「日焼けするとニキビが治る」という話を聞いたことはありませんか?実はこれは大きな誤解で、紫外線はニキビを悪化させる大きな要因のひとつです。夏になるとニキビが増えたり、炎症がひどくなったりした経験がある方も少なくないでしょう。紫外線とニキビの関係を正しく理解することで、季節を問わず肌を守り、ニキビのない健やかな肌を目指せます。このコラムでは、紫外線がニキビを悪化させる仕組みから、正しいUVケアや日常生活での注意点、そしてクリニックでの治療法まで、幅広く解説していきます。
目次
- 紫外線とニキビの関係を正しく知ろう
- 紫外線がニキビを悪化させる5つのメカニズム
- 「日焼けするとニキビが治る」は本当?
- 季節別・紫外線とニキビの関係
- ニキビ肌に合った日焼け止めの選び方
- 日焼け止めの正しい使い方と塗り直しのコツ
- 日常生活でできる紫外線対策
- 紫外線によるニキビ跡の悪化にも注意
- クリニックで行うニキビ治療と紫外線対策の組み合わせ
- まとめ
この記事のポイント
紫外線はニキビを悪化させる原因であり、皮脂分泌増加・角質肥厚・バリア機能低下・酸化ストレス・免疫抑制の5つのメカニズムで悪影響を及ぼす。「日焼けでニキビが治る」は誤解で、一年を通じたノンコメドジェニック日焼け止めの使用と生活習慣の見直しが不可欠。改善が難しい場合はアイシークリニック上野院での専門治療が有効。
🎯 紫外線とニキビの関係を正しく知ろう
ニキビは、毛穴に皮脂や角質が詰まり、そこにアクネ菌が増殖することで炎症を起こす皮膚疾患です。思春期に多いイメージがありますが、大人になってからも悩まれる方は非常に多く、特に女性では20〜40代にかけて「大人ニキビ(吹き出物)」が問題になりやすい傾向があります。
こうしたニキビに対して、紫外線はさまざまな悪影響をもたらします。紫外線には大きく分けてUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)の2種類があり、それぞれ異なる形で肌にダメージを与えます。UVAは波長が長く、肌の奥深く(真皮層)まで到達して肌の老化を促進します。一方UVBは波長が短く、表皮に強いダメージを与えてサンバーン(日焼けによる赤みや炎症)を引き起こします。
ニキビのある肌では、これらの紫外線によるダメージが健康な肌よりもはるかに大きくなります。炎症のある部位はバリア機能が低下しているため、紫外線のダメージを受けやすく、結果としてニキビが悪化したり、治りにくくなったりするのです。
また、紫外線対策を怠ることでニキビ跡の色素沈着が生じ、赤みや黒ずみがいつまでも残ってしまうというリスクもあります。ニキビそのものだけでなく、そのあとのケアとしても、紫外線対策は非常に重要なのです。
Q. 紫外線がニキビを悪化させる仕組みを教えてください
紫外線はニキビを5つのメカニズムで悪化させます。①皮脂分泌の増加による毛穴詰まり、②角質肥厚でコメドンが形成、③セラミド破壊によるバリア機能低下、④活性酸素発生による炎症促進、⑤ランゲルハンス細胞へのダメージで免疫機能が抑制され、アクネ菌への抵抗力が下がります。
📋 紫外線がニキビを悪化させる5つのメカニズム
紫外線がニキビを悪化させる仕組みは複数あります。それぞれを理解することで、なぜ日焼け止めが大切なのかが実感できるでしょう。
🦠 1. 皮脂分泌の増加
紫外線を浴びると、肌は乾燥から身を守るために皮脂を過剰に分泌しようとします。皮脂の増加は毛穴詰まりの大きな原因であり、ニキビの悪化に直結します。特にTゾーン(額・鼻・あご)では皮脂腺が多く分布しているため、紫外線による影響を受けやすい部位です。
👴 2. 角質肥厚による毛穴詰まり
紫外線は肌の表面にあるケラチノサイト(角化細胞)に直接ダメージを与えます。これにより、肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れ、古い角質が正常に剥がれ落ちなくなります。角質が厚くなると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすい環境が整ってしまいます。これがニキビの原因である「コメドン(白ニキビ・黒ニキビ)」の形成につながります。
🔸 3. 肌のバリア機能の低下
紫外線は肌のバリア機能を担うセラミドや天然保湿因子(NMF)を破壊します。バリア機能が低下した肌は外部刺激に対する防御力が下がるため、アクネ菌が増殖しやすくなります。また、炎症が起きやすくなるため、すでにあるニキビがより赤く腫れあがりやすくなります。
💧 4. 酸化ストレスによる炎症の促進
紫外線を浴びると、体内で活性酸素(フリーラジカル)が大量に発生します。活性酸素は細胞や組織を酸化させ、炎症を促進させる作用があります。ニキビのある部位では既に炎症が起きているため、酸化ストレスが加わるとさらに炎症が悪化し、ニキビが深く、大きくなるリスクが高まります。
✨ 5. 免疫機能の抑制
紫外線には皮膚の免疫機能を低下させる働きがあることが知られています。皮膚の免疫細胞(ランゲルハンス細胞)が紫外線によってダメージを受けると、アクネ菌に対する抵抗力が弱まります。その結果、ニキビの炎症が治まりにくくなり、長引く原因になります。
💊 「日焼けするとニキビが治る」は本当?
「日焼けするとニキビが目立たなくなる」と感じたことがある方もいるかもしれません。これは完全に間違いというわけではなく、一時的には肌全体が日焼けして赤みが均一になることで、ニキビの赤みが目立ちにくくなることがあります。また、日光には殺菌作用があるため、表面的に肌がきれいになったように見えることもあります。
しかし、これはあくまでも一時的な現象に過ぎません。日焼けが終わり、ターンオーバーが乱れた肌が回復しようとする過程で、皮脂分泌の増加や角質肥厚が起こり、その後ニキビがより多く出てくるという「リバウンド現象」が起こりやすくなります。
さらに、炎症後の色素沈着(いわゆる「ニキビ跡」)が紫外線によって濃くなるリスクが非常に高くなります。一時的にニキビが目立たなくなったとしても、その後に残るシミや黒ずみの問題はより深刻になります。「日焼けするとニキビが治る」という言説は、長期的には肌に悪影響しかなく、信じないほうがよいでしょう。
Q. 日焼けするとニキビが治るというのは本当ですか?
これは誤解です。日焼けで肌全体が均一に色づき、一時的にニキビの赤みが目立ちにくくなることがありますが、その後はターンオーバーの乱れにより皮脂分泌増加と角質肥厚が起こり、ニキビが増えるリバウンド現象が生じます。さらにニキビ跡の色素沈着が濃くなるリスクもあり、長期的には肌への悪影響しかありません。
🏥 季節別・紫外線とニキビの関係
紫外線対策は夏だけのものと思われがちですが、実際には一年を通じて必要です。それぞれの季節における紫外線の特徴とニキビへの影響を見ていきましょう。
📌 春(3〜5月)
春は気温が上がり始め、紫外線の量も急激に増加し始める時期です。冬の間に紫外線対策をさぼっていた方の肌は、この時期に突然強くなる紫外線にさらされやすい状態にあります。また、春は環境の変化によるストレスや、花粉症などのアレルギーで肌のコンディションが乱れやすい時期でもあり、ニキビが悪化しやすい条件が重なります。
▶️ 夏(6〜8月)
一年で最も紫外線量が多くなる季節です。汗や皮脂の増加も相まって、毛穴詰まりが起きやすくなります。海やプールなどのレジャーでは、日焼け止めを塗っても汗や水で流れてしまうことが多く、こまめな塗り直しが重要です。夏の強い日差しは肌への負担が特に大きく、ニキビが悪化しやすいハイリスクな季節です。
🔹 秋(9〜11月)
紫外線量は徐々に減りますが、夏の紫外線ダメージが蓄積された状態で秋を迎えることが多いです。夏に受けたダメージによる色素沈着やターンオーバーの乱れが表れやすく、ニキビ跡が目立ちやすくなる季節です。秋は積極的な回復ケアが必要ですが、引き続き日焼け止めの使用は続けましょう。
📍 冬(12〜2月)
紫外線の量は最も少なくなりますが、ゼロではありません。特に雪が積もっている環境では、雪による紫外線の反射(スキー場などでは雪面の反射率は約80%にもなる)によって、春夏と変わらないほどの紫外線を浴びることがあります。また、冬は乾燥によってバリア機能が低下しやすいため、紫外線対策とあわせて保湿ケアを心がけることが重要です。
⚠️ ニキビ肌に合った日焼け止めの選び方
「日焼け止めを使いたいけど、ニキビが悪化しそうで怖い」という方は少なくありません。確かに、日焼け止めの成分によってはニキビを悪化させることがありますが、正しく選べば問題なく使用できます。以下のポイントを参考にしてください。
💫 SPFとPA値の選び方
日焼け止めの効果はSPF(UVBを防ぐ指標)とPA(UVAを防ぐ指標)で示されます。日常生活(通勤・買い物程度)であればSPF30・PA+++程度で十分ですが、屋外での活動が多い日や真夏の長時間外出時にはSPF50・PA++++のものを選ぶとよいでしょう。ただし、SPFやPA値が高いほど肌への負担も大きくなる場合があるため、必要以上に高い値のものを日常的に使い続けることは避けましょう。
🦠 ノンコメドジェニックのものを選ぶ
ニキビ肌の方には「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載された日焼け止めがおすすめです。コメドジェニック(毛穴を詰まらせやすい)成分を配合していないことが確認されているため、ニキビを悪化させるリスクが低くなります。ただし、テスト済みであっても個人の肌質によって合わない場合もあるため、新しい製品を使い始める際は少量から試してみましょう。
👴 テクスチャーの選択
日焼け止めには乳液タイプ、ジェルタイプ、スプレータイプなどさまざまなテクスチャーがあります。ニキビ肌には、油分が少なくさっぱりとしたジェルタイプやウォータータイプが比較的肌への負担が少ない傾向があります。クリームタイプや乳液タイプは保湿力が高い反面、油分が多く毛穴を詰まらせやすいものもあるため、成分表示を確認して選びましょう。
🔸 紫外線散乱剤と紫外線吸収剤
日焼け止めの紫外線をカットするメカニズムには「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2種類があります。紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛など)は紫外線を反射・散乱させる成分で、肌への刺激が比較的少ないとされています。一方、紫外線吸収剤は紫外線を化学的に吸収して熱エネルギーに変換する成分で、肌への刺激が出やすい場合があります。敏感肌やニキビ肌の方には、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)の製品が向いていることが多いです。
💧 ニキビ治療薬使用中の注意点
レチノール配合製品やピーリング系の外用薬(過酸化ベンゾイル、アゼライン酸など)を使用している場合は、肌が光過敏になっていることがあります。これらを使用中は特に紫外線対策を徹底することが重要で、日焼け止めの選択にも一層注意が必要です。使用中の薬があれば、担当医や薬剤師に日焼け止めの選び方について相談するとよいでしょう。
Q. ニキビ肌に適した日焼け止めの選び方は?
ニキビ肌には「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示された日焼け止めが推奨されます。テクスチャーは油分の少ないジェルタイプやウォータータイプが向いており、肌への刺激が少ない紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)の製品も適しています。レチノイド系外用薬など治療薬使用中は光感受性が高まるため、担当医への相談が重要です。
🔍 日焼け止めの正しい使い方と塗り直しのコツ
せっかく良い日焼け止めを選んでも、正しく使わなければ十分な効果が得られません。ここでは日焼け止めの正しい使い方と塗り直しのポイントを解説します。
✨ 塗る量と塗るタイミング
日焼け止めは、出かける15〜30分前に塗ることが推奨されています。これは、日焼け止めが肌に密着して均一な膜を形成するために時間が必要なためです。また、塗る量が少ないと効果が大幅に落ちます。顔全体に使う場合はパール粒大程度(約0.5〜1g)を使うことが目安とされています。量が少ないと、記載されているSPFやPA値の効果が十分に発揮されません。
📌 塗り方のポイント
日焼け止めは顔全体に均一に広げることが大切です。こめかみや耳の周り、首など、日焼け止めを塗り忘れやすい部位にも注意しましょう。ニキビのある部位は強くこすると刺激になるため、やさしくのせるように塗布します。また、スキンケアの最後(保湿剤の後)に日焼け止めを塗るのが一般的な順番です。
▶️ 塗り直しの重要性
日焼け止めの効果は時間の経過とともに落ちていきます。特に汗をかいたり、皮脂が分泌されたりすると効果が早く落ちます。屋外で過ごす日は2〜3時間に1回の頻度で塗り直すことが推奨されています。ただし、ニキビ肌の方にとってこまめな塗り直しは肌への摩擦が増えるリスクもあります。スプレータイプや、ティッシュオフ後にパウダー系の日焼け止めを重ねる方法なども活用するとよいでしょう。
🔹 クレンジングと洗顔の注意点
日焼け止めを使用した日は、しっかりクレンジングで落とすことが重要です。ただし、過度な洗顔やクレンジングはバリア機能をさらに低下させてしまいます。ニキビ肌には、洗い流しタイプのクレンジング(ミルクタイプやジェルタイプ)を使い、必要以上にこすらずにやさしく洗い流す方法がおすすめです。また、ウォータープルーフの日焼け止めは洗浄力の強いクレンジングが必要になることが多いため、ニキビ肌の方はウォータープルーフでないタイプを選ぶほうが肌への負担を減らせます。
📝 日常生活でできる紫外線対策
日焼け止め以外にも、日常生活の中で取り入れられる紫外線対策はたくさんあります。ニキビの悪化を防ぐためにも、総合的な対策を心がけましょう。
📍 帽子・日傘・サングラスの活用
物理的に紫外線を遮断するアイテムを活用することで、日焼け止めだけに頼らない紫外線対策ができます。UVカット機能付きの帽子や日傘は顔や首への紫外線を大幅に軽減します。特に帽子はツバの広いものを選ぶと効果的です。また、目の周りへの紫外線も肌の老化やニキビ跡の悪化に関係することがあるため、UVカットサングラスも取り入れるとよいでしょう。
💫 UVカット衣類の活用
首・デコルテ・腕などのニキビが気になる部位は、UVカット機能のある衣類で覆うことで効果的に紫外線を防げます。アウトドアブランドなどが展開しているUPF(紫外線防護指数)の高いアウターを活用するのも一つの方法です。
🦠 紫外線の強い時間帯を避ける
紫外線が最も強くなるのは午前10時から午後2時頃です。この時間帯に長時間屋外で過ごすことを避けるだけでも、肌へのダメージを大幅に減らすことができます。用事がある場合はこの時間帯を外すか、日陰を積極的に利用するようにしましょう。
👴 食事による抗酸化ケア
紫外線によって発生する活性酸素を体内で中和するために、抗酸化物質を積極的に摂ることも大切です。ビタミンC(レモン・キウイ・ブロッコリーなど)やビタミンE(ナッツ類・オリーブオイルなど)、ポリフェノール(緑茶・ベリー類・赤ワインなど)は体内の酸化ストレスを軽減し、ニキビの悪化を防ぐ助けになります。また、ビタミンAやビタミンB群は皮膚のターンオーバーをサポートし、ニキビ予防に役立ちます。
🔸 十分な睡眠と生活リズムの整備

睡眠不足やストレスは皮脂分泌を増加させ、ニキビを悪化させます。また、免疫機能の低下にもつながるため、紫外線ダメージからの回復も遅くなります。毎日の生活リズムを整えて十分な睡眠をとることが、ニキビと紫外線両方への対策として有効です。
Q. クリニックではニキビと紫外線ダメージをどう治療しますか?
アイシークリニック上野院では、ニキビの炎症には抗菌薬内服やアダパレン外用薬、毛穴詰まりにはケミカルピーリングを行います。ニキビ跡の赤みや色素沈着にはIPL光治療やフラクショナルレーザー、クレーター改善にはダーマペンが有効です。いずれの施術後も肌が敏感になるため、担当医の指示に従った徹底的なUVケアが治療効果を左右します。
💡 紫外線によるニキビ跡の悪化にも注意
ニキビが治ったあとに残る「ニキビ跡」も、紫外線によって大きく悪化します。ニキビ跡には主に赤み(炎症後紅斑)と色素沈着(炎症後色素沈着:PIH)の2種類があります。
💧 色素沈着(黒ずみ・シミ)のメカニズム
ニキビの炎症が起きた部位では、メラノサイト(メラニン色素を作る細胞)が活性化されています。この状態のときに紫外線を浴びると、メラニン色素が過剰に産生され、ニキビが治った後も黒ずみ・シミとして残りやすくなります。これが「ニキビ跡が濃くなる」仕組みです。ニキビの炎症がある間だけでなく、治りかけのときも紫外線対策を続けることが非常に重要です。
✨ 赤みのある部位への影響
赤みが残っているニキビ跡は血管が拡張している状態であり、紫外線によるダメージを特に受けやすい状態にあります。紫外線を浴びることで赤みがより長く続いたり、ケロイド様の変化が生じたりするリスクがあります。赤みのある段階でのUVケアはニキビ跡の回復スピードにも影響します。
📌 ニキビ跡ケアのポイント
ニキビ跡の色素沈着には、ビタミンC配合のセラムや美容液を取り入れることで、メラニン生成を抑制しながら肌のターンオーバーを促すことが期待できます。ただし、ビタミンC誘導体の中には肌への刺激が強いものもあるため、ニキビ肌への使用は慎重に行いましょう。また、美容液を使用した際も日焼け止めとセットで使用することが前提です。
✨ クリニックで行うニキビ治療と紫外線対策の組み合わせ
セルフケアだけでは改善が難しいニキビや、繰り返すニキビ・ニキビ跡に悩んでいる方には、クリニックでの治療が有効な選択肢となります。アイシークリニック上野院では、患者様の肌状態に合わせた多様な治療を提供しています。
▶️ 内服薬・外用薬による治療
ニキビの炎症を抑えるための抗菌薬の内服や、アクネ菌に対する外用抗菌薬、毛穴詰まりを改善するレチノイド系外用薬(アダパレン:ディフェリンゲルなど)が処方されることがあります。これらの薬剤を使用中は特に光感受性が高まることがあるため、担当医の指示のもと、日焼け止めを欠かさず使用することが重要です。
🔹 ケミカルピーリング
グリコール酸や乳酸などの酸を使って古い角質を取り除き、毛穴詰まりを改善する治療法です。ターンオーバーを促進させることでニキビができにくい肌環境を整えます。ただし、ピーリング後は肌が非常に紫外線に敏感になっているため、施術後の徹底したUVケアが必要です。施術後に適切なケアをしないと、色素沈着が起こりやすくなるため、クリニックの指示をしっかり守ることが大切です。
📍 レーザー治療・光治療(IPL)
ニキビ跡の赤みや色素沈着には、フラクショナルレーザーや光治療(IPL:インテンスパルスライト)が有効なことがあります。これらの治療は肌のターンオーバーを促進し、メラニン色素を分解する作用があります。ただし、レーザーや光治療後は特に肌が敏感になっているため、治療後の紫外線対策は非常に重要です。治療の効果を最大限に発揮させ、副作用を防ぐためにも、施術後はSPFの高い日焼け止めを使用し、直射日光を避けるよう心がけましょう。
💫 ヴェルベットスキン・ダーマペン
微細な針で肌に傷を作り、肌の自然な修復力を利用してコラーゲン生成を促す治療です。ニキビ跡のクレーター(凹凸)の改善に効果的とされています。こちらも施術後の紫外線対策が非常に重要で、施術後数週間はUVケアを徹底する必要があります。
🦠 クリニックを受診するタイミング
以下のような状況に当てはまる場合は、早めにクリニックへ相談することをおすすめします。市販薬やセルフケアで改善しない場合、ニキビが繰り返し出る場合、ニキビ跡が濃くなってきている場合、ニキビの数が多く広範囲に及んでいる場合、痛みや腫れが強い場合などは特に注意が必要です。早期に適切な治療を受けることで、紫外線によるダメージの蓄積を最小限に抑え、ニキビ跡の形成リスクを下げることができます。
👴 治療中の紫外線対策について医師に相談を
ニキビ治療中は使用する薬剤や施術によって、肌の光感受性が変化することがあります。使用中の薬や施術に合った日焼け止めの種類やSPF値、塗布の頻度などは、担当医に確認することが大切です。自己判断でケアを変えず、クリニックのアドバイスに従いながら紫外線対策を行いましょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「夏になるとニキビが増えた」「日焼けしたらニキビが減った気がする」とおっしゃって来院される患者様が非常に多く、紫外線とニキビの関係について正しくご理解いただくことが治療の第一歩だと感じています。紫外線は皮脂分泌の増加やバリア機能の低下など複数のメカニズムでニキビを悪化させるだけでなく、せっかく治りかけたニキビ跡の色素沈着を深刻化させるリスクもあるため、治療中はもちろん日常的なUVケアの徹底を強くおすすめしています。お一人おひとりの肌状態や使用中の薬剤に合わせた日焼け止めの選び方もアドバイスできますので、ニキビや紫外線ダメージでお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
これは誤解です。日焼けにより一時的にニキビの赤みが目立たなくなることがありますが、その後に皮脂分泌の増加や角質肥厚が起こり、ニキビが増えるリバウンド現象が生じやすくなります。さらに、ニキビ跡の色素沈着が濃くなるリスクも高く、長期的には肌への悪影響しかありません。
「ノンコメドジェニックテスト済み」の表示がある製品を選びましょう。テクスチャーはジェルタイプやウォータータイプなど油分の少ないものが向いています。また、肌への刺激が少ない紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)の製品もおすすめです。新しい製品を使い始める際は、少量から試すと安心です。
屋外で過ごす場合は、2〜3時間に1回の塗り直しが推奨されています。汗や皮脂で効果が早く落ちるためです。ニキビ肌の方は摩擦を避けるため、スプレータイプや、ティッシュオフ後にパウダー系日焼け止めを重ねる方法が肌への負担を軽減できておすすめです。
必要です。レチノイド系外用薬(ディフェリンゲルなど)や過酸化ベンゾイルなどを使用中は、肌の光感受性が高まっているため、通常以上に紫外線対策を徹底することが重要です。使用中の薬剤に合った日焼け止めの選び方については、担当医に相談することをおすすめします。
ニキビの炎症がある間だけでなく、治りかけの段階でも日焼け止めを継続して使用することが重要です。紫外線を浴びるとメラニン色素が過剰に産生され、黒ずみや色素沈着が残りやすくなります。セルフケアで改善が難しい場合は、アイシークリニックでのレーザー治療や光治療(IPL)など専門的な治療も有効な選択肢です。
🎯 まとめ
紫外線はニキビを悪化させる大きな要因のひとつであり、その影響は皮脂分泌の増加、角質肥厚、バリア機能の低下、酸化ストレス、免疫機能の抑制など多岐にわたります。「日焼けするとニキビが治る」という誤解を捨て、一年を通じて紫外線対策を継続することが、ニキビを悪化させないための基本的な習慣です。
ニキビ肌への日焼け止め選びでは、ノンコメドジェニックテスト済みでオイルフリーのものを選び、適切な量を出かける前にしっかりと塗布することが重要です。また、帽子・日傘・UV衣類などの物理的な遮断も組み合わせながら、紫外線の強い時間帯の外出を控えるといった生活習慣の見直しも大切です。
ニキビ跡の色素沈着も紫外線によって大きく悪化するため、ニキビが治りかけの段階でも日焼け止めを忘れずに使用することが必要です。セルフケアだけでは改善が難しい場合は、クリニックでの専門的な治療と合わせて紫外線対策を行うことで、より効果的なニキビ改善が期待できます。
ニキビや紫外線ダメージについてお悩みの方は、ぜひアイシークリニック上野院へご相談ください。肌の状態を丁寧に診察した上で、一人ひとりに合った治療プランとセルフケアの方法をご提案いたします。日々の紫外線対策を習慣化して、健やかな肌を一緒に目指しましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)の原因・メカニズム・治療法に関する公式情報。アクネ菌の増殖、皮脂分泌、炎症後色素沈着などの解説に活用。
- 厚生労働省 – 紫外線による皮膚への影響・UVケアの重要性に関する公式情報。紫外線のUVA・UVB分類や日焼け止めの正しい使用方法の根拠として活用。
- PubMed – 紫外線が皮脂分泌・バリア機能・酸化ストレス・免疫機能に与える影響に関する査読済み医学論文群。記事内の5つの悪化メカニズムおよびニキビ跡の色素沈着(PIH)の科学的根拠として活用。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務