ほくろ除去で後悔しないための完全ガイド:失敗例から学ぶ成功の秘訣

はじめに

顔や体にあるほくろは、多くの方にとって長年のコンプレックスの原因となることがあります。「このほくろさえなければ…」と鏡を見るたびに思い悩む方も少なくありません。そんな悩みを解決するほくろ除去治療ですが、インターネット上では「ほくろ除去 後悔」というキーワードで検索される方が多いのも事実です。

ほくろ除去を検討している方の中には、「失敗して傷跡が残ったらどうしよう」「本当にきれいにほくろが取れるのか心配」といった不安を抱えている方が多くいらっしゃいます。実際に、適切な知識なく施術を受けたり、クリニック選びを誤ったりすることで、思ったような結果が得られず後悔してしまうケースも存在します。

しかし、正しい知識を持ち、信頼できる医師のもとで適切な治療を受ければ、ほくろ除去は非常に安全で効果的な治療です。この記事では、アイシークリニック上野院の豊富な経験をもとに、ほくろ除去で後悔しないための包括的な情報をお伝えします。

ほくろ除去で後悔する5つの主要な理由

1. 思ったよりも傷跡が目立つ

ほくろ除去で最も多く聞かれる後悔の声は、施術によって生じる「傷跡」に関するものです。ほくろを除去してきれいな肌を手に入れたいと願っていたにもかかわらず、かえって別の悩みを抱えることになってしまうのは避けたい事態です。

傷跡が目立つ主な原因:

  • 医師の技術不足による過度な切除
  • ほくろの状態に適さない施術方法の選択
  • 術後のアフターケア不足
  • 体質的な要因(ケロイド体質など)

よくある傷跡のパターン:

凹みが残るケース 大きなほくろを除去した場合や皮膚の深い層にまで達するほくろを除去した場合に、患部に凹みができる可能性があります。特に、必要以上に深く切除してしまった場合、このような凹みが生じやすくなります。小さな凹みは時間の経過とともに改善することが多いですが、大きな凹みは完全に消えないこともあります。

赤く盛り上がるケース ほくろを除去した後は、患部が赤みを帯びたり、ケロイド状に盛り上がったりする可能性があります。これは、傷の治癒過程で皮膚が過剰に反応し、新しい組織を作りすぎてしまうことが原因です。

色素沈着が残るケース ほくろ除去後に、患部に赤みが出たりそのまま色素沈着してしまうケースもあります。特に術後の紫外線対策を怠った場合に起こりやすく、一度色素沈着が起きてしまうと改善に長期間を要することがあります。

2. ほくろが再発してしまった

よくある盛り上がったほくろは医学的には「色素性母斑」と呼ばれ、「母斑細胞」という細胞でできています。この「母斑細胞」は実は皮膚の深部まであるので、表に見えている部分より深く切り取らないと細胞が残ってしまいます。

ほくろの再発は、患者さまにとって大きな失望につながります。せっかく費用と時間をかけて治療を受けたにもかかわらず、数ヶ月後に同じ場所にほくろが現れたときの落胆は計り知れません。

再発の主な原因:

  • 母斑細胞の取り残し
  • ほくろの深さに対して不適切な施術方法の選択
  • 施術時の技術的な問題

再発しやすいケース:

  • 深い根を持つほくろにレーザー治療を適用した場合
  • 大きなほくろを無理にレーザーで除去しようとした場合
  • 施術経験の少ない医師による治療

3. 期待していた仕上がりと違う

「ほくろが完全に消える」と過度に期待していた場合、わずかな傷跡や色素変化が残っただけでも大きな後悔につながることがあります。インターネットや広告で見る「完璧な仕上がり」のイメージと現実とのギャップに失望してしまうケースです。

期待とのギャップが生じる要因:

  • カウンセリング時の説明不足
  • 患者様の非現実的な期待
  • 術後の経過に関する理解不足
  • 個人差への配慮不足

特に、ほくろ除去は「傷跡を完全に消し去る」治療ではなく、「ほくろを除去し、できるだけ目立たないようにする」治療であることを理解しておくことが重要です。

4. ダウンタイムが思ったより長い

ほくろ除去後のダウンタイムに関する認識不足も、後悔の原因となります。特に働いている方や人前に出る機会が多い方にとって、予想以上に長いダウンタイムは大きな問題となります。

施術方法別のダウンタイム:

レーザー治療の場合:

  • 保護テープの装着:約2週間
  • 赤みの改善:3〜6ヶ月
  • 完全な回復:6ヶ月〜1年

切除縫合法の場合:

  • 抜糸まで:約1週間
  • テーピング期間:2〜4週間
  • 傷跡の成熟:6ヶ月〜1年

5. セルフケアによる重大な失敗

ほくろ除去を自分で行うのは厳禁。大きなトラブルにもつながりかねないので絶対に避けましょう。市販のほくろ除去クリームや自己流の除去方法による失敗は、医療機関での治療よりもはるかに深刻な結果をもたらすことがあります。

セルフケアによる主な問題:

  • 重篤な感染症のリスク
  • 深い瘢痕の形成
  • ケロイドの発生
  • 悪性腫瘍の見落とし

国民生活センターが注意を呼びかけていますように、海外製のほくろ除去クリームによる皮膚障害の報告も数多く寄せられています。

ほくろ除去の基礎知識

ほくろとは何か

ほくろとは、メラニン色素を作る「メラノサイト」という細胞が集まってできた良性の腫瘍のことです。医学的には「色素性母斑」や「母斑細胞性母斑」とも呼ばれています。

ほくろには様々な種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています:

生まれつきのほくろ(先天性母斑)

  • 遺伝的要因により形成される
  • 成長とともに大きくなることがある
  • 悪性化のリスクがわずかに高い

後天性のほくろ(後天性母斑)

  • 紫外線などの外的要因により形成される
  • 思春期から成人にかけて増える傾向
  • 多くは良性で安定している

ほくろができる原因

紫外線の影響 紫外線を浴びることでメラノサイトが活性化し、色素細胞が増えることによってほくろが形成されます。特に日光を浴びやすい部位にほくろができやすいのはこのためです。

遺伝的要因 家族にほくろの多い方がいる場合、遺伝的にほくろができやすい体質である可能性があります。

ホルモンの影響 妊娠中や思春期などのホルモンバランスの変化により、ほくろが増えたり大きくなったりすることがあります。

ほくろ除去の主要な治療方法とその特徴

1. 炭酸ガス(CO2)レーザー治療

炭酸ガスレーザーは組織中の水分に吸収され、その際に発生する熱によって組織を気化・蒸散します。現在最も一般的に行われているほくろ除去方法の一つです。

適応となるほくろ:

  • 直径5mm以下の小さなほくろ
  • 平らなほくろや軽度に盛り上がったほくろ
  • 悪性の疑いがないもの

メリット:

  • 出血がほとんどない
  • 施術時間が短い(5〜20分程度)
  • 複数のほくろを同時に治療可能
  • 周囲の健康な皮膚へのダメージが少ない

デメリット:

  • 再発のリスクがある
  • 深いほくろには対応困難
  • 病理検査ができない

術後の経過: ほくろ除去後は傷ができている状態ですので1~3日間程、浸出液という黄色い液体が出る場合があります。この浸出液が出ている間は保護テープを貼ってもすぐに剝がれてしまう可能性があるため、抗生物質の薬を塗って絆創膏で保護します。

2. Qスイッチレーザー・ピコレーザー治療

適応となるほくろ:

  • 平らで色の薄いほくろ
  • メラニン色素が主体のほくろ
  • 小さなほくろ

メリット:

  • 傷跡がほとんど残らない
  • ダウンタイムが短い
  • 皮膚表面への侵襲が最小限

デメリット:

  • 複数回の治療が必要な場合がある
  • 盛り上がったほくろには効果が限定的
  • 完全な除去が困難な場合がある

3. 切除縫合法

メスでほくろを根元から切除し、縫合して治療する方法です。深いほくろや、悪性の可能性があるものに適しています。

適応となるほくろ:

  • 直径5mm以上の大きなほくろ
  • 盛り上がったほくろ
  • 深い根を持つほくろ
  • 悪性の疑いがあるもの

メリット:

  • 再発率が最も低い
  • 病理検査が可能
  • 確実な除去が期待できる
  • 保険適用の可能性がある

デメリット:

  • 線状の傷跡が残る
  • ダウンタイムが長い
  • 抜糸が必要

4. ラジオ波メス(高周波メス)

電気メスの一種で、高周波を利用してほくろを除去する方法です。

特徴:

  • 出血が少ない
  • 比較的短時間で施術可能
  • 小〜中程度のほくろに適している

5. くり抜き法

円筒状の器具(トレパン)を使用してほくろを除去する方法です。

適応:

  • 手のひらや足裏のほくろ
  • 特殊な部位のほくろ

保険適用と自由診療の違い

保険適用となる条件

ほくろ除去で保険が適用されるのは、悪性の疑いはなくても、ほくろが急に大きくなっていたり、出血を繰り返していたりする場合は、医師の判断により公的な医療保険を使って治療ができる場合があります。

保険適用の具体的な条件:

  1. 悪性腫瘍の疑いがある場合
    • 形が非対称
    • 境界が不鮮明
    • 色調が不均一
    • 直径6mm以上
    • 隆起や潰瘍の形成
  2. 日常生活に支障をきたす場合
    • 衣服との摩擦により頻繁に出血
    • 引っ掛かりやすい部位にある
    • 急速に大きくなっている

保険適用時の費用目安:

  • 直径2cm未満の切除:約5,000円〜14,000円(3割負担)
  • 病理検査代:約3,000円(3割負担)

自由診療のメリット

美容目的でほくろを除去する自由診療には、できるだけ治療跡を残さずにほくろを除去できることがメリットです。

自由診療の特徴:

  • 最新の技術や機器を使用可能
  • 美容面を重視した治療選択
  • 個々の希望に応じたカスタマイズ
  • より精密なアフターケア

費用の目安:

  • 炭酸ガスレーザー:1mm×1mm あたり4,000円〜8,000円
  • Qスイッチレーザー:5mm未満 11,000円程度
  • 切除縫合法:30,000円〜100,000円(大きさにより)

後悔を避けるための重要なポイント

1. 信頼できるクリニック選び

チェックすべき項目:

医師の専門性と経験

  • 皮膚科専門医または形成外科専門医の資格
  • ほくろ除去の症例数と実績
  • 学会発表や論文などの学術活動

設備と技術

  • 最新のレーザー機器の導入状況
  • 衛生管理の徹底
  • 病理検査体制の整備

アフターケア体制

  • 術後の定期診察
  • トラブル時の対応体制
  • 保証制度の有無

カウンセリングの質 カウンセリングを受ける際は、施術方法や費用などについて分かりやすく、丁寧に説明してくれるかどうかもチェックしてください。

2. 適切な施術方法の選択

ほくろの特徴別推奨治療法:

ほくろの特徴推奨治療法理由
小さく平ら(2mm以下)Qスイッチレーザー傷跡が最小限
小〜中程度(3〜5mm)炭酸ガスレーザーバランスの良い結果
大きい(5mm以上)切除縫合法再発リスクが最小
盛り上がり型炭酸ガスレーザーor切除法ほくろの深さにより選択
悪性の疑い切除縫合法病理検査が必須

3. 術前カウンセリングでの確認事項

必ず確認すべきポイント:

  1. ほくろの正確な診断
    • ダーモスコピー検査の実施
    • 悪性腫瘍との鑑別
    • 治療の必要性の判断
  2. 治療方法の詳細な説明
    • 各治療法のメリット・デメリット
    • 予想される仕上がり
    • 再発の可能性
  3. 費用の内訳
    • 施術費用
    • アフターケア費用
    • 追加治療が必要な場合の費用
  4. 術後の注意事項
    • ダウンタイムの期間
    • 日常生活の制限
    • アフターケアの方法

4. 術後のアフターケア

ほくろ除去で後悔しないためにはスキンケアも大切です。適切なアフターケアは、傷跡を最小限に抑え、良好な治癒を促進するために不可欠です。

紫外線対策の徹底 紫外線を浴びると肌バリア機能が低下して肌が乾燥し、対策をしないと色素沈着やほくろを再発させる可能性があります。

具体的な紫外線対策:

  • 保護テープの適切な使用
  • SPF30以上の日焼け止めの使用
  • 帽子や日傘の活用
  • 長袖着用による物理的防御

保湿ケア 術後の皮膚は乾燥しやすく、適切な保湿により傷の治癒を促進できます:

  • 医師指定の軟膏の使用
  • 刺激の少ない保湿剤の選択
  • 適切なタイミングでの保湿

刺激の回避

  • 強いマッサージの禁止
  • かゆみがあっても掻かない
  • 衣服との摩擦を避ける

実際の症例から学ぶ成功と失敗の分かれ道

成功事例:Aさん(30代女性)の場合

症例概要: 頬にある直径3mmの平らなほくろの除去を希望

治療経過:

  1. 詳細なカウンセリングで炭酸ガスレーザーを選択
  2. 局所麻酔下で施術(約10分)
  3. 2週間の保護テープ装着
  4. 3ヶ月後には薄い白色の跡のみ残存
  5. 6ヶ月後には他人が気づかない程度まで改善

成功要因:

  • ほくろの状態に適した治療法の選択
  • 術後のアフターケアの徹底
  • 現実的な期待値の設定

失敗事例:Bさん(25代男性)の場合

症例概要: 鼻翼部の直径5mmの盛り上がったほくろを他院でレーザー治療

問題点:

  1. 大きな盛り上がったほくろに不適切なレーザー治療を選択
  2. 不十分な除去により再発
  3. 2回目の治療で深い凹みが形成
  4. 最終的に目立つ瘢痕が残存

学ぶべき教訓:

  • ほくろの特徴に応じた治療法選択の重要性
  • 医師の技術と経験の重要性
  • セカンドオピニオンの価値

部位別の注意点とリスク

顔のほくろ除去

顔のほくろは印象を変えてしまうため治療は整容的な配慮が最も必要な部位です。

特別な配慮が必要な理由:

  • 人目につきやすい
  • 表情筋の動きがある
  • 皮膚の薄い部位が多い

部位別の特徴:

額・頬部

  • 比較的治療しやすい部位
  • レーザー、切除ともに良好な結果が期待できる
  • 紫外線対策が特に重要

鼻部 手術で取り除くと鼻が変形してしまうことがありますが、レーザー治療ではその心配はありません。

  • 軟骨の近くのため変形リスクあり
  • レーザー治療が第一選択となることが多い

眼瞼部(まぶた)

  • 皮膚が非常に薄い
  • 機能的な問題を避ける必要
  • 高度な技術が要求される

口唇部

  • 動きの多い部位
  • 色素沈着が起こりやすい
  • 特に慎重なアプローチが必要

体のほくろ除去

手足のほくろ

  • 悪性黒色腫の好発部位
  • 病理検査の重要性が高い
  • くり抜き法が選択されることもある

胸部・背部のほくろ

  • ケロイド形成のリスクが高い
  • 衣服との摩擦に注意
  • 術後の安静が重要

年齢・性別による考慮事項

若年者(10〜20代)のほくろ除去

特徴:

  • 治癒力が高い
  • ケロイド形成のリスクがやや高い
  • 将来的な変化の可能性

注意点:

  • 成長期のほくろは様子を見ることも重要
  • 十分な検討期間を設ける
  • 保護者との相談が必要

中年期(30〜50代)のほくろ除去

特徴:

  • 最も治療効果が安定している年代
  • 社会生活を考慮したスケジュール調整が重要
  • 悪性化のリスク評価が重要

高齢者(60代以上)のほくろ除去

特徴:

  • 治癒力の低下
  • 基礎疾患の影響
  • 悪性腫瘍との鑑別の重要性

配慮事項:

  • より慎重な術前評価
  • 長期間のアフターケア
  • 全身状態の考慮

セルフケアの危険性と注意喚起

市販のほくろ除去クリームの危険性

しかし、ほくろ除去クリームを使った人の中には、「使わなければよかった」「大変なことになった」と後悔する人も珍しくありません。

主な危険性:

化学熱傷のリスク ほくろ除去クリームは「ほくろにクリームを塗ることで患部を溶かし、ヤケドのような状態にしてほくろを剥がしとる」というしくみであるため、皮膚に重篤な損傷を与える可能性があります。

感染症のリスク

  • 適切な衛生管理ができない
  • 創傷処置の知識不足
  • 抗生物質の適切な使用ができない

瘢痕形成

  • 不適切な深さでの除去
  • 創傷治癒の阻害
  • 永続的な瘢痕の形成

悪性腫瘍の見落とし 最も深刻な問題は、悪性腫瘍をほくろと誤認し、適切な治療機会を逸することです。

その他のセルフケア方法の危険性

自己切除

  • 重篤な出血
  • 神経損傷
  • 感染症

民間療法

  • 科学的根拠の欠如
  • 予期しない副作用
  • 症状の悪化

ほくろ除去後のトラブル対処法

術後に異常を感じた場合の対応

即座に医師に連絡すべき症状:

  • 強い痛みの持続
  • 大量の出血
  • 膿の発生
  • 発熱
  • 患部の急激な腫れ

経過観察で良い症状:

  • 軽度の赤み(3〜6ヶ月程度)
  • 軽度の凹み(時間とともに改善傾向)
  • かゆみ(新しい皮膚の形成過程)

トラブル時の治療選択肢

色素沈着への対応

  • トレチノイン・ハイドロキノン治療
  • ケミカルピーリング
  • レーザートーニング

肥厚性瘢痕・ケロイドへの対応

  • ステロイド注射
  • 圧迫療法
  • シリコンジェルシート
  • レーザー治療

凹みへの対応

  • ヒアルロン酸注入
  • 脂肪注入
  • TCAクロス

アイシークリニック上野院のほくろ除去治療

当院の特徴

豊富な症例経験 年間数百例のほくろ除去実績により、様々なケースに対応できる技術と経験を蓄積しています。

最新設備の導入

  • 最新型炭酸ガスレーザー
  • Qスイッチレーザー
  • ピコレーザー
  • 高精度皮膚顕微鏡

個別化医療の実践 患者様一人ひとりのほくろの状態、肌質、ライフスタイルに応じたオーダーメイドの治療計画を立案します。

当院での治療の流れ

1. 初回カウンセリング(無料)

  • 詳細な問診
  • ダーモスコピー検査
  • 治療方針の決定
  • リスクの説明

2. 施術当日

  • 局所麻酔
  • 施術(5〜30分)
  • 術後の説明とアフターケア指導

3. アフターケア

  • 定期的な経過観察
  • 必要に応じた追加治療
  • 長期的なフォローアップ

よくある質問と回答

Q1: ほくろ除去は痛いですか?

A: 局所麻酔を使用するため、施術中の痛みはほとんどありません。麻酔注射時にチクリとした痛みを感じる程度です。術後も軽度の痛みのみで、日常生活に支障はありません。

Q2: どのくらいで仕事に復帰できますか?

A: 施術方法により異なりますが、デスクワークであれば翌日から可能です。ただし、保護テープの装着期間中は見た目の配慮が必要です。

Q3: 再発の可能性はどのくらいですか?

A: 治療方法により異なります:

  • 切除縫合法:1〜2%
  • 炭酸ガスレーザー:5〜10%
  • Qスイッチレーザー:10〜20%

Q4: 妊娠中でも治療できますか?

A: 妊娠中は原則として美容目的の治療は推奨されません。授乳終了後の治療をお勧めします。

Q5: 傷跡はどのくらいで目立たなくなりますか?

A: ほくろ除去の傷や赤みが消えるまでの期間には個人差があります。最低でも半年ほどは様子を見ましょう。

費用対効果を考えた治療選択

投資価値の考え方

ほくろ除去は一生に一度の治療であることが多いため、短期的な費用だけでなく、長期的な満足度を考慮することが重要です。

費用を抑える方法:

  1. 保険適用の可能性を検討
  2. 複数のほくろをまとめて治療
  3. モニター制度の活用
  4. 学割や平日割引の利用

高額になっても選ぶべきケース:

  • 顔の目立つ部位
  • 大きなほくろ
  • 深いほくろ
  • 再発リスクの高いほくろ

心理的な側面での配慮

ほくろ除去による心理的変化

ポジティブな変化:

  • 自信の向上
  • コンプレックスの解消
  • 積極的な社会参加

注意が必要な変化: 長年自分の一部だったほくろが無くなることで、鏡に映る自分に違和感や寂しさを感じる人もいます。

サポート体制:

  • カウンセリングでの心理的支援
  • 術後の定期的なフォロー
  • 必要に応じた専門家への紹介

最新の技術動向と今後の展望

新しい治療技術

ピコレーザーの進歩 従来のレーザーより短いパルス幅により、より安全で効果的な治療が可能になってきています。

画像診断技術の向上 AIを活用した診断支援システムにより、より正確な診断が可能になっています。

再生医療の応用 幹細胞治療や成長因子の活用により、傷跡の改善効果が期待されています。

国際的な治療基準と当院の取り組み

世界標準の治療プロトコル

アメリカ皮膚科学会のガイドライン

  • 悪性腫瘍の除外診断の重要性
  • エビデンスに基づいた治療選択
  • 患者安全の最優先

ヨーロッパ皮膚科学会の推奨事項

  • 個別化医療の実践
  • 長期的フォローアップの重要性
  • 患者教育の充実

当院での国際基準への対応

診断精度の向上

  • 最新のダーモスコピー技術
  • AI診断支援システムの導入
  • 病理専門医との連携

治療技術の向上

  • 国際学会での技術習得
  • 海外研修制度の活用
  • 最新機器の積極的導入

予防と早期発見の重要性

ほくろの悪性化を見逃さないために

ABCDE チェック法

  • Asymmetry(非対称性)
  • Border(境界の不整)
  • Color(色調の不均一)
  • Diameter(直径6mm以上)
  • Evolving(経時的変化)

定期的なセルフチェック

  • 月1回の全身チェック
  • 変化があった場合の即座の受診
  • 写真による記録の保持

予防策

紫外線対策

  • 日焼け止めの適切な使用
  • 物理的防御の実践
  • 紫外線の強い時間帯の回避

生活習慣の改善

  • バランスの取れた食事
  • 適度な運動
  • ストレス管理

医療安全と患者権利

インフォームドコンセント

患者様の権利:

  • 十分な説明を受ける権利
  • 治療方法を選択する権利
  • セカンドオピニオンを求める権利
  • 治療を拒否する権利

医師の義務:

  • 正確な診断と説明
  • リスクの十分な説明
  • 患者様の理解度の確認
  • 適切なアフターケア

医療事故防止への取り組み

安全管理体制

  • 施術前のダブルチェック
  • 標準化されたプロトコル
  • インシデントレポートの活用
  • 継続的な改善活動

まとめ:後悔しないほくろ除去のための10のポイント

  1. 信頼できる医療機関を選ぶ 専門医資格を持つ医師が在籍し、豊富な症例実績があるクリニックを選択しましょう。
  2. 十分なカウンセリングを受ける ほくろの状態、治療方法、リスク、費用について詳細な説明を受け、不明点は必ず質問しましょう。
  3. ほくろの状態に適した治療法を選ぶ 医師と十分に相談し、ほくろの大きさ、深さ、部位に最適な治療法を選択しましょう。
  4. 現実的な期待を持つ 完璧な仕上がりではなく、「できるだけ目立たない状態」を目標として理解しましょう。
  5. 術後のアフターケアを徹底する 医師の指示に従い、紫外線対策と適切なスキンケアを継続しましょう。
  6. セルフケアは絶対に避ける 市販の除去クリームや自己流の方法は、重大な合併症のリスクがあります。
  7. 保証制度の確認 再発や合併症に対する保証制度があるクリニックを選ぶことで、安心して治療を受けられます。
  8. セカンドオピニオンを活用 大きなほくろや複雑なケースでは、複数の医師の意見を聞くことが重要です。
  9. 術後の定期受診を怠らない 異常の早期発見と適切な対応のため、定期的な経過観察を受けましょう。
  10. 長期的な視点で判断する 一時的な変化に動揺せず、最低6ヶ月は経過を見守る姿勢が大切です。

最後に

ほくろ除去は、適切な知識と技術により、多くの方にとって非常に満足度の高い治療となります。後悔を避けるためには、安易な判断ではなく、十分な情報収集と慎重な検討が不可欠です。

適切な知識を持ち、信頼できる医師のもとで施術を受け、丁寧なアフターケアを行うことで、後悔のリスクを大幅に減らすことが可能です。

アイシークリニック上野院では、患者様一人ひとりのご希望とほくろの状態に応じた最適な治療をご提案いたします。ほくろでお悩みの方は、まずはお気軽に無料カウンセリングにお越しください。経験豊富な医師が、あなたの不安や疑問にお答えし、最良の結果を得るためのサポートをいたします。


参考文献

  1. 日本皮膚科学会:色素性母斑診療ガイドライン
  2. 日本形成外科学会:皮膚腫瘍治療に関する指針
  3. American Academy of Dermatology: Guidelines for Melanocytic Lesions
  4. 厚生労働省:美容医療サービスに関する消費者被害防止
  5. 国民生活センター:美容医療・ホクロ除去クリームの健康被害に関する注意喚起
  6. Journal of Dermatologic Surgery: Outcomes in Melanocytic Nevus Removal
  7. Plastic and Reconstructive Surgery: Aesthetic Considerations in Mole Removal
  8. 日本美容皮膚科学会:レーザー治療の安全性に関する提言

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監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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