
JR上野駅徒歩2分のアイシークリニック上野院の専門医による監修の解説ページです。
「ほくろがだんだん大きくなって困っている」「顔のほくろ、きれいに取れるのかな?」
患者様から上記のようなほくろ治療についてご相談をいただくことが当院ではとても多いです。そこで、ほくろとはそもそも何か、どのように治療できるのか、アイシークリニック上野院ではどの治療選択が可能かについてまとめて解説しておりますので、ご参考ください。

ほくろ(色素性母斑)は、一般的には後天性のものです。 後天性の色素性母斑とは、生まれつきのものではなく、成長していく過程で母斑細胞(色素細胞に似ている)が皮膚または皮膚の下で増殖した状態を指します。
後天性の色素性母斑は、典型的には
①Unna母斑、②Miescher母斑、③Spitz母斑、④Clark母斑に分類されます。
① Unna母斑

主に体幹によくできます。直径1センチ程度のものが多く、やわらかいしこりです。色は黒色〜茶褐色であることが多いです。
② Miescher母斑

主に顔面や毛髪部によくできます。ドーム状に膨らんでいることが多く、毛が生えていることもあります。年齢とともに色が薄くなり、肌色に近いものもあります。
③ Spitz母斑

比較的若い人にできやすいです。色は赤〜黒色であることが多いです。まれに急に大きくなり、皮膚がん(悪性黒色腫)と見分けなければいけないことがあります。
④ Clark母斑

体幹や四肢によくできます。楕円形であることが多く、中央の色がやや濃い、外側に向かって色が徐々に薄くなることが多いです。大きさは直径1センチ以下であることが多いです。

ほくろは、たとえば、まぶたにあって視界の邪魔になる、またひげを剃る時に引っかかる、洋服を脱ぐ時に引っかかる、顔面を洗う時に爪があたって血が出ることがある、悪性腫瘍の可能性がある、など疾患としての問題がある場合があります。
前述のようなほくろの症状がある場合、保険診療の手術適応となります。
*完全な美容目的となる場合は、保険が効かず自己負担となります。
- 皮膚線維種
ほくろと似ていることがあり、手足によくできます。黒〜褐色の固いしこりのような皮膚腫瘍です。虫さされやなんらかの傷が原因でできることもあります。
- 神経線維種
末梢神経から発生する良性の皮膚腫瘍です。レックリングハウゼン病(神経線維腫症I型)において多発することでも知られています。単発で発生することもあり、Miescher母斑と見分けが必要なことがあります。
- 軟性線維腫
首やワキ、鼠径部などの摩擦部によく見られます。肌色でイボのような膨らんだ病変です。加齢、摩擦によって徐々に増えます。首周りにできる小さいものはアクロコルドンと呼ぶことがあります。
- 脂漏性角化症(老人性疣贅、イボ)
中高年以降によくでき、60際以上ではほぼ必ず出現するようなものです。紫外線と加齢現象が原因で、皮膚表面が固くなり、盛り上がった茶色いシミのような病変です。顔やこめかみ、首周りなどによくできます(紫外線が原因のひとつであり、露出部にできることが多いです)。
- 基底細胞がん
顔面によくできる皮膚がんで、最も頻度の高いものです。ほくろと似ているものがあり、皮膚生検なども検討しながら、しっかりと見分けていきます。手術的に完全に切除する必要があり、場合によっては総合病院・大学病院に紹介となることがあります。
- 悪性黒色腫(メラノーマ)
転移しやすく、命にかかわる皮膚がんのひとつです。発見次第、迅速に治療を行うことが重要です。足の裏にできることが多いです。もし診断された場合は、速やかに大学病院やがんセンターなどを紹介させていただきます。
ほくろのサイズや部位から、日本形成外科学会形成外科専門医のもと最適な治療法を選択します。
当院では、形成外科的にこだわった手術治療として、皮膚のしわに沿って切開を行い、真皮縫合(皮膚の下で溶ける糸で深い部分を縫合)と表皮縫合を行います。

アイシークリニック上野院では美しく目立たない傷跡にこだわり、治療を行っています。
当院には、きれいな傷跡を目指す上で必要な下記の特長があります。
髪の毛よりも細い糸を使用することで、細かく丁寧な縫合をいたします。
幅広い手術方法から日本形成外科学会形成外科専門医のもと最適な方法を選択します。
経験豊富な医師によるほくろ手術。
※東北や沖縄など日本全国から、手術を受けるため患者様がご来院されています
きれいな傷跡だけではなく、痛みを最小限にとどめるべく、治療を行います。


まずカウンセリングを行います。

ほくろに悪性所見が無いか医師が診断します。

局所麻酔を行ってから、手術を行います。

軟膏を付けガーゼや絆創膏で傷を保護します。

医師・看護師が術後の手当の方法を詳しくご説明いたします。

約1,2週間後に抜糸のご予約をいただきます。
ほくろ手術費用のおおよその目安 | ||
露出部の場合 | 5,000〜15,000円程度(3割負担の場合) ※別途診察料・検査費用などがかかります。 | |
非露出部の場合 | 4,000〜13,000円程度(3割負担の場合) ※別途診察料・検査費用などがかかります。 | |
※病理検査はほくろから悪性腫瘍が発生したという報告もありますので、医師の判断に基づき原則として行っております。 ※費用は部位、大きさによって上記の範囲で変わります。 ※体幹、上腕、大腿など非露出部は露出部より安くなります。 ※多発性の場合、近接部位は同時手術も可能な場合がありますが医師の診察によります。 ※上記の手術費用と、診察料・処方料で1,000円程度、検査費用で1,000円程度、病理検査費用で3,000円程度かかります。 |
手術給付金について
生命保険会社や共済組合などの医療保険に加入されている方で、医師の診察を受け、保険診療で手術を受けられた場合は手術給付金が受けられることがあります。
生命保険に加入していても、本人による手続きがないと給付されません。
医師の診断書が必要な場合は受診時に必ずお伝えください。
加入している生命保険会社、共済組合などがあれば御確認下さい。
(「皮膚皮下腫瘍摘出術」などが手術名となります)
日本形成外科学会形成外科専門医のもと、皮膚科医や形成外科医がチームとなって手術を行っています。
幅広い手術方法から日本形成外科学会形成外科専門医のもと最適な方法を選択し、痛みが少ない治療を目指します。
縫合方法や糸にこだわり、傷跡が最小限になる治療を目指します。
当院のほくろ手術は健康保険適用で、費用面も安心です。
手術時間は長くて20分で終わる治療を目指しています。小さなほくろでは5分程度で手術が終わることもよくあります。
JR新宿南口、JR渋谷駅といった都心ターミナル駅から徒歩3分の好立地です。
当院には下記のようなお悩みを抱える患者様が多数来院されています。
思い当たることはありませんか?
- 顔や首など目立つ場所にできたほくろをできるだけ綺麗に治療したい方
- 仕事が忙しく、まとまった治療時間が取れないビジネスマン
- 手術後の仕上がりの美しさにこだわっている女性
ほくろは保険診療できれいに除去できます!
ほくろのサイズや部位から、日本形成外科学会形成外科専門医のもと最適な治療法を選択します。 当院では、
炭酸ガスレーザーもしくは高周波メスを用いた治療を行います。

炭酸ガスレーザーとは、ほくろやスキンタグと呼ばれるイボ、盛り上がっているシミなどを除去できる治療です。患部周りの皮膚にはほとんど影響がないうえ、除去部分も真皮を残すため跡が残りにくいです。ニキビやニキビ跡改善にも効果があります。
レーザーを使っての治療ですが痛みは少なく、治療後の影響も小さいため手軽に処置ができます。メスを使って切除した場合よりも治るのが早い点も特徴です。
顔だけでなく、目立ちやすいデコルテ(首筋から胸元)や荒れやすい背中、その他身体の各部位にも照射することができます。
炭酸ガスレーザーはこんな方におすすめ!

炭酸ガスレーザーは、次のような悩みを持つ人におすすめです。
- ほくろやイボ、シミなどで悩んでいる人
- 肌への影響を最小限にとどめたい人
- 痛みを伴う治療が苦手な人
炭酸ガスレーザーは、ほくろ、イボ、シミ、ニキビ、ニキビ跡といった幅広い肌トラブルに対応しています。患部周りの皮膚への影響が少なく、跡が残りにくい治療のため、治療による肌への影響が気になる方に向いていると言えます。
当院では炭酸ガスレーザーを施術する際に局所麻酔を使用します。そのため、痛みを感じにくい治療が可能です。
*保険診療の場合は、形成外科的にこだわった手術治療として、皮膚のしわに沿って切開を行い、真皮縫合(皮膚の下で溶ける糸で深い部分を縫合)と表皮縫合を行います。
一般的なほくろは、そのほかの皮膚とがん化する可能性は同じです。ほくろはきちんと診断することが必要です。
いぼやほくろは1回の治療で取り切れます。約1,2週間後に抜糸が必要になります。
ほくろにより何らかの症状がある場合に保険適応となります。
・まぶたにあって視界の邪魔になる
・ひげを剃る時に引っかかる ・洋服を脱ぐ時に引っかかる
・顔面を洗う時に爪があたって血が出ることがある
等の場合は保険適応となります。*完全な美容目的の場合は保険がきかず、自己負担になります。
可能な場合が多いです。医師の診察によるため初診にてご相談ください。
局所麻酔を行いますので、治療中は痛みはありません。麻酔薬を注入する時に少し痛みはあります。極細の針を用いながら、痛みを最小限にすることを目指しています。
ほくろを治療した場合は、わずかですが傷跡は残ります。全く傷跡をなくすということは不可能ですので、傷跡を最小限にすることを目指すのが我々のこだわりです。
基本的には治療は1つあたり1回の手術で終了します。ほくろの数がきわめて多い場合は、何度かに分けて治療を行います。保険診療の場合、1回1箇所の治療を原則としております。
手術後は3日間は控えていただたほうが望ましいです。可能であれば1週間程度控えると良いでしょう。
手術後は、翌日からシャワー可能です。湯船につかるのは、抜糸後が望ましいでしょう。
傷を清潔に保ち、テーピングを行うなど、傷にテンションをかけずに紫外線から守ることも重要です。
再発しないように切除いたしますが、最小限の切除を行いますので、ごくまれに再発することがあります。万が一再発してしまったと考えられる場合は、再診で医師の診察をお受けください。
当院の症例紹介
【症例紹介】50代男性・顔のほくろに対する炭酸ガスレーザー治療(2025年8月3日更新)
こちらの患者様は、50代男性。長年気にされていた頬のほくろについて、美容的な観点から除去をご希望されアイシークリニック上野院にご来院されました。診察の結果、良性の色素性母斑と診断。炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)による治療を実施いたしました。局所麻酔下で短時間の施術により、ほくろを安全かつ的確に除去。治療直後は赤みが残るものの、時間の経過とともに皮膚は滑らかに回復し、現在は自然な仕上がりとなっています。


監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務