ほくろがかゆいときは要注意?原因と対処法を専門医が解説

「最近ほくろがかゆくて気になる」「ほくろがかゆいのは何かの病気のサイン?」このような不安を感じたことはありませんか。ほくろにかゆみを感じると、ついかいてしまいたくなりますが、実はその症状にはさまざまな原因が隠れている可能性があります。

本記事では、ほくろがかゆくなる原因から、注意すべき症状、自宅でできるセルフケア、そして医療機関での治療法まで、詳しく解説いたします。上野エリアでほくろのかゆみにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. ほくろとは何か
  2. ほくろがかゆくなる原因
  3. 注意が必要なほくろのかゆみ
  4. 悪性黒色腫(メラノーマ)とは
  5. ABCDEルールによるセルフチェック
  6. ほくろのかゆみに対するセルフケア
  7. 皮膚科での診断方法
  8. ほくろの治療方法
  9. ほくろ除去後のアフターケア
  10. 上野エリアでほくろのかゆみが気になる方へ
  11. まとめ

1. ほくろとは何か

ほくろは、医学的には「母斑細胞母斑」または「色素性母斑」と呼ばれる皮膚の良性腫瘍です。皮膚の中でメラニン色素を作る細胞であるメラノサイトに似た「母斑細胞」が集まることで形成されます。母斑細胞はメラニン色素を持つため、ほくろは褐色から茶色、黒色といったさまざまな色調を呈します。

ほくろには生まれつき存在するもの(先天性色素性母斑)と、成長過程で出現してくるもの(後天性色素性母斑)があり、後者が圧倒的に多いとされています。ほとんどの人が体のどこかに複数のほくろを持っており、その形状も平らなものから盛り上がったもの、表面が滑らかなものからザラザラしたものまでさまざまです。

ほくろは基本的に良性のできものであり、通常は健康に悪影響を及ぼすことはありません。しかし、まれに悪性腫瘍と見分けがつきにくいものも存在するため、変化が見られる場合には注意が必要です。

ほくろの種類

ほくろは母斑細胞が存在する深さによって、いくつかの種類に分類されます。

境界母斑は、母斑細胞が表皮と真皮の境界部分に存在するタイプで、平らで褐色から黒色の色素斑として現れます。複合母斑は、母斑細胞が表皮と真皮の両方に存在し、わずかに盛り上がった形状を示すことが多いです。真皮内母斑は、母斑細胞が真皮内に存在するタイプで、半球状に隆起し、色が薄くなることが特徴です。

このほかにも、Unna母斑(桑の実状の柔らかいほくろ)、Miescher母斑(ドーム状に隆起するほくろ)、Clark母斑(境界が不明瞭で不規則な形状のほくろ)、Spitz母斑(若年者に多く、悪性黒色腫と似た外観を持つほくろ)など、さまざまな種類があります。


2. ほくろがかゆくなる原因

ほくろがかゆくなる原因は、大きく分けて「心配のいらない原因」と「注意が必要な原因」の二つに分類できます。多くの場合は前者に該当しますが、まれに後者のケースもあるため、症状を正しく理解しておくことが大切です。

心配のいらない原因

皮膚の乾燥

最も一般的な原因の一つが皮膚の乾燥です。肌全体が乾燥すると、ほくろの部分も同様に乾燥し、皮膚のバリア機能が低下します。バリア機能が低下すると、外部からのわずかな刺激にも敏感になり、かゆみを感じやすくなります。

特に冬場や空調の効いた室内では空気が乾燥しやすく、皮膚の水分が失われやすい環境となります。また、加齢に伴って皮脂の分泌量が減少することで、乾燥肌になりやすくなることも知られています。

外部からの物理的刺激

衣類との摩擦、アクセサリーへの接触、マスクやベルトによる圧迫など、外部からの物理的刺激もかゆみの原因となります。特に肩、胸、腰まわり、首など、衣服やアクセサリーが繰り返し擦れる部位にあるほくろは、物理的刺激によってかゆみが生じやすくなります。

また、盛り上がりのあるほくろは、衣類に引っかかったり、洗顔や入浴時に爪で傷つけたりしやすく、これがかゆみの原因となることもあります。

汗や化粧品による刺激

夏場や運動後など、汗をかいた状態が続くと、汗に含まれる塩分や老廃物がほくろ周辺の皮膚を刺激し、かゆみを引き起こすことがあります。また、肌に合わない化粧品や外用薬、洗剤などによるアレルギー反応(接触性皮膚炎)も原因の一つです。

皮膚が敏感になっている状態では、ほくろ自体に異常がなくても刺激を受けやすく、かゆみが生じる場合があります。

周囲の皮膚の炎症

ほくろの周りにアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、湿疹などの皮膚トラブルが発生している場合、その影響でほくろ自体もかゆく感じられることがあります。この場合、かゆみの原因はほくろではなく、周囲の皮膚の炎症にあります。

ほくろの周りが赤くなっている、カサカサしている、腫れているなどの症状がある場合は、湿疹を合併している可能性があります。

注意が必要な原因

皮膚がんの初期症状

頻度は高くありませんが、ほくろのかゆみが皮膚がんの初期症状として現れることがあります。特に、長年変化のなかったほくろが急にかゆくなったり、形や色が変わったりした場合は、悪性黒色腫(メラノーマ)の可能性を疑う必要があります。

ただし、かゆみがあるからといって必ずしも皮膚がんであるとは限りません。高齢者のメラノーマではかゆみの症状が出にくい、あるいは感じにくいというケースも報告されています。重要なのは、かゆみだけでなく、ほくろの形、色、大きさの変化を総合的に観察することです。


3. 注意が必要なほくろのかゆみ

ほくろにかゆみがある場合、以下のような症状を伴うときは特に注意が必要です。これらの兆候が見られる場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

受診すべき症状

ほくろが急に大きくなってきた場合は注意が必要です。特に、数か月以内に目に見えて大きくなったり、長径が6mmを超えるようになったりした場合は、悪性の可能性を考慮する必要があります。通常の良性のほくろは、ゆっくりと成長することはあっても、急激に大きくなることはまれです。

ほくろの形がいびつになってきた場合も要注意です。良性のほくろは通常、円形または楕円形で左右対称ですが、悪性の場合は形が不規則で左右非対称になることがあります。境界がギザギザになったり、周囲ににじみ出すような変化が見られたりする場合は、早めの受診が望ましいでしょう。

色の変化も重要な観察ポイントです。良性のほくろは色が均一であることが多いですが、悪性の場合は色にムラが生じ、黒、茶、赤、白、青など複数の色が混在することがあります。また、以前より色が濃くなった、または薄くなったといった変化も見逃せません。

ほくろからの出血やかさぶたの形成も危険なサインです。特に、傷つけた覚えがないのに出血したり、かさぶたができて治らないといった症状がある場合は、皮膚がんの可能性があります。

ほくろの表面がジュクジュクしている、潰瘍ができている、ただれているといった症状も、悪性腫瘍を示唆する重要な所見です。

これらの症状に加えて、かゆみ、痛み、ヒリヒリ感などの自覚症状が続く場合は、たとえ見た目に大きな変化がなくても、念のため皮膚科で診察を受けることをおすすめします。


4. 悪性黒色腫(メラノーマ)とは

悪性黒色腫(メラノーマ)は、皮膚の色素を作る細胞であるメラノサイトが、がん化することで発生する皮膚がんの一種です。「ほくろのがん」とも呼ばれ、皮膚がんの中でも特に悪性度が高く、早期に他の部位へ転移しやすい特徴があります。

メラノーマの特徴

日本におけるメラノーマの発症率は、年間10万人あたり1〜2人程度と比較的まれながんです。しかし、患者数は徐々に増加傾向にあり、年齢別にみると60代〜70代にピークがありますが、若い世代にも発症することがあります。

白色人種ではメラノーマの発生率が日本人の10倍以上と高く、紫外線が重要な原因であると考えられています。一方、日本人のメラノーマは約半数が足の裏や手のひら、爪といった紫外線の影響を受けにくい部位に発生するのが特徴です。これは、摩擦や外傷など外からの刺激も危険因子の一つと考えられているためです。

メラノーマの病型

メラノーマは、形や見た目の特徴、顕微鏡で観察した様子から、大きく4つの型に分類されます。

末端黒子型は、足の裏や手のひら、手足の爪などの末端部に発生するタイプで、日本人では最も多い病型です。色は褐色や黒褐色で、境界がはっきりしない不規則な形をしています。爪に発生した場合は、縦長の黒い線として現れ、徐々に幅が広がっていきます。

表在拡大型は、顔や体幹など日光が当たりやすい部位に多く見られます。平らで不規則な形の色素斑として現れ、ゆっくりと水平方向に広がっていきます。白人では最も多い病型ですが、日本人では比較的少ないです。

結節型は、結節状(こぶ状)に盛り上がるタイプで、進行が速いのが特徴です。黒色または茶褐色の腫瘤として現れ、出血や潰瘍を伴うことがあります。

悪性黒子型は、主に高齢者の顔に発生しやすいタイプです。平らで不規則な形状のシミとして現れ、時間をかけて少しずつ広がっていきます。

早期発見・早期治療の重要性

メラノーマは進行が速く、早い段階で転移する力を持っています。しかし、早期に発見し、適切な手術を行えば、高い確率で治癒が期待できます。そのため、気になるほくろやシミの変化に気づいたら、自己判断で様子を見るのではなく、早めに皮膚科専門医の診察を受けることが非常に重要です。


5. ABCDEルールによるセルフチェック

悪性黒色腫(メラノーマ)の早期発見には、「ABCDEルール」と呼ばれる5つのチェックポイントが役立ちます。これは米国皮膚科学会などで推奨されている国際的な基準で、自分のほくろが危険なものかどうかを判断する目安となります。

A: Asymmetry(非対称性)

通常の良性ほくろは、円形または楕円形で左右対称です。ほくろの中心を通る線で半分に折ったとき、左右がぴったり重なるようであれば問題ありません。しかし、悪性の場合は形がいびつで、左右非対称になることがあります。

B: Border irregularity(境界不整)

良性のほくろは、周囲の皮膚との境界がはっきりしています。一方、メラノーマでは境界がギザギザしていたり、不明瞭だったり、色素が周囲ににじみ出しているように見えることがあります。境界に鮮明な部分と不鮮明な部分が混在している場合は注意が必要です。

C: Color variegation(色調の不均一)

良性のほくろは、色が均一であることが多いです。しかし、メラノーマでは色にムラがあり、黒、茶、赤、白、青など複数の色が混在することがあります。特に、同じほくろの中に濃い部分と薄い部分が混在している場合は要注意です。

D: Diameter(直径)

長径が6mm以上のほくろは、メラノーマの可能性を考慮する必要があります。6mmという大きさは、鉛筆の消しゴム部分の直径とほぼ同じです。ただし、6mm未満でもメラノーマである可能性はあるため、大きさだけで判断することはできません。

E: Evolving(変化)

ほくろの大きさ、形、色、表面の状態などが時間とともに変化している場合は、特に注意が必要です。良性のほくろは長年にわたってほとんど変化しませんが、メラノーマは数週間から数か月で目に見える変化を示すことがあります。

セルフチェックの注意点

ABCDEルールは、あくまでセルフチェックの目安であり、これだけで悪性か良性かを確定することはできません。5項目のうち一つでも該当するものがあれば、念のため皮膚科専門医の診察を受けることをおすすめします。

また、年に1回は全身の皮膚をチェックする習慣をつけることが大切です。特に、自分では見にくい背中や頭皮、足の裏などは、家族に見てもらったり、鏡を使って確認したりするとよいでしょう。


6. ほくろのかゆみに対するセルフケア

ほくろにかゆみを感じた場合、まずは自宅でできるセルフケアを試してみましょう。ただし、症状が改善しない場合や、ほくろの形や色に変化が見られる場合は、早めに皮膚科を受診することが大切です。

かゆみを感じたときの対処法

かかないことが大切

かゆみを感じても、なるべくかかないようにすることが重要です。ほくろをかいてしまうと、皮膚が傷つき、炎症が悪化してさらにかゆみが増す悪循環に陥ることがあります。また、傷口から細菌が入り、感染症を引き起こす可能性もあります。

特に盛り上がりのあるほくろは、かいてしまうとかさぶたができやすく、これがさらにかゆみを誘発します。爪で強くかくことは避け、かゆみを感じたら別の方法で対処しましょう。

患部を冷やす

かゆみがつらいときは、患部を冷やすことで症状を一時的に和らげることができます。ハンカチやタオルで包んだ保冷剤や、冷たい濡れタオルを患部に当てることで、かゆみを感じる神経の働きを鈍らせ、かゆみを軽減できます。

ただし、冷やしすぎると凍傷になる恐れがあるため、保冷剤は必ず布で包み、長時間当て続けないようにしましょう。

日常的な予防ケア

保湿を心がける

皮膚の乾燥はかゆみの大きな原因となるため、日頃から保湿ケアを心がけることが大切です。入浴後や洗顔後は肌の水分が失われやすいため、3分以内に保湿剤を塗ることが効果的です。

保湿剤としては、ヒアルロン酸、セラミド、尿素、ヘパリン類似物質などを含む製品が適しています。ワセリンは皮膚表面に油膜を作って水分の蒸発を防ぐ効果があり、乾燥がひどいときに有用です。

入浴・洗顔の方法を見直す

入浴時には、熱すぎるお湯は避けましょう。41℃以上の熱いお湯は皮脂を過剰に落とし、皮膚のバリア機能を低下させます。38〜40℃程度のぬるめのお湯で入浴し、長時間の入浴も控えめにしましょう。

体を洗うときは、硬いナイロンタオルでゴシゴシこするのは避け、泡立てた石けんで優しく洗うことが大切です。特にほくろの部分は強くこすらないよう注意してください。石けんも低刺激性のものを選ぶとよいでしょう。

衣類や下着の見直し

ほくろが衣類に擦れてかゆみが生じている場合は、衣類の素材や形状を見直してみましょう。化学繊維よりも綿などの天然素材のほうが肌に優しく、通気性も良いです。また、締め付けの強い下着やベルトは、ほくろへの刺激になることがあります。

セルフケアの限界

これらのセルフケアを続けてもかゆみが改善しない場合や、ほくろの色・形に変化を感じた場合は、自己判断で様子を見続けるのではなく、皮膚科を受診することをおすすめします。特に、ABCDEルールに該当する変化が見られる場合は、早めの受診が重要です。


7. 皮膚科での診断方法

ほくろのかゆみが気になる場合、皮膚科ではさまざまな検査を行い、ほくろの状態を詳しく調べます。ここでは、代表的な診断方法について解説します。

視診(肉眼による観察)

まず行われるのが、医師による視診です。ほくろの大きさ、形、色、境界の状態、表面の様子などを肉眼で観察し、良性か悪性かの見当をつけます。ABCDEルールに基づいた評価もこの段階で行われます。

ダーモスコピー検査

ダーモスコピー検査は、「ダーモスコープ」と呼ばれる特殊な拡大鏡を使って、皮膚の状態を詳しく観察する検査です。ダーモスコープにはライトが付いており、皮膚に光を当てながら病変部を10〜30倍程度に拡大して観察できます。

この検査では、肉眼では見えない皮膚内部のメラニン色素の分布パターンや血管の状態を詳細に確認できるため、ほくろの良性・悪性の鑑別に非常に有用です。痛みを伴わない簡単な検査であり、健康保険も適用されるため、自己負担は数百円程度で済みます。

ダーモスコピー検査は、ほくろだけでなく、脂漏性角化症(老人性イボ)、基底細胞がん、血管腫、血腫(血まめ)など、さまざまな皮膚病変の診断に役立ちます。ほくろの除去をレーザーで行う場合でも、事前にダーモスコピー検査で悪性の可能性を除外しておくことが重要です。

皮膚生検(病理検査)

ダーモスコピー検査だけでは診断が確定できない場合や、悪性の可能性が疑われる場合は、皮膚生検(病理検査)が行われます。これは、ほくろの一部または全部を切除して、顕微鏡で細胞を詳しく調べる検査です。

病理検査によって、ほくろが良性か悪性か、悪性の場合はどの程度進行しているかを正確に診断できます。切除した組織は病理専門医によって評価され、確定診断が下されます。

画像検査

メラノーマと診断された場合は、転移の有無を調べるために、超音波検査、CT検査、MRI検査、PET検査などの画像検査が行われることがあります。これらの検査によって、リンパ節や他の臓器への転移の有無を確認し、治療方針を決定します。


8. ほくろの治療方法

ほくろの除去が必要または希望される場合、いくつかの治療方法があります。どの方法が適しているかは、ほくろの種類、大きさ、深さ、部位、そして患者さまのご希望などを考慮して、医師が総合的に判断します。

炭酸ガスレーザー治療

炭酸ガスレーザーは、ほくろの除去に最もよく用いられる方法の一つです。レーザーを照射すると、組織中の水分がレーザー光を吸収して熱エネルギーに変換され、ほくろの組織を蒸散させます。

この方法の利点は、出血がほとんどなく、施術時間が短いことです。小さなほくろであれば数分で処置が完了し、傷跡も比較的目立ちにくいです。一度に複数のほくろを除去することも可能です。

一方、デメリットとしては、深いところまでほくろの細胞がある場合に再発の可能性があること、組織を蒸散させてしまうため病理検査に提出できないことが挙げられます。そのため、悪性の可能性がある場合には適さない方法です。

施術後は、削った部分に赤みが出ますが、1〜2週間でかさぶたが取れ、2〜3か月程度で赤みも落ち着いてきます。治療後は紫外線対策が重要で、日焼け止めを塗るなどのケアが必要です。

切除縫合法(外科的切除)

切除縫合法は、メスを使ってほくろを切除し、周囲の皮膚を縫い合わせて傷を閉じる方法です。この方法の最大の利点は、ほくろを根こそぎ取り除けるため再発のリスクが低いこと、そして切除した組織を病理検査に提出できるため、悪性かどうかを確実に診断できることです。

悪性の可能性が疑われる場合や、大きなほくろ(直径5mm以上)の場合には、この方法が選択されることが多いです。縫合後は線状の傷跡が残りますが、丁寧に縫合することで時間とともに目立たなくなります。

施術は局所麻酔下で行われ、通常15〜30分程度で完了します。縫合した場合は1週間程度で抜糸を行います。

くり抜き法(パンチ切除)

くり抜き法は、円形のパンチという器具を使って、ほくろをくり抜くように切除する方法です。小さな穴を開けるだけで済むため、傷跡が小さく、縫合が不要な場合もあります。

表面だけでなく深い部分のほくろの細胞まで取り除けるため、レーザー治療よりも再発のリスクが低いです。切除した組織は病理検査に提出することも可能です。

ラジオ波メス(高周波メス)

ラジオ波メスは、高周波エネルギーを利用してほくろを削り取る方法です。通常のメスと比べて切れ味が良く、周囲の細胞へのダメージが少ないため、傷の治癒が早いとされています。また、止血効果もあるため、施術中の出血はほとんどありません。

炭酸ガスレーザーと同様に、小さなほくろの除去に適した方法です。

治療法の選択

どの治療法を選ぶかは、以下のような点を考慮して決定します。

ほくろの大きさと深さは重要な要素です。小さく浅いほくろはレーザー治療が適していますが、大きく深いほくろは切除縫合法が適しています。

ほくろの部位も考慮されます。顔など目立つ部位では、傷跡が小さくて済むレーザー治療が選ばれることが多いです。一方、まぶたや唇など皮膚を縫い縮めると変形する恐れがある部位でも、レーザー治療が選択されることがあります。

悪性の可能性がある場合は、病理検査が可能な切除縫合法が必須です。ダーモスコピー検査で良性と判断された場合でも、少しでも疑わしい場合は切除して病理検査を行うことが望ましいです。

患者さまのご希望も重要です。傷跡を最小限にしたい、ダウンタイムを短くしたいなどのご要望に応じて、最適な方法が提案されます。

保険適用について

ほくろの除去は、悪性腫瘍が疑われる場合、視界に入って邪魔になる場合、ひげ剃りや洗顔時に引っかかって出血する場合、日常生活に支障をきたす場合などは、保険適用となることがあります。純粋に美容目的の場合は自費診療となります。保険適用の可否については、診察時に医師にご確認ください。


9. ほくろ除去後のアフターケア

ほくろを除去した後は、適切なアフターケアを行うことで、傷跡をできるだけ目立たなくし、合併症を防ぐことができます。

術後の一般的な経過

レーザー治療の場合、術後は削った部分がくぼんでジュクジュクした状態になります。1〜2週間程度で新しい皮膚が再生し、かさぶたが取れると、赤みを帯びた状態になります。この赤みは2〜3か月程度で徐々に落ち着き、最終的には白っぽい傷跡として目立たなくなります。

切除縫合法の場合、1週間程度で抜糸を行います。抜糸後も傷跡は赤みを帯びていますが、数か月から1年程度で徐々に白い線状の傷跡として落ち着いてきます。

術後のケアのポイント

傷口を清潔に保つ

術後は傷口を清潔に保つことが大切です。医師から指示された軟膏を塗り、医療用テープで保護します。テープは毎日または指示された頻度で交換し、傷口が汚れないようにしましょう。

かさぶたを無理に剥がさない

かさぶたが自然に取れるまで、無理に剥がさないことが重要です。かさぶたを剥がすと、色素沈着が起こりやすくなったり、傷跡が残りやすくなったりします。かゆみがあっても、かかないように注意しましょう。

紫外線対策を徹底する

術後の皮膚は紫外線に対して非常に敏感な状態です。紫外線を浴びると色素沈着が起こりやすくなるため、術後3〜6か月程度は紫外線対策を徹底しましょう。外出時にはテープを貼ったり、日焼け止めクリームを塗ったりして、患部を保護します。

入浴・洗顔の注意

術後24時間程度は患部を濡らさないようにする場合が多いですが、詳しくは医師の指示に従ってください。その後はシャワーや洗顔が可能になりますが、患部を強くこすらないよう注意しましょう。

激しい運動や飲酒を控える

手術当日から数日間は、激しい運動や飲酒、サウナなど、血行を促進する行為は控えましょう。これらは出血や腫れを悪化させる原因となります。

経過観察

術後は指示された日に経過観察のため受診します。傷の治り具合を確認し、問題があれば適切な処置が行われます。また、病理検査を行った場合は、結果についての説明があります。


10. 上野エリアでほくろのかゆみが気になる方へ

上野エリアは、JR各線や東京メトロが乗り入れる交通の要所であり、近隣エリアからのアクセスも良好です。台東区にお住まいの方はもちろん、文京区、荒川区、墨田区、千代田区など周辺地域の方も、ほくろのかゆみや皮膚のお悩みがある場合は、お気軽に皮膚科を受診してください。

受診のタイミング

以下のような場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

ほくろのかゆみが1週間以上続く場合は、何らかの原因がある可能性があります。セルフケアで改善しない場合は、専門医に相談しましょう。

ほくろの形、色、大きさに変化がある場合は、悪性の可能性を否定するために、早めの受診が重要です。特にABCDEルールに該当する変化が見られる場合は、すぐに受診してください。

ほくろから出血したり、かさぶたができて治らない場合も、注意が必要なサインです。

ほくろが衣類に引っかかる、視界の邪魔になるなど、日常生活に支障がある場合も、除去を検討する理由となります。

見た目が気になる、コンプレックスを感じているという場合も、皮膚科で相談することができます。

アイシークリニック上野院について

アイシークリニック上野院では、専門医がていねいに診察し、ほくろの状態はもちろん、肌状況や体質を見極めた上で、最適な治療法をご提案いたします。

詳細な診断、レーザー治療や切除手術など複数の治療オプション、保険診療と自費診療の両方に対応しております。傷跡を最小限に抑えたい、ダウンタイムを短くしたいなどのご希望にも、できる限りお応えします。

ほくろのかゆみでお悩みの方、ほくろの変化が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。


11. まとめ

ほくろがかゆくなる原因は、皮膚の乾燥や外部からの物理的刺激、周囲の皮膚の炎症など、心配のいらないものがほとんどです。しかし、まれに皮膚がん(特に悪性黒色腫)の初期症状としてかゆみが現れることもあるため、注意が必要です。

ABCDEルールを活用して定期的にセルフチェックを行い、ほくろの形・色・大きさの変化に気づいたら、早めに皮膚科を受診しましょう。悪性黒色腫は早期発見・早期治療によって、高い確率で治癒が期待できます。

日常的なケアとしては、保湿を心がけ、皮膚の乾燥を防ぐことが大切です。かゆみを感じてもかかないようにし、冷やすなどの対処法で症状を和らげましょう。

ほくろの除去を希望する場合は、レーザー治療や切除縫合法など、いくつかの選択肢があります。どの方法が適しているかは、ほくろの状態や患者さまのご希望によって異なりますので、専門医に相談して最適な治療法を選びましょう。

ほくろのかゆみや見た目の変化でお悩みの方は、自己判断で放置せず、専門医による診察を受けることをおすすめします。早めの受診が、健康な肌を守る第一歩です。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

プロフィールを見る

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

プロフィールを見る

電話予約
0120-000-702
1分で入力完了
簡単Web予約