💬 「老人性イボが白くなってる…これって大丈夫?」と不安になっていませんか?
実は、老人性イボは茶色や黒だけでなく、白・乳白色・薄いベージュなど多彩な色調があります。また、もともと茶色だったイボが時間とともに白く変化するケースも珍しくありません。
この記事を読めば、「ただの老人性イボ」なのか「皮膚科に急ぐべき危険なサイン」なのかがわかります。
🚨 こんな方は要注意!
✅ 白いイボが急に大きくなってきた
✅ イボの色・形が急激に変わった
✅ 出血・かゆみ・じくじくがある
→ これらは放置厳禁のサインかもしれません。
💡 この記事でわかること
📌 老人性イボが白くなる原因(角質肥厚・色素脱失など)
📌 危険な皮膚疾患との見分け方(基底細胞がんとの違いも解説)
📌 自然に治るのか、治療が必要なのかの判断基準
📌 受診すべきタイミングと日常ケアの方法
目次
- 老人性イボとは何か:基本的な知識
- 老人性イボの色の種類:なぜ色が異なるのか
- 老人性イボが白い場合に考えられる原因
- 白い老人性イボと間違えやすい皮膚疾患
- 老人性イボの色が変化するタイミングと意味
- 白い老人性イボは自然に治るのか
- 老人性イボの主な治療法
- 受診すべきタイミングと注意すべきサイン
- 老人性イボの予防と日常ケア
- まとめ
この記事のポイント
老人性イボ(脂漏性角化症)が白く見える原因は、角質肥厚・メラニン色素不足・炎症後の色素脱失などで、多くは良性だが基底細胞がんとの鑑別が重要。急激な変化や出血がある場合は皮膚科を受診すること。
💡 老人性イボとは何か:基本的な知識
老人性イボとは、医学的には「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」と呼ばれる皮膚の良性腫瘍です。加齢とともに皮膚の表面にある「表皮」の細胞が過剰に増殖することで生じます。名前に「老人性」とついていますが、30〜40代から発症することもあり、必ずしも高齢者だけに起こるものではありません。ただし、加齢とともに発生数が増えることが多く、60代以降では多くの人に見られるとされています。
老人性イボの特徴としては、皮膚の表面からわずかに盛り上がった形状、表面がざらざらまたはいぼいぼしている質感、そして色のバリエーションの広さが挙げられます。色については後述しますが、白から薄いベージュ、淡い褐色、濃い茶色、黒に近い色まで幅広く存在します。大きさも直径数ミリのものから数センチに達するものまでさまざまです。
老人性イボは基本的に良性の病変であり、がん化することはほとんどないと考えられています。ただし、外見が似ている悪性の皮膚疾患も存在するため、自己判断だけで放置することは推奨されません。特に急に大きくなったり、色が変わったり、出血したりする場合は皮膚科を受診することが大切です。
老人性イボが発生しやすい部位は、顔(特に額や頬)、首、背中、胸、手の甲などです。紫外線の影響を受けやすい露出部位に多く見られる傾向がありますが、衣服で隠れた部分にも発生することがあります。
Q. 老人性イボが白く見える原因は何ですか?
老人性イボが白く見える原因は主に4つあります。①角質層の肥厚・乾燥による白化、②メラニン色素が少ないタイプのイボ、③炎症後の色素脱失、④加齢によるメラニン産生の低下です。多くは良性の変化ですが、類似した皮膚疾患との鑑別が重要です。
📌 老人性イボの色の種類:なぜ色が異なるのか
老人性イボの色が多様である理由は、皮膚のメラニン色素量や角質の厚さ、表皮細胞の増殖状態などによって異なるためです。同じ人でも、身体のどの部位に発生するか、どの程度の期間経過しているかによって色合いが変わります。
茶色〜黒色のもの:老人性イボの中で最も多く見られるタイプです。メラニン色素が多く含まれているため濃い色になります。長期間経過しているものや、紫外線を多く受けた部位に発生したものは特に色が濃くなりやすい傾向があります。
薄い褐色〜ベージュ色のもの:発生初期段階や、紫外線の影響を受けにくい部位に見られることが多いです。表皮細胞の増殖はあるものの、メラニン色素の蓄積が少ない状態です。
白色〜乳白色のもの:これが「白い老人性イボ」と呼ばれる状態です。メラニン色素がほとんど含まれておらず、角質が厚くなった状態が表面に現れることで白っぽく見えます。また、老人性イボが角質化・乾燥することで白く見えることもあります。
老人性イボの色を決める主な要因の一つがメラニン色素の分布です。表皮の最下層にあるメラノサイト(メラニン産生細胞)が活発に活動していると色素が濃くなり、逆に活動が低下しているか色素が少ない場合は白や薄い色になります。老人性イボが白く見えるもう一つの原因として、角質が過剰に蓄積して白く不透明になるケースも挙げられます。
✨ 老人性イボが白い場合に考えられる原因
老人性イボが白く見える場合、いくつかの原因が考えられます。それぞれの原因について詳しく説明します。
✅ 角質の肥厚による白化
老人性イボの表面では表皮細胞が過剰に増殖するため、角質層が厚くなりやすい状態です。この角質が乾燥したり、肥厚したりすることで、表面が白っぽく粉を吹いたように見えることがあります。これは病的な変化ではなく、老人性イボそのものの性質によるものです。特に乾燥しやすい秋冬の季節や、保湿が不十分な場合に白く見えやすくなります。
📝 メラニン色素が少ないタイプ
老人性イボの発生部位や個人の体質によって、メラニン色素の含有量が異なります。特に、もともと色素が少ない皮膚タイプの方や、紫外線の影響を受けにくい部位(衣服で覆われた部分など)では、色素が薄い白っぽいイボが生じやすいとされています。このタイプは悪性である可能性は低いですが、見た目が似た他の疾患との鑑別が必要です。
🔸 治療後や自然退縮による色の変化
液体窒素による冷凍療法やレーザー治療を行った後、治療部位が一時的に白っぽく見えることがあります。これは治療によって色素細胞(メラノサイト)が影響を受け、色素脱失が起きている状態です。また、老人性イボが自然に退縮していく過程で、色素が薄れて白くなることもあります。
⚡ 炎症後の色素変化
老人性イボを引っかいたり、衣服や装身具で擦れたりして炎症が起きた後に、色素が脱失して白っぽくなる「炎症後色素脱失」が起こることがあります。逆に炎症後に色素が増加して黒ずむケースもありますが、白くなるパターンも一定数存在します。
🌟 加齢に伴う色素変化
加齢によってメラノサイトの機能が変化し、皮膚全体の色素産生が変化することがあります。これに伴い、もともと茶色だった老人性イボが徐々に色素を失い、白っぽく変化するケースもあります。これは全身の老化現象の一部として起こるものです。
Q. 白い老人性イボと間違えやすい皮膚疾患は?
白い老人性イボと混同しやすい皮膚疾患には、白斑・扁平疣贅・粉瘤・基底細胞がん・ボーエン病などがあります。特に基底細胞がんは初期段階で見分けにくく危険です。白いできものが気になる場合は自己判断せず、皮膚科専門医での診察を受けることが重要です。
🔍 白い老人性イボと間違えやすい皮膚疾患
白い色調を持つ皮膚の変化は老人性イボだけではありません。いくつかの皮膚疾患が似た外見を持つため、正確な鑑別が重要です。自己判断で「老人性イボだから大丈夫」と決めつけてしまうと、適切な治療が遅れる可能性があります。
💬 白斑(はくはん)
白斑は、メラノサイトが破壊されることで皮膚の一部が白くなる疾患です。老人性イボと違い、白斑は皮膚の表面が盛り上がることなく、平らな白い部分として現れます。境界がはっきりしていることが多く、自己免疫疾患との関連が指摘されています。老人性イボのように表面がざらざらしていることはなく、見た目や触感で区別できる場合が多いですが、専門的な診断が必要です。
✅ 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
扁平疣贅はヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされるウイルス性のイボの一種です。表面が平らで肌色〜淡い褐色をしており、白っぽく見えることもあります。老人性イボと違い感染性があるため、早期の治療が推奨されます。主に顔や手の甲に発生しやすく、老人性イボと外見が似ているため混同されることがあります。
📝 粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤は皮膚の下に角質や皮脂が袋状に蓄積する良性の腫瘍です。表面に白っぽいドーム状のふくらみとして現れることがあり、中央に黒い点(開口部)が見られることが特徴です。老人性イボと異なり、皮膚の下に形成されるため、触ったときに動く感覚があります。感染すると赤く腫れて痛みが出ることもあります。
🔸 基底細胞がん
基底細胞がんは皮膚がんの一種で、白っぽいまたは光沢のある硬いできものとして現れることがあります。表面に血管が透けて見えたり、中心部がくぼんで潰瘍状になったりする特徴がありますが、初期段階では老人性イボと見分けにくい場合もあります。転移はまれですが、局所浸潤性があるため早期治療が重要です。白っぽいできもので境界が不明瞭な場合や、表面に光沢がある場合は皮膚科を受診してください。
⚡ ボーエン病・有棘細胞がんの初期病変
皮膚の表皮内にがん細胞が留まっているボーエン病や、有棘細胞がんの初期段階では、白っぽいまたは赤みがかった鱗屑(うろこ状の皮膚)を伴うパッチとして現れることがあります。これらは老人性イボと形状が似ていることがあり、自己判断は危険です。
🌟 毛包角化症(毛孔性苔癬)
毛孔性苔癬は毛穴の周囲に角質が詰まり、白い小さなざらざらした突起が多数現れる状態です。上腕の外側や太ももに多く見られ、老人性イボとは発生部位や分布パターンで区別できることが多いです。
💪 老人性イボの色が変化するタイミングと意味
老人性イボの色は一定ではなく、さまざまな要因によって変化することがあります。色の変化がどのような意味を持つのかを理解しておくことで、必要なタイミングで適切な対応が取れます。
💬 茶色から白への変化
茶色だったイボが白くなる変化は、いくつかの理由で起こります。まず、前述のように炎症後の色素脱失によるものがあります。イボを擦ったり触ったりして炎症が起きた後、メラノサイトが活動を低下させ、色素が薄れることがあります。また、加齢に伴う色素産生の変化や、イボ自体が退縮していく過程で徐々に白くなるケースもあります。このような変化は多くの場合心配いりませんが、急激な変化や他の症状を伴う場合は受診が必要です。
✅ 白から色がついてくる変化
逆に、白っぽかったイボが徐々に褐色や黒っぽく変化することもあります。これはメラノサイトが活発化してメラニン色素の産生が増加した場合や、紫外線を継続的に受けることで色素が沈着した場合に起こります。一般的にはこれ自体が問題というわけではありませんが、急激な色の変化は診察を受ける理由になります。
📝 色が一様でなくなる変化
一つのイボの中に複数の色が混在するようになった場合は注意が必要です。例えば、茶色の中に黒い部分や白い部分が混じるような状態は、悪性腫瘍の可能性を示唆するサインの一つとして皮膚科医が注目する変化です。このような場合は早めに皮膚科を受診することを強くお勧めします。
🔸 ABCDE基準で変化を評価する
皮膚科では、色素性皮膚病変の悪性度を評価するための「ABCDE基準」という目安が使われています。A(Asymmetry:形が非対称)、B(Border:境界が不規則)、C(Color:色が均一でない)、D(Diameter:直径が6mm以上)、E(Evolution:変化・成長が見られる)のいずれかに該当する変化が見られた場合は、早期受診が推奨されます。白い老人性イボにも、こうした変化がないかを定期的にチェックすることが大切です。
Q. 老人性イボはどのような治療法がありますか?
老人性イボの主な治療法には、液体窒素による冷凍凝固療法、炭酸ガスレーザー、エルビウムYAGレーザー、電気焼灼法(高周波治療)、外科的切除、削皮術(キュレッタージュ)があります。イボの大きさ・部位・数によって最適な方法が異なるため、専門医との相談が必要です。

🎯 白い老人性イボは自然に治るのか
老人性イボは良性の皮膚変化であるため、医学的な意味での「治癒」が必要というわけではありません。ただし、自然に消えることは基本的にないと考えておくのが現実的です。
稀に老人性イボが自然退縮するケースが報告されることもありますが、これは一般的な経過ではありません。多くの場合、老人性イボは一度発生するとそのまま存在し続け、加齢とともに数が増えたり、徐々に大きくなったりする傾向があります。
白い老人性イボについても同様で、自然に消えることを期待して待つよりも、気になる場合は皮膚科で相談することをお勧めします。特に美容的な観点から気になる場合や、他の疾患との鑑別が必要な場合は、専門医の診断を受けることが重要です。
市販の薬やクリームを使用して自己処置を試みる方もいますが、老人性イボには効果が確認されていないものが多く、誤った対処が症状を悪化させる可能性もあります。自己処置で無理に剥がしたり削ったりすることも、感染や傷跡、色素異常を引き起こすリスクがあるため避けるべきです。
💡 老人性イボの主な治療法
老人性イボの治療は、主に美容的な理由(見た目が気になる)や、引っかかって不快感がある場合、または悪性疾患との鑑別が必要な場合に行われます。治療法にはいくつかの選択肢があり、イボの大きさや部位、数、患者の希望によって最適な方法が選択されます。
⚡ 液体窒素による冷凍凝固療法
液体窒素を使って患部を急速に冷却し、イボの細胞を壊死させる治療法です。保険診療が適用される場合があり、比較的手軽に受けられる治療として広く用いられています。冷却後はイボが赤くなったり水ぶくれができたりしますが、数日から1〜2週間で自然に剥がれ落ちます。白い老人性イボに対しても有効な方法ですが、治療後に一時的または永続的な色素脱失(治療部位が白くなる)が起こる可能性があります。特に色素の薄い白いイボに対してこの治療を行う場合、周囲の皮膚との色の違いが気になる場合があります。
🌟 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)
炭酸ガスレーザーはイボの組織を蒸散させて除去する治療法です。精度が高く、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えながらイボを除去できます。特に顔などデリケートな部位のイボや、大きなイボ、数が少ない場合に適しています。白い老人性イボにも有効であり、術後の傷跡が目立ちにくいという利点があります。ただし、自由診療となることが多く費用が発生します。
💬 エルビウムYAGレーザー
エルビウムYAGレーザーは水分への吸収率が高く、組織の蒸散効率に優れたレーザーです。炭酸ガスレーザーと同様にイボの除去に使用され、熱ダメージが少ないため術後の回復が比較的早いのが特徴です。浅い病変の除去に特に適しており、肌への負担を軽減しながら治療を行えます。
✅ 電気焼灼法(高周波治療)
高周波の電流を使ってイボの組織を焼灼する方法です。小さなイボや多数のイボに対して効率よく治療できます。局所麻酔を使用して行われることが多く、処置後は結痂(かさぶた)ができて1〜2週間で自然に脱落します。費用は保険適用となる場合と自由診療となる場合があり、クリニックによって異なります。
📝 外科的切除
メスを使ってイボを切除する外科的な方法です。悪性疾患との鑑別が必要な場合は、切除した組織を病理検査に提出できるため、確定診断にも役立ちます。大きなイボや深いイボに適した方法ですが、傷跡が残る可能性があります。
🔸 削皮術(キュレッタージュ)
専用の器具(キュレット)を使ってイボを削り取る方法です。比較的簡単に行える処置ですが、再発する場合もあります。多発している小さなイボを効率よく処置する際に使用されることがあります。
Q. 老人性イボで皮膚科を受診すべき症状は?
老人性イボで皮膚科を早急に受診すべき症状は、数週間〜数ヶ月での急激な拡大・色変化、出血や潰瘍化、強いかゆみや痛み、境界が不規則でぼんやりした形状、一つのイボ内に複数の色が混在する状態です。良性の老人性イボにこれらの急激な変化は通常見られません。
📌 受診すべきタイミングと注意すべきサイン
老人性イボは基本的に良性であるため、必ずしも治療が必要なわけではありませんが、以下のような状況では皮膚科への受診をお勧めします。
⚡ 急激な変化が見られる場合

数週間〜数ヶ月という短期間で大きくなった、色が急激に変化した(濃くなった、白くなった、複数の色が混在するようになった)、形が変わったなど、急激な変化が見られる場合は注意が必要です。老人性イボは通常ゆっくりと変化するものであり、急激な変化は悪性腫瘍の可能性を示唆することがあります。
🌟 出血や潰瘍化が起きている場合
触れていないのに出血する、イボの表面が崩れて潰瘍のようになっている場合は、悪性腫瘍の可能性があるため早急に受診してください。良性の老人性イボが自然に出血したり潰瘍化したりすることは通常ありません。
💬 かゆみや痛みを伴う場合
老人性イボは基本的に無症状(かゆみや痛みがない)であることが多いです。強いかゆみや痛みを伴う場合は、炎症が起きているか、別の皮膚疾患の可能性があります。
✅ 境界が不明瞭で形が不規則な場合
老人性イボは通常、境界が比較的明瞭ですが、白っぽいできもので境界が不規則またはぼんやりしている場合は、基底細胞がんなど悪性腫瘍の可能性を考慮する必要があります。
📝 自己判断に不安がある場合
「老人性イボかどうか分からない」「変化しているような気がするが確認が取れない」という場合は、不安を抱えて放置するよりも皮膚科で診てもらう方が安心です。皮膚科医は視診に加え、ダーモスコープ(皮膚鏡)を使った拡大観察や、必要に応じて生検(組織の一部を取って調べる検査)を行って正確な診断を下すことができます。
🔸 美容的に気になる場合
白い老人性イボが目立つ部位にあり、見た目が気になる場合も受診の理由として十分です。治療の選択肢や費用、治療後の経過などについて医師と相談することができます。
✨ 老人性イボの予防と日常ケア
老人性イボを完全に予防する方法は現時点では確立されていませんが、発生を減らしたり進行を遅らせたりするために有効と考えられているいくつかのケア方法があります。
⚡ 紫外線対策を徹底する
老人性イボの発生には紫外線が大きく関与しているとされています。長年にわたって紫外線を浴び続けることで、皮膚細胞のDNAが損傷し、老人性イボを含むさまざまな皮膚変化が起こりやすくなります。日焼け止め(SPF30以上、PA+++程度)を毎日塗ること、帽子や長袖の衣服で肌を守ること、日差しの強い時間帯は日陰を活用することなど、継続的な紫外線対策が有効です。
🌟 適切な保湿ケアを行う
皮膚の乾燥は角質の肥厚を促進し、老人性イボの表面がざらついたり白くなったりしやすくなります。毎日入浴後に保湿クリームやローションを塗布して、皮膚の水分保持を助けることが大切です。特に乾燥しやすい冬季や、エアコンによる室内乾燥が気になる場合は、こまめな保湿を心がけましょう。
💬 イボを刺激しない
老人性イボをかきむしったり、爪で削ったりすることは炎症や感染の原因になります。また、ひどく擦れる衣服や装身具を着用し続けることもイボへの刺激となるため、気になる部位には当たらないように工夫することが重要です。
✅ バランスの良い食事と生活習慣
皮膚の健康を保つためには、ビタミンCやビタミンE、抗酸化物質を含む食品を積極的に摂取することが役立ちます。これらの栄養素は皮膚の酸化ダメージを軽減し、老化の進行を遅らせる効果が期待されています。また、十分な睡眠、適度な運動、禁煙なども皮膚の健康維持に寄与します。
📝 定期的な皮膚の観察
月に1度程度、鏡を使って全身の皮膚を観察する習慣をつけることをお勧めします。背中など自分では見えにくい部位は、パートナーや家族に確認してもらうか、スマートフォンのカメラを使って撮影するとよいでしょう。過去の状態と比較することで変化に気づきやすくなり、早期受診につながります。
🔸 定期的な皮膚科受診
老人性イボが多数ある方や、皮膚疾患の家族歴がある方は、年1〜2回程度の定期的な皮膚科検診を受けることを検討してください。専門医による定期観察によって、変化の早期発見と適切な対処が可能になります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「老人性イボが白くなってきた」「色が変わった気がする」とご不安を抱えて来院される患者様が多くいらっしゃいます。白い老人性イボの多くは角質の肥厚やメラニン色素の少ないタイプによるもので、良性の変化であることがほとんどですが、基底細胞がんなど見た目が似た疾患との鑑別が非常に重要です。気になる変化がある場合は自己判断で放置せず、まずは皮膚科専門医にご相談いただくことを強くお勧めします。」
🔍 よくある質問
老人性イボが白く見える主な原因は、角質の肥厚・乾燥による白化、メラニン色素が少ないタイプのイボ、炎症後の色素脱失、加齢によるメラニン産生の変化などが挙げられます。多くの場合は良性の変化ですが、見た目が似た皮膚疾患もあるため、気になる場合は皮膚科への相談をお勧めします。
基本的に老人性イボが自然に消えることはほとんどありません。稀に自然退縮の報告はありますが、一般的ではなく、加齢とともに数が増えたり大きくなったりする傾向があります。市販薬による自己処置は効果が不確かで悪化のリスクもあるため、気になる場合は専門医にご相談ください。
白い色調を持つ皮膚疾患として、白斑・扁平疣贅・粉瘤・基底細胞がん・ボーエン病などが挙げられます。特に基底細胞がんは初期段階で老人性イボと見分けにくい場合があります。自己判断は危険なため、白いできものが気になる場合はアイシークリニックなど皮膚科専門医での診察をお勧めします。
数週間〜数ヶ月で急激に大きくなった、色が急激に変化した、出血や潰瘍化が起きている、強いかゆみや痛みを伴う、境界が不規則でぼんやりしているといった変化が見られた場合は、早めに皮膚科を受診してください。良性の老人性イボではこのような急激な変化は通常見られません。
主な治療法として、液体窒素による冷凍凝固療法、炭酸ガスレーザー、エルビウムYAGレーザー、電気焼灼法、外科的切除などがあります。イボの大きさや部位・数によって最適な方法が異なります。アイシークリニックでは患者様の状態やご希望に応じた治療法を専門医がご提案しています。
💪 まとめ
老人性イボが白い場合の原因としては、角質の肥厚によるもの、メラニン色素が少ないタイプのイボ、治療後や自然退縮による色素脱失、炎症後の色変化、加齢に伴うメラニン産生の変化などが考えられます。白い老人性イボは必ずしも異常な状態ではありませんが、白斑や扁平疣贅、基底細胞がんなど、見た目が似た別の皮膚疾患との鑑別が重要です。
老人性イボは基本的に良性であり、命に関わることは少ないですが、急激な変化、出血、潰瘍化、不規則な形状や色の混在などのサインが見られた場合は速やかに皮膚科を受診することが大切です。治療を希望する場合は、液体窒素による冷凍凝固療法やレーザー治療など、症状に応じた適切な方法を専門医と相談して選択できます。
日常生活では、紫外線対策、適切な保湿ケア、イボへの刺激を避けること、バランスの良い食事と生活習慣の維持を心がけることが、老人性イボの発生や悪化を予防するうえで有効です。白い老人性イボが気になる方、自己判断に不安がある方は、ぜひ皮膚科または専門クリニックに相談してみてください。アイシークリニック上野院では、老人性イボをはじめとするさまざまな皮膚の変化について専門的な診察と治療をご提供しています。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
📚 関連記事
- いぼの治療回数はどのくらい?種類別の目安と通院期間を解説
- 炭酸ガスレーザーは保険適用になる?適用条件と費用を詳しく解説
- 顔の粉瘤を手術で治す方法|手術の流れ・費用・ダウンタイムを解説
- 顔のほくろ除去は保険適用になる?条件や費用をわかりやすく解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 脂漏性角化症(老人性イボ)の定義・特徴・診断基準・治療法に関する専門的情報。色の種類や悪性疾患との鑑別ポイントについての根拠として参照。
- PubMed – 脂漏性角化症の色調変化・メラニン色素との関連・液体窒素やレーザー治療の有効性に関する国際的な査読済み医学文献。治療法および病態メカニズムの根拠として参照。
- 厚生労働省 – 皮膚がん(基底細胞がん・有棘細胞がん等)に関する情報。白い老人性イボと悪性皮膚腫瘍との鑑別の重要性および受診推奨の根拠として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務