春になると「なんとなく肌の調子が悪い」「顔がざらざらする」と感じる方は少なくありません。冬の乾燥が終わり、暖かくなってくる季節なのに、どうして肌の状態が悪化してしまうのでしょうか。実は春は、肌にとって複数のストレスが重なりやすい時期です。花粉や紫外線、気温・湿度の変化、そして冬のダメージが蓄積した状態で新しい季節を迎えることで、肌のざらつきが起こりやすくなっています。この記事では、春に肌がざらざらする原因を詳しく解説するとともに、日常でできるスキンケアの対策についてもご紹介します。
目次
- 春に肌がざらざらしやすい理由
- 原因① 冬のダメージが蓄積した肌のバリア機能低下
- 原因② 花粉による肌荒れ
- 原因③ 春の紫外線と角質肥厚
- 原因④ 気温・湿度の急激な変化
- 原因⑤ 皮脂分泌のバランスの乱れ
- 原因⑥ 新生活ストレスとホルモンバランスの変化
- 肌のざらつきを放置するとどうなる?
- 春の肌ざらざらを改善するスキンケアの基本
- 医療機関でできる肌質改善のアプローチ
- まとめ
この記事のポイント
春の肌ざらつきは、冬のバリア機能低下・花粉・紫外線・寒暖差・皮脂バランスの乱れ・新生活ストレスが重なることで起こる。やさしい洗顔・保湿・3月からの紫外線対策が基本で、改善しない場合はアイシークリニック上野院への受診が推奨される。
🎯 春に肌がざらざらしやすい理由
肌のざらつきとは、皮膚の表面が均一でなく、触れたときにゴツゴツ・ザラザラとした感触がある状態を指します。この状態は、角質層の乱れや炎症、毛穴の詰まりなどが関係しており、視覚的にも肌が荒れた印象を与えます。
春はこのざらつきが特に起こりやすい季節です。なぜなら、春は冬に受けた肌ダメージが蓄積された状態のまま季節が変わり、花粉・紫外線・寒暖差・皮脂バランスの乱れといった複数の外的要因が同時に重なる時期だからです。
さらに、4月前後は新生活が始まる季節でもあり、ストレスや生活リズムの変化が肌の状態に影響を与えることも見逃せません。次のセクションからは、それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。
Q. 春に肌がざらざらしやすい主な原因は何ですか?
春の肌ざらつきは、冬の乾燥で蓄積したバリア機能の低下に加え、花粉・紫外線・寒暖差・皮脂バランスの乱れ・新生活ストレスといった複数の要因が同時に重なることで起こります。冬のダメージが残った状態で新たな外的刺激を受けるため、角質の乱れや肌荒れが生じやすくなります。
📋 原因① 冬のダメージが蓄積した肌のバリア機能低下
冬は空気が乾燥し、暖房による室内乾燥も加わることで、肌の水分が奪われやすい環境が続きます。こうした環境に長期間さらされることで、肌の最も外側にある角質層が乾燥し、本来の機能を十分に発揮できない状態になっていきます。
角質層は、外部からの刺激を防ぎ、肌内部の水分を保持する「バリア機能」を担っています。このバリア機能が低下すると、わずかな刺激にも敏感に反応しやすくなり、肌荒れやざらつきが起こりやすくなります。
冬の間は自覚症状が少なかったとしても、春になって環境が変化したタイミングで一気に肌の不調が表面化するケースは非常に多く見られます。肌のターンオーバー(皮膚の生まれ変わりサイクル)が乱れると、古い角質が剥がれ落ちずに蓄積してしまい、これが肌のざらつきや黒ずみ、毛穴の詰まりとして現れます。
正常なターンオーバーは約28日サイクルとされていますが、乾燥やストレス、加齢などによってこのサイクルが乱れると、角質が必要以上に厚くなる「角質肥厚」が起こります。角質肥厚は肌の表面のざらつきや、くすみ感に直結するため、春に肌が荒れていると感じる方の多くにこの状態が見られます。
💊 原因② 花粉による肌荒れ
春の代名詞ともいえる花粉は、肌への影響も無視できません。花粉症というと目や鼻のアレルギー症状をイメージしますが、実は皮膚にも接触性のアレルギー反応を引き起こすことがあります。
スギやヒノキなどの花粉が皮膚に付着すると、それ自体がアレルゲン(アレルギーの原因物質)となって、かゆみ・赤み・ひりつきといった症状を引き起こすことがあります。特にバリア機能が低下した肌では、花粉が皮膚の奥まで侵入しやすくなるため、より強い反応が出やすくなります。
また、花粉によってかゆみが生じると、無意識に顔を触ったり擦ったりしてしまい、これが摩擦による物理的なダメージとなって肌のざらつきや炎症を悪化させます。外出から帰ってきたときに顔を洗わずにいたり、不十分な洗顔でクレンジングが不足していると、花粉が肌に残ったままになり、症状が長引きやすくなります。
「花粉皮膚炎」と呼ばれるこの状態は、医学的にも認識されており、特に敏感肌や乾燥肌の方に起こりやすいとされています。花粉の飛散量が多い日は、帰宅後すぐに洗顔することや、肌への花粉付着を防ぐためのケアが重要になります。
Q. 花粉は肌のざらつきにどう影響しますか?
スギやヒノキなどの花粉が皮膚に付着すると、かゆみ・赤み・ひりつきを伴う「花粉皮膚炎」を引き起こすことがあります。バリア機能が低下した肌では花粉が奥まで侵入しやすく反応が強くなります。また、かゆみによる無意識の摩擦が炎症をさらに悪化させるため、帰宅後のやさしい洗顔が重要です。
🏥 原因③ 春の紫外線と角質肥厚
紫外線は夏に強いというイメージがありますが、実は春から紫外線量は急激に増加します。3月から4月にかけてUV-Aの量は夏の半分程度に達し、5月には年間のピークに近い水準になることも珍しくありません。冬の間、ほとんど紫外線対策をしていなかった肌が、突然強い紫外線を浴びることになるのです。
紫外線を浴びると、肌は自衛反応としてメラニン色素を生成し、角質層を厚くすることで内部を守ろうとします。この反応自体は正常な防御機能ですが、過剰になると角質が肥厚して肌のざらつきや色ムラ、くすみの原因になります。
また、UV-Aは肌の深い層(真皮)にまで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊することで肌の弾力低下にもつながります。UV-Bは主に表皮に作用し、日焼けや炎症を引き起こします。春は気温がまだ低いため「日焼けしないだろう」と油断しがちですが、実際には紫外線のダメージは確実に蓄積されています。
紫外線ダメージによる肌のざらつきは、ターンオーバーの乱れとも深く関係しており、放置すると肌のキメが荒れた状態が慢性化するリスクがあります。春こそ、日焼け止めをしっかり使用することが肌のざらつき予防に直結します。
⚠️ 原因④ 気温・湿度の急激な変化
春は一日の中での気温差が大きく、また天候によって湿度も大きく変動します。朝は肌寒くても昼間は汗をかくほど暖かくなる日も多く、この急激な温度・湿度の変化が肌にとって大きなストレスになります。
肌は外部環境の変化に合わせて皮脂分泌量や水分保持量を調整しようとしますが、変化が激しすぎると肌のコンディションが追いつかなくなります。気温が上がれば皮脂分泌が増加し、気温が下がれば乾燥が進む、といった繰り返しが肌を不安定な状態に陥れます。
特に、冬の乾燥でバリア機能が低下した状態のまま春を迎えると、環境変化への対応がさらに遅れてしまいます。肌が「乾燥しているのか、皮脂が多いのかわからない」という混合肌的な状態になり、皮脂が過剰に出ることでニキビができたり、逆に乾燥が続いてざらつきが悪化したりと、症状が複雑になりやすいのもこの時期の特徴です。
また、春は黄砂が飛来する時期でもあります。黄砂は微細な粒子であり、肌に付着すると物理的な刺激となるほか、重金属や細菌を含む場合もあり、肌の炎症を引き起こすリスクがあると指摘されています。花粉との複合的な刺激により、肌への影響が一段と強まることもあります。
🔍 原因⑤ 皮脂分泌のバランスの乱れ
春になって気温が上昇すると、皮脂腺の活動が活発になります。冬の間は皮脂の分泌が比較的少なかったため、突然皮脂量が増加することで肌のバランスが崩れやすくなります。
過剰な皮脂は毛穴に詰まりやすく、角栓(皮脂と古い角質が混合して固まったもの)を形成します。これが毛穴の開きや黒ずみ、ざらつきの直接的な原因となります。また、詰まった毛穴にアクネ菌が増殖すると、炎症性のニキビに発展することもあります。
一方で、皮脂が増えているにもかかわらず、肌内部の水分は不足した「インナードライ」の状態になるケースもあります。この状態では、肌の表面はべたつくのに角質層は乾燥しており、ざらつきと脂っぽさが共存するという特徴があります。自分の肌が乾燥しているのか、脂性なのかを正確に見極めることが、適切なスキンケアの第一歩です。
皮脂の過剰分泌を引き起こす要因としては、食生活の乱れ(脂質・糖質の過剰摂取)、睡眠不足、ストレス、ホルモンバランスの変化なども関係しています。肌だけでなく、生活習慣全体を見直すことが皮脂コントロールにつながります。
Q. 春の紫外線対策はいつから始めるべきですか?
紫外線対策は3月から始めることが推奨されます。紫外線量は春から急増し、5月には年間ピーク水準に近づきます。日常使いはSPF30・PA++程度、屋外活動が多い日はSPF50・PA++++を選び、2〜3時間ごとに塗り直すと効果が持続します。気温が低い春でも紫外線ダメージは確実に蓄積されるため油断は禁物です。
📝 原因⑥ 新生活ストレスとホルモンバランスの変化
4月は進学・就職・異動など、生活環境が大きく変わる季節です。こうした環境の変化はストレスを引き起こしやすく、ストレスが肌に与える影響は医学的にも明らかになっています。
ストレスを受けると、体内ではコルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールは皮脂腺を刺激して皮脂分泌を増加させると同時に、免疫機能を低下させて炎症を起こしやすい状態を作ります。これによって肌荒れ・ニキビ・敏感肌の症状が悪化しやすくなります。
また、睡眠リズムが崩れるとメラトニンや成長ホルモンの分泌が乱れ、肌のターンオーバーに影響が出ます。成長ホルモンは主に深い睡眠中(ノンレム睡眠)に分泌され、細胞の修復・再生を促す重要な役割を担っています。睡眠が不足したり、質が低下したりすると、肌の修復が追いつかず、ざらつきや乾燥が悪化しやすくなります。
女性の場合は、月経前後のホルモン変化(エストロゲン・プロゲステロンのバランス)も肌の状態に大きく影響します。春の季節変化と新生活ストレスが重なる時期は、ホルモンバランスが乱れやすく、普段は気にならない程度の肌のざらつきが急激に悪化するケースもあります。
💡 肌のざらつきを放置するとどうなる?
「春になったらどうせ肌が荒れる」と諦めて放置してしまう方もいますが、肌のざらつきを長期間放置することにはいくつかのリスクがあります。
まず、角質肥厚が慢性化すると、ターンオーバーの乱れが固定化されてしまいます。一時的なざらつきであれば、適切なケアによって比較的早期に改善できますが、放置して角質が硬くなった状態では、回復までに時間がかかるようになります。
また、ざらついた肌は光を均一に反射できないため、肌のくすみや透明感の低下として見た目にも影響が出ます。ファンデーションやコンシーラーを塗っても均一に伸びにくく、仕上がりが粗く見えることも多くなります。
さらに、バリア機能が低下した状態でいると、外部からの刺激(花粉・紫外線・摩擦など)に対してより敏感になります。敏感肌が慢性化すると、日常的なスキンケアにも反応するようになり、保湿剤や化粧品が使えなくなるほど状態が悪化することもあります。
肌のざらつきは、初期段階での対処が最も効果的です。「なんとなく調子が悪い」と感じた段階で早めに対策を始めることが、悪化を防ぐための重要なポイントになります。
Q. セルフケアで改善しない肌ざらつきへの対処法は?
セルフケアを続けても肌のざらつきが改善しない場合や、炎症・かゆみが強い場合は、皮膚科や美容皮膚科への受診が勧められます。アイシークリニック上野院では、肌の状態を丁寧に診察したうえで、ケミカルピーリングや光治療など、患者さん一人ひとりの状態に合った治療プランを個別に提案しています。
✨ 春の肌ざらざらを改善するスキンケアの基本
春の肌ざらつきを改善するためには、季節に合ったスキンケアの見直しが欠かせません。冬のスキンケアをそのまま継続しても、春の環境変化には対応しきれないことがあります。以下に、春のスキンケアで意識したい基本的なポイントをまとめます。
🦠 洗顔は丁寧に、でもやさしく
花粉や黄砂、PM2.5などが肌に付着しやすい春は、帰宅後の洗顔が特に大切です。しかし、こすりすぎる洗顔や、界面活性剤の強いクレンジング剤の過度な使用は、肌のバリア機能をさらに傷める原因になります。
洗顔料はよく泡立てて、泡で汚れを包み込むようなイメージで、摩擦をできるだけ少なくして洗うことを意識しましょう。すすぎはぬるま湯を使い、タオルで擦らずに優しく押さえるようにして水気を拭き取ります。
クレンジングについては、メイクの種類や量に合わせたものを選び、必要以上に強い洗浄力のものを使わないようにすることが肌への負担を減らすポイントです。
👴 保湿は水分と油分のバランスを意識する
春のスキンケアでは、冬よりも軽いテクスチャーの保湿アイテムに切り替えることを検討しましょう。冬に使用していたリッチなクリームが春になると重すぎてしまい、毛穴を詰まらせる原因になることがあります。
ヒアルロン酸・セラミド・アミノ酸などの保湿成分を含む化粧水や美容液を使って水分をしっかり補給し、その上から乳液や軽めのジェルクリームで蓋をする「水分と油分のバランス」を意識したスキンケアが基本です。
特にセラミドは角質層のバリア機能を補修する成分として注目されており、バリア機能が低下した肌のざらつきを改善するのに役立ちます。敏感肌や乾燥によるざらつきが気になる方は、セラミド配合のスキンケア製品を選ぶことを意識してみましょう。
🔸 日焼け止めは春から必須
春の紫外線対策として、日焼け止めは3月から使い始めることが大切です。SPF・PA値は、日常使いであればSPF30・PA++程度を目安に選ぶとよいでしょう。屋外での活動が多い日はSPF50・PA++++程度のものを使用し、2〜3時間ごとに塗り直すことで効果を持続させます。
ただし、日焼け止め自体が肌への負担になることもあるため、肌荒れが気になる時期はノンコメドジェニックテスト済みや、低刺激処方のものを選ぶと安心です。
💧 過剰なピーリングや角質ケアは逆効果
肌のざらつきが気になると、ピーリングや角質ケア用品を積極的に使いたくなる方もいます。しかし、バリア機能が低下している状態でスクラブや酸系ピーリングを頻繁に行うことは、肌を傷める原因になりかねません。
角質ケアは週1回程度にとどめ、肌が敏感な時期は一時的に中断することも選択肢のひとつです。肌の状態を見ながら、無理のない範囲で取り入れることが大切です。
✨ 生活習慣の見直しも重要
スキンケアと同時に、生活習慣も肌の状態に大きく影響します。睡眠は最低でも6〜7時間を確保し、就寝時間を一定に保つことで肌のターンオーバーを整える助けになります。
食事面では、ビタミンA・C・Eを含む緑黄色野菜や果物、良質なたんぱく質を意識して摂取しましょう。これらの栄養素は肌の細胞の修復や新陳代謝を助けます。また、過度な糖質・脂質の摂取は皮脂分泌を促進するため、食事内容の見直しも肌のざらつき改善に有効です。
水分補給も忘れずに行いましょう。乾燥した季節から春へと移行する時期は、意識的に水を飲む習慣を継続することで、体の内側から肌の潤いを保つことができます。
📌 医療機関でできる肌質改善のアプローチ
セルフケアを続けても肌のざらつきが改善しない場合、あるいはより確実に、早期に改善したいという場合は、医療機関での治療が選択肢になります。皮膚科や美容皮膚科では、肌の状態を専門的に評価したうえで、適切なアプローチを提案してもらえます。
📌 ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、グリコール酸・乳酸・サリチル酸などの酸を使って、肌の表面の古い角質を穏やかに溶かして除去する施術です。過剰に蓄積した角質を取り除くことで、肌のざらつきやくすみを改善し、ターンオーバーを正常化する効果があります。
医療機関で行うケミカルピーリングは、市販のピーリング製品よりも濃度や種類のバリエーションが豊富で、肌の状態に合わせた薬剤を選択してもらえます。施術後はダウンタイムがほとんどなく、日常生活への影響が少ない点もメリットです。ニキビ跡の改善や毛穴の開きにも効果があり、春の肌トラブルに広く対応できる施術のひとつです。
▶️ レーザー・光治療
フォトフェイシャル(IPL光治療)やフラクショナルレーザーなどは、肌のざらつき・くすみ・色素沈着・毛穴の開きなど複数の肌トラブルに対応できる治療法です。
IPL光治療は、複数の波長の光を照射することでメラニン色素を分解しながら、コラーゲンの産生も促進します。肌全体のトーンアップと質感改善が期待でき、肌のざらつきやくすみが気になる方に適しています。照射後の赤みや反応は軽度であることが多く、ダウンタイムの少ない治療として人気があります。
フラクショナルレーザーは、レーザーを微細な点状に照射することで肌の再生を促す治療です。角質の厚みを改善し、肌のキメを整える効果があります。施術後は数日の赤みや一時的な皮膚反応が出る場合がありますが、効果の高さから継続して受ける方も多い治療法です。
🔹 医療用外用薬・内服治療
肌のざらつきの原因がニキビや炎症にある場合は、皮膚科での適切な外用薬や内服薬による治療が効果的です。市販薬では対応しきれない場合でも、処方薬によって早期改善が期待できます。
たとえば、角質の代謝を促進するレチノイン酸(ビタミンA誘導体)を含む外用薬は、角質肥厚の改善に効果があるとされています。ただし、刺激性があるため医師の管理のもとで使用する必要があります。また、花粉皮膚炎によるかゆみや炎症が強い場合は、抗アレルギー薬やステロイド外用薬が処方されることもあります。
肌のざらつきが続くようであれば、自己判断でさまざまな市販品を試すよりも、まず医療機関で原因を特定してもらうことが、最も確実で早い解決策になることが多いです。
📍 肌質改善のための点滴・注射療法
美容皮膚科では、ビタミンCやグルタチオン、胎盤(プラセンタ)などを含む点滴・注射によって、体の内側から肌の状態を改善するアプローチも提供されています。これらの成分は抗酸化作用を持ち、紫外線ダメージの軽減やメラニン生成の抑制、肌のターンオーバー促進などに関係しています。
特にビタミンCは、コラーゲンの合成に不可欠な成分であり、肌の弾力やキメの改善に関わります。経口摂取では吸収率に限界がありますが、点滴によって血中濃度を高めることで、より効率的に肌への栄養補給が期待できます。
💫 スキンケア指導とカウンセリング
美容皮膚科では、施術だけでなく、自宅でのスキンケアに関するカウンセリングや指導も受けることができます。現在使用しているスキンケア製品が肌の状態に合っているかどうか、どのような成分を選ぶべきかなど、専門家のアドバイスをもとに自分に合ったケア方法を見つけることができます。
また、肌のざらつきの原因が複数ある場合は、それぞれに対応した複合的なアプローチが効果的です。医師による診察を受けることで、セルフケアと医療的治療を組み合わせた最適なプランを提案してもらえます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、春先になると「冬は問題なかったのに急に肌がざらざらしてきた」とご相談にいらっしゃる患者様が増えています。冬の乾燥によるバリア機能の低下に加え、花粉・紫外線・寒暖差といった複数のストレスが一度に重なる春は、肌にとって特に負担の大きな季節であることを、まず知っていただくことが大切です。当院では、肌の状態を丁寧に診察したうえでセルフケアと医療的アプローチを組み合わせた個別のプランをご提案していますので、「なんとなく調子が悪い」と感じた早い段階でお気軽にご相談ください。」
🎯 よくある質問
春は冬の乾燥によるバリア機能の低下、花粉・紫外線・寒暖差・皮脂バランスの乱れ、さらに新生活ストレスなど、複数の肌ストレスが同時に重なりやすい季節です。冬のダメージが蓄積した状態で新たな外的刺激を受けることで、角質の乱れや肌荒れが起こりやすくなります。
はい、影響します。スギやヒノキなどの花粉が皮膚に付着すると、かゆみ・赤み・ひりつきといったアレルギー反応(花粉皮膚炎)を引き起こすことがあります。特にバリア機能が低下した肌では反応が強く出やすいため、帰宅後はすみやかにやさしい洗顔を行い、花粉を肌に残さないことが大切です。
3月から始めることをおすすめします。紫外線量は春から急激に増加し、5月には年間ピークに近い水準になることもあります。日常使いはSPF30・PA++程度を目安に、屋外活動が多い日はSPF50・PA++++のものを選び、2〜3時間ごとに塗り直すと効果が持続します。
セルフケアを続けても肌のざらつきが改善しない場合や、炎症・かゆみが強い場合は、早めに皮膚科や美容皮膚科を受診されることをおすすめします。アイシークリニック上野院では、肌の状態を丁寧に診察したうえで、ケミカルピーリングや光治療など、患者さん一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。
主に4つのポイントを意識しましょう。①泡立てた洗顔料で摩擦を最小限にやさしく洗う、②冬より軽いテクスチャーの保湿アイテムで水分と油分のバランスを整える、③3月から日焼け止めを使用する、④バリア機能が低下している時期はピーリングや角質ケアをやりすぎない、以上が春の肌ざらつき予防の基本です。
📋 まとめ
春に肌がざらざらする原因は、冬のダメージによるバリア機能の低下、花粉、紫外線、気温・湿度の変化、皮脂バランスの乱れ、そして新生活ストレスやホルモンバランスの変化など、複数の要因が重なり合っていることが多いです。
春は決して「肌が安定する季節」ではなく、むしろ肌への負担が増大しやすい季節と理解することが大切です。セルフケアとしては、やさしい洗顔・適切な保湿・早めの紫外線対策・生活習慣の見直しが基本となります。これらを組み合わせて継続することで、肌のざらつきを予防・改善できることが多いです。
しかし、ケアを続けても改善しない場合や、炎症・かゆみが強い場合は、自己判断で放置せず、早めに皮膚科や美容皮膚科を受診することをおすすめします。アイシークリニック上野院では、肌の状態を丁寧に診察したうえで、患者さん一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。春の肌トラブルでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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- 新生活のストレスが引き起こす肌荒れの原因と対策を徹底解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 皮膚のバリア機能・角質層の仕組み、花粉皮膚炎、アレルギー性皮膚炎に関する医学的根拠の参照
- 厚生労働省 – 紫外線対策に関する公式情報(UV-A・UV-Bの影響、季節別紫外線量、日焼け止めの適切な使用方法)の参照
- PubMed – 皮膚バリア機能の季節変動・乾燥による角質肥厚・ターンオーバー乱れ・ストレスとコルチゾールが皮膚に与える影響に関する査読済み医学文献の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務