おしりの近くのできもの:症状・原因・治療法について

はじめに

おしりの近くにできものができると、座るときの痛みや不快感、見た目の心配など、日常生活に様々な影響を与えることがあります。多くの方がこのような症状を経験しているにも関わらず、デリケートな部位ということもあり、なかなか相談しにくいと感じている方も少なくありません。

本記事では、おしりの近くにできる様々なできものの種類、原因、症状、そして適切な治療法について、医学的根拠に基づいて詳しく解説いたします。正しい知識を身につけることで、適切なタイミングで医療機関を受診し、効果的な治療を受けることができるでしょう。

重要な注意事項:本記事は教育・情報提供を目的としており、医学的診断や治療の代替となるものではありません。症状がある場合は、必ず医療専門家にご相談ください。

おしりの近くにできる主なできものの種類

1. 毛包炎(もうほうえん)・せつ(癤)・よう(癰)

症状と特徴

毛包炎は毛穴の感染症で、おしりの近くでは特に摩擦や蒸れが原因で発生しやすい疾患です。初期段階では毛穴周辺の赤み和軽度の腫れから始まり、進行すると以下のような症状が現れます:

  • 赤い小さな膨らみ(1-5mm程度)
  • 圧痛や軽い痛み
  • 中央に膿点が見える場合がある
  • 周囲の皮膚の熱感

せつは毛包炎が深部に進行した状態で、より大きく(5-20mm)、痛みも強くなります。よう(癰)は複数のせつが合併した状態で、さらに大きく、発熱を伴うこともあります。

原因

主な原因菌は黄色ブドウ球菌です。以下の要因がリスクを高めます:

  • 不十分な衛生管理
  • 密着する衣類による摩擦
  • 多汗
  • 免疫力の低下
  • 糖尿病などの基礎疾患
  • 座り仕事による長時間の圧迫

治療法

軽度の毛包炎は抗菌薬の外用薬で治療可能です。せつやようの場合は、抗生物質の内服や、場合によっては切開排膿が必要になることがあります。温湿布により血流を改善し、自然治癒を促進することも効果的です。

2. 粉瘤(ふんりゅう)・表皮嚢腫

症状と特徴

粉瘤は皮膚の下にできる袋状の良性腫瘍で、中に角質や皮脂などの老廃物が蓄積されます。おしりの近くにできる粉瘤の特徴は以下の通りです:

  • 丸くて柔らかい腫瘤
  • 大きさは数mm〜数cm
  • 表面に黒い点(開口部)が見えることがある
  • 通常は痛みがない
  • 圧迫すると悪臭のある内容物が出ることがある
  • 細菌感染を起こすと赤く腫れ、痛みを伴う

原因

表皮の一部が皮下に陥入することで形成されます。外傷、毛穴の詰まり、遺伝的要因などが関与しているとされています。おしりの近くでは、座ることによる慢性的な圧迫や摩擦が発症に関連することがあります。

治療法

根治には外科的摘出が必要です。感染を起こしている場合は、まず抗生物質による治療を行い、炎症が落ち着いてから手術を検討します。摘出手術は局所麻酔下で行われ、日帰り手術が可能です。

3. 痔核(ぢかく)・いぼ痔

症状と特徴

痔核は肛門周囲の血管がうっ血して腫れた状態です。内痔核と外痔核に分類され、それぞれ異なる症状を示します:

内痔核の症状:

  • 排便時の出血(鮮紅色)
  • 痔核の脱出
  • 違和感や不快感

外痔核の症状:

  • 肛門周囲の腫れ
  • 激しい痛み(血栓性外痔核の場合)
  • 硬いしこりとして触れる

原因

以下の要因が痔核の発症に関与します:

  • 便秘や下痢による肛門への負担
  • 長時間の座位姿勢
  • 妊娠・出産
  • 加齢による血管壁の弱化
  • 重いものを持つなどの腹圧上昇
  • 辛い食べ物やアルコールの過剰摂取

治療法

軽度の場合は生活習慣の改善と薬物療法で対応可能です。保存的治療には座薬、軟膏、内服薬などがあります。重度の場合は、結紮切除術、硬化療法、レーザー治療などの外科的治療が検討されます。

4. 毛巣洞(もうそうどう)・毛巣瘻

症状と特徴

毛巣洞は仙骨部(お尻の割れ目の上部)に発生する疾患で、以下の症状が特徴的です:

  • 仙骨部の小さな穴(洞)
  • 慢性的な分泌物
  • 感染時の痛みと腫れ
  • 発熱(感染が重篤な場合)
  • 複数の開口部ができることがある

原因

毛巣洞の発症には以下の要因が関与しています:

  • 体毛の巻き込み
  • 長時間の座位
  • 肥満
  • 多毛
  • 外傷や摩擦
  • 遺伝的要因

特に運転手や事務職など、長時間座る職業の方に多く見られます。

治療法

保存的治療として、局所の清潔保持と抗生物質投与があります。根治には外科的治療が必要で、病巣の完全摘出と適切な創傷管理が重要です。術後は再発予防のため、定期的なフォローアップが必要です。

5. 脂肪腫(しぼうしゅ)

症状と特徴

脂肪腫は脂肪組織からなる良性腫瘍で、以下の特徴があります:

  • 柔らかく弾性のある腫瘤
  • 可動性がある
  • 通常は痛みがない
  • 大きさは数cm〜10cm以上まで様々
  • 成長が比較的ゆっくり

原因

脂肪腫の詳細な発症機序は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与するとされています:

  • 遺伝的要因
  • 外傷
  • 年齢(中年以降に多い)
  • 性別(男性に多い傾向)

治療法

基本的には経過観察となりますが、以下の場合に治療が検討されます:

  • 急速な増大
  • 痛みや機能障害
  • 美容上の問題
  • 悪性化の疑い

治療は外科的摘出が基本で、局所麻酔下での日帰り手術が可能です。

6. 皮膚線維腫(ひふせんいしゅ)

症状と特徴

皮膚線維腫は真皮に発生する良性腫瘍で、以下の特徴を示します:

  • 硬い結節
  • 表面は正常皮膚色〜褐色
  • 大きさは通常1cm以下
  • 軽度の痛みやかゆみを伴うことがある
  • 中央がへこんで見えることがある

原因

外傷や虫刺されなどの皮膚刺激が引き金となることが多いとされていますが、明確な原因は不明です。

治療法

良性腫瘍のため、通常は経過観察で十分です。美容上の理由や症状がある場合は、外科的摘出、冷凍凝固療法、レーザー治療などが選択されます。

7. 尖圭コンジローマ

症状と特徴

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症で、以下の症状が現れます:

  • 小さなイボ状の病変
  • カリフラワー状の外観
  • 通常は痛みがない
  • かゆみを伴うことがある
  • 肛門周囲、会陰部に好発

原因

主にHPV 6型、11型による感染が原因です。性的接触により感染し、免疫力の低下時に発症しやすくなります。

治療法

薬物療法(イミキモドクリーム、ポドフィロトキシンなど)、冷凍凝固療法、電気焼灼術、レーザー治療などがあります。パートナーの同時治療も重要です。

診断のポイント

医師による診察の重要性

おしりの近くのできものは、見た目だけでは正確な診断が困難な場合が多く、専門医による詳細な診察が必要です。診察では以下の点が評価されます:

視診

  • 大きさ、形状、色調
  • 表面の性状(平滑、粗糙、潰瘍形成など)
  • 周囲皮膚の状態
  • 分泌物の有無と性状

触診

  • 硬さ(軟らかい、硬い、弾性など)
  • 可動性の有無
  • 圧痛の程度
  • 深部への進展の程度

病歴聴取

  • 発症時期と経過
  • 症状の変化
  • 誘発因子
  • 既往歴と家族歴
  • 服用薬剤

緊急性の判断基準

以下の症状がある場合は、早急な医療機関受診が必要です:

  • 急速な増大
  • 強い痛みや発熱
  • 潰瘍形成や出血
  • 周囲への炎症の拡大
  • 排便・排尿困難
  • 歩行困難

検査方法

基本検査

血液検査

炎症反応(CRP、白血球数)、感染症の有無、全身状態の評価を行います。糖尿病や免疫不全などの基礎疾患の確認も重要です。

細菌培養検査

感染性のできものが疑われる場合、原因菌の特定と薬剤感受性試験を行います。適切な抗生物質の選択に重要な情報を提供します。

画像検査

超音波検査

皮下組織の構造を詳細に観察でき、以下の情報が得られます:

  • 病変の深達度
  • 内部構造(嚢胞性、充実性)
  • 血流の評価
  • 周囲組織との関係

MRI検査

より詳細な画像診断が必要な場合に施行されます:

  • 深部への進展の評価
  • 悪性腫瘍との鑑別
  • 手術計画の立案
  • 再発病変の評価

CT検査

骨や深部組織への浸潤が疑われる場合に有用です。

病理組織検査

生検

悪性腫瘍が疑われる場合や、診断が困難な場合に施行されます。局所麻酔下で組織の一部を採取し、顕微鏡で詳細に観察します。

細胞診

表面から細胞を採取する簡便な検査法で、悪性度の評価に有用です。

治療方法

保存的治療

薬物療法

外用薬

  • 抗生物質軟膏:細菌感染に対して
  • ステロイド外用薬:炎症の抑制
  • 抗真菌薬:真菌感染が疑われる場合

内服薬

  • 抗生物質:重度の感染や全身への波及時
  • 消炎鎮痛薬:痛みや炎症の軽減
  • 免疫調整薬:特定の疾患に対して

物理療法

  • 温湿布:血流改善と痛みの軽減
  • 冷湿布:急性炎症期の腫れの軽減
  • レーザー治療:特定の皮膚病変に対して

外科的治療

日帰り手術

局所麻酔下での摘出術 多くのできものは局所麻酔下での日帰り手術で治療可能です:

  • 手術時間:15-60分程度
  • 入院の必要なし
  • 翌日から通常の生活が可能
  • 抜糸は1-2週間後

レーザー治療 特定の病変に対しては、レーザーによる治療も選択肢となります:

  • CO2レーザー:いぼや小さな腫瘍
  • Qスイッチレーザー:色素性病変
  • 血管レーザー:血管腫

入院治療が必要な場合

以下の状況では入院治療が検討されます:

  • 広範囲の感染
  • 全身状態の悪化
  • 複雑な手術が必要な場合
  • 術後管理が困難な患者

予防方法

日常生活での注意点

衛生管理

適切な清潔保持は、多くのできものの予防に効果的です:

  • 毎日の入浴とシャワー
  • 汗をかいた後の着替え
  • 清潔な下着の着用
  • 適切な洗浄方法(強くこすりすぎない)

衣類の選択

通気性が良く、摩擦の少ない衣類を選ぶことが重要です:

  • 天然素材(綿、麻など)の下着
  • 締め付けの少ないサイズ
  • 吸湿性の良い素材
  • 運動時は専用のウェアを使用

生活習慣の改善

食事

  • 繊維質を多く含む食品の摂取
  • 十分な水分補給
  • 刺激物(辛い食べ物、アルコール)の制限
  • バランスの取れた栄養摂取

運動

  • 適度な運動習慣
  • 長時間の座位を避ける
  • ストレッチやマッサージ
  • 血流改善のための活動

ストレス管理

  • 十分な睡眠
  • リラクゼーション技法
  • 規則正しい生活リズム
  • 適度な休養

特定疾患の予防策

毛包炎・せつの予防

  • 剃毛時の注意(清潔な器具の使用、適切な方法)
  • 毛穴の詰まりを防ぐスキンケア
  • 免疫力の維持
  • 基礎疾患の適切な管理

粉瘤の予防

  • 外傷の適切な処置
  • 慢性的な摩擦の回避
  • 定期的な皮膚チェック

痔核の予防

  • 便秘の予防と治療
  • 適切な排便習慣
  • 肛門周囲の清潔保持
  • 長時間の座位や立位の回避

いつ医療機関を受診すべきか

受診の目安

以下の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することをお勧めします:

緊急性の高い症状

  • 急激な痛みの増強
  • 高熱(38℃以上)
  • 急速な腫大
  • 広範囲の発赤や腫脹
  • 排膿や悪臭の強い分泌物
  • 歩行困難や座位困難

早期受診が推奨される症状

  • 2週間以上続く症状
  • 徐々に大きくなるできもの
  • 色調の変化(特に黒っぽくなる)
  • 表面の潰瘍形成
  • 出血を繰り返す
  • 痛みやかゆみの持続

定期的な経過観察が必要な場合

  • 複数のできものがある
  • 家族歴に皮膚腫瘍がある
  • 免疫不全状態
  • 基礎疾患(糖尿病、膠原病など)がある

受診時の準備

症状の記録

医師への正確な情報提供のため、以下の点を記録しておきましょう:

  • 発症時期
  • 症状の変化
  • 痛みの程度(10点満点で評価)
  • 誘発因子
  • 使用した薬剤や治療法

写真記録

可能であれば、できものの経時的変化を写真で記録することは診断に有用です。ただし、プライバシーに配慮し、医療目的でのみ使用してください。

治療後のケア

術後管理

創傷ケア

手術後の適切な創傷管理は、治癒促進と感染予防に重要です:

  • 定期的な消毒と観察
  • 適切な被覆材の使用
  • 清潔保持
  • 過度な摩擦や圧迫の回避

生活制限

術後は以下の点に注意が必要です:

  • 長時間の座位制限(初期1-2週間)
  • 入浴制限(シャワーは翌日から可能な場合が多い)
  • 重労働の制限
  • 適度な運動の推奨

合併症の予防

感染予防

  • 処方された抗生物質の確実な服用
  • 創部の清潔保持
  • 発熱や膿の増加時の早期受診

再発予防

  • 原因となった要因の除去
  • 定期的なフォローアップ
  • 生活習慣の改善継続

心理的サポート

精神的負担への対応

おしりの近くのできものは、以下のような心理的影響を与えることがあります:

  • 恥ずかしさや羞恥心
  • 日常生活への不安
  • 社会活動の制限
  • 治療への恐怖心

これらの心理的負担に対しては、以下のアプローチが有効です:

情報提供と教育

  • 疾患についての正確な知識
  • 治療選択肢の説明
  • 予後についての適切な期待値設定

カウンセリング

  • 不安や恐怖心への対応
  • 治療方法の選択支援
  • 術後の生活指導

サポート体制

  • 家族や周囲の理解促進
  • 医療チームとの連携
  • 継続的なフォローアップ

最新の治療技術

低侵襲治療

レーザー治療の進歩

近年、様々なレーザー技術が開発され、より低侵襲な治療が可能になっています:

  • ダイオードレーザー:毛巣洞治療
  • CO2レーザー:いぼや小腫瘍
  • PDT(光線力学療法):特定の皮膚病変

冷凍療法

液体窒素を用いた治療は、外来で簡便に施行できる治療法です:

  • 短時間での治療
  • 麻酔不要
  • 繰り返し治療可能

再生医療

幹細胞治療

一部の難治性病変に対して、幹細胞を用いた治療法の研究が進められています。

組織工学

創傷治癒促進のための人工皮膚や成長因子の応用が検討されています。

年齢・性別による特徴

小児期

  • 毛包炎が比較的多い
  • アトピー性皮膚炎に伴う湿疹
  • 先天性疾患の可能性

青年期

  • ニキビ関連の病変
  • スポーツによる外傷性病変
  • 性感染症のリスク

成人期

  • 粉瘤、脂肪腫が多い
  • 職業性要因の影響
  • 生活習慣病との関連

高齢期

  • 皮膚の脆弱性による外傷
  • 悪性腫瘍のリスク上昇
  • 基礎疾患の影響

性別による違い

男性

  • 毛巣洞が多い
  • 多毛による毛包炎リスク
  • 座り仕事による影響

女性

  • 妊娠・出産による痔核
  • ホルモン変動の影響
  • 美容面での関心

よくある質問

Q1: 自分でできる応急処置はありますか?

A1: 軽度の炎症には清潔な湿布と安静が効果的ですが、自己判断での処置は感染を悪化させる可能性があります。早期の医療機関受診をお勧めします。

Q2: 手術の痛みはどの程度ですか?

A2: 局所麻酔により手術中の痛みはほとんどありません。術後の痛みも適切な疼痛管理により最小限に抑えられます。

Q3: 再発の可能性はありますか?

A3: 疾患により再発率は異なりますが、適切な治療と予防により多くの場合で再発を防ぐことができます。

Q4: 日常生活への影響はありますか?

A4: 治療法により異なりますが、多くの場合で数日から1週間程度で通常の生活に戻ることができます。

Q5: 悪性化の心配はありますか?

A5: 多くは良性疾患ですが、急速な変化や特異な症状がある場合は悪性腫瘍との鑑別が必要です。定期的な経過観察が重要です。

セルフチェックポイント

以下のチェックリストを用いて、受診の必要性を判断してください:

症状チェック

□ できものの大きさが1cm以上 □ 2週間以上症状が続いている □ 痛みがある □ 発熱がある □ 膿や血が出る □ 色が変化している □ 急速に大きくなっている □ 複数個ある

生活への影響チェック

□ 座るときに痛みがある □ 衣類との摩擦で不快感がある □ 日常生活に支障がある □ 美容面で気になる □ 心理的なストレスを感じる

判定:3つ以上該当する場合は医療機関への受診をお勧めします。

治療費について

保険適用の治療

多くのできものの治療は健康保険の適用となります:

  • 診察料
  • 検査費用
  • 薬剤費
  • 手術費用(医学的に必要な場合)

自費診療

以下の場合は自費診療となることがあります:

  • 美容目的の治療
  • 特殊なレーザー治療
  • 最新の治療技術
  • 予防的な処置

アイシークリニック上野院での治療

当院の特徴

当院では、おしりの近くのできものに対して包括的な診療を提供しています:

専門的な診断

  • 経験豊富な専門医による診察
  • 最新の画像診断機器
  • 迅速な病理診断
  • 他科との連携体制

幅広い治療選択肢

  • 保存的治療から外科的治療まで
  • 日帰り手術対応
  • 最新のレーザー治療機器
  • 術後の充実したフォローアップ

患者さん中心の医療

  • プライバシーに配慮した診療環境
  • 丁寧な説明とインフォームドコンセント
  • 心理的サポート
  • 24時間緊急対応体制

診療の流れ

  1. 初診・問診:詳細な症状聴取と診察
  2. 検査:必要に応じて血液検査、画像検査
  3. 診断・治療計画:結果説明と治療選択肢の提示
  4. 治療実施:患者さんの希望に応じた治療
  5. フォローアップ:術後管理と経過観察

まとめ

おしりの近くのできものは、多様な疾患が原因となって発生します。適切な診断と治療により、多くの場合で良好な結果が期待できます。重要なポイントは以下の通りです:

  • 早期受診の重要性:症状が軽微でも、専門医による正確な診断が重要
  • 適切な治療選択:患者さんの状態や希望に応じた最適な治療法の選択
  • 予防の徹底:日常生活での予防策により再発リスクを最小限に抑制
  • 継続的なケア:治療後のフォローアップと生活指導の重要性

デリケートな部位の症状で相談をためらう気持ちは理解できますが、適切な医療を受けることで、快適な日常生活を取り戻すことができます。症状がある場合は、恥ずかしがらずに医療機関を受診し、専門医による適切な診断と治療を受けることをお勧めします。

参考文献

  1. 日本皮膚科学会ガイドライン「皮膚腫瘍診療ガイドライン」
  2. 日本大腸肛門病学会「痔核・痔瘻・裂肛の診断と治療ガイドライン」
  3. 「標準皮膚科学」第11版、医学書院
  4. 「NEW外科学」第3版、南江堂
  5. “Dermatology”, Bolognia et al., 4th Edition, Elsevier
  6. 日本感染症学会「皮膚軟部組織感染症診療ガイドライン」
  7. 「形成外科学」第6版、克誠堂出版
  8. Journal of Dermatological Treatment, various issues 2023-2024
  9. International Journal of Colorectal Disease, selected articles
  10. Dermatologic Surgery, recent publications on minimally invasive techniques

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監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

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佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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