はじめに
「耳の下が痛い」という症状は、多くの方が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。朝起きたときに突然感じる鈍い痛み、食事をするときに響く鋭い痛み、触ると腫れているような感覚など、症状の現れ方は人それぞれです。
耳の下の痛みは、軽微なものから重篤な疾患まで、様々な原因によって引き起こされます。適切な対処をするためには、まず痛みの原因を正しく理解することが重要です。
本記事では、アイシークリニック上野院の医師が、耳の下の痛みの主な原因、症状の特徴、診断方法、治療法、そして予防策について詳しく解説いたします。

耳の下の痛みの主な原因
1. リンパ節炎
概要 耳の下には複数のリンパ節が存在しており、これらが炎症を起こすとリンパ節炎となります。リンパ節は体の免疫システムの一部として、細菌やウイルスなどの異物をろ過する役割を担っています。
症状の特徴
- 耳の下から首にかけての腫れ
 - 押すと痛みを感じる(圧痛)
 - 発熱を伴うことがある
 - 全身の倦怠感
 - 食欲不振
 
原因
- 風邪やインフルエンザなどのウイルス感染
 - 細菌感染
 - 口腔内の感染(虫歯、歯周病など)
 - 上気道感染
 
治療法 軽度の場合は安静と対症療法で改善することが多いですが、細菌感染が疑われる場合は抗生物質による治療が必要になります。
2. 耳下腺炎
概要 耳下腺は唾液を分泌する唾液腺の一つで、耳の下から顎にかけて位置しています。この耳下腺が炎症を起こす疾患が耳下腺炎です。
症状の特徴
- 耳の下の明らかな腫れ
 - 食事時の痛みの増強
 - 口の渇き
 - 唾液の分泌量減少
 - 発熱(特に急性期)
 
種類
急性耳下腺炎
- 突然発症する
 - 高熱を伴うことが多い
 - 痛みが強い
 - 主に細菌感染が原因
 
慢性耳下腺炎
- 再発を繰り返す
 - 症状が比較的軽微
 - ストレスや脱水が誘因となることがある
 
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
- ムンプスウイルスが原因
 - 両側性の腫れが特徴的
 - 発熱、頭痛を伴う
 - 予防接種により予防可能
 
治療法 原因に応じた治療が行われます。細菌感染の場合は抗生物質、ウイルス感染の場合は対症療法が中心となります。
3. 顎関節症
概要 顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に問題が生じる疾患です。耳の下に位置する顎関節の異常により、痛みが生じることがあります。
症状の特徴
- 顎を動かすときの痛み
 - 口を開けるときの制限
 - 顎関節の音(クリック音、ポップ音)
 - 頭痛や肩こりを伴うことがある
 - 耳の詰まり感
 
原因
- 歯ぎしりや食いしばり
 - ストレス
 - 外傷
 - 噛み合わせの異常
 - 関節リウマチなどの全身疾患
 
治療法 保存的治療(マウスピース、理学療法、薬物療法)が基本となります。重症例では外科的治療が検討されることもあります。
4. 外耳炎
概要 外耳道(耳の入り口から鼓膜まで)の炎症です。炎症が耳の下の周囲組織に波及することで痛みを生じることがあります。
症状の特徴
- 耳の痛み(耳介を引っ張ると痛みが増強)
 - 耳だれ(分泌物)
 - 耳の聞こえにくさ
 - かゆみ
 - 耳の下の痛み(炎症が波及した場合)
 
原因
- 細菌感染
 - 真菌感染
 - 外傷(耳かきによる傷など)
 - アレルギー反応
 - 湿疹
 
治療法 原因菌に応じた抗菌薬や抗真菌薬の局所投与が行われます。炎症が強い場合はステロイド薬を使用することもあります。
5. 中耳炎
概要 鼓膜の奥にある中耳という空間の炎症です。炎症による圧迫や周囲組織への影響により、耳の下に痛みを感じることがあります。
症状の特徴
- 耳の痛み
 - 発熱
 - 聞こえにくさ
 - 耳の詰まり感
 - 耳だれ(鼓膜穿孔がある場合)
 
種類
急性中耳炎
- 突然の強い痛み
 - 高熱を伴うことが多い
 - 乳幼児に多く見られる
 
慢性中耳炎
- 持続的な症状
 - 聞こえにくさが主症状
 - 鼓膜穿孔を伴うことが多い
 
治療法 抗生物質による治療が基本です。重症例や再発例では鼓膜切開術や鼓膜チューブ留置術が行われることもあります。
6. 神経痛
概要 三叉神経痛や舌咽神経痛などの神経痛が原因で、耳の下に痛みを感じることがあります。
症状の特徴
- 電気が走るような鋭い痛み
 - 短時間の発作的な痛み
 - 特定の動作(食事、洗顔など)で誘発される
 - 痛みの間隔は不規則
 
三叉神経痛
- 顔面の片側に痛みが生じる
 - 触ったり話したりすることで誘発される
 - 中高年に多い
 
舌咽神経痛
- 舌の奥や喉の痛み
 - 嚥下時に痛みが生じる
 - 比較的稀な疾患
 
治療法 抗けいれん薬(カルバマゼピンなど)が第一選択となります。効果不十分な場合は神経ブロックや外科的治療が検討されます。
7. 悪性腫瘍
概要 耳下腺癌、リンパ腫、転移性腫瘍などの悪性腫瘍が原因となることもあります。
症状の特徴
- 徐々に増大する腫瘤
 - 硬い腫れ
 - 顔面神経麻痺を伴うことがある
 - 体重減少
 - 夜間痛
 
診断 画像検査(CT、MRI)や組織検査(生検)が必要となります。
治療法 腫瘍の種類と進行度に応じて、手術、化学療法、放射線療法が選択されます。
症状による分類と鑑別診断
急性の痛み(突然発症)
特徴
- 24-48時間以内に発症
 - 強い痛み
 - 発熱を伴うことが多い
 
主な原因
- 急性リンパ節炎
 - 急性耳下腺炎
 - 急性中耳炎
 - 外耳炎
 
慢性の痛み(徐々に悪化)
特徴
- 数週間から数ヶ月かけて徐々に悪化
 - 比較的軽度の痛み
 - 他の症状を伴うことが多い
 
主な原因
- 慢性耳下腺炎
 - 顎関節症
 - 悪性腫瘍
 - 慢性リンパ節炎
 
発作的な痛み(間欠的)
特徴
- 短時間の強い痛み
 - 誘因がある場合が多い
 - 痛みのない期間がある
 
主な原因
- 三叉神経痛
 - 舌咽神経痛
 - 顎関節症(特定の動作時)
 

診断のプロセス
問診
医師は以下の点について詳しく聞き取りを行います:
痛みの性質
- いつから痛むか
 - どのような痛みか(鈍痛、鋭痛、電気的な痛みなど)
 - 痛みの強さ(10段階評価など)
 - 痛みの変化(時間帯、食事との関係など)
 
随伴症状
- 発熱の有無
 - 腫れの有無
 - 聞こえにくさ
 - 耳だれ
 - 口の開けにくさ
 
既往歴・生活歴
- 過去の同様の症状
 - 最近の体調変化
 - 薬剤アレルギー
 - 歯科治療歴
 
身体診察
視診
- 耳の下の腫れの有無
 - 皮膚の色調変化
 - 左右差の確認
 
触診
- リンパ節の腫れ
 - 圧痛の有無
 - 腫瘤の性状(硬さ、可動性など)
 
耳鏡検査
- 鼓膜の状態
 - 外耳道の炎症の有無
 - 分泌物の確認
 
口腔内診察
- 耳下腺開口部の状態
 - 唾液の分泌状況
 - 口腔内の炎症
 
検査
血液検査
- 白血球数(感染の指標)
 - CRP(炎症の指標)
 - 血沈(炎症の指標)
 - 特異的抗体(ムンプスウイルスなど)
 
画像検査
超音波検査
- リンパ節の評価
 - 耳下腺の状態
 - 非侵襲的で簡便
 
CT検査
- 詳細な解剖学的情報
 - 骨の変化の評価
 - 造影剤使用により血流評価も可能
 
MRI検査
- 軟部組織の詳細な評価
 - 神経の圧迫の評価
 - 腫瘍の鑑別に有用
 
細胞診・組織診
- 腫瘤が疑われる場合
 - 針生検による採取
 - 悪性腫瘍の確定診断
 
治療法の詳細
薬物療法
鎮痛薬
- NSAIDs(イブプロフェン、ロキソプロフェンなど)
 - アセトアミノフェン
 - 強い痛みには一時的にオピオイド系鎮痛薬
 
抗生物質
- ペニシリン系(アモキシシリンなど)
 - セフェム系(セファレキシンなど)
 - マクロライド系(クラリスロマイシンなど)
 - 原因菌に応じた選択
 
抗ウイルス薬
- ヘルペスウイルス感染:アシクロビル
 - インフルエンザ:オセルタミビル
 - 症状軽減と合併症予防
 
ステロイド薬
- プレドニゾロン
 - 炎症の強い場合
 - 神経痛の治療
 - 副作用に注意が必要
 
局所療法
温罨法・冷罨法
- 急性期は冷罨法
 - 慢性期は温罨法
 - 15-20分程度の適用
 
マッサージ
- リンパマッサージ
 - 軽い圧迫で行う
 - 専門家の指導のもとで実施
 
理学療法
顎関節症に対する理学療法
- 関節可動域訓練
 - 筋肉の緊張緩和
 - 姿勢改善指導
 
運動療法
- 首や肩の筋肉の強化
 - ストレッチング
 - 日常生活動作の改善
 
外科的治療
耳下腺切除術
- 慢性耳下腺炎
 - 耳下腺腫瘍
 - 顔面神経の保護が重要
 
リンパ節郭清術
- 悪性腫瘍の転移
 - 診断的郭清
 - 機能温存手術
 
顎関節手術
- 関節鏡視下手術
 - 人工関節置換術
 - 保存的治療無効例
 
予防策と生活指導
感染予防
手洗い・うがい
- 石鹸を使った丁寧な手洗い
 - 帰宅時、食事前の実施
 - うがい薬の適切な使用
 
予防接種
- MMRワクチン(麻疹・風疹・ムンプス)
 - インフルエンザワクチン
 - 適切な時期での接種
 
口腔ケア
- 定期的な歯科受診
 - 適切な歯磨き
 - デンタルフロスの使用
 
生活習慣の改善
ストレス管理
- 十分な睡眠
 - 適度な運動
 - リラクゼーション技法
 
食生活
- バランスの取れた食事
 - 十分な水分摂取
 - アルコール・喫煙の制限
 
姿勢の改善
- 正しい姿勢の意識
 - 長時間の同一姿勢を避ける
 - 枕の高さの調整
 
顎関節症の予防
咀嚼習慣
- 片側咀嚼を避ける
 - 硬いものの過度な摂取を控える
 - ガムの噛みすぎに注意
 
歯ぎしり・食いしばり対策
- ストレス管理
 - マウスガードの使用
 - 意識的な顎の力の抜き方
 
受診のタイミング
緊急受診が必要な症状
以下の症状がある場合は速やかに受診してください:
- 高熱(38.5℃以上)を伴う強い痛み
 - 呼吸困難や嚥下困難
 - 顔面神経麻痺(顔の片側が動かない)
 - 激しい頭痛を伴う場合
 - 意識レベルの低下
 
早めの受診が望ましい症状
以下の症状がある場合は数日以内に受診することをお勧めします:
- 1週間以上続く痛み
 - 徐々に悪化する腫れ
 - 聞こえにくさが続く
 - 口が開けにくい状態が続く
 - 体重減少を伴う場合
 
経過観察でよい症状
以下の場合は自宅での経過観察も可能です:
- 軽度の痛みで日常生活に支障がない
 - 風邪症状に伴う軽度の腫れ
 - 痛みが改善傾向にある
 - 発熱がない
 
ただし、症状が悪化した場合や1週間以上続く場合は受診をお勧めします。
自宅でできる対処法
急性期の対処法
安静
- 十分な休息を取る
 - 無理な活動は避ける
 - 睡眠時間を確保する
 
冷却
- 保冷剤をタオルで包んで患部に当てる
 - 15-20分間隔で実施
 - 直接皮膚に当てない
 
水分補給
- 十分な水分摂取
 - 電解質の補給
 - アルコール・カフェインは控える
 
慢性期の対処法
温熱療法
- 温タオルや温湿布の使用
 - 入浴による全身の温め
 - 血行促進効果
 
軽いマッサージ
- 優しく円を描くように
 - 強い圧迫は避ける
 - 痛みが強い場合は中止
 
生活習慣の調整
- 規則正しい生活
 - バランスの取れた食事
 - 適度な運動
 
注意点
避けるべき行為
- 患部を強く押したり揉んだりする
 - 熱すぎる温湿布の使用
 - 勝手な判断での抗生物質服用
 - アルコールの過度な摂取
 
合併症について
急性期の合併症
髄膜炎
- 細菌感染の拡大
 - 頭痛、項部硬直
 - 緊急治療が必要
 
膿瘍形成
- 感染の限局化
 - 外科的排膿が必要
 - 抗生物質治療
 
敗血症
- 全身への感染拡大
 - 生命に関わる重篤な状態
 - 集中治療が必要
 
慢性期の合併症
聴力障害
- 慢性中耳炎による伝音難聴
 - 内耳への影響による感音難聴
 - 補聴器の適応となることも
 
顔面神経麻痺
- 耳下腺疾患による神経圧迫
 - 顔面の動きの制限
 - リハビリテーションが重要
 
嚥下障害
- 神経痛による嚥下時痛
 - 栄養状態への影響
 - 誤嚥のリスク
 
特殊な状況での対応
小児の場合
特徴
- 症状の訴えが不明確
 - 発熱しやすい
 - 脱水になりやすい
 
対応のポイント
- 保護者の観察が重要
 - 水分補給の工夫
 - 早めの受診を検討
 
高齢者の場合
特徴
- 症状が非典型的
 - 合併症のリスクが高い
 - 薬剤の副作用に注意
 
対応のポイント
- 全身状態の評価
 - 薬剤相互作用の確認
 - 家族のサポートが重要
 
妊娠中の場合
特徴
- 使用できる薬剤が限定される
 - 胎児への影響を考慮
 - 免疫状態の変化
 
対応のポイント
- 産婦人科との連携
 - 安全な薬剤の選択
 - 定期的な経過観察
 
最新の治療動向
生物学的製剤
関節リウマチに伴う顎関節症
- TNF-α阻害薬
 - IL-6受容体拮抗薬
 - 炎症の根本的な制御
 
再生医療
軟骨再生
- iPS細胞を用いた治療
 - 組織工学的アプローチ
 - 将来的な治療選択肢
 
遺伝子治療
神経痛治療
- 遺伝子導入による疼痛制御
 - 研究段階
 - 将来的な根治療法の可能性
 

Q&A(よくある質問)
A1: 軽度で一時的な痛みの場合は経過観察も可能ですが、持続する痛みや発熱を伴う場合は医師の診察を受けることをお勧めします。
A2: 軽度の痛みには市販の鎮痛薬が有効な場合もありますが、原因によっては処方薬が必要になります。自己判断での長期使用は避けてください。
A3: 原因によって異なりますが、一般的には感染予防、ストレス管理、規則正しい生活習慣が重要です。
A4: 保存的治療で改善しない場合や、悪性腫瘍が疑われる場合には手術が検討されることがあります。
A5: 原因と重症度によって大きく異なります。軽度の感染症では数日から1週間、慢性疾患では数ヶ月から数年の治療が必要な場合もあります。
まとめ
耳の下の痛みは、様々な原因によって引き起こされる一般的な症状です。多くの場合は感染症やリンパ節炎などの良性疾患が原因ですが、時として重篤な疾患が隠れていることもあります。
重要なポイントは以下の通りです:
- 早期診断の重要性: 適切な診断により、効果的な治療が可能になります。
 - 症状の観察: 痛みの性質、随伴症状、経過を詳しく観察することが診断の手がかりとなります。
 - 適切な受診タイミング: 緊急性の高い症状を見逃さず、適切なタイミングで医療機関を受診することが大切です。
 - 生活習慣の改善: 予防には日常的な感染対策、ストレス管理、規則正しい生活習慣が効果的です。
 - 専門医との連携: 症状に応じて耳鼻咽喉科、口腔外科、内科などの専門医との連携が重要です。
 
アイシークリニック上野院では、耳の下の痛みでお悩みの患者様に対して、詳細な診察と適切な治療を提供しております。症状でご心配な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
参考文献
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図表
表1: 耳の下の痛みの原因別症状比較
| 疾患 | 痛みの性質 | 腫れ | 発熱 | 特徴的症状 | 
|---|---|---|---|---|
| リンパ節炎 | 圧痛 | あり | 時々 | 可動性のある腫れ | 
| 耳下腺炎 | 食事時増強 | あり | よくある | 唾液分泌低下 | 
| 顎関節症 | 運動時痛 | 時々 | なし | 開口制限 | 
| 外耳炎 | 持続痛 | 時々 | 時々 | 耳だれ | 
| 中耳炎 | 拍動痛 | なし | よくある | 聴力低下 | 
| 神経痛 | 電撃痛 | なし | なし | 発作性 | 
表2: 年齢層別の主な原因疾患
| 年齢層 | 最多原因 | 次に多い原因 | 注意すべき疾患 | 
|---|---|---|---|
| 乳幼児 | 中耳炎 | 流行性耳下腺炎 | 急性リンパ節炎 | 
| 学童期 | 流行性耳下腺炎 | 急性リンパ節炎 | 中耳炎 | 
| 青年期 | 急性リンパ節炎 | 顎関節症 | 外耳炎 | 
| 中年期 | 顎関節症 | 慢性耳下腺炎 | 神経痛 | 
| 高齢期 | 神経痛 | 悪性腫瘍 | 慢性耳下腺炎 | 
図1: 耳の下の解剖学的構造
[耳介]
   |
   ↓
[外耳道] → [鼓膜] → [中耳]
   |
   ↓
[耳下腺] ← [リンパ節群] → [顎関節]
   |           |            |
   ↓           ↓            ↓
[唾液分泌]  [免疫機能]   [咀嚼運動]
図2: 診断フローチャート
耳の下の痛み
      ↓
   問診・診察
      ↓
   ┌─────┴─────┐
   ↓              ↓
急性発症         慢性発症
   ↓              ↓
発熱あり/なし     腫瘤あり/なし
   ↓              ↓
血液検査         画像検査
   ↓              ↓
感染症の治療     専門科紹介
免責事項: 本記事は一般的な医学情報を提供するものであり、個別の医学的助言ではありません。症状がある場合は必ず医師の診察を受けてください。
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監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
 - 2009年 東京逓信病院勤務
 - 2012年 東京警察病院勤務
 - 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
 - 2019年 当院治療責任者就任
 
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
 - 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
 - 2012年 東京逓信病院勤務
 - 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
 - 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務