや絆創膏で覆っておくと安心です。担任の先生や保育士に処置を行ったことを伝えておくと、適切な配慮をしてもらいやすくなります。
▶️ 痛みと心理的なサポート
処置後に痛みや不快感を感じる子どもに対して、しっかりと共感し、寄り添うことが大切です。「もうすぐきれいになるよ」「ちゃんとケアしているから大丈夫だよ」などの言葉をかけながら、子どもが安心できる環境を作りましょう。処置後のケアを「一緒に行うもの」として取り組むことで、子どもの協力を得やすくなります。
🔹 兄弟・家族への感染予防
処置後も、傷が完全に回復するまでの間は感染リスクが残ることがあります。タオル、衣服、浮き輪などを家族と共有しないこと、入浴は別々にするかシャワーで流す程度にとどめるなど、家族内感染を防ぐための配慮も必要です。
Q. 水いぼ処置後の色素沈着を防ぐには?
水いぼ処置後は皮膚が紫外線の影響を受けやすく、炎症後色素沈着(PIH)が起こりやすい状態です。処置後1〜3か月間は日焼け止めの使用や衣服で処置部位を覆うなど、紫外線対策を徹底することが大切です。色素沈着は多くの場合、数か月かけて自然に薄れますが、気になる場合は皮膚科への相談をおすすめします。
✨ 処置後に受診が必要なサインとは
水いぼの処置後に見られる多くの変化は正常な回復過程ですが、中には医療機関への受診が必要な状態もあります。以下のようなサインが見られた場合は、速やかに医師に相談してください。
📍 感染のサイン
処置部位から黄色や緑色の膿が出ている、強い痛みや熱感が続いている、腫れがひどくなっている、発熱が続いているなどのサインが見られる場合は、細菌感染(二次感染)が起きている可能性があります。このような状態は抗菌薬による治療が必要になることがあるため、早めに受診してください。
💫 アレルギー反応のサイン
処置部位だけでなく、体の広い範囲に発疹が広がっている、かゆみがひどい、じんましんが出ているなどの症状は、アレルギー反応の可能性があります。麻酔テープや処置で使用した薬剤に対するアレルギーが考えられます。
🦠 傷の状態が改善しないサイン
1か月以上経過しても処置部位の状態が改善しない、逆に悪化している、傷が広がっているなどの場合も受診が必要です。また、処置後に新たな水いぼが多数発生しているような場合も、再受診して医師の判断を仰ぐことが大切です。
👴 子どもの場合に特に注意すべきサイン
子どもが処置部位を強くかき続けて傷が深くなっている場合、または発熱や機嫌の悪さが続く場合も受診を検討しましょう。子どもは自分の症状をうまく伝えられないことがあるため、保護者がしっかりと観察することが重要です。
📌 水いぼの再発を防ぐためにできること
水いぼを取った後、再発を防ぐためにはどのようなことが大切なのでしょうか。再発のリスクを理解した上で、適切な対策を取りましょう。
🔸 免疫力を高める生活習慣
水いぼウイルスへの感染リスクを下げるためには、免疫力を保つことが大切です。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけましょう。アトピー性皮膚炎などで肌のバリア機能が低下している場合は、基礎疾患のコントロールも重要です。
💧 皮膚のバリア機能を守る
水いぼウイルスは傷や湿疹のある皮膚から侵入しやすい特性があります。乾燥や湿疹などで皮膚のバリア機能が低下していると、感染しやすくなります。日頃から適切な保湿ケアを行い、皮膚を健康な状態に保つことが予防につながります。
✨ 感染経路を断つ
水いぼは接触感染によって広がります。感染した人との直接接触を避ける、タオルや衣類の共有を控えるなど、感染経路を断つことも重要です。プールでは、ビート板や浮き輪などを共有しないようにしましょう。また、水いぼのある皮膚をかかないよう心がけることで、自己感染(自分の体の他の部位への感染)も防ぐことができます。
📌 早期発見・早期対応
水いぼは早期に発見して対処することで、数が増える前に治療することができます。定期的に子どもの肌をチェックし、小さな水いぼを早期に発見できるようにしておきましょう。水いぼと思われる皮膚の変化に気づいたら、早めに皮膚科やクリニックに相談することをお勧めします。
▶️ アトピー性皮膚炎の適切な管理
アトピー性皮膚炎のある子どもは、皮膚のバリア機能が低下しているため、水いぼに繰り返し感染しやすい傾向があります。アトピー性皮膚炎を適切にコントロールすることが、水いぼの再発予防にもつながります。皮膚科専門医のもとで、アトピー性皮膚炎のケアと水いぼの管理を一緒に行うことが理想的です。
🔹 定期的な経過確認
水いぼの処置後は、定期的に医療機関での経過確認を行うことをお勧めします。処置後の肌の状態を専門家に確認してもらうことで、再発の早期発見や、必要に応じた追加処置を行うことができます。また、まだ残っている小さな水いぼがある場合は、早めに対処することで感染の拡大を防ぐことができます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、水いぼの処置後に「赤みや小さなかさぶたが残っていて心配」とご来院される患者様やご家族が多くいらっしゃいますが、これらは正常な回復過程であることがほとんどです。処置部位を清潔に保ち、かさぶたを無理にはがさず丁寧に保湿ケアを続けていただくことで、多くの場合1〜3か月程度できれいに回復されています。処置後の経過に少しでも不安を感じられた際は、一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。お子様のデリケートな肌に寄り添いながら、丁寧にサポートいたします。」
🎯 よくある質問
はい、正常な回復過程です。処置直後は赤みや点状の出血、腫れが見られますが、これらは皮膚が回復しようとする自然な炎症反応です。ピンセット摘除の場合、数日でかさぶたが形成され、1〜2週間程度で自然にはがれ落ちます。過度に心配する必要はありませんが、膿や強い腫れが続く場合は受診をおすすめします。
かさぶたは無理にはがさないでください。かさぶたは傷を守る役割を果たしており、早まってはがすと新しい皮膚が傷ついて傷跡が残りやすくなるだけでなく、細菌が侵入して二次感染を起こすリスクも高まります。かゆくても触らず、自然にはがれるまでそっとしておきましょう。
一般的には、かさぶたがはがれ新しい皮膚がしっかり形成されるまでの1〜2週間程度はプールを避けることが望ましいとされています。ただし、傷の回復状態によって個人差があるため、具体的な再開時期は処置を行った医師に直接確認されることをおすすめします。
処置部位が茶色や赤褐色に変色する「炎症後色素沈着(PIH)」は、回復過程でよく見られます。多くの場合、数か月かけて自然に薄れていきます。紫外線は色素沈着を悪化させるため、処置後1〜3か月間は日焼け止めや衣服による紫外線対策を徹底することが大切です。気になる場合はアイシークリニックにご相談ください。
以下のサインが見られた場合は速やかに受診してください。①処置部位から黄色・緑色の膿が出ている、②強い痛みや腫れ・発熱が続いている(二次感染の疑い)、③体の広い範囲に発疹やじんましんが出ている(アレルギー反応の疑い)、④1か月以上経過しても状態が改善しない、もしくは悪化している場合などです。
📋 まとめ
水いぼを取った後の肌の経過についてまとめます。処置直後には赤みや出血、腫れなどが見られますが、これらは正常な炎症反応です。ピンセット摘除の場合は処置後数日でかさぶたが形成され、1〜2週間程度で自然にはがれ落ちます。液体窒素処置の場合は水ぶくれが生じることがあり、回復には少し時間がかかることがあります。処置後1〜3か月が経過する頃には、多くの場合、処置部位は周囲の肌と区別がつかないほど回復します。
処置後のケアとして最も重要なのは、処置部位を清潔に保つこと、かさぶたを無理にはがさないこと、保湿ケアを丁寧に行うこと、そして紫外線対策をしっかり行うことです。感染のサインや異常な経過が見られた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
水いぼは適切な処置と正しいアフターケアによって、きれいに治すことができる疾患です。処置後の経過に不安を感じた際は、一人で悩まずに処置を行った医療機関に相談することを忘れないでください。アイシークリニック上野院では、水いぼの処置からアフターケアまで、患者さん一人ひとりに寄り添いながら丁寧に対応しております。処置後の経過やケア方法について不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 水いぼ(伝染性軟属腫)の診断基準・治療方法(ピンセット摘除法・液体窒素療法・外用薬など)および処置後のケアに関する診療ガイドライン
- 国立感染症研究所 – 伝染性軟属腫ウイルスの感染経路・感染拡大リスク・自然消退までの期間など、水いぼの感染症としての基本的特徴に関する情報
- 厚生労働省 – 保育所・幼稚園・学校などの集団生活における皮膚感染症(水いぼを含む)の感染予防対策および登園・登校に関する基準についての情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務