粉瘤が発する臭い、気にするべき?その原因と対処法を解説

粉瘤とはどんなものか

粉瘤(ふんりゅう/アテローム)は、皮膚の内側に袋状の構造を形成する良性腫瘍です。この袋の中には皮脂や角質などの老廃物が蓄積されており、中心に小さな黒い点(開口部)が見られることもあります。そこから時折、白くて粥状のチーズ様物質が出てくる場合があり、強い臭いを伴うことも珍しくありません。

なぜ粉瘤は臭いがするのか

粉瘤から臭いがする主な原因は、内部にたまった皮脂や角質などの物質が時間とともに酸化・分解されることで発生するガスや分泌物にあります。こうした環境は細菌の繁殖にもつながり、結果として独特な不快な臭いが強く感じられるようになります。特に炎症が起きて膿がたまると、その臭いはいっそう強烈になります。

粉瘤の臭いを放置することのリスク

臭いがある粉瘤は、内部で細菌感染が進行している可能性を示唆しています。放置すれば炎症性粉瘤に進行し、赤みや腫れ、痛みなどの症状が現れることもあります。さらに悪化すれば、化膿が皮膚の深層まで進んでしまい、治療も複雑になる可能性があります。

自宅でできる臭い対策と限界

粉瘤の臭いを市販の抗菌薬や軟膏で一時的に抑えることは可能ですが、根本的な解決にはなりません。臭いのもとである嚢胞を除去しない限り、再発や悪化のリスクは避けられません。したがって、自己判断での処置は避け、専門医の診察を受けることが必要です。

臭いを伴う粉瘤の治療法

臭いがする粉瘤は、早期に外科的な手術によって除去することが推奨されます。袋状の構造を完全に摘出することが再発防止の鍵です。皮膚科や形成外科では、局所麻酔を用いた摘出手術が行われ、通常は10〜30分程度で完了します。術後は感染や再発の有無を確認するため、定期的な経過観察も大切です。

アイシークリニックの粉瘤治療

アイシークリニックでは、経験豊富な医師による粉瘤の切除手術を日帰りで提供しています。術前のカウンセリングから術後のフォローアップまで丁寧に対応しており、再発予防にも力を入れています。保険診療に対応しており、費用面や手術の流れについても事前に詳しく説明を受けられるので安心です。

まとめ:臭いがする粉瘤は早期対応を

粉瘤から不快な臭いがすることは決して稀ではありませんが、それを「よくあること」と見過ごしてはいけません。感染や炎症を未然に防ぐためにも、異変に気づいた段階で早めに皮膚科専門医に相談することが大切です。